土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:オオヤマトンボ

金属光沢
南市 香我美町山北の鎌井谷ダムに流れ込む沢上空を飛ぶで一見ヤンマ科の種のように見える蜻蛉。複数個体が索餌中です。
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5分くらい飛翔して藪へ入り休憩取るといった行動を繰り返しています。
小枝にとまった個体を確認してみましょう。
山蜻蛉ヤマトンボ





結構たくさんいるんですよ同じ種の蜻蛉ばかり。美しい金属光沢のある緑色の地に鮮やかな黄色の筋、トンボ目エゾトンボ科ヤマトンボ亜科の山蜻蛉ヤマトンボ)です。
コヤマトンボ (3)









山蜻蛉ヤマトンボ)の属するエゾトンボ科は、日本には4属13種が分布。名前から連想される通り、寒冷地に生息している種が多いいんですが、4属の外にヤマトンボ科(Macromiidae)とミナミヤマトンボ科(Gomphomacromiidae)を本科に含み分類する場合が多いんです。
コヤマトンボ 飛翔










エゾトンボ科のトンボは、ほとんどの種において(トラフトンボ属を除き)金緑色や緑鋼色の金属光沢があり、個性的特徴となっています。
トラフトンボ 産卵









〖エゾトンボ科の変わり種、トンボ自然公園のトラフトンボ
エゾトンボ科のトンボは、木の枝などに長い肢でぶら下がって止まり、一度飛び立つとなかなか静止(翅を開いた状態で静止)しません。ですから山蜻蛉ヤマトンボ)は特徴的にはエゾトンボ科なんです。
コヤマトンボ (2)










そして山蜻蛉ヤマトンボ)は、コヤマトンボ属とオオヤマトンボ属に分かれ、見た感じはとてもよく似ています。でも概ね両種は生息場所でだいたい区別できるんですね。両種は上手に棲み分けしていますから。
コヤマトンボ (4)









コヤマトンボ属Macromiaではヤゴが沢の流れに育ち,オオヤマトンボ属Epophthalmiaではヤゴが泥底の池沼に育つんです。もちろん外見識別もできます。
コヤマトンボ













コヤマトンボ
オオヤマトンボ(成虫の体長80mmから90mm)、
コヤマトンボ(成虫の体長70mmから80mm)。
顔の筋の色と数、胸紋の長さが違うんですよ。どちらも、正面から見たほうがよく分かります。
オオヤマトンボ夏トンボ




オオヤマトンボ
コヤマトンボとオオヤマトンボ、高知では両種とも5月に現れ、それぞれ好みの水辺を徘徊飛翔します。オオヤマトンボは10月末まで見られるんですよ。

 安芸市赤野の池で
安芸市赤野と芸西村の境界にある灌漑用池。整備された農道脇にあります。
安芸市赤野 溜池









夏になると、こういった場所で必ず見られる昆虫が蜻蛉。
ですから、駐車スペースと時間があれば必ず降りて確認します。

でも、梅雨期で今にも雨が降りそうな空模様ですから、蜻蛉観察には良い条件ではありません。そんな条件で確認できたのは、
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大型蜻蛉のギンヤンマキイロサナエ
ベニトンボ雄コシアキトンボ






中型蜻蛉の、ベニトンボコシアキトンボ、何れも雄です。通常雄は開けた水辺で縄張りを持って、飛翔と水辺の抽水植物クサヨシ・マコモ等の抽水植物に止まって、雌を待っています。
コシアキトンボDSC01724






でも、この溜め池にそれらの抽水植物は見られず、トンボたちは、流木の枯れ枝や人工構造物を利用しています。
ベニトンボショウジョウトンボ






池周辺の草むらに潜んでいた雌、ベニトンボ(左)・ショウジョウトンボ(右)
雌は通常その時を迎えるまで、池傍の林縁や湿性植物の中に潜んで、開けた水辺にはあまり出てきません。

複数個体が激しく縄張り争いを繰り広げています。
ベニトンボ (3)コシアキトンボ 縄張り争い






両種は同種間、異種間で激しくバトル。
オオヤマトンボ・コシアキトンボ









その様子を見て近寄って来た大型蜻蛉が、それらを根こそぎ蹴散らして行きます。
オオヤマトンボオオヤマトンボ (2)






大型蜻蛉の正体は、山蜻蛉(ヤマトンボ)。エゾトンボ科のトンボで、7属22種の大所帯
大きく分けると、エゾトンボ系はやや薄暗い湿地や池・流れの緩やかな川などが生息環境。一方のヤマトンボ系は河川中流域や、大きめの池など棲み分けしています。
オオヤマトンボ (5)夏トンボ






それらの最大種がこのオオヤマトンボ成虫の体長7~9㎝長さも然る事ながら太いです。だから大山蜻蛉。今日は、童心に戻って網で捕まえてみました。

一方こちらは、谷間の沢で見つけたコヤマトンボ
オオヤマトンボ (4)










