土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:オナガサナエ

香南市の沢で
今年初めて『オナガサナエOnychogomphus viridicostusを香南市の沢で見ました。
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といっても、オナガサナエは5月下旬には既に羽化していますから、私が羽化水域を知らないだけの事なんです。

オナガサナエの幼虫は比較的大きな河川で、低床が礫質の淀みではなく適度な流のある場所を好み、羽化は暗い内に行われ明け方にはその姿はなく、羽化痕によってその存在を知るのがほとんどの様です。ですから先ず、オナガサナエの幼虫(ヤゴ)の形状特徴を頭に叩き込んでおかないといけません。

その後、オナガサナエは一度水辺を離れ、山や林に入って摂餌しながら性成熟を待ち、このように再び水辺へ現れるときには既に成熟しています。
オナガサナエ









このオナガサナエはオス。いつもオナガサナエに逢う時は、向こうから目の前へ飛んできて止まります。
ですから画像は、私にしては美しく撮れるんですね。

そういった行動はサナエトンボ科では良く経験するんですが、だいたいがオスで縄張り主張の一環だと思っています。さらにサナエトンボ科は、ヤンマと違い飛翔しながらの縄張り主張ではなく、この様に見晴らしの良い場所で平面に水平に止まれるトンボ達なんです。

こちらは、以前撮影した画像。
オナガサナエ (2)












川辺のコンクリート壁へ腰かけていたら、すぐ隣へ飛んできて止まりました。結構大胆です。体長6cm位と中型サナエトンボのオナガサナエは、世界中で本州・四国・九州にしか生息していない種。人をあまり恐れない、日本の夏蜻蛉なのです。

トンボ自然公園の春
2014年の春は例年よりも早く、四万十市トンボ自然公園を訪問しました。
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というのも
トンボ自然公園の干ばつ
2013年夏の猛暑で、トンボ自然公園のある幡多地区は観測史上最高気温を記録したのみならず、以後は極端な少雨で未曽有の大旱魃。

一時的に多種多様な生態系を育む、大部分の池が干上がってしまったのです。

幡多地区トンボの生態系にも甚大な悪影響を及ぼしていると、テレビニュースも自然公園の存続を危惧する取材。

高知県民のみならず多くの人々が自然公園の崩された生態系を心配し、その復活を願いながら冬を過ごしてきたのです。
ソメイヨシノ セイヨウシャクナゲ 












春のトンボ自然公園林縁部のソメイヨシノ・セイヨウシャクナゲ
フジツツジセイヨウシャクナゲ








フジツツジセイヨウシャクナゲ
そして大きな不安のまま迎えた、2014年トンボ自然公園の春
春のトンボ自然公園











そこには、いつもの春と
トンボ自然公園 春












同じ水辺の環境が整備されていました。
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アカミミガメアカハライモリ
水辺近くの豊かな林や、水辺植物の茂る草地の水気の多い枯れ草の下などに潜み、新しい季節を逞しく迎えているのです。

タベサナエの生きる戦略「早生術」
フジツツジとタベサナエ












さきほどのフジツツジ。よく見ると羽化間もないタベサナエが止まっています。
池縁にも羽化間もないタベサナエ。
タベサナエ 羽化












多くのサナエトンボは池縁の泥の上や水生植物の葉上で羽化し、水辺植物に登って余分な水分を蒸散させると
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一度林縁部の雑木林へ入り、成熟までの時を過ごします。
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摂餌を始めたタベサナエ
林縁部の雑木林を離れ、再び水辺へ戻てきた時には立派なハンターとなり、急速に繁殖へと誘われていくのです。他の蜻蛉たちに先駆けて、春早い水辺を飛翔できる意味を誰よりも知る蜻蛉たちなんですから。
タベサナエ (3)タベサナエ (2)







3月中旬には羽化を始めるタベサナエ
ですからタベサナエは他のサナエトンボよりかなり小さく(体長40mm弱から45mm強)、それでいて種から種へとしっかり生き残っているんです。
ヤマサナエ 羽化ヤマサナエ








