土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:初夏

清流に踊る若鮎
例年になく鮎の天然遡上が多いと言われる高知県の各河川。梅雨の晴れ間、昨年秋沢山の落ち鮎が河口部へ集まっていた赤野川へ行ってみました。
赤野川赤野川 (2)








下流部から下流に向かい国道55号線をこえるとすぐ外洋(太平洋)。一方上流を望むと堰堤のすこし上流に架かる橋。
DSC00753










このあたりにも鮎は沢山確認できますが、上流に見える堰堤の上段は水深もあり淵となっており、橋の上から清流の魚が奇麗に見えます。
DSC00624DSC00654








赤野川は2級河川で、特に水量に恵まれた川でもないのに、水は澄み鮎がどっさりいるんですよ。この堰堤は、遡上する天然鮎が最初に経験する難関。でも漁協が河川資源を管理しているので、堰堤の魚道は整備されています。
DSC00650DSC00638








赤野川の鮎は遡上してから、上流2キロくらいまでで適度に成長し、晩秋の産卵まで餌となる苔付着藻類)の豊富なこの水域に相当数留まっているようです。
赤野川 若鮎











河口から数えて赤野川に架かる2番目の橋国道が最初の橋、横には付属する旧橋が歩道として残っています)から、川を覗くと、4月から10月まで鮎が見られます。
DSC00636
















小さな河川で河口から1キロも離れていないこの水域、6月初旬なのに鮎はすでに20センチ近くに成長している個体まで見られます。
DSC00743
私が確認した中では、付着藻類の状態のよいこの地点でも鮎は縄張りを持たず、成長の遅い砂利底の鮎たちは殆ど群れています。

実は同じ天然遡上の鮎でも河川によって、それぞれ縄張り意識の強弱があるんです。

赤野川の鮎は穏やかな傾向のようで、この河川で友釣りをしているのを私は見た事がありません。赤野川も毎年6月1日には鮎漁解禁を向かえるのですが、もっぱら赤野川の鮎漁は、夏の終わりころから本番のようですね。更にこの川で漁をするのは、地元の人達だけのように見受けられます。
DSC01225DSC01226








帯状に群を成し遡上する若アユたち
さて、このあたりの川魚たちを見てみましょう。
DSC00625











アユ・カワムツB型・ボウズハゼが見えます。この肥えた鮎は20センチを越えていますね。
ボウズハゼ 学名:Sicyopterus japonicusは、清流の淡水ハゼ。主に河川の渓流域に生息し、流れの速い場所で小群を成し大きな岩にへばりつき鮎同様、石に付着する藻類を主な餌としています。

ミミナシミミナシ (2)







ボウズハゼは川で産卵、孵化した仔魚は川を下り、河口付近の極沿岸で浮遊生活を送った後、やがて川に戻り、下流域で変態した後、川を上流部まで遡る両側回遊性の魚。滝や、堰堤の壁をへばりついて昇り越えて遡上することができるんですよ。
a026feda[1]b838a0a3-s[1]






ボウズハゼは、高知県下の各河川、又は水田の用水路にまで広く分布しています。

DSC00634DSC00637








ウグイ・カワムツB型、ウグイは30センチ、カワムツは18センチ位ある大型。
DSC00640













ウグイボウズハゼです。

こちらが、赤野川に架かる3番目の橋から上流を見たところ。この橋は地元の人たちの農道となる橋で、河口から1、5キロ位でしょうか。
DSC00750










この水域にも、鮎をはじめ魚はたくさんいます。
DSC00747DSC00748






アユ・ボウズハゼ・オイカワ・カワムツ・モクズガニがいます。
DSC01222













下は河口から4番目の橋(河口から1、7キロ位)から上流、5番目の橋(高架橋)を望んだところ。
DSC00752









5番目の橋は、安芸市穴内と芸西村をつなぐ生活道です。これより上流は、道と川の高低差があり、沢へ降りるのも大変です。
DSC00724








 
機会があれば又レポートしますね。

タイドプールの特殊な生態系

タイドプール(潮だまり)とは、海岸において満潮時は海面下にあり、干潮になるとくぼみに海水が取り残されて溜まったもの。
タイドプール









香南市:干潮時の塩谷海岸
DSC09973









同じ場所でも、潮が満ちれば全く違う景色になります。

満潮時には海の一部であったところが、干潮とともに露出し再び潮が満ちるまで陸上の一部となったり、ある程度独立した閉鎖水域になる部分なんです。

DSC00030DSC00004






海岸地形や地質によってその様相は千差万別。なかでも、岩礁地帯のタイドプールは、様々な規模や形状の岩のくぼみに海水が溜まる形で潮間帯のあちこちに大小・浅深のタイドプールが現われてきます。

