新トーナメント方式が今大会から採用された秋季中国地区高校野球大会。

例年なら4校中、2校が潰しあいになりながらも2校はベスト4に残る方式だったが、新方式はベスト4独占もあればベスト8全敗退もある。

過去の大会では全国的にも脅威的なセンバツ進出を果たしていた県勢も、旧方式の恩恵を受けていたと思っていたので新方式では今後出場回数も減ると予測できた。



最後の砦になった創志学園。

絶対的エースを擁し優勝候補も、広陵戦を前に少し不安材料があった。

広陵戦を前に既に神宮大会・初戦の星陵戦まで話が飛ぶ話題がマスコミを通じてあったからだ。

中国地区の盟主・広陵は大会前から西投手対策をして来たと聞く。

試合はいつものように三振が奪えない西投手、バントシフトの裏をかくバスターヒット等、精神的に西投手を追い詰め、1-0の8回裏にバント失策2つで緊張の糸が切れた西投手を捕まえ一挙6点。

コールドで広陵が勝利を収め、県勢のセンバツはほぼ絶望的に。

1-0で踏みとどまっていればセンバツの目があっただけに痛恨の8回だった。

私が観戦していた席の隣ではソフトボール部で県9連覇の顧問様が熱烈に応援。

「声だしてやれー」「フライをあげるなー」等的確な応援で、少し話しもして意気投合。


平成13年秋
岡山南ー光南戦

一塁間一髪アウト判定にヘルメットを地面に叩きつけ悔しがった選手が居た。

その破天荒ぶりに球場はシーンと静まりかえり、異様な雰囲気だった。

突出した個人能力で同僚の選手も萎縮してしまうほど気が強く、力はありながら結果が出なかった岡山南。

春先、その選手は精神的に成長しチームをまとめる役割に徹していた。

後にプロ入りする野本圭選手だ。

広陵戦の終盤の西投手にそんな秋の野本選手がオーバーラップした。

春先には野本選手のように一皮むけた精神面を備えた選手になっている事を期待する。


優勝した広陵はスタンドの選手の一体感、無駄口など叩かずみんな試合に集中して部員全員で「戦う集団」だった。

県内の高校にはないスタイルで、広陵の応援歌を真似る高校は多いが本質的な部分を見過ごし上辺だけのモノマネならメッキは剥がれる。

準優勝した米子東は全盛期の岡山城東を彷彿させるメンタルの強さで粘りに粘って決勝へ。

その「メンタル面」は県内の高校も模範にするべきだろう。

IMG_1693


IMG_1694