土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:コガタノゲンゴロウ

モネの庭のゲンゴロウの正体
春、4月下旬に北川村『モネの庭』マルモッタンの水の庭で見つけたゲンゴロウ
9月初旬に訪れてみた時には、驚くほど個体数が増えていました。
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春には、スイレンやコウホネなど水生植物の奥深くへ隠れ、たまに水面へ呼吸に現れる程度だったゲンゴロウ達。9月になった今では、たくさん見る事ができます。特に個体数が多いのが藤棚橋の周りです。
ゲンゴロウゲンゴロウ (2)






モネの庭の水の庭でゲンゴロウと知り合って4ケ月以上が過ぎ、今日まで5回ここへ会いに来たんで、ゲンゴロウたちも呼べば私の近くまで上がって・・・
コガタノゲンゴロウ (4)








と、未だそこまでお互いの関係は構築できていません。
つまりゲンゴロウたちが私に近づいて来たのではなく、私がモネの庭というフィールドでゲンゴロウに近づき、少しずつゲンゴロウの間合いに入れ出したということです。
でも、これって結構快感なんですよ。
コガタノゲンゴロウ (3)








9月のスイレン池の入場者のピークは、北川村モネの庭自慢の熱帯スイレンが咲いている午前中。ですから、お客様の込み合わない平日の14:00頃、蓮のある一角の階段付近にじっと座っていると・・・
コガタノゲンゴロウ (2)







複数のゲンゴロウが、水面付近へ出てきて索餌しだします。
ゲンゴロウに限らす用心深く動きの速い昆虫ほど、その撮影機会は何かに集中している時を狙うのがいいんですね。
コガタノゲンゴロウ










そうすれば私の様な素人でも、自然環境の中でそこそこの画像が撮れます。
ここまでこのモネの庭のゲンゴロウの行動パターンを4ケ月(といっても都合5回なんですが)見てきましたから。
このゲンゴロウ、私の見る限りコガタノゲンゴロウCybister tripunctatus orientalisす。日本最大種ナミゲンゴロウCybister chinensis(体長約4cm)ほど大きくなく、背面のスベスベ感、脚裏半面の色合いはそれだと思います。

高知県におけるコガタノゲンゴロウの保全状況は、絶滅危惧ⅠA類CR)つまり、ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種。ナミゲンゴロウCybister chinensisも、その保全環境の深刻性は同レベルなんですよ。

コガタノゲンゴロウでしょうか
4月23日のブログ記事(取材日22日)の中、昔の思い出を辿って何気なく書き綴ったゲンゴロウ記事だったんですが、たくさんのコメントを頂戴して驚きました。なかでも、高知のゲンゴロウ分布にお詳しい、ご自身もゲンゴロウのサンプリング経験を持っておられる方から、専門的で興味深いメールをいただき、ド素人魂に火がついたというか・・・もっとゲンゴロウのことが知りたくなって、3日前に伺ったばかりのモネの庭へ朝から行ってきたんですよ。
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そしてこれが、間違いなくゲンゴロウが生息しているモネの庭(水の庭)のスイレン池。たった3日で温帯スイレン『フロエベリ』がどっさり開花しています。
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事務所へ行って営業部長さんに、頂戴した貴重なコメント内容と私のブログ、撮影したゲンゴロウの画像をお渡しして調査をお願いした後、お互い共通の知人を持つ北川村「モネの庭」マルモッタンの庭園管理責任者で、カリスマ庭師としても有名な川上 裕さんにご挨拶して、水の庭の変遷を伺ってきました。

川上さんも勿論なんですが、こちらのスタッフの皆様は来場のお客様に、すごく丁寧で様々な質問にお答えしておられます。私も川上さんにゲンゴロウの隠れ家を教えていただいたんですよ。
それがこのスベース。
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この水生植物の中にいるのを、二・三日前に見たそうです。普段は根元の水苔の下に隠れていて、たま~に出てくるそうで、姿を現す前兆が泡を出したり無風でも水生植物が揺れたりするんですって。
そこでカメラを構えて息を潜めていると・・・
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先ず現れたのはヨツボシトンボ。この草むらで騒々しく打水産卵を始めたんですよ。
でも、トンボは全然大丈夫なんです。肉食性のゲンゴロウは、接水静止産卵するヤンマを襲って食べちゃう位に獰猛なんですから。トンボの侵入はno problemなのです。
そして・・・
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ゲンゴロウが現れました。が、先日見た個体よりは幾分小型なんです。黄色の縁取りが目立ちますから、クロゲンゴロウではありませんよね。
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じっと見ていると複数のゲンゴロウが一瞬だけ息継ぎに水面に浮上してきます。捕まえて見た訳ではないのですが、目測では今日見た個体は3㎝無い様に思います。
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腹節の腹側が黒色なので、コガタノゲンゴロウだと、私は思います。
そして、全てが同一種であるのかも不明。
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こちらなんか、黄色い縁取りすら確認できませんから。

川上さんにお伺いした話では、毎年2月に池の水を抜いて、池底の土壌整備を行い、スイレンに適した土壌づくりを行った後、近隣の奈半利川の水を入れるそうですね。3年前から農薬の使用を止めたそうで、それからゲンゴロウやヒメボタルが見られるようになったそうなんです。
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その後は、池の循環設備によって、取水を紫外線殺菌し藻類の繁殖を防ぎ、濁度を調整しているとの事です。池に複数個所ある放水口の付近では、流水域のような水流を確保。変化に富んだ水辺環境を作り出しています。

水生昆虫の餌料となるメダカは豊富にいて、水生昆虫を捕食する外来魚はいません。人が作り出し、人が維持管理している素敵な水の庭。北川村「モネの庭」マルモッタンは、私のお気に入りの場所、特別な場所なんです。
そして、そして、
モネの庭の睡蓮池にそろそろ秋の気配が漂い出した頃、このゲンゴロウの鮮明な画像撮影に成功しました。
コガタノゲンゴロウ (2)











その画像がこちらです。その様子は9月のモネの庭訪問ブログで詳しくお知らせしますネ。

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