土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

カテゴリ: 高知の気象現象

列島各地は大混乱
故郷や旅先での予定を大きく狂わしている台風10号KROSA(クローサ)。18:00現在、種子島の東南東200km弱の位置にあり20km/hの速さで北上中。予測では明朝8:00頃に高知県西部か愛媛県南部に上陸しそうです。
IMG_2030











芸西村 琴ケ浜
強風域は若干狭まったとはいえ依然大型の台風10号。現在でもその強風域は列島の半分以上をすっぽりと包む規模なのです。明日15日は出来るだけ混乱を避ける様に、今日の内から各交通機関が計画運休や欠航を発表したため、帰宅を前倒しする人も多く、列島各地は大混乱です。

そんな中、今日は当然の如く朝から晩まで高知が全国放送で紹介されているのです。台風10号の最前線基地として多くの報道機関県外クルーの姿が、レジャーのお客様が消えた海で目立っていました。
IMG_2024IMG_2027






県内民放3社とキー局契約していない特定地上基幹放送事業者なのか、はたまた有名女子アナを最前線派遣して注目を得ようとする放送事業者なのか、とにかく安全な高台の臨海景勝地は近年にない注目度、今日だけホットスポット化しています。
IMG_2013










日没直前の、海岸へ押し寄せる並みの高さはざっと7m、この後沿岸部の波浪は10mに達する様です。

しかも、この日の満潮は18:15でその時の潮位は184cm。
IMG_1787









それに気圧の低下が既に加わり、朝はこんなに見えていた夜須町塩谷海岸の大きな岩場が、
IMG_2037












台風上陸前にもかかわらず、高潮現象で満潮時にはこんな状態にまで没しているのです。

10号台風といえば・・・
令和元年の台風10号はこの日、四国・九州に上陸とはならず豊後水道の四国寄り、つまり宇和海から内海を通り佐多岬半島を通過して瀬戸内海に入り15:00頃広島県呉市に上陸(再上陸ではなく上陸)という非常に珍しいケースになりました。

思い起こせば平成28年10号台風Lionrockは異例づくめ、実際にはこの年11番目に発生した台風でありながら10号台風として記録され、発生位置も当初発表から900km修正され、迷走えを繰り返した後に大きくUターンし太平洋を右往左往した長寿台風。そして東北地方(岩手県大船渡市付近)に上陸した、気象庁統計開始後初めての台風だったのです。

又、私達昭和中期生まれの高知県民にとって忘れられないのは、土佐湾台風も言われた昭和45年の10号台風Anita)。その時、住宅地で経験した最大瞬間風速54.3m/sの家を持ち上げる様な風圧と轟音の恐怖は一生忘れることができません。

日本に上陸した台風の数
台風が次から次へと襲ってきます。
IMG_1247








8月8日の物部川河口

日本に上陸した台風」とは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を言い、その中で小さい島や半島を横切って短時間で再び海上に抜けた場合は「通過」となるのです。
IMG_1253









8月9日の夜須町 塩谷海岸

その定義で1951年以降、最も日本に上陸した台風」が多かった年は2004年の10個だったのです。ちなみに2004年の台風発生は29個、最も発生が多かった年は、1967年の39個だったのです。
IMG_1258








8月9日 沖から手結港内へ移動させた養殖魚の生け簀

台風が発生しなかった年はありませんが、日本に上陸しなかった年は複数あります。その年間平均値は発生数25.6個で上陸数は2.7個。今年は・・・
IMG_1248







10日から始まる❝よさこい祭り準備(8月8日の吉川町)

そんな8月初旬、太平洋には複数の台風が時を置かずして発生し、鶴翼の陣形を敷いて日本列島に襲い掛かってくるのです。ですから、その来襲を夏の高気圧だけでは防ぎきれず、この様に早めの備えが必要になります。

思えば毎年お盆の頃に同年代の従兄連中が帰高してきても、祖母に海岸へ遊びに行くことはきつく止められていました。お盆の季節には大概にして波浪が強かったのです。
IMG_1478









