土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:トウワタ

副花冠
冠と雄蕊(ゆうずい)の間にある花冠に似た副花冠を持つ唐綿トウワタAsclepias curassavica  キョウチクトウ科ガガイモ亜科トウワタ属の草本。
トウワタ












名前からして中国の花と思うかも・・・でも原産地は南アメリカ。暖地の多年草ですが、日本では冬期枯死し、ほとんどの地域で一年草として栽培されています。花期は夏から晩秋と長く、8月には花の咲く株の横で、他の株は種子が大きな冠毛にをつけて、風に飛はされて行きます。
トウワタ












園芸品種ですから、シルキーゴールドと呼ばれる黄花品種もあるんです。
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トウワタは蝶マニアにも有名な草本。原産地では3500kmほどに
及ぶ渡りをする蝶オオカバマダラチョウ目・タテハチョウ科・マダラチョウ亜科)の幼虫は食草なんです。トウワタ属は有毒でそれを食べることによってアルカロイドを体内に蓄えて毒化する蝶なんです。
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高知にオオカバマダラはいませんが、同属で同じ食性(トウワタを食草とする)のカバマダラとして飛来することが珍しくないのです。
カバマダラ














カバマダラ
今年もカバマダラは飛来しているでしょうか。

河口の生態系
秋の河口の生き物たちを見に、県東部の二級河川「安芸川」へ行きました。度重なる台風の豪雨により、いつもの年より水量の多い状態が続いています。
安芸川下流域伊尾木川下流域






安芸市の安芸川(左)と伊尾木川(右)
季節は丁度、鮎の産卵期。
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鮎は河口近くの底質が小石の浅瀬で産卵するため、この時期県内各地の河川には多くの大型野鳥が集まってきます。
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でもそれは毎年のこと、今年特に変わった事と言えば・・・
カバマダラ









安芸川河口部の国道55号線架橋付近の河原に、迷蝶「カバマダラ」が数多く飛翔しているんです。これもまた台風の影響・・・といえるんですよ。
カバマダラ飛翔








カバマダラを誘因しているのは、河原に自生している植物(花)。
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つまり誘因植物は蝶の吸密花なんです。そしてこの花、皆さんもよく知っている秋の植物なんですよ。
カバマダラ (2)カバマダラ






ひっつき虫として知られる植物のうち、硬くて棒状の種子(痩果)先端に数本の刺状突起と逆刺を有し、人の衣類や動物の皮膚にひっついて来るセンダングサ属
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中でも小栴檀草コセンダングサ)学名: Bidens pilosa var. pilosaカバマダラ成虫の好物秋も深まって来ると、カバマダラ成虫はトウワタよりコセンダングサの花を好むんです。
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花は筒状で、中心には黄色い管状花が密生。外側に舌状花が見られるものもあります。

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コセンダングサは道端や空き地、河原などに生える繁殖力の強い雑草。卓越した付着機能は、広域への拡散を可能にし、センダングサ属の一族はいずれも世界各地に広く分布しています。
カバマダラ交尾カバマダラ交尾 (2)







カバマダラ
、世代交代の早い蝶種で、環境適合しているうちは周年休眠することなく、盛んに繁殖行動がみられます。
トウワタ










トウワタ
トウワタ食草利用して発生するカバマダラですが、河原では河川敷で繁茂しているガガイモを幼虫食草として発生した事例があります。
ガガイモ










ガガイモ
この辺で一般的な蝶種ツマグロヒョウモン(メス)は、カバマダラに擬態しているといわれ、 両種は色合いや飛翔形態も紛らわしい程に似ており、飛んでいてもカバマダラと気づかない場合も多いんです。カバマダラは発生が見逃される可能性が高い蝶種なんですよ。

カバマダラにとっては、どうでもいい事なんですけどね。

室戸迷蝶
室戸の蝶研究者、長崎先生に教えていただいた場所へ、迷蝶観察に行ってみました。場所は室戸キラメッセ近くの海岸沿い国道脇です。
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今年は、夏ごろから飛来個体が繁殖を繰り返し、8月頃をピークに11月初旬まで成虫・蛹・幼虫が観察できるそうです。
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いましたよ今日の主役カバマダラ、国道脇の空き地に。でも遠眼にはまるでツマグロヒョウモン。先生に場所を伺っていなければ私は絶対見逃していました。
ツマグロヒョウモン メス











ツマグロヒョウモン メス

樺斑カバマダラ)学名: Danaus chrysippusは、チョウ目タテハチョウ科の昆虫。普段はこのあたりに分布していないチョウの一種、つまり迷蝶です。
カバマダラ









カバマダラの翅は全体的にオレンジ色で、体色は黒地に白の水玉模様。
カバマダラ
雄性標
は後翅裏中央の翅脈上に立体的に見える黒い模様。日本に分布するマダラチョウ亜科の蝶のなかではいちばん小さく弱々しい蝶なんです。

体が小さい(前翅長45mmまで)ため、台風の風に乗って移動するなどし、九州から四国、本州の太平洋側にかけて、特に今年のように台風が多い年には、広い地域で観察できるんですよ。

カバマダラ、高知では迷蝶で温暖期には繁殖し2~3世代更新されますが、厳寒期には卵・幼虫・成蝶どのステージでも越冬できず、冬には死滅するといわれています。まるでウスバキトンボの様な生活史を辿るんです。
カバマダラ 飛翔DSC04469