コヤマトンボ 雄
ヤマトンボの貫禄ある飛翔姿は
一見オニヤンマ。でも、腹部の黄縞がひとつだけ良く目立ち、わりと容易に識別できます。
オオヤマトンボDSC08554













捕まえてみるとエゾトンボ科の特徴ともいえる、青緑色に黄金色の縞模様で、どちらも光沢があり、複眼はさらに青緑色に美しく輝いています。胸部はとても毛深いトンボです。
オオヤマトンボ飛翔 (2)オオヤマトンボ (3)






更にこの大型蜻蛉の比類無き特徴は、
北海道から南西諸島まで及ぶ生息地域。日本中どこにでもいるトンボと言っても過言ではないんです。
オオヤマトンボ











コヤマトンボは5月になると飛び始めます。オオヤマトンボは昨年香南市黒谷池では11月初旬まで観察できました。

ベニトンボも捕まえてみました。
ベニトンボベニトンボ (2)









昔はこういった、止水性溜池の多くに適度な水生植物が繁茂しており、もっと多くの蜻蛉種が確認できましたし、今日ここで確認した種は、繁殖
行動までは確認できませんでした。今日は条件も悪かったのです。

後日、もっと条件の良い時に訪れると、
オオヤマトンボ 産卵 (2)オオヤマトンボ 産卵







オオヤマトンボ打水産卵
激しく水飛沫を上げて連続打水産卵するオオヤマトンボ。水音が聞こえてきそうな大迫力です。

ベニトンボは複数の雄が雌の争奪戦の末、カップル成立。
ベニトンボ雌争奪戦ベニトンボカップル






交尾、産卵と一連の繁殖活動を見ることができました。
ベニトンボ交尾ベニトンボ






ベニトンボは短時間の空中交尾後、連結を解き単独打水産卵する雌を雄がずっと見守っています。

地球温暖化の指標種とのなっている、ベニトンボ。

元来、南方系種で、台湾以南の中国中南部や、東南アジアなどに分布しており、高知でも2000年代以降になってからは頻繁に観察され、今や普通種。とにかく美しい深紅の色彩(雄体色)でどこにいても目立ちますから、見つけるのも簡単。

ベニトンボ









6月になれば、止水域では頻繁に産卵が行われています。明日は、浮葉植物や沈水植物の繁茂する人工池での産卵の様子をレポートしてみます。

では、この灌漑用池の生態系を少し探ってみましょう。

今まで見てきたように、水生植物は池周辺に少量の湿地植物が自生していますが、抽水植物・浮葉植物・沈水植物は見られず、浮漂植物の代用を、絶え間なく池面へ落下する縁林広葉樹の落ち葉等が行っています。
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池畔には水を求めるアオスジアゲハ、低地から丘陵地の雑木林に生息するゴマダラチョウは、エノキを求めやって来たんでしょうか。
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キタテハも吸水にやってきました。
キタテハ (2)キタテハ







キタテハは、成虫越冬もするタテハチョウ。翅の縁には大小の突起があり、先が金属的に尖っていて、後翅の黒斑の中に鮮やかな水色の小点があります。

和名の通り翅の表が黄色の蝶ですが、年に2回~5回発生を繰り返し、画像の様な夏に発生する蝶(夏型)は、やや褪色した黄色で、縁取りや斑点が黒っぽいんです。一方で翅の裏側は全体に赤褐色で、枯葉に紛れると保護色の役目を果たします。

池畔の林からは、多くの野鳥の鳴き声。声の主は、ヒヨドリ、ウグイス、ホオジロ、カワラヒワ。
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ホオジロとカワラヒワ
コゲラの枝を小突く音が響き、農林道の電線にはシジュウカラ。
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カワセミ
水辺といえばこの鳥は外せません。池畔から近くの小川、赤野川にも季節を問わず見られるとても美しい野鳥です。雨降りの翌日は特に多く見られます。
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シジュウカラ
オオヤマトンボの水面下には魚影。
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池の水生動物たち、コイ、ブラックバスといった魚類。
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カメは外来種のアカミミガメです。今や外来生物のいない人工池を探すことは、非常に難しい事なんです。

ところで帰りがけ、ある番いに出会しました。
キジ番い









キジの番いです。春、蜜蜂待ち箱の近くで見かけた雄個体でしょうか?
4~7月はキジも繁殖期。広い縄張りを持つキジも、この時期だけは番いで行動するのです。
きじ番い雉番い







整備された農道ですから、わりと頻繁に車が通るのに、すれ違いの瞬間だけちょいと草むらに車を避けて、通り過ぎるとまた仲良く歩きだす。

まるで、農道サファリパークです。農家の方々も忙しいのか、皆さん意に介さず通り過ぎて行きますから、この辺りでは普通の事なんでしょうね、キジが道を歩いている事なんて・・・

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