土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:トビハゼ

泥干潟の主役といえば・・・
潮汐変化によって干上がった干潟の主役を選ぶのは容易なことではありません。
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と言うか、日本全国のそこに主役級は数多く存在しても、主役をひとつに絞るのは難しく、それを選び切るのは個人や地域人々の好みや想い入れでしかないのかも。

例えば、日本ではごく限られた干潟にしか生息していないハゼ科のムツゴロウ級の知名度を誇る超人気者はそんなに存在していないのです。でも知名度が高いとも言えない生き物の一種一種も干潟の環境維持には必要不可欠な生き物であることは言うまでもありません。
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このトビハゼもそのひとつ、干潟が引き潮に転じると、干潮を待ちきれず巣穴から出てきて、既に潮の引いた場所へ移動し摂餌行動を取り始めます。

この様に、動かなければ殆ど目立たない、泥干潟に同化した体表模様と潤いを保持した肌感を空気に触れても保持しています。泥エステの効能、恐るべしといったところでしょうか。

でもトビハゼはそれを可能にするために、長い年月をかけて長時間水面上での活動を可能にする、皮膚呼吸能力を高めたり陸上動物の様に代謝によって発生するアンモニアをアミノ酸に変える能力を既に手に入れているのです。

食性は肉食性。生きた獲物にこだわりが強く主に口の大きさに合う小さな甲殻類やゴカイの仲間を捕食しています。

見た通り、ムツゴロウと比較して見栄えしない地味な容姿。唯一のチャーミングポイントは、頭頂部に突き出した目。のみならず左右間隔が、これ以上詰め寄れないほどに超イビツな目というか、眼がこうでなければ、普通の真ハゼとの違いがよく分かりません。

それは平坦な干潟で少しでも遠くを見渡せるように変形しているのですが・・・
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できれば、少しでも潮が早く引く高台へ移動してもっと水面上の世界を広く見渡したいのか、鯊種らしく変形特化した吸盤状の腹鰭と、干潮時には水面上で活動する鯊種の特徴たる基底の筋肉が非常に発達した胸鰭を巧みに連動させ、
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お立ち台へ上がり、そこから見える地上の風景を暫し楽しみます。

更にはこの様な匍匐前進のみならず、急いでいる時はまるでカエルの様にジャンプしての前進も見せてくれます。
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それは水の中にいても同じで、急いで逃げる時には泳ぐのではなく、尾鰭を巧みに使って水面を飛び跳ね、まるで子供の頃、川で遊んだ水面を滑らすように石を投げて、弾かれ飛び上がる数を競った水切りの様

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天敵に追われても、沖の方へ逃げるのではなく陸上へ逃げようとするのです。つまりトビハゼが認識する天敵は、水面上より水面下に多いという事の様です。

魚類というよりその生態行動は両生類の様です。

そんな個性豊かな特徴が、和名由来となって飛鯊、英名は
mudskipperなのです。この様に魅力あふれるトビハゼですから、観賞魚としても一定の地位は確保しているのですが、本種の体長は10cm位と中途半端、室内水槽ではその魅力が存分に見いだせず、専ら観賞魚のmudskipperは、同じ仲間の別種である場合が多いのです。

トビハゼは、東京湾以南の内湾の干潟で見られる普通魚種。でありながら、ご当地毎にその存在を認識している人は意外と少ない筈です。ムツゴロウの様に積極的に食材活用されてきた地域が少なく身近感がないのです。

そんなトビハゼは、各地の水辺開発によって干潟が消失し、近年個体数を大きく減らしどんどん遠い存在になりつつあります。
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私たち高知県でも、絶滅危惧Ⅱ類の指定を受けているんですよ。今年もここでトビハゼに逢えて、深い安堵を覚えます。

美しい河川が見せる干潟の魅力
四万十川干潟










四万十川汽水域に広がる干潟
私がこのブログを始めてすぐの頃、干潟には水質の浄化機能があることを記事にしました。

日本に残された昔ながらの自然によって水質を維持する特別稀有の大河として知られる清流四万十川
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その四万十川の河口域には広大な汽水域がほぼ手つかずのまま残され、潮汐変化によって汽水域の水質浄化に大きな役割を果たしているのです。
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そんな四万十川の特徴を生かし、汽水域の干潟で収穫されるのが四万十川の川のり
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でもそれは、四万十川早春の風物詩。今の季節に干潟を訪れたとしても、川のリの川姿を見る事はできません。

四万十川の川のリ、以前に四万十川河畔で食品加工に携わっている生産者さんに伺ったのは、確かアオサノリ(ヒトエグサ)とスジアオノリが自然環境下で絶妙にミックスされ豊かな味と香りを醸し出すと聞き及んでいます。
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それらは収穫後、迅速に天日干し保存されていますから、現地の名店へ行けば四季折々の四万十川を見て楽しみながら、天婦羅や味噌汁として料理で楽しむことができます。

四万十川  河口域の干潟生物たち
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そこで今日は夏から秋の行楽シーズンに四万十川の干潟で見られる生物を紹介しましょう。
トビハゼ










トビハゼ
注意点をひとつ。干潟の生物を陸から見るためには潮汐表により、潮が下げにはいる時間帯、出来れば潮の引きが大きい時が好条件となります。
ヒメヤマトオサガニ







日本各地の干潟は近年、埋め立てや海水の流入が遮断さる等の開発により急速に消滅し、そこを住処にする生物もそれに追随して激減。
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ヒメヤマトオサガニ
この日は見つけることが出来ませんでしたが、四万十川の干潟にはシオマネキの仲間も生息しています。
画像はオサガニの一種、生息環境より判断してヒメヤマトオサガニと判断しました。
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フタバカクガニ
フタバカクガニの汽水域を生息域とするカニですが砂や泥に穴を掘って棲む修正はなく、護岸の間隙に潜む汽水ガニです。

水位が下がり一時的に閉鎖された水溜まりのあちこちで、魚食魚の捕食音が聞こえてきます。
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補食されているのは小ボラなんですが、それを追い回している魚種が明らかには見えません。濁りがあることで警戒心が薄れ摂餌に勤しんでいるのです。
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四万十川におけるこれらの捕食魚は、一般的にはスズキアカメクロダイキチヌなどと推測されるんですが・・・
マングローブジャック









ゴマフエダイ
四万十川には、分布北限が
南西諸島とされてきたマングローブジャックの別名を持つ汽水域のフエダイ属ゴマフエダイの生息が確認されています。
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オニカマス
さらに獰猛な外洋の魚種として知られるオニカマス。バラクーダと言った方が知る人も多いカマス属の稚魚も四万十川の河口域で確認されています。

四万十川河口域には、この他にも名うてのフィッシュイーターが侵入してきます。
オオグチユゴイイセゴイ







オオグチユゴイ:左 イセゴイ:右
このように魚種が豊富な四万十川。それはとりもなおさず四万十川の生態系が豊かに維持されている証でもあるのです。
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本流にダムを有さず開放された河口と広い汽水域を有し、広大な干潟が保全されている四万十川。
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上流部から河口域まで、みところは季節を問わず数限りなくあります。

本日ご紹介した飼育魚類は、全て四万十市のトンボ自然公園内に併設されている四万十川学遊館で生体展示されていたものの一部です。
四万十川学遊館










四万十川学遊館
四万十川と深く触れ合え、多くを優しく学べる魅力的な施設なんですよ。

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