このタイドプール、実は天然の水族館なんですよ


タイドプールの環境は、形成される位置によって大きく変化します。

潮線境のタイドプールは、干潮時にあっても十分な海水が流入し、その環境は単なる浅海にすぎず、おおよそ低潮線以下の海の一部と見なすのが一般的。
DSC09920








タイドプールメジナ(グレ)稚魚
しかし小さく仕切られたことで、生物にとってはそれなりのメリットやリスクが生まれるのです。
DSC09949









海水の流入するタイドプールに多いメジナ

それより高位置のタイドプールは、完全に閉鎖水域となる場合が多く、規模が小さくなる程、日射や降水により温度や塩分濃度、溶存酸素量が短時間で激変。生物にとっては、過酷な環境なんです。
ユゴイ











閉鎖水域のタイドプールにも棲めるギンユゴイやスズメダイ
そのために外洋には生息しない潮間帯独自の生物も多いんですよ。

このように特殊で多様な生物を育む潮間帯の海水域。潮の満ち干による環境の激変にさえ耐性があれば、そこに生きる多様な生物にとって海からの大型の捕食者(天敵)が侵入しにくく、安全な環境になり得る場所なんです。
ギンユゴイスズメダイ







ギンユゴイとスズメダイ
同時に潮間帯は海産動物にとって、一時的に陸での生存競争を強いられる場。
DSC00013DSC00020







イソギンポ科カエルウオ属の一種とニシキベラ
そのために様々な適応をした魚類が観察できます。ハゼ類ギンポ類などは、このような環境によく適応し、多くの種類がタイドプールを棲みかとしています。
DSC00018DSC00001







カゴカキダイ・ニセカンランハキ・ギンポの仲間
それらは、完全に閉鎖された狭い潮だまりに長時間取り残された時、潮だまりの間を飛び跳ねて移動する運動能力を発達させています。
DSC09951DSC09915






アゴハゼアナハゼ
これらの他にも、入り組んだ岩礁で繁殖や稚魚の時期を過ごす魚には、生活史の一部で潮だまりに留まる種がいます。
DSC09988DSC09989







テッポウエビ

少々は陸の活動に耐え得る、例えば甲殻類のカニのような動物も、冬の厳寒期を除いて潮だまりに逃げ込むのです。
イソスジエビDSC09944








低潮線付近のタイドプールでは、潮通しの良い低潮線以下の岩礁に定着する浅海サンゴ類ソフトコーラルハードコーラルなどが着生しているのを見ることもできます。

香南市塩谷海岸の浅海サンゴ類観察
ソフトコーラル










ソフトコーラル:スナギンチャクsp
ハードコーラル









ハードコーラル:ミドリイシsp

また、偶発的に低潮線以下に生息する魚類や甲殻類も干潮時タイドプールに取り残されることもあり、この区域の多様性をさらに高めてもいるんです。


このようにタイドプールの生物観察は海中と違い、潜水等の技術・装備が不用。海産生物の観察には極めて好適な場所なんです。干潮時を見計らって海岸へ出向くだけで、多様な生物が観察できるんですよ

