土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

カテゴリ: 高知の防災

豹と鷹の共通点
活躍の場は違えど、何れもが肉食性に特化し高次消費者として生態系に君臨する動物同士。さらに体表に現わす斑紋は勇者としての象徴。その紋様を現わす体毛や羽毛は季節と共に生え変わり鮮やかになる事が本来の豹変なんですが、現在では逆に悪い方向へ激変する意味に多様されています。
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鷹それぞれの斑紋 画像はハチクマ
そんな私の場合、非常に脆弱な見識を頼りに鷹柱を形成する猛禽類の同定をこの日も行っていました。

すると鷹の紋様以上に、今日は激変したものがあったのです。

昨日までは海は凪ぎ、海に影を落とす雲も皆無、潮流によって現れる複雑な潮目が海面に紋様となって表れていたんですが、この日はそれが見て取れる状態ではなかったのです。

ゴルフ場の芝生のゼブラカットの様な規則正しい筋が幾重にも海面に現れています。ゴルフ場の場合、芝の縞模様はリール式芝刈り機で芝を狩る際に現れる模様を見た目にも美しく仕上げる巧みの技。
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海面のそれを作る担当者は、今回の場合『台風19号』です。その台風の❝うねり❞が遂に高知の沿岸部に到達し始めました。そしてこのうねりの紋様にも様々なサインが隠されていることは以前記事にしました。

さて今週あたりから台風19号は、各情報番組で膨大な時間を割いてその危険性が告知されています。でもこの台風19号の場合、その豹変ともいえる急速強化は発生直後より確実視され、進路次第では重大な災害に至ることは分かっていたのです。

勿論、それに対する対策は早めに行うべきなんですが、人は多忙を極める日常においての不確定要素は先送りするのが普通。大きな災害が起こったとしても、それが地理的に限定されれば更に対策が先送りされてしまいがちなのです。人は過去の痛みが心や体に残って初めて真の恐ろしさを実感できる動物、過去の文献等の記録だけではなかなか実感できないのです。
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ですから、社会の道義よりも視聴率を優先せざるを得ない情報番組の場合、その情報公開優先順位もまた右に習えなのです。

そんな人の心の間隙を縫うように台風19号は日本に接近してきました。しかも多くの気象予報士さんによると、それは日本にとって最悪のルートなんだとか。
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それでも丸二日の猶予が今ならあるのです。そして近い将来、必ず今回の台風を凌ぐ規模の災害は必ず来ると多くの専門家が指摘しています。台風対策もまた新時代に入っているのです。
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住宅地へ引っ越して初めての・・・
妻と玄関横のプランターに植えた植物をメンテナンスしていたら、消防車の警告音がどんどん近づいてきました。

消防車のサイレン音は一律でないことをご存知でしたか⁈
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消防車は複数の任務を果たすために出動する特殊車両、火災消火以外の災害鎮圧・防御や被災者の救出の任にあたる専門者がその任務に必要な機材を搭載して、それを必要とする場所へ向かう緊急車両。そのサイレン音はこの車両の製造メーカーや稼働地域によって微妙に異なっているどうですが、それは無視してよい差異。
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知っておくべきは、火災鎮圧の出動とそれ以外のサイレン音の違いです。❝ウー・カンカンカン❞ 江戸時代の火事を知らせる鐘の音を模したようなサイレンは火事の鎮圧に向かっている証拠なのです。この日はそれが自宅にどんどん近づいてきたんですね。

不安に駆られていると、今度は連続パンパン何かがはじけ飛ぶような音が・・・火災現場は相当に近いのです。

そして破裂音のする方向を見ると黒い煙が❢ 夫婦ともども驚いたご近所さんと思わず見に走りました。
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そして住宅地近くの草むらと小規模な竹林が燃えていたのです。幸いにも火は直ぐに消化されました。地主さんが野焼きをしていた様です。

この時、自宅から2・300mのところにヤギがいたことを知りました。そして大騒ぎする人々を気にすることもなく、ヤギは燃え尽きる前の草を食べたかったのか、全く退こうともせず草を食べ続けているのです。ヤギはけっこう大物です。
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さて、今回の極小規模なボヤは消防車にある水槽の水量でほぼ鎮圧された様です。普通なら火災の場合、消防車のサイレン音が聞こえる前に、消防署からの出動サイレンが聞こえるんですが、それは全く聞こえませんでいた。でも鎮火のサイレンは聞こえましたから、聞き抜かっていたのかも。
野焼き











