土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:香宗川岸本放水路

守護神
洪水への備え
8月の度重なる豪雨で、その威力を再認識したのが高知県土木史に残る大事業と讃えられる、香宗川岸本放水路なのです。42年の歳月を要した香宗川治水大事業のすべてを担い、可能な限り河川に封じ込めた雨水を一気に大海へ放出する水路と放水口、画像がその姿。
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香宗川岸本放水路海側水路と放水口
歴史を紐解くと香宗川岸本放水路は昭和46年より香宗川放水路の開削工事に着工し、昭和51年に概成したそうですね。
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香宗川岸本放水路陸側水路と吸水口
その後、上流河道を改修し、昭和63年には香宗川本川工区の改修を終え、平成2年には放水路河口処理(導流堤、防潮堤)が完成。さらに残る支川山北川工区改修ををもって香宗川広域基幹河川改修事業が完了となったそうです。
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この大規模な河川改修事業の着手に付随して、流域東側では昭和42年より県営第1号の圃場整備事業、灌漑排水事業が施工。
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香宗川可動堰
併せて流域6堰の内の3堰が統合可動化、内水排水ポンプ設置、昭和48年からは水田転換特別対策事業による圃場嵩上げが行われました。
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土居排水ポンプ場
また西岸では、古川、江見、土居、清水川の4排水機場が順次整備、内水対策を強化したのです。
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今回の台風11号でも、その健在ぶりを十分示す形となった香宗川岸本放水路。しかし今後は、老朽化問題が浮上してきます。来たるべき南海地震においても、海側の守護神として津波に備えるためにも 、設備は造って終わりではないのです。
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台風シーズンの香宗川

香南市の洪水対策
昨日より続く豪雨の中、香南市の香宗川は一時的な増水を繰り返しつつ、大きな災害には至ることなく水位調整が行われています。昨日8月2日の中ノ村地区における部分的氾濫も短時間で収束、住宅地に押し寄せた氾濫水も民家手前で浸水が抑えられた様です。
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香宗川と香長平野東部
昨夜、過去の度重なる香宗川氾濫の歴史を調べていて分かったんですが、香南市では香宗川を主とする洪水に対する優れた対策、治水管理行われていたんです。結果として3日間で
1,000ミリ近い豪雨に見舞われても、家屋には重大な被害が出ていない訳ですから、優れた洪水対策と言えるわけで、今日はその取組を取材してみました。

豪雨によって実際に洪水対策が機能している臨場レポートです。
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合流部直前の中西川
香宗川は香南市中ノ村地区付近で二つの大きな支流、山北川(支流系)と中西川(本流系)が合流し香宗川となって同町岸本の海岸線まで200mに迫った地点で急に西側に折れ曲がり赤岡町を縦断して広い河口部を形成しながら太平洋に注ぐ二級河川で、管理は高知県です。
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豪雨時増水が激しい山北川
近年に至るまで、治水に苦労した中規模河川である反面、その繰り返される氾濫によって形成された香長平野東部の開けた平地は現在の香南市発展の源でもあるのです。近世になっても頻繁に氾濫を繰り返した香宗川を抜本的に改修できた土木河川工事設備がこれ
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香宗川岸本放水路です。つまり右折する本流を真っ直ぐ海まで水路を作って、増水時に水門を開き一気に海へ放水する大規模な水路です。

大規模な2つの支流に流れ込む数々の沢は、地理的条件により豪雨時増水が激しい山北川と川幅の広い中西川が合流すると、一気に膨大な水量となるのです。
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一気に増水して山北川に流れ込む沢
その護岸ストレスを軽減するのが、増水時水流を直線的に海に放水できる香宗川岸本放水路なんです。台風接近時の気圧低下や、満潮時の潮位上昇といった複数の気象条件が重ならなければ、水門の開放によって香宗川の速やかな水位調整が可能となるのです。

更にこれでも防ぎきれない、短時間で局所的な大量降雨に対処するために部分的に遊水地となるのがこういった地域。
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住宅地の直前で浸水を防ごうとつる仕組み・・・なんですが想定外の増水にはこの近隣から住宅浸水が起こり得る地域でもあるんです。
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ですから、こういった経験と知識があれば人的被害も自ら軽減することはできると思います。今日は洪水被害についての対策をレポートしましたが、香宗川上流部ではこのほかに土砂災害による避難勧告も発令されています。
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短時間で氾濫水の引いた同所
自然災害を完全に人が制御することは不可能なんですが、大事な財産の一部を放棄し逃げるという選択を迫られた場合の、個々シュミレーションは個人の責任において準備しておく必要があるのです。

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