今度は一寸、夜のタイドプールを覗いてみましょう。昼間よりは若干大きめの魚が大型魚の捕食を恐れず熟睡していますよ。
夜のタイドプール











夜のタイドプール
こちらのタイドプールではメジナ(グレ)が眠っていますね。
メジナ











大きさは10㎝といったとこどでしょうか。
掬ってみましょう。
DSC09998











クチブトメジナでした。寝ている魚の発色、美しいですね。
イワシ











一緒に掬ったのはボラかと思ったらトウゴロウイワシ
こちらのタイドプールにはギンユゴイがたくさんいます。
DSC09995DSC09994







水深のあるタイドプールには、
DSC00004









15㎝はあろうかという巨大なカエルウオ
カエルウオ












季節によっても観察できる生き物は違うんですよ。

こんどは盛夏の夜遊びに来て見まよう。タイドプールには秋近くなると、南の海から回遊性の美しい熱帯魚も多数入ってきます。

タイドプールの生態観察もちろん潮の干満差の大きい、風も無く波の穏やかな日が好適、タイドプールへ行かれる時は、安全に留意し、しっかりと情報収集してくださいね

水面が波立っていたら、海の中は見えません。日中は光の乱反射対策にサングラスも必需品ですね。
DSC00036













タイドプール子供から大人まで楽しめる、絶好の遊び場なんですよ。

変化
初夏を迎えた香南市の蓮池。雨上がりの朝、蓮池周りの植物も大きな変化を見せています。
初夏 香南市蓮池











蓮の葉が池水面を覆うように成長してきましたね。春先まで沢山いたコガモはもう全て繁殖地へ旅立って行きました。
ハス葉蓮葉








今日は、蓮池周りの植物を見ていきましょう。
水辺に咲く黄色い花は、
ハナショウブ












黄菖蒲

キショウブ(黄菖蒲)学名: Iris pseudacorus はアヤメ科アヤメ属の多年草で要注意外来生物の一種でもあります。
黄菖蒲








ヨーロッパ原産の植物で、明治頃から栽培されていたものが日本全国の水辺や湿地、水田脇にも野生化しているんです。
黄菖蒲











環境省は在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれるとして警戒を呼びかけています。

また日本野鳥の会等も生態系に与える影響や侵略性が高いとして、安易な移植には注意喚起ているんですよ。
黄菖蒲










反面、花菖蒲(ハナショウブ)には黄色系の花がなく重宝され、また水辺に生育し美しい花を咲かせる植物なので、「ビオトープ(生物の住息環境)創出」等のために利用される事があるのも事実。
セイヨウミツバチ (2)セイヨウミツバチ






偶然でしょうが、原産ヨーロッパ種だけに飛んでくる蜜蜂もセイヨウミツバチ。蜜蜂たち、故郷 (ふるさと)を思いだしているみたいです。
花菖蒲













花菖蒲
花菖蒲(ハナショウブ)・杜若(カキツバタ)は慣れないと判り難いですね
菖蒲(アヤメ)は、生えている地質で判断できますが・・・。
カキツバタアヤメ







〖左:杜若・右:菖蒲(アヤメ)
葉の主脈が葉の中央に表に一本、裏に二本、はっきりと突出するのは花菖蒲(ハナショウブ)です。

漢字もややこしいですね、菖蒲と書いて(あやめ)・(しょうぶ)どちらとも読みます。
ショウブ学名:Acorus calamus var. angustatusは、水辺に生える単子葉植物。。花は一様5月ごろ咲きますがが、地味で目立たない黄緑色の肉穂花序。花茎も葉と同じ形で、花序の基部には包が一枚き、これも花茎の延長のように伸びるので、葉の途中から穂が出たような姿に見えます
。古くは現在のアヤメ科のアヤメではなく、この植物ショウブを指して「あやめ」と呼んでいたそうです。

更に、同じ「しょうぶ」の名前をもち花の咲く花菖蒲(ハナショウブ)と混同されることもしばしばですがこの両者も全く別の植物。オオフサモ











オオフサモ
水辺の湿地を緑に覆う、美しく見える水生植物ですが、アリノトウグサ科の特定外来生物(南アメリカのアマゾン川原産)です。アクアリウム用に日本各地に移入され、侵略的外来種となっています。
DSC09303









タマシギの周りの植物は、カワヂシャでしょうか?
カワヂシャは、外来種の侵略を受け個体数が激減、現在環境省レッドデータブックに選定される種となってしまいました。

岸辺には、
クワの実 (3)









古来重要な作物であり、また果樹としても利用される植物、お判りですか。

落葉性の元来は高木、大きいものは15mに達する種、ところが昔は人によって剪定、整樹され見かけるのは数m程度のものが多いんです。
クワの実












樹皮は成長とともに灰色を帯び、葉は薄く艶のある黄緑色で、縁にはあらい鋸歯が見られます。大樹の葉形はハート形に近い楕円形だが、若い木では、葉にあらい切れ込みが入る場合もあります。

クワの実












雌雄異株ですが、中に同株のものもあるそうです。春開花、雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につくんです。果実は初夏に熟しまるでキイチゴのような、柔らかい粒が集まった果実形。

熟すと赤黒くなり、甘くて美味しいんですよ。昔、田舎ではよく食べていました。

これは、
柿の花ニホンミツバチ







柿の花ニホンミツバチ
近くに待ち箱があるんでしょうね、ニホンミツバチがどっさり群れていました。
そういえば、そろそろミツバチ採蜜の季節到来ですね。今年は、ニホンミツバチの採蜜取材に行ってみましょう。
バン親子













ところでバンの雛大きくなったでしょう。雛は3羽います。しっかり羽毛も整ってきました。
もう一か月もすると一人前ですね。

このページのトップヘ