土佐料理 旬の鰹がゆく!

自然豊かな高知の気候が育む産物を食材とした伝統郷土料理のご紹介です。 自然に触れ、それらを見守りながら地方の環境問題を考え、豊かな自然環境の中で収穫される食材を自身の主観でレポートしながら、旬とは何かを考えます。

タグ:10月のキビタキ

里山の秋花
10月の里山朝散歩。今朝は季節の花を捜してみました。
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ひとつの花に見えて、実は同じ花色をした2種類の植物の花です。
ひとつはヒヨドリバナで、
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もうひとつはイタドリの花です。
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イタドリは高知では春山菜です。
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食材の白花。ヒガンバナの手前のこの白花は・・・

ニラの花。韮もまた高知の特産品です。

今の季節、絶対外せない花といえば外国原産ながら
日本の三大芳香木のひとつに数えられているモクセイ科モクセイ属金木犀キンモクセイ)。わが家にも山茶花(サザンカ)の垣根の中に亡父が一樹、植えて大切にしていました。

花が好きな印象のなかった父が亡くなる前に、垣根のサザンカは切ってもキンモクセイだけは大切に育てる様にと申し送りされました。

その遺言の意味は父が亡くなって15年後、母が介護施設へ入所てから秋が来ると自宅から金木犀の花を摘んで持ってくるように言われた時、初めてわかりました。父は母の為にキンモクセイを植え、母はその花が咲くとそんな父の優しい思い出に浸っていたのです。

因みに私達夫婦が互いを思い、共に植えた庭木は今、全部害虫や野良猫の排泄物にによって枯れました。それでも夫婦生活は恙無く進行中です。只、互いへの思いは庭からないままで・・・

だいたい、結婚披露宴でも指輪交換が嫌で、それなら夫婦で何か行わなければならないと言われ、姫リンゴの木を鉢植えしたんですが直ぐ枯れましたから。やはり、
それでも夫婦生活は恙無く進行中です。

つまり私たち夫婦にも絆はあるのですが証がないのです。つまり思召しは証に頼るなというメッセージなのでしょう。
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さて、この里山のキンモクセイ。
常緑小高木樹の木本にしてはとても立派な大木。
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高さも幅も物凄く、花量も実に豊かです。辺りは甘い芳香につつまれ、森林浴とはまた違った、落ち着いた穏やかな心持ちになります。
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そんなキンモクセイの花を近くで撮ろうと樹に歩み寄ると、
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中から不意にキンモクセイの花色と同じ羽毛色をした小野鳥が飛び出し、空間をくるっと一周。

10月キビタキ オス
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近くの藤蔓に止まった姿も撮れました。紅葉しつつあるフジの葉に隠れる様に止まったのは夏鳥キビタキ

夏鳥ですから、個体数は徐々に減る中で東日本からの渡去個体も通過し、年によっては11月初旬になっても見られるキビタキ。自らと同じ花色に導かれたのか、得も言われぬ芳香に魅かれたのか・・・
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小野鳥の嗅覚能力は人に近いと聞きます。しかし香りに感情を持つのかは確かめようもありません。

残り少ない高知での時を私が邪魔してしまいました。

野鳥に見る夏の名残
この夏も龍河洞を通過点として山道を走る、高知県道385号香北・野市線界隈では、美しい囀り声に心癒され、鮮やかな色彩に魅せられた夏鳥『キビタキ』。

キビタキとの出会いは夏の愉しみのひとつでもあります。
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10月のキビタキ♂】
今年はその姿をもう見る事がないと思っていたのですが、10月も中旬になって夏によく見た龍河洞近くで見る事ができました。

龍河洞から三宝山までは、低山の稜線を走るこの県道を複数の小野鳥の小群が横切った時、一羽だけ明色の野鳥が混群していたのです。

最初は10月下旬には毎年見られる冬鳥『ジョウビタキ』だと思いました。ところが再び群れとともに現わしたその姿は♂キビタキだったのです。
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意気投合して一緒に行動しているエゾビタキたちは夏、この辺りではいない鳥、高知では渡りの時期に通過していく旅鳥なのです。

ところがこの辺りでは夏鳥のキビタキの一部も、エゾビタキと同じ繁殖地サハリン辺りまで北上する個体が存在するそうですね。このキビタキもそういった個体なのかも。

この後、両種は共に越冬地たるフィリピン辺りまで行動を共にするのでしょうか。

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