4月のヤマサナエ
4月中旬には羽化を始める、最も普通に見られるサナエトンボ、ヤマサナエは、体長65~70mmあります。
オナガサナエ













6月のオナガサナエ
オナガサナエは体長58~65mm程度の中型のサナエトンボ。5月下旬頃から羽化します

ちなみに日本最大のサナエトンボは、
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6月のコオニヤンマ
蜻蜓‎(ヤンマ)の称号をもつコオニヤンマ。体長80 - 90mmに達し、5月上旬頃から羽化を始めます。

概して早生傾向にある、サナエトンボにおいて晩成種といえるのが
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8月のタイワンウチワヤンマ
タイワンウチワヤンマ(体長75mm前後)は6月中旬に羽化を始め11月まで見られます。

トンボ自然公園で3月下旬、普通に見られる蜻蛉。
もう一種いるんですよ。
シオヤトンボ メスDSC00409







シオヤトンボ メス(左) オス(右)〗
 トンボ科のシオヤトンボ こちらも体長40mm弱から45mm強です。

蜻蛉の季節が開幕を迎えました

山中の小池
香南市山北の山中、ふと通りかかった小さな溜池に・・・
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凄まじい数と種類の蜻蛉の抜け殻這い上がれるところは全てこんな状態です。
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中には四段に重なった脱け殻まで。自然豊かな香南市の里山でも、ここまで蜻蛉幼虫の生息する池は初めて見ました。それぞれのトンボ、羽化の季節が訪れると毎晩ぞろぞろ這い上がって来るんでしょうね。

つい、その姿を想像してしまうと、『く~る♪きっとくるー♪』みたいに寒気がしてきました。
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ちなみに池相はこんな感じ。いちばん奥の一か所から、源泉掛け流しみたいに天然の清水が流れ落ちています。まさに秘湯の雰囲気
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20坪ほどで、水生植物オオカナダモの状態から判断して水深は1m足らずでしょうか。
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マツモの様に見える沈水性の浮遊植物。良く見るとオオカナダモです。
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池畔の半分が石垣造りで上面がコンクリート。残りは画像の通りです。
池周りの草木、枝も葉にも、びっしり蜻蛉の抜け殻。
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羽化した蜻蛉もいます。
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ネキトンボ、どとらもですね。赤蜻蛉ですが未成熟ですから橙色です。パッと見20~30頭はいます。

さらに近づくと、50頭からの羽化後しばらく休んでいた蜻蛉たちが一斉に空高く舞い上がるんです。1日一度だけの、自然が作り出すドラマ、驚きました。
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こちらはネキトンボ雌。さらに3mくらい離れたビニールハウスの壁面でも多くのネキトンボが羽化しています。
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まるでネキトンボの集団羽化です。
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池を通りかかったのは、15:00頃。他の蜻蛉を探してみましょう。(晴れた日の午前中と雨あがりの午後、6月末の2日間の観察です。)
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これだけのヤゴがいる訳ですから、このこぢんまりとした溜池に蜻蛉は大中小と多種います。
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ショウジョウトンボ
未成熟個体成熟個体雄です。
クロスジギンヤンマネキトンボ







クロスジギンヤンマ雄成熟したネキトンボ雄
ベニトンボハネビロトンボ (5)







ベニトンボ雄ハラビロトンボ未成熟雄
DSC02934アオモンイトトンボ







キイトトンボ
アオモンイトトンボ

そして、私のブログ初登場の早苗蜻蛉種がいました。
オナガサナエ













6㎝ほど、中型サナエトンボの雄です。
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胸斑と雄の尾部付属器の独特な形状は尾長早苗オナガサナエ)です。オナガサナエは完全な止水域は好みませんから、この池で羽化したのではないでしょう。

さて、これだけ抜け殻があるんですから、明日は早めに起きて羽化の瞬間を見に来ましょう。自宅から15分位ですから。

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羽化痕といえば6月29日、今年初めてクマゼミの抜け殻を見ました。この池の周辺では6月18日にはニイニイゼミが鳴き、梅雨が明ける頃にはクマゼミの激しい活動が本格化します。昆虫の世界も夏本番ですね。
ニイニイゼミ













最後にヤゴの一発芸 
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ヤゴのクライシス。ファイト一発! 状態です
ヤゴもこれだけいれば、オチャメなヤツもいます。
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観客もきちんといますから・・・

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