土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:クロスジギンヤンマ羽化

旅立ちの日
出勤前のAM8:00、ふとトンボ池を覗いてみると
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蜻蛉が旅立とうとしていました。
クロスジギンヤンマ羽化クロスジギンヤンマ羽化 (2)






羽化していたのは
クロスジギンヤンマ羽化 (4)












クロスジギンヤンマ、雌個体です。羽化は完全に終了、翅は伸び余分な体液を体外放出し、心地よい春の朝風で体表水分を蒸散させています。
まもなく四翅を広げ、森へはいって成熟を待ち再び水辺へ戻ってくるのです、命をつなぐために。

その様子を、別の雌個体で見てみましょう。
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クロスジギンヤンマの場合、羽化を始め飛び立つまで6時間以上かかります。
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四翅を広げ、それを小さく震えさせだすと、間もなく大空高く舞い上がるのです。

クロスジギンヤンマ 羽化












クロスジギンヤンマの羽化を始める時間
は、季節や天候によってまちまち。
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前日、夜まで雨のこの日は気温も高く真夜中の羽化。
クロスジギンヤンマ 雄羽化クロスジギンヤンマ 雌羽化








AM4:00には羽化完了。東の空が白んで、うす明るくなる頃には森へ飛んで行きました。
天敵の活動が活発化する季節をを迎えると、クロスジギンヤンマの羽化を始める時間はとんどん早まるのです。
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クロスジギンヤンマの羽化で、着目すべきは羽化位置。今の季節最大の天敵となるウシガエルに襲われない高所を選んでいます。

一年間逃げ延びたというか、先代も先先代もつないだ命の足跡をここで消すことはできないのです。
命を授かったものの使命を精一杯全うしようとする蜻蛉の姿を見ていると ・・・
クロスジギンヤンマ羽化 (3)












どうやら今日も遅刻みたい
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このヒトたち、
私の手強い天敵です
今日もなんとか生き延びないと・・・

寡黙な蜻蛉、
蜻蛉の気持ちがよくわかる、今日この頃なんです。
クロスジギンヤンマ












でも蜻蛉はきっと思っています「 あんたと一緒にするな」って

早生の蜻蜓(ヤンマ)
5月に入ると、香南市の蓮池にたくさん飛びだす大型蜻蛉。
香南市蓮池










中でも高い占有率を示すのが、高知では最も早生蜻蜓種のひとつ黒筋銀蜻蜓クロスジギンヤンマ)学名:Anax nigrofasciatus nigrofasciatusです。
クロスジギンヤンマ (4)クロスジギンヤンマ








クロスジギンヤンマ雄 飛翔
クロスジギンヤンマは歴とした
ヤンマ科ギンヤンマ属の大型蜻蜓で、近似種ギンヤンマよりも一回り大きく体長は80mmに達します。

クロスジギンヤンマ 雌雄比較
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成熟個体 雌:複眼
クロスジギンヤンマ 雄 (3)












成熟個体 雄:複眼

クロスジギンヤンマの特徴と生態
成虫の胸部には黒くて太い線が2本あり、和名の由来となっています。雄腹部基部(腰の部分)は青藍色、雌同部は黄緑色で性判別が容易なのはギンヤンマと同じ、同じ色彩変化は頭部複眼にも現れます。
クロスジギンヤンマ (3)











縄張りを持つクロスジギンヤンマ雄:香南市山北の溜池にて撮影
また「ギン」の由来となる腰の部分の腹側の銀白色は、クロスジギンヤンマの場合未熟期にのみ見られる特徴で、成熟とともに消えてしまいます。
クロスジギンヤンマ ヤゴクロシジギンヤンマ ヤゴ








クロスジギンヤンマ ヤゴ
飛翔はギンヤンマのそれに比べるとやや緩慢に見え、実際その気になればギンヤンマより簡単に捕獲できます。
クロシジギンヤンマ











クロスジギンヤンマ雄の美しい発色
ギンヤンマと違い、縁林のやや暗い池や沼などが好みのクロスジギンヤンマ、日本で成虫が発生するのは春から初夏にかけて。夏や秋には少なくギンヤンマと棲み分けをしています。
クロスジギンヤンマ











クロスジギンヤンマ雌 羽化:平成25年4月7日モネの庭にて撮影〗
来ギンヤンマより南方種であったクロスジギンヤンマ。
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クロスジギンヤンマ雌 成熟個体全身画像
クロスジギンヤンマ 雄クロスジギンヤンマ 雄 (2)








クロスジギンヤンマ雄 成熟個体全身画像
クロスジギンヤンマ 雄











最近では、北海道南部で本種が確認され、地球温暖化の影響によって、本種が生息域を北上させているのではないかという疑いも出ています。
クロシジギンヤンマ











香南市の里山溜池の産卵風景です。
クロスジギンヤンマ産卵クロシジギンヤンマ産卵








クロスジギンヤンマ 産卵
池畔の林縁で交尾を終えた雌は、腹部を曲げて単独で産卵します。
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ギンヤンマ産卵
クロスジギンヤンマとギンヤンマ。近年、進行著しい環境破壊により今まで正常に行こなわれていた棲み分けもままならず、両種のの異種間交雑だと思われる個体の報告例もたくさんあるんですよ。

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