田園の野焼き
田園のあぜ道や田圃では野焼きが見られる季節。ちなみに、野焼きやそれに準じる行為は人の居住区近隣等では様々な問題があり、場合によっては罰則規定もあるようです。地域の役所・消防署・警察署に確認して手順を踏んで判断すべき行為なのです。山野を管理している妻にも確認しておかないと・・・

消波ブロックが守るもの
先日、関東千葉県へ上陸した台風15号は、風台風らしく進行方向の右側を中心に大きな爪痕を残しました。高知県西部をかすめるように北上し中国地方広島県へ上陸した台風10号同様に、外洋に面した地域には上陸せず、狭い海上を器用に通り抜け弱体化せずに日本の懐深くへ侵入したふたつの台風。特に台風15号の過ぎ去った後は、半世紀前に高知で見た台風の過ぎ去った後の記憶が蘇った様でした。
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そのなかで、非常に違和感を持ったのは東京湾奥部の護岸設備。消波ブロックは皆無で防波堤も非常に華奢で広域にわたり根こそぎ破壊というよりは、波圧でバタバタと倒されていたのです。
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防災設備は基本的には過去災害を分析して想定、対策され施工されるものでそれには大きな地域差が生まれています。大規模な内湾の護岸工事と外洋の護岸設備は、それが台風への対策ならば今までは違っていたのです。ところがそれが大地震の後の津波に対するものであったなら、それは不十分である様に感じます。

護岸設備には再考の時が来ている様です。
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あくまでも今回の台風は強い台風で、近い将来に懸念されているスーパー台風と比較するとまだまだ弱体なのです。今は900hPa以下、瞬間的には75m/sに対してどのように対策するかを地球環境の激変対策も含め考えるべき時代であろうと考えます。

今日は護岸設備の中でも重要な消波ブロックの事について少し触れてみます。先ず消波ブロックといっても、台風時に限らす日常ずっと海岸の浸食を防ぐ役割を果たしているのが消波ブロックなんですね。ですから海岸から縮小していく砂浜を守るためにも消波ブロックは設置されます。
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この消波ブロックは少なからず地域の生態系に影響を及ぼします。それが海水中に適宜に設置されるとそこには魚が付きます。人工魚礁として集魚力があるのですね。
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消波ブロックで摂餌するハコフグ
陸からそれを観ても結構楽しめます。秋には随分と色彩豊かな魚種が活動しているのが見られるのです。
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ツノダシ
ところが砂浜の浸食を防ぐために海岸陸地の砂浜に長距離に渡って設置すると、ウミガメが産卵できなくなってしまうのです。
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環境整備は人間だけに目配りしてもダメなんですね。
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定期訓練の重要性
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今年は9月14日土曜日に行われた香南市みどり野地区の自主防災訓練。想定される災害とは、南海トラフ地震発生に対するもので、発生時と発生直後に住宅地の住民は何を行うべきかの手順を、初めての参加者は学びリピーターは新しい情報収集と手順の再確認をするのです。
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9月1日の国が制定した防災の日でもなければ、それを含む一週間たる防災週間も避けて開催される私たち住宅地の防災訓練。

それは、住宅地外部の専門家の方々や防災体験用の車両の繁忙期を外し、しかもその啓発に近い日時で設定されている様です。
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プレート型地震発生直後には、基本ご近所の安否確認と必要に応じて救助を行いながら、住宅地内に複数ある公園で最も広く、地盤調査でも安定している住宅地の一時避難地、みどり野中央公園に先ずは集まり名前と家族の安否を報告し、次なる救助を手順よく遂行させるための情報を集約させるのです。
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予算繰りによって毎年充実させていく住宅地の防災用備品の使用方法も、住宅地の防災担当の役員さんや住宅地にお住いの市会議員さんのレクチャーで使用法をマスターしていきます。
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これは震度7の地震動を体験する起震車両。私たち夫婦は2013年6月の自衛隊部隊の参加も含めた大規模な防災フェスタin奈半利で体験した揺れではありましたが、妻の勧めにより今回は床に直に坐って体験。体が浮いて腰から激しく落ちるその激震には改めて恐怖を感じました。