8月11日 台風10号の波浪 物部川河口
現在は半世紀前よりずっと正確に気象予測情報が公開される時代。と言うことで、前もって備えは行えるのですが、地方ではお盆の帰省に合わせた祭り等の催事も数多く、大きな影響が出るのは必至。

かといって、台風を全く寄せ付けない程に太平洋高気圧が頑張りすぎると、猛暑の影響で多くの人が健康に悪影響を受けるというジレンマの中、今年もお盆を迎えるのです。
IMG_1472










8月11日18:00現在、台風10号KROSAは遥か太平洋の沖合、小笠原諸島父島の南西約450kmに位置し四国方面へゆっくりと接近中。

8月初旬、連動して日本を狙った3台風の殿(しんがり)台風10号KROSAは、お盆の予定に大きな影響を及ぼしそうです。

香南・香美の今日一日
強い高気圧の縁をわき目も降らず、九州への狭い道を伝い接近してくる台風8号FRANCISCO
IMG_1020











上空の青さには未だ台風の気配すら感じないのに、香南市の農家さんは昨日より、稲刈りに大忙し‼ 人にとって天気予報の効果は絶大です。
IMG_1025










私はそのまま、いつものように森林浴に行ったのですが、奥山の生き物たちが奏でる季節の更新曲は一夜にして次の舞台に。
IMG_1042











カブトムシや色とりどりのカナブンが消え、この日僅かに活動していたのはハナムグリ。
IMG_1049










乾いて候‼】
人の体感では毎日ただただ熱い日々なのに、
IMG_1055IMG_1063







虫たちの感じるものは全く違っている様です。
IMG_1040









正午の夜須町塩谷海岸の様子。雲が段々に増えて来ました。今台風は室戸岬の南南東約310kmにあります。
IMG_1069

高知県に本格的な夏到来
7月24日は九州・四国・近畿・北陸で梅雨明け宣言、高知にも青空が戻って来たのです。そこで早速、香南・香美の両市で夏の陽射しの下で、本日とびっきりに輝いていた昆虫を撮影してきました。
IMG_3199










先ずは戻って来た青空の下、狩った獲物を咥えた日本最大のヤンマ、オニヤンマ。自宅近くの香美市の一幕です。
競合相手はオオスズメバチ、昆虫界きっての強者です。オニヤンマが気持ちよく飛べる季節が来ました。
IMG_3075








真夏の強烈な日差しを浴び強烈な光沢を放つコガネムシ科の美種スジコガネ

個体差はあるものの、この様に光沢の強いサクラコガネは同科随一の美しいコガネムシです。永瀬ダムの堰堤で見つけました。
オオムラサキ雌雄









奥物部では今、美しい大型蝶オオムラサキが恋の季節を迎えています。
IMG_3395






明日からは深山へ行く機会が増えそう。夏の奥物部には、見逃せないシーンが満載です。

神立の雨の後は梅雨明け
IMG_2642












7月22日 吹田ダムの放水
7月22日の月曜日は香南市の平野部でも一時間ほどあたりが白一色になる様な激しい雨が降りました。前日の日曜日から高知県の中東部でも、山間部は断続的に大雨となり平成31年3月に改訂された内閣府防災担当による「避難勧告等に関するガイドライン」では、土砂災害警戒情報の警戒レベル4相当の状態が一両日に渡って継続。県内大豊町では孤立集落が発生したり地滑り調査の男性が1名、川に転落し行方不明となっています。
IMG_2636












7月21日 香南市平野部の雨
今年の梅雨は九州を中心にして、何度も大雨を齎しましたが、高知県中東部でも山間部を中心に今期一番の憂慮すべき大雨となりました。

夏の川霧
その雨が去った7月23日火曜日は、四国の梅雨が明けるとの期待もあったのですが、それについては早くも午前中の内に見送り。この日も午後から一時的に降雨を記録したのです。
IMG_2654












杉田ダム直上の湖面
しかしながら午前中は久々に日が差すくらい天気が良かったので、前々日からの大雨が上がった地域の県道を慎重に情報収集しながら、安全が確保されている場所を回ってみました。今回、最も降雨の影響で増水したのは吉野川ですが、私の地元が影響を受けるのは同じ一級河川の物部川です。

