土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:カワガラス

河烏
満開の桜が美しい春の里山や
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渓谷を散策しました。
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 〖春の永瀬ダム
昨夜来の雨があがり気温急上昇、生き物たちの活性も急上昇です。
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里山の林ではホオジロ、渓谷の河畔林からはシジュウカラ、それぞれ繁殖期を迎える野鳥の囀りが聞こえてきます。

そんな中、これら小野鳥において早くから繁殖を始める渓流の野鳥を見つけました。
カワガラス












河烏カワガラススズメ目カワガラス科カワガラス属、水辺の野鳥です。カワカラスといっても
カラスの様な色彩をしているだけでカラス科ではなく、カラスの仲間でもないのです。

全長も20cm強と小柄、翼開長は30cm強で体の大きさに比べて翼がかなり短い鳥です。そのため、飛翔姿は重量感にあふれ唯唯直線的に飛行します。
ところが、
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水に浸かると、まるで「水を得た魚」状態。歩くとも泳ぐとも判別できない速い速度で、水面を移動するばかりか、完全に水中に潜って見せるのです。水に潜って水生昆虫や甲殻類、小魚を捕食しているんですよ。
カワガラス (2)












陸上にあがると、がっちり頑丈な脚をしているのが判かります。
上流から中流の岩の多い沢に生息し、冬には水の綺麗な河川下流側に移動することもあるカワガラス。河川開発が原因で個体数の減少が懸念されています。

でも高知など暖地では、他種に先駆け新年早々には繁殖を始め、岩の陰や川に配置されたコンクリートブロックなどの人工物にも営巣を行い、環境への順応性は発揮しているように思えます。

選ばれし者たち
高知では晩秋から初冬にかけ、清らかな河川の下流部には無数の落ち鮎が下ってきます。
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それを心待ちをにしている野鳥。初冬の河川は魚を捕食しない野鳥まで、その賑わいに誘因されるように集まってきます。

河口部から見ていきましょう。
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河口域にも殆ど止水域はなく、汽水域が殆ど無い赤野川。海岸砂浜にそって100m程で北に曲がった鉄道高架付近までの非常に狭い部分が汽水域です。こういった河川で昨日ご紹介したほどの天然鮎資源を保有しているのは非常に特殊なんです。
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この一部の汽水域に限り、冬季は時々カモが飛来しています。マガモのようですね。
赤野川は中規模河川でありながら、これより先の下流域から上流に至るまで浅い早瀬の連続で、広域にわたる止水域を有しません。水質は透明度が高く近代的富栄養化の促進もなく、底泥の蓄積もありません。よって沈性植物が繁茂せず、河口部以外で滞留するカモ科鳥類は先ず見られません。
ムクドリムクドリ (2)






県東部の二級河川、赤野川に架かる国道55号線の橋脚。電線に止まる野鳥の群れはムクドリ。ムクドリは魚を狩ることはありませんが、水を求め河原に降りてきます。
DSC05720アオサギ






下流部で多く見られるのがサギ科のアオサギコサギダイサギ。好物の落ち鮎を盛んに捕食しています。
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小魚が大好物なサギなのに、一年で最も豊かな季節を迎える頃には、夏鳥のチュウサギアマサギの姿は既に見られないのです。
トビトビ (2)







トビカラスも虎視眈々と落ち鮎を狙っています。
カワガラスカワガラス (2)







堰堤のブロックや浅瀬の巨岩に隠れているのは河烏カワガラス)。と言ってもスズメ目カワガラス科の野鳥でカラスよりはずっと小さいんです。全身が濃い茶色の羽毛に被われ全長は20cm強、ムクドリと同じくらいの野鳥です。水に潜って川底を這うように水生昆虫や小魚を捕食するんです。留鳥と言われていますが、初冬の赤野川では特にたくさん見られます。通常はヨシノボリ等の小型魚類を捕まえていますが、今の時期は産卵後の鮎を啄んでいるんでしょうか?
DSC05737オオジュリン






対岸で群れを成すのはオオジュリンのようです。

突然青い閃光が走ったかと思うと、川面に水柱が立ちました、カワセミが狩りを始めたんです。
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フォバリングしたり、急降下して水面に突っ込んだり。見ていて飽きることがありません。
タシギ












河川敷の草むらから顔を出したのはタシギ。こちらは脅かさなければずっとそのまま、剥製みたいな野鳥ですから面白くありません。
DSC05681キセキレイ







堤防上の電線にも数多くの野鳥たち。モズキセキレイですね。
ハクセキレイ











河原にはセグロセキレイもいます。
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落ち鮎のたくさん溜まっている堰堤には、日本のチドリ類では最小種の小千鳥コチドリ)とイソシギ
コチドリ (2)コチドリ







日本で見られるコチドリ、正確には亜種で夏鳥なんですが西日本以南の温暖地では少数が越冬し留鳥化するんですって。つまりそれだけ豊かな生態系が保全されているんです。
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その中心となるのが、初冬の今は落ち鮎なんですね。

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