土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:ダビドサナエ

春沢の小型サナエ
4月中旬になると、香南市の沢ではダビドサナエDavidius nanusが見られるようになります。
フランス人生物学者の名前が和名となっていますが、日本特産種のサナエトンボ(サナエトンボ科ダビドサナエ属)です。

この沢で見られるトンボたちの中、今春成虫化するトンボで最も早いのがアサヒナカワトンボ、次がシオヤトンボで三番目にダビドサナエという発生順番なんです。
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ダビドサナエ メス
四万十流域のタベサナエ同様、早生の小型サナエで、大きさは45mmくらい。画像はメスです。複眼の色づき具合から見て、羽化からは時間が経過しているようで、成熟個体だと思われます。
ダビドサナエ










ダビドサナエ オス
近くにはオスもいました。ダビドサナエは夏の来る前にはいなくなってしまいます。早生にて活動するサナエなんですが、幼虫期は2年。時間を費やしゆっくりと成長するんですね。
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本州・四国・九州に分布するダビドサナエですが、地域変異型が胸部黒筋に現れるとか。でも、香南市の沢で見られるのは標準型なんです。

地域によっては7月頃まで見られる、ダビドサナエの成虫なんですが、この辺りでは一ケ月もしないうちに毎年姿を消すんですよ。小さく弱々しいサナエトンボですから、きっと蜻蜓‎(ヤンマ)やより大型のサナエトンボが飛び出す前でないと、この沢では活動できないんですね。
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ヤマサナエ
5月に入ると、この沢にあらわれるヤマサナエやキイロサナエ。体長は7cm近くになるサナエトンボです。
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ダビドサナエを狩ったヤマサナエ
サナエトンボもまた獰猛なハンターなんです。

一方でサナエトンボのオスは多くが人に興味があるようで、沢を歩いていると向こうから近寄って来て傍らに止まります。とっても愛らしいんですが、縄張り主張しているようにも思えるんですね。

ですから沢へ行ってこのトンボがいれば、特別探さなくても直ぐに分かります。今年もダビドサナエが沢で活躍する季節になったことが。

謎のサナエトンボ
香南市、家の近くの沢へ春の昆虫を見に行きました。
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春の沢にはクレソンオランダガラシ)の白い話が満開
水中または湿地に生育するアブラナ科の多年草、クレソン。
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花が終わった後にはアブラナ科の特徴がよく現れています。
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綺麗な花とその香りに寄せられて、たくさんのチョウが飛び回っています。
でも今日の主役は花でもなければ、蝶でもない。
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春の蜻蛉ではあるんですが、カワトンボでもないんです。
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今日の主役はコレ。
サナエトンボなんです。まずは私のブログ新登場のダビドサナエ
ダビドサナエ (3)ダビドサナエ (2)





ダビドサナエ学名 Davidius nanus は サナエトンボ科ダビドサナエ属の日本固有トンボ種。和名由来はトンボに多い外国の生物学者の名前、david氏(フランス人)よりきています。
高知では4月中旬頃から羽化が始まり、春に沢へ行くとサナエトンボの中では、比較的普通に見られる種。
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この沢にも、たくさん生息しています。成虫は体長40mm弱でカワトンボより短く、サナエトンボ科の中では小型種です。身体や複眼の発色より、全て雄の成熟個体です。
ダビドサナエ










通常、胸部側面にはっきりとした黒い筋が2本下部から上部までつながっているんですが、一つめが途中消失する等の地域変異があります。
今日、沢で見たダビドサナエは全て雄、縄張りをはっていますが場所への執着は弱いトンボです小型種でも孵化から羽化まで2年を要するんですよ。

類似する種が多く、地域変異もあるサナエトンボ。体型はもとより、黒地に入る黄緑の斑紋を部位別に総合判するんです。
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このサナエトンボ
体長60mm強から70mm弱で、撮影した時は、キイロサナエ雌だと思ていたんですが・・・
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未成熟個体ながら、翅胸前面の黄色斑がキイロサナエでも、ヤマサナエのそれでもないんです。

サナエトンボ、難解な蜻蛉です。

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