カバマダラ飛翔
日本で常時観察できるのは、奄美大島以南の南西諸島。近年、地球温暖化により徐々に北上しているといわれ、成虫はトウワタ等の花で吸蜜する姿がよく観察されます。アサギマダラ同様、体内に毒(幼虫時に体内に蓄積)を保有しており、その危険性を知らせるがごとく、フワフワとゆるやかに飛翔します。

模様も飛翔の様子もまるでツマグロヒョウモンのメス、 無毒のツマグロヒョウモンはその特性を利用し、本種に擬態しているとされています。

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は葉の裏に1つずつ産みつけられ、これもアサギマダラ同様(高知におけるアサギマダラ食草は主にキジョラン)。幼虫はトウワタを食草とし、生息地(南西諸島)では成虫は通年見られ、休眠しないそうです。
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唐綿トウワタ
学名: Asclepias curassavica)はキョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)の多年草。原産地は南アメリカ。寒さに弱いため、日本では一年草として栽培される。江戸時代(天保年間)に渡来したとされ、和名は種子の冠毛に由来しています。
カバマダラ 幼虫










画像のカバマダラ成虫は沖縄の『琉宮城蝶々園』で撮影しました。今日は残念ながら幼虫や蛹は発見できませんでしたが、又の楽しみができましたね。
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明日はカバマダラが今の季節、もっとたくさん見られる場所をご紹介します。野鳥観察していて、偶然みつけたんですよ。

温暖地の秋
南国高知でも、生物の生態系が少し異なる室戸足摺(土佐清水市)。今日は秋の室戸を満喫しに室戸路を巡ってきました。
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安田町から室戸を望む
一日では語り尽くせないほど、沢山の生き物たちに巡り合い共に戯れ、いろんな経験をしました。フィールドはいつ来ても新鮮なんです。
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先ずは
アサギマダラ観察
高知県道203号室戸公園線
(別名、室戸スカイライン)の道沿いには、今の季節たくさんのアサギマダラが観察できます。
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吸蜜花の一番人気、今の時期室戸ではアザミ(ノアザミ・ヤマアザミ)なんですね。
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室戸ならではのアングルでアサギマダラが見られるんですよ。
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偶然お逢いした室戸の蝶研究家、長崎先生のマーキング作業を見せていただきました。
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室戸のアサギマダラ、今がピークだそうです。
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そして、アサギマダラ以外の蝶観察、室戸近辺の季節限定「秋のとっておき観察スポット」もお教えいただいたんですよ。

迷蝶観察
迷蝶とは、本来その地域に生息していない蝶種が台風などの夏の季節風で運ばれて一時的に生息するもので、移動した地域で限られた時期には繁殖できても、永続的には種の継続ができない蝶を指します。四季が顕著に表れる地域では、気候や幼虫の食草、成虫の吸蜜花などが揃っていると、ある時期に限って爆発的に個体数を増やす場合もあるんです。

更に迷蝶は、トンボ種のウスバキトンボの様に、毎年季節が来ると同じように飛来し、繁殖しながら分布域を拡大し、冬の到来とともに地域から消えるといったものでは無く、その飛来はあくまで不定期なんです。ですから去年観察できたんで今年も・・・じゃあ無いんですね。

つまり迷蝶観察は結構レアな体験でもあるんですよ。

今回、長崎先生にお教えいただいた迷蝶観察スポット
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キラメッセ室戸
近辺の海岸沿い国道脇で、トウワタが自生している近辺を丹念に探せ・・・がミッションです。
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いました迷蝶和名は樺斑カバマダラ)学名: Danaus chrysippus、チョウ目タテハチョウ科の昆虫。小さな迷蝶なんです。

11月3日にとっても詳しくご報告しますね

ソテツを食害する小さな蝶
室戸近辺のソテツを食い荒らすシジミチョウを探せが、長崎先生第二のミッション。凄い勢いで幼虫が食草としてソテツを食害するそうですから、先ずは無残な姿のソテツを見つけましょう。
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シジミチョウ見つけましたよ。
クロマダラソテツシジミ学名: Chilades pandavaチョウ目シジミチョウ科の小蝶です。
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本来南アジアから東南アジアに生息していた蝶が、1992年に沖縄本島で発見されて以降、分布を広げ室戸でも観察できるんですね。

ミッションクリアです。わりと簡単に長崎先生のヒントが良かったんです。

野鳥との出会い
そうそう、室戸スカイラインでアサギマダラを観察していた時のことです。
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草むらからいきなり現れた大型野鳥ヤマドリです。しかも警戒心の強いヤマドリが私を見つけるなりゆっくりと歩み寄ってくるんです。まるで夢物語、私は桃太郎でしょうか。
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山鳥
ヤマドリSyrmaticus soemmerringii、
美しく発色した赤い皮膚の裸出部、体色は金属光沢のある美しい赤褐色からして雄個体。
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11月2日にとっても詳しくご報告しますね

秋の水産物視察
ネイリハマチモンズマ
旬の地物鮮魚ですね。
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キラメッセ室戸
横の物産店舗での撮影です。室戸では地磯のいいポイントもたくさんあります。

いかがでしたか秋の室戸路

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