土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:季節のたより

春一番の南風が目覚めさせたもの(住宅地編)
昨日吹いた春一番の南風。一晩明けると私の暮らす住宅地は、昨日とはまったく違う季節になっていました
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青空のもと、『ハクモクレン』がいっきに開花、春本番の様相です。
もっと驚いたのは・・・

庭の蜜柑の木で揚羽蝶『ナミアゲハ』が羽化していたんですよ。ナミアゲハの飛翔を2月中旬までに見た記憶は過去ありません。
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さてそうなると、近くの里山へ行ってみたくなりました。

今日、2月14日の正午の気温は20℃に達しっていますから、動物はどっさり活動していたんですよ。
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蝶や蜻蛉といった昆虫ばかりか、爬虫類の『ニホンカナヘビ』まで。でもこのまま暖かくなることはなく、春先はまだまだ『三寒四温』の繰り返しなのです。
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ですから、今はまだ束の間の春なんですね。丁度、好天の日曜日ですから野外でそれを満喫してきます。

夜になって、私の部屋では・・・
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長年飼育しているヒラタクワガタの一頭が目覚め活動していました。

本個体(呼称:ホンドヒラタ)は、2015年6月羽化したオス。成虫越冬個体です。

こちらも、自然界で活動しだすのは6月初旬頃から。

次の頁では2月14日、里山で活動していた動物たちを取材します。

一年の感謝をこめて
県外で活躍される高知出身の方々。私の親戚も北は新潟から南は沖縄の宮古島までいます。父の代で高知を離れた親戚も多く、祖父の代以前はあまり付き合いもなくなり高知のこともだんだん興味が薄れていくんだろうと、少し寂しく思っています。
DSC00261故郷の思い出

自身で商いをしている親戚は高知に残り、サラリーマンや公務員の親戚は皆県外へ赴任しています。そして歳とともに皆、老後は高知でと思っていても生活の基盤が各地に移っているので帰りたくても帰ってこれない様です。

そんな親戚に少しでも高知の思い出を長く持ってもらおうと、季節の便りは必ず高知の香りのする旬の物を送ることにしています。私も、私の父も母も学生時代や、東京へ赴任中は皆様や先代様には大変なお世話になっていますし、高知へ残った者として家を守り、故郷にできることを微力でも考えていく覚悟でおります。故郷に残った人は皆そうだと思います。だって私たちは高知にいるだけで幸福ですから。

で今年のお歳暮は何にしようか考えすぎて、ごあいさつがこんな時期になっています。夏は鰹のたたきだったし、冬はもいいけど、今回は南国高知の旬のフルーツと考え、さて山北のみかんがいいかなとも考えましたし、でもちょっと次期が遅くなりすぎたので迷いに迷って文旦にしました。
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え、文旦ってそう思われる方大勢おられますよね水晶文旦
そうなんです、普通2月ごろに出荷される露地の土佐文旦。あまり知られてないですがハウスの土佐文旦があるのです。さらに自分だけの個性を最大限出そうとこだわって、出荷終盤のハウス水晶文旦とミックスで自分で荷造りしてみました。
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青みがあるのが水晶文旦、黄色いのが土佐文旦です。双方ハウス文旦で木なり熟成のため、フレッシュで果汁の量はそん色なくどちらも多汁、甘味もどちらもハウスだけあって酸抜けがよく甘く感じます。強いて言えば、水晶文旦はコク深い甘み、土佐文旦はさわやかな切れの良い甘みですかね。文旦の個性でもある芳香はとにかく凄いです。部屋中が春の香りで満ちあふれますね。光沢は、土佐文旦が勝っていますが、水晶文旦は旬終盤、多少無理してミックスしたので仕方ありませんね。

心を込めて、お届けしたいので少しでも工夫したことがわかっていただけるようお手紙を添え、商品のうんちくを書いてみました。お送る前には試食もしましたから。ギフトは個性を出し、まごころをお伝えできればと心より思っています。

でもこうやって、地方の名産をフレッシュなままで尚且つ、自分でアレンジしてお届けできるのも宅配システムが発達してきたからこそです。宅配業者さんの活躍は、新年レポートしてお伝えしたいと思います。12月はどこの業者さんも大繁忙期ですから。
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水晶文旦                 土佐文旦

最後に
季節の便り(季節のご挨拶)、目当ての品を選ぶ側の立場からすれば文旦は非常に良い果実です。
それは、御使いいただく先様のご都合によって長く保管できること。(しかも常温で)

香り豊かな厚い外皮に保護された文旦は、通常1ケ月ぐらいの常温保管はへっちゃらです。そして南国の春の暖かい香りが部屋に広がり続けます。大昔はハウス文旦もなく、酸抜けの悪い時は家庭で追熟してたそうです。だから文旦に限らず、大型柑橘類は多少外皮にシワがよってシンナリなってから食べていたみたいですね。

でも今はその必要はありません。非常に美味しくジューシーな文旦のままでお召し上がりいただけます。
保管する場合、特に寒い季節は冷暗所でなく冷蔵庫より多少温かい(10℃)ところがいいです。寒いところでは、せっかく抜けた酸が蘇り酸っぱくなる場合があります。12月になって北海道へフルーツをお届けする場合、常温でなく運送業者さんには冷蔵でお願いしますから。そのほうが外気より温かく果実の為にいいんです。

高知にいて毎日寒い寒いと固まっていたら笑われますね。

保管が容易でも、これほど多汁な文旦できるだけ生鮮なままお召し上がりいただきたいですね。

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