土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

カテゴリ: 高知の花

4月の雨
 南国4月の雨は
春の花々を刺す様に強く降ります。
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この日は地元で雨の樹花公園を巡りました。

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先ずは香美市の清水公園。近くの県立鏡野公園が県下広くから人が集まる香美市を代表する
桜(ソメイヨシノ)の名所であるのに対し、清水公園は毎年、地元の人々が花見を楽しむ宴を催す桜の名所です。

香美市の清水公園
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ここは棚田の狭い急な農道両側に桜が植えられた里山の桜隧道が圧巻。

里山花回廊
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今日の様な雨の日や早朝はなら超特別な里山花回廊の中で季節野鳥の囀り声を聞きながら、ほぼ独占的に満喫できます。
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農道を1kmほど上れば、そこは県道385号線。平日なら車は龍河洞第二駐車場へ置けます。
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県道385号の南端にあるのが桜の広場大谷公園)。
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両親が健在の時には、私たち野市の住民はここで家族三世代の花見の宴を楽しんでいました。

そして香南・香美の両市で近年大人気の里山花見スポットが西川花公園。

その凄まじい人気に対応すべく、花見期間中は香南市も多くの駐車スペースを整備し、そこから公園までバスでピストン送迎してくれます。

雨の西川花公園
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ここの主樹花は彩豊かな花桃。十数年ここを見守って来た私たち地元住民は毎春、ますます人気を高めるこの里山花公園の現在を想像もしていませんでした。

里山の原風景と人の暮らしの調和。大切なそのバランス維持を感じ取ってもらいたいと思っています。春、短期間の彩もまた永遠の中のほんの一部。その本質はあるべき循環の中にこそ保全され輝ける一瞬。是非、花の声を聞きに来て感じてください。

高知の花韮とハナニラ
 ただでさえ誤食によって重大な食中毒事例が絶えない、東洋を代表する野菜ニラ。

私の暮らす香南市や隣接する香美市は全国に誇る韮(
ニラ)の一大産地です。ですから、我が家でも韮はよく使う食材。でも、それは必ず購入したものだけを使います。

さらに高知では葉だけでなく、異なる食感が面白い花茎を食し、それを花ニラといって重宝します。

では今、べふ峡温泉の前の物部川上流部の土手に咲くこの花は・・・
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これもハナニラと呼ばれる事の多い南アメリカ原産の
イフェイオン。
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花は別にしても葉の形が似ていて、さらに匂いも間違えそうな・・・でもコレには毒があって誤って食べると食中毒事例を引き起こします。
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この
イフェイオンは一度植えると、特に世話をしなくてもどんどん蔓延り手に負えなくなります。

美しくても厄介な植物なんですね。

食材ニラは購入し、安心して食べる、我が家はそう決めています。種を購入してペットボトルを横切りして水耕栽培、収穫して
残った基部を室内再生収獲。たまにそれは妻がやっています。

付着性の蘭は多いものの・・・
鎮守の森で初見の付着植物を発見、
場所が場所だけに余計に神秘的に見えるのです。最初は付着性のラン、セッコク属の一種だと思います。
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先日牧野植物園、2月恒例のラン展で多種多様なランを鑑賞したばかりでしたし。

でもこの黄色いところ、季節からして花というより
果実が熟しても裂開した袋(蒴果)の様にも。

新種でしょうか(*_*;
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薄黄色の部位が何やら。

生えているのも樹木ではなく石鳥居なのです。イワタバコの様に石に付着しています。
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季節を変えて見に来ようと思っています。

ムサシアブミ芽生えの季節
 知らない人が見ると筍⁉
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いいえ、これは
サトイモ科テンナンショウ属の多年草。
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春彼岸の墓参りの頃には、よく見る容のムサシアブミになっています。
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今はそれが萌える季節。地面から立ち上がる最初の葉柄の途中から次の葉柄が分岐し、その途中から花柄が伸びます。
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葉柄上端に三枚の(小葉)が整えば完成型。
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茸を真似る匂いを発し、送粉虫に蚊に似たキノコバエを指定。茸の生えるような場所がムサシアブミの生える場所です。

ランの多種多様性が訴えるもの
 3月に入ると自然が活性を高める啓蟄もすぐそこ。しかしながらそれを間近にして冷え込んだ雨の高知。
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この日はまず、高知県庁の売店へ高知県のシンボルとなるイメージキャラクター「くろしおくん」がデザインされた競技用けん玉 くろしおくんけん玉❞を買いに。妻の新しい興味が、またひとつ趣味になりそうな予感。
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夫には終活に勤しむように注文付けて、実に多趣多様な趣味の世界をまだ広げようとする妻に呆れています。

一方こちらは人間社会の
多趣多様ならぬ自然環境の多種多様をテーマにした牧野植物園。
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一足先どころか季節が反転する夏の終わりをイメージさせる話題の牧野植物園の温室へ自慢のラン展を見に。
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2月、佐川の牧野公園で満開だったバイカオウレンなど季節の魁花はもう次なる世代に向かっています。
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温暖な今季を現わすかのように、露地環境で咲き始めた巨大マメ科トビカズラ属、
中国中南部に分布するトビカズラ
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何もかもがエキゾチックな温室空間で、季節感も含め日常と異なる新しい植物を見て、その魅力を感じ取った時のよろこび・ワクワク感・感動をランという植物をメッセンジャーに、とびっきりの刺激を得られるひととき。年々進化し続ける2月メインイベントのひとつなのです。

いざ温室へ‼
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それはまた植物を通じ一生色褪せる事のなかった牧野博士の想いでもあるのです。
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そんな魅力のラン展の今期は3月3日まで。
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香南・香美市のお仲間たちの間でも、今年のラン展にはもう行ったのかを確認し合うくらい強烈なインパクトを口コミでも感じる盛り上がりに同調しようと遅まきながら来ました。
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東南アジアのランを中心にそれらが自生する模擬環境を巧みな園芸演出と同調させての展示に来場者も皆、スポット毎に感嘆のため息が漏れ聞こえます。
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非日常を味わえた一日でした。
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また来年も特別な感動をもらいに来ます。

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