土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:ミルンヤンマ画像

似て非なるもの 「?」
8月9日のコメント疑問にお応えして画像を引っ張り出してきました。似ていると思われている蜻蜓(ヤンマ)‎たちです。
先ずはオニヤンマ Anotogaster sieboldii  オニヤンマ科オニヤンマ属
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個体数の多いオニヤンマは人里離れた静かな場所では、止まってる姿を見る事も多いんです。林道脇や沢脇が狙い目。
オニヤンマ (4)オニヤンマ (5)








これからご紹介の蜻蜓(ヤンマ)は雌雄ほぼ同色で、それらに共通する特徴としてメスはオスより大きく、尾部が太く産卵弁が突き出ています。
オニヤンマ (2)








画像のオニヤンマはオスです。

下の画像がオニヤンマのメス。尾部が太く産卵弁が突き出ていますよね。
オニヤンマ メス












次にミルンヤンマ Planaeschna milnei  ヤンマ科ミルンヤンマ属です。
ミルンヤンマ










ミルンヤンマ オス
ミルンヤンマ (3)










ミルンヤンマ メス
オニヤンマと異なり黄昏活動性の強いヤンマです。薄暗い林に囲まれた林道では日中も活動しますが、早朝や夕方には広範囲を飛翔、地上を低く飛びながら摂食活動を行いつつ異性に出会うと交尾に入ります
ミルンヤンマ (2)









ミルンヤンマ メス

そして本日記事にした『コシボソヤンマ
コシボソヤンマ













コシボソヤンマ オス
黄昏活動性の強いヤンマは、成熟とともに透明な四翅の一部または広範囲が褐色化する傾向が強く、これら地上を低く飛びながら摂食活動を行う種より、空高く飛翔する種においてその
特徴が顕著です。

黄昏活動性の強いヤンマといえば、カトリヤンマ
カトリヤンマ










大きな複眼と、コシボソヤンマ同様の腹部のくびれが特徴です。日中はあまり活動せず、薄暗い林中で木枝にぶら下がり静止していることが多いヤンマです。

サラサヤンマ










画像はサラサヤンマ オス。よく見ると微妙に違う蜻蜓(ヤンマ)‎たちなのです。

輝く大きな複眼が美しい蜻蜓(ヤンマ)‎たちですが、さらなる共通点は活動する時が最も魅力的だと思うのです。

黄昏蜻蜓‎
台風17号が衰えた温帯低気圧が通過した午後、香南市三宝山の県道沿い林縁でミルンヤンマを見つけました。
ミルンヤンマ












ミルンヤンマ 雌
ミルンヤンマ 学名 Planaeschna milneiヤンマ科ミルンヤンマ属トンボ。
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月下旬羽化し、10月下旬頃まで見られる小規模河川の上流域とその周りの林に棲み、黄昏活動性の強いヤンマで日中は薄暗い林の中で木の枝などに止まっています。大雨が去り急に明るくなって来たんで、林縁まで出て来て様子見してるんですね。
BlogPaint
いつもは日暮れ前後に高所を飛び回っている印象の強い黄昏ヤンマが、低空を飛び回っては、止まって又飛ぶ。珍しい光景です。
どうやら、摂食活動を行っているようですね。

やがて、私の近くに止まってじっと動かなくなりましたから、手で捕まえて取材に協力していただきました。

ミルンヤンマは中型で成虫の体長は70mm程度の日本固有のトンボ種。ミルンとはイギリスの地質学者John Milne氏に由来しており、氏が東京帝国大学名誉教授として日本滞在中に、このトンボと何らかの関わりがあったものと思われています。

ちなみに同じ黄昏時に活動するヤンマ、マルタンヤンマのマルタンという名前由来は、フランス人のトンボ研究家、マルタン氏にちなんだものですって。他にも人名に由来するトンボ種の命名は結構あるんですよ。

大きな複眼と腹部のくびれが特徴で雄は細身に見え、飛んでいる時は大型ヤンマのコシボソヤンマ(75~90mm)との識別が非常に難しいヤンマです。両種は生息場所や活動時間も似通っているんです。
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ミルンヤンマは水辺の朽木に雌単独で産卵、幼虫の成長は頗る遅く、コシボソヤンマ同様羽化まで3~4年要するんですよ。

ミルンヤンマ (3)













成熟個体の複眼は鮮やかな淡緑色に発色、同時に褐色に色づいた4翅の特徴は黄昏ヤンマに多い特徴でもあります。
ミルンヤンマ (2)










厚みのある腹部と先端部の産卵管、当該個体は、雄より更に翅が色づく傾向にある雌でした。

日暮れ前に放つと、黄昏色の夕焼けめがけて飛んで行きました。

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