夏の生態系
安芸郡芸西村和食の赤野川
赤野川













堰堤を越え、今年も若鮎が沢へ戻ってきました。
2014若鮎













しかも圧倒的な資源量です。生活環は異なるも、2014年は回遊魚のウナギ降河回遊)も昨年の約1.5倍の資源量だったそうですね。
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成長度も良好、すでに15cmを超える個体もいます。
こちらは回遊魚のように繁殖のために
旅をする鳥、南から北へ移動中の「旅鳥」。
キアシシギ黄足鴫









名前は黄足鴫キアシシギTringa brevipes
チドリ目シギ科の「旅鳥」です。東南アジアで越冬し、シベリア北東部やカムチャツカ半島へ行って繁殖して、また秋に他のシギやチドリよりも早く南下して来ます。けっこう寒がりなんですね。
キアシシギ (2)













全長は25cmほど。勿論、黄足鴫ですから足は黄色、しかも他のシギより短足です。
川中で索餌していますが・・・アユは食べません。水深の浅い場所を歩きながら、エビやカニ・水生昆虫類などを主食とする野鳥です。

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堰堤の亀裂にカニでもいたんでしょうか
旅する魚と旅する鳥。5月末に豊かな赤野川でほんのひととき、接点を持った瞬間。互いを讃え、それぞれの目的地を目指すのです。秋の日の再会を誓って