土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:カラスアゲハ

室戸岬の夏蝉と夏揚羽
遥か沖に台風が停滞している室戸へ行ってきました
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どんよりした空と大荒れの海。ですから、今日はせっかく室戸へ来たのに、海の幸を求めることができないのです。

室戸岬のヒメハルゼミ
その代りに室戸ならではの特別な体験が出来たんねすよ。
室戸岬の
最御崎寺(ほつみさきじ)から海岸にかけて斜面に広がるのが、室戸や足摺の岬特有の暖帯林(カシ・シイ・タブなど常緑広葉樹によって構成される樹林)。この暖帯林が構成する照葉樹林で、ヒメハルゼミの大合唱を聞く事が出来たんですね。

ヒメハルゼミ
は、単体で鳴くことは少なく、一頭が鳴くと周りの個体もそれに呼応するように、まるで祭りの音頭とりのように、ワッセワッセと大合唱を始め、樹林全体がうごめくような蝉しぐれとなります。しばらくすると全てが一斉に鳴き止み、斜面下から断崖にあたって砕け散る波の音だけが聞こえてく来る、室戸岬ならではの演出には毎年感動します。

このヒメハルゼミEuterpnosia chibensis は3㎝弱の小さな蝉で、たくさん鳴いているのに見つけるのは非常に困難。室戸では指定されていないようですが、生息環境が限定されるヒメハルゼミは複数の生息地において捕獲が禁止されている昆虫でもあります。ハルのセミという名でも成虫活動期は7月から9月と夏なんです。

そんなヒメハルゼミなんですが・・・
ヒメハルゼミ メス










実は7月15日北川村のモネの庭で撮影することが出来ました。北川村もヒメハルゼミの生息に適した森林保全が行われているんですよ。その模様は後日改めてご報告させてください。

室戸岬のカラスアゲハ
室戸岬の照葉樹林に囲まれた最御崎寺。境内に咲くアガパンサスの花で吸蜜するアゲハチョウ。
カラスアゲハ メス









カラスアゲハPapilio bianorです。こちらは珍しい蝶ではなく、カラスザンショウの自生している低山の周辺では夏期、最も多く見られるアゲハチョウの一種です。上画像のカラスアゲハは、後翅の赤斑が目立つメスの個体。越冬態は蛹で高知では年3化。すでに、今年世代交代した夏型で前翅長8㎝に及びそうな大型です。

夏になると、多くのアゲハ同様に吸蜜以上に吸水する姿が多く見られるカラスアゲハ。
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周りを見回すと、複数のカラスアゲハが林縁で休んでいます。
勿論、クロアゲハ・モンキアゲハ・ナガサキアゲハなども確認できますが、圧倒的に多数なのがカラスアゲハ。
カラスアゲハ 










見る角度によって微妙に変化する表翅彩、強い輝きを放ちながら羽ばたく都度、黒色や青色、緑色にも見えてきます。実に優雅で美しい大型蝶なんですね。
カラスアゲハ オス









こちらが、カラスアゲハのオス。今日室戸岬で見たカラスアゲハは圧倒的にオス個体が多数でした。
カラスアゲハ  (2)








林縁の崖に並木の如く生え揃うスイカズラ科ツクバネウツギ属アベリアでも多くのカラスアゲハが吸蜜していました。

受け継がれる物
香南市の農業用溜池、黒谷池。台風3号の接近に伴う大雨に備え、貯水量を減らしています。すると普段は見えない川底が一部露出。蝶たちが吸水に訪れました。
カラスアゲハカラスアゲハ








カラスアゲハ吸蜜
普段は吸蜜の為、花や果実、樹液を訪れるそれぞれの蝶も、熱い日には沢などを訪れ、清水を吸う事は良く知られている事実。
カラスアゲハ (2)

















カラスアゲハ雄吸水
多くの種類の蝶たちが、時にこのような行動を取ることは多くの人々が何度も目撃しています。
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花蜜や沢の清らかで澄んだ水を吸い、大空を優雅に羽ばたく蝶。可憐な印象で私達の心を魅了し、美しく弱々しい物の象徴にも喩えられますね。

一方こちらは、
シンジュサン














日高村にいたシンジュサン
見た通り蛾、日本全土に分布するシンジュサン(樗蚕)Samia cynthia pryeri はチョウ目、ヤママユガ科の蛾です。同じチョウ目でありながら明と暗、昼と夜とイメージは大きく異なります。

さらにこれら野蚕の多くは、口が退化しており成虫になると摂餌できず、幼虫時体内に蓄えた栄養が尽きると死にます。つまり立派な羽根があっても移動範囲は限られた地域、体に蓄えたエネルギーの殆どは、種を継続する生殖活動に費やされるのです。

ですから、進化の過程で成虫になっても口を残した全ての蝶たちは、野蚕と違う生態を最大限生かし種としての主張をするのです。蝶にとっても生きた証は、個としての遺伝子を残し種を継続させること。

人のように血縁がなくても、自らの志を継続してくれる同志を探したり、文化や歴史として生きた証を、特別な価値として残すことは彼らにはできないのです。

でも蝶たち、蝶に限らず口を持つあらゆる動物たちは貪欲ですよ。実は口から吸収できる栄養源は、普段想像もつかない一面を見せ、理にかなう効率的な栄養補給をし個として強く生き、種の繁栄を担う使命を全うしています。

例えば、
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上画像はウラギンシジミコムラサキ
周囲に通常吸蜜花や果実がある条件でも、野鳥の排泄物に含まれる栄養分を積極的に吸収しています。
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こちらはアオスジアゲハ。家禽の檻にまで来て排泄物を摂餌しています。泥にまみれ土に這いつくばっても、生まれてきたその時から既に、力ある限り精一杯生きる覚悟があるのです。

さらに蝶は、肉(動物の体液)も喰らうんですよ。
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複数の蝶がカエルの屍に寄ってきました。エネルギー源ではなく、積極的にタンパク質を供給しているんです。でも蝶の場合は、緩やかな雑食。自ら積極的に他の命を奪い取ることはありません。自然界では生態系に全く影響しない、分解者的役割を極稀に果しているに過ぎません。

さあ、蝶のイメージ変わりましたよね。今までより悪くなったのか、良くなったのか・・・それは人それぞれ。本来の生き方を大きく変えて蝶のように生きる覚悟、多くの人々が躊躇うでしょう。でも私は清いと思います、ぶれない生きる目標がありますから。
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誇らしげな蝶たちを見れば、一点の曇りもなく輝いています。どんなにボロボロになっても

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