身体を踏ん張って支え切れるものでも、住宅に固定された手すりを抑え凌げるものでもないのです。実際の地震では更に家具や大型電化製品が倒れ掛かってくるのです。可能ならば寝所には履物や小物の備品以外、何も置くべきではない、大型テレビなんてとんでもないものです。

その絶対来るとされる南海トラフ地震にあれから確実に6年近づいてしまったことの恐怖とこの6年間に自身が備えた物が万全であったのか深く再考せざるを得ない底知れぬ恐怖でした。
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そして香南消防署の署員さんによる心臓マッサージ、AEDの使用法、生活用具を使った応急担架の作り方、消火器の使用方法を学び
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炊き出しを振舞っていただいた上に、
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レトルト保存食を配布していただき、2時間みっちりと学習しました。

勿論、来年も参加します。この必ず周期的にわが故郷を襲い続けてきた南海トラフ地震に対しての最大の危機は、間違いなく家族としての備えをない事なのですから。

総降水量1000ミリを収める高知の河川群
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台風の去った翌日
高知県西部をかすめるように北上した大型台風10号KROSA(クローサ)。予想通りに高知県は全域暴風域に入り、山沿いの斜面ではたった2日間で1000ミリに及ぶ降雨を記録したのです。

それでも高知県内では今回、幸いな事に大きな被害は報告されずに終わったのです。しかし台風の通過中には室戸で40メートル以上の暴風を記録したとか、北川村では新災害情報におけるレベル4、避難勧告が発令され一時は深刻な状態にあったのです。

そんな台風が前夜の内に遠ざかった翌日、今回特に降雨の多かった地域を流れる、高知県東部の主要4河川下流部を国道55号線沿いに見てきました。本国道は高知県中東部を海岸線沿いに走り景勝地を巡る、整備の行き届いた国道です。
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安芸川
先ずは流程30kmほどの安芸川。この安芸川には極めて小規模な土を盛った堤で溜池の様な水を貯えるダム(小谷ダム)が1堤あります。近年は流水量の減少が目立ち、中流域では河原から流れが消える年もあります。水が豊富だった年の秋には、国道下で多くのの産卵も見られるのですが、東部4河川では最も流量が安定しない河川です。

この安芸川、本流だけ見ると脆弱そうな川なのですが、江戸時代より5千石の石高を産した東部屈指の米どころ安芸平野を毛細血管のように縫う支流や水路によって古くから民の暮らしを支えてきた河川なのです。
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伊尾木川
この安芸川の500m東を流れるのが流程43kmの伊尾木川。この両河川は安芸市の夫婦河川と称されます。その役割分担では伊尾木川が荒々しい夫、安芸川が気配りが多く優しい婦のように思えます。

この伊尾木川の上流部、河口から22kmの地点には発電目的の伊尾木川ダムがあります。
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安田川
安芸市の東隣の安田町を流れるのが、先日取材した安田川。ダムの全くない河川です。
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奈半利川
その安田川と兄弟河川の様な川が奈半利川なのです。いずれもが地域の人々の生活を支えてきた河川で、現在は二級河川の指定を受けています。

特に今回の台風で最も大量の降雨を記録した地域を流れているのが奈半利川。流程も長く、元来降水量の多い地域を流れる河川だけに3堤のダムが設営され、上流部が広域において仮に2日間で1000ミリの豪雨に見舞われても、この程度の増水で収まっているのです。

高知は長年洪水に悩まされ続けた地域、近年はいち早く時間雨量80~100mmを想定した排水に取り組んできた場所なのです。しかしながら、防災施設は造って安心ではなく、それをこの先稼働させるのも人。またそれらは人の生活の為だけに、自然を大きく破壊する施設であってはいけないのです。

取材日8月16日
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今回は流域に暮らす人々の生活を守る、豪雨時の治水管理に焦点を当てて取材しました。次回は河川の価値を自然環境維持の観点から、河川の清浄性を焦点にして近々報告します。

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