その物部川の最下流にあるのが杉田ダムで、冒頭画像のような放水量。これでも去年の西日本豪雨の時と比べ放水量も多くはないのです。


杉田ダムの直ぐ上流部の五百蔵地区では、早朝こんな幻想的な風景が見られました。蒸気霧のひとつ川霧です。上流の方からどんどん渡ってきます。
IMG_2671














杉田ダム上流部 五百蔵地区付近のダム湖面
川霧とは水温が気温より高いときに発生しやすく、寒い季節の早朝や夕方に多く見られる蒸気霧の一種で、夜間の放射冷却で気温が低下、冷やされた空気が微風によって水面付近に運ばれ、この時空気よりも水温が高いと蒸発する水蒸気が時を置かずして冷却され川面上で再び凝結して霧粒となる現象です。単に水温が空気よりも暖かいだけでなく、放射冷却現象時のように、地上付近の気温が上空より低い気温逆転、逆転層の存在が川霧の発生を助長するのです。
IMG_3025










川霧は冬を代表する気象現象です。それが初夏に見られたんですね。しかも結構な広範囲で。しかも川霧は本流でしか見られないのです。
IMG_3008









大荒の滝を有する物部川支流 久保川と本流との合流部付近
物部川は、上流部の永瀬ダムと下流部の杉田ダムの二つのダムの連動による治水管理を行います。ですから河川水流は広い流域で滞留傾向にあり本流は支流と比べると高水温になりやすい様です。
IMG_2722












7月22日の永瀬ダムの放水状況
その治水管理を連動する永瀬ダムの放水状況がこちらです。勿論ダム湖は満水状態。これからもしばらくは、森林が保水している雨水がダム湖に流入するのです。
IMG_2675










奥物部湖の様子
長瀬ダムにより形成された奥物部湖にも川霧が見られます。

大規模河川は支流で持つ
さて、奥物部の県道には雨の影響が全く見られなかったので、足を延ばしていつもの轟の滝へも行ってみることに。
IMG_2735











轟の滝
そこは今まで私が見た最大の水量。滝の名の如くに水流が爆音を轟かせ、地響きを伴い落下していきます。
IMG_2723











滝上流部の日比原川
轟の滝に水を灌ぐ日比原川も、当然のように水量を増しています。しかし濁度はそれほどまでに悪化せず、豊かな河畔林が保水力を保ち、土壌の河川への流出も抑えているのです。
IMG_2980












日比原川と物部川本流との合流点
ダムを有する河川の長短所を、自然環境保全の観点だけで簡単に論じることはできませんが、ダムのある川とない川では、これほどまでに濁度に差が現れるのです。
IMG_2994










物部川流域の豊かな自然環境は生態系豊かな各支流によって支えられているといっても過言ではないのです。

奥物部の郷土料理
今日の最後は奥物部の食材を使った郷土料理を過去記事より少々紐解いてみます。
奥物部の天然アユ









先ずはわが家の定番『鮎料理』。物部川上流部、奥物部の鮎が手に入るのは8月のお盆の頃、上画像の天然アユは支流上韮生川で漁獲したものです。
物部川の焼鮎寿司









その姿寿司をわが家では『焼鮎の姿寿司』にもします。
初夏の鮎は日本料理でも外せない絶対的な旬食材! でも、晩夏の鮎は清流の涼季に脂ののったこの季節ならではの香ばしさを加味させるのです。
8459a1b7[1]











アユ以上に、渓流魚としての印象が強いのが『アマゴ』。一般的にアマゴは鮎の季節の到来前に楽しみます。次の画像は、アマゴのフライ
b744a550[1]









それを香美市山間部の伝統食文化、『エゴマのちらし寿司』とともに味わうのがわが家流。香北町づくしの家庭料理です。

エゴマは今風にいうとスーパーフード。全国的に脚光を浴びているですよ。

価値が再認識されているといえば、
c45f83b7[1]













奥物部では鹿肉を使ったジビエ料理。奥物部のべふ峡温泉で提供してくれます。

春夏秋冬すべての季節、大自然の景観に圧倒される奥物部なんですよ。

このページのトップヘ