土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:クロマダラソテツシジミ

秋シジミ
昨日ご紹介の『ササゲの花』に、ひっきりなしに飛んでくるシジミチョウがいるんですね。このシジミ他のシジミチョウと比べると、飛翔がとっても俊敏なんですよ。
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裏波小灰蝶ウラナミシジミLampides boeticusシジミチョウ科ヒメシジミ亜科のチョウです。世界中広範囲に分布するシジミチョウで、日本では秋頃から見られる種類なんです。

この様子、まさに蝶形花冠ですよね。
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シジミチョウですから、小型で、成虫の前翅長は20mmまで。ごらんのように翅裏に縞模様があり、名前はこの細波模様に由来しているんです。
ツバメシジミ

後翅の後端には黒い斑点が2つ、斑点の間には毛のように非常に細い尾状突起があります。

この特徴は、左画像のツバメシジミなども同様の偽装紋様とされ、黒い斑点は複眼、尾状突起は触角に似ていて、前後同様に見える模様を持つことで、敵の目を欺いていると考えられています。
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翅の表、中心部は光沢のある輝く青色に、黒褐色の縁取り。他のシジミ同様オスが青色部分が広いのに対し、メスは青色部が少なく、黒褐色が大部分を占めています。
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ウラナミシジミは、熱帯や亜熱帯といった地域に分布するシジミチョウで、移動性が高く春から秋にかけて温帯域に分布を広げ、冬には寒さのため死滅して、寒冷地へ移動した個体は種をつなげないんです。でも高知では、世代交代継続が可能でベニシジミ同様、最も遅い季節まで成虫観察できます。

草原を好み、幼虫食草はマメ科植物。そのため手入れが行われないマメ畑、クズの生い茂った荒地や山の斜面などではウラナミシジミが多く飛び交っているんです。

このウラナミシジミ、私のような素人目には昨年11月初めに室戸で見た『クロマダラソテツシジミChilades pandavaに色合いが似ています。
クロマダラソテツシジミ (2)クロマダラソテツシジミ







室戸のクロマダラソテツシジミ
クロマダラソテツシジミは、幼虫がソテツを激しく食害する害虫ですが、東南アジアに生息する日本では迷蝶。1992年に沖縄本島で発見されて以来、西日本での発見例は数多くあります。

ところで、ウラナミシジミはどうやって固く閉ざされた花冠である豆科の花蜜の在処を知るのでしょう
花には受粉を成立させる為に、受粉媒介昆虫に蜜の位置を知らせる蜜標、別名ガイドマークと呼ばれる目立つ紋様があるんです。
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ササゲの花
この淡黄色の紋様が
蜜標
です。
多くのマメ科(ネムノキ等は例外)において蜜標は旗弁の付け根にあり、蜜標色彩は黄色。 蜜標の奥に当たるところに蜜腺があるんです。

旗弁が初めから黄色い花の蜜標が下の画像です。
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初夏に咲くホオベニエニシダ
でもこれじゃ、昆虫が受粉媒体となりませんね。これらマメ科植物の受粉は基本『自家受粉』、つまり両性花でその花自体が成長する過程で受粉できるようにはなっています。
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春、フジの花において盗蜜するミツバチと受粉媒介するクマバチ
ただし顎の強力なハナバチ等が舟弁(竜骨弁)を嚙み開いて蜜を得ようとすれば、他家受粉する可能性も起こり得るのです。

マメ科でない花冠の開いた花でも、密腺が特別な位置にある場合、
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密標がくっきりと表れるんですよ。受粉媒介昆虫たちも、それを熟知し迷うことなく吸密するんです。

何故、密標が花冠の上側にあるのでしょう。昆虫の吸密態勢からして受粉効率は絶対この方が高いんです。

温暖地の秋
南国高知でも、生物の生態系が少し異なる室戸足摺(土佐清水市)。今日は秋の室戸を満喫しに室戸路を巡ってきました。
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安田町から室戸を望む
一日では語り尽くせないほど、沢山の生き物たちに巡り合い共に戯れ、いろんな経験をしました。フィールドはいつ来ても新鮮なんです。
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先ずは
アサギマダラ観察
高知県道203号室戸公園線
(別名、室戸スカイライン)の道沿いには、今の季節たくさんのアサギマダラが観察できます。
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吸蜜花の一番人気、今の時期室戸ではアザミ(ノアザミ・ヤマアザミ)なんですね。
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室戸ならではのアングルでアサギマダラが見られるんですよ。
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偶然お逢いした室戸の蝶研究家、長崎先生のマーキング作業を見せていただきました。
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室戸のアサギマダラ、今がピークだそうです。
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そして、アサギマダラ以外の蝶観察、室戸近辺の季節限定「秋のとっておき観察スポット」もお教えいただいたんですよ。

迷蝶観察
迷蝶とは、本来その地域に生息していない蝶種が台風などの夏の季節風で運ばれて一時的に生息するもので、移動した地域で限られた時期には繁殖できても、永続的には種の継続ができない蝶を指します。四季が顕著に表れる地域では、気候や幼虫の食草、成虫の吸蜜花などが揃っていると、ある時期に限って爆発的に個体数を増やす場合もあるんです。

更に迷蝶は、トンボ種のウスバキトンボの様に、毎年季節が来ると同じように飛来し、繁殖しながら分布域を拡大し、冬の到来とともに地域から消えるといったものでは無く、その飛来はあくまで不定期なんです。ですから去年観察できたんで今年も・・・じゃあ無いんですね。

つまり迷蝶観察は結構レアな体験でもあるんですよ。

今回、長崎先生にお教えいただいた迷蝶観察スポット
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キラメッセ室戸
近辺の海岸沿い国道脇で、トウワタが自生している近辺を丹念に探せ・・・がミッションです。
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いました迷蝶和名は樺斑カバマダラ)学名: Danaus chrysippus、チョウ目タテハチョウ科の昆虫。小さな迷蝶なんです。

11月3日にとっても詳しくご報告しますね

ソテツを食害する小さな蝶
室戸近辺のソテツを食い荒らすシジミチョウを探せが、長崎先生第二のミッション。凄い勢いで幼虫が食草としてソテツを食害するそうですから、先ずは無残な姿のソテツを見つけましょう。
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シジミチョウ見つけましたよ。
クロマダラソテツシジミ学名: Chilades pandavaチョウ目シジミチョウ科の小蝶です。
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本来南アジアから東南アジアに生息していた蝶が、1992年に沖縄本島で発見されて以降、分布を広げ室戸でも観察できるんですね。

ミッションクリアです。わりと簡単に長崎先生のヒントが良かったんです。

野鳥との出会い
そうそう、室戸スカイラインでアサギマダラを観察していた時のことです。
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草むらからいきなり現れた大型野鳥ヤマドリです。しかも警戒心の強いヤマドリが私を見つけるなりゆっくりと歩み寄ってくるんです。まるで夢物語、私は桃太郎でしょうか。
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山鳥
ヤマドリSyrmaticus soemmerringii、
美しく発色した赤い皮膚の裸出部、体色は金属光沢のある美しい赤褐色からして雄個体。
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11月2日にとっても詳しくご報告しますね

秋の水産物視察
ネイリハマチモンズマ
旬の地物鮮魚ですね。
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キラメッセ室戸
横の物産店舗での撮影です。室戸では地磯のいいポイントもたくさんあります。

いかがでしたか秋の室戸路

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