2009年08月08日

現職警官「裏金」内部告発 仙波敏郎を読んで

 senba-hon1-m。そのときに「現職警官「裏金」内部告発 仙波敏郎」著・講談社」を購入しました。そして仙波敏郎さんにサインをしていただきました。

 わたしは仙波敏郎さんの講演を聴くのは2度目でした。今年の3月に愛媛県警を定年退職され、のんびりできるかと思いきや、全国各地から講演依頼が殺到。現職じだいより一段と多忙になたとか言われていました。

 本の内容ですが、「真実を貫かれた人の言葉は重い」と言うことでした。

 仙波さんは地元の高校を卒業し,家庭の事情から大学進学を諦め、愛媛県警へ入庁されました。警察官として一生を生きることを決められてと言います。

 24歳になって巡査部長の昇任試験に合格しました。ところがそこ待っていたのは警察の裏金づくりの「任務」でありました。

「裏金づくりの手口はいろいろあるが、警察に与えられた捜査協力費という公費を、ニセ領収書を作成して辻褄をあわせして裏金化するのが最も簡単な方法であり、典型的な手口である。
 もちろんこれはれっきとした「犯罪」行為だ。摘発されれば、詐欺や横領になる可能性がきわめて高い。」(P3)

 仙波敏郎さんは24歳のとき、上司からの「ニセ領収書作成」の依頼を断られました。以来定年までの36年間一切愛媛県警の裏金づくりの不正には関わりませんでした。何回も転勤され、巡査部長より出世することがありませんでした。

 「わたしはいつも同僚たちに言ってきた。
「ニセ領収書を書いたら、私文書偽造で3月以上の5年以下の刑になる。それをもとに公文書を偽造すると、1年以上10年以下の罪や。詐欺や業務上横領は10年以下。それだけの罪をおかした人間が、1000円万引きした人間を捕まえて調書を取れるのか?」(P55.「誰も知らなかった裏金の実態」

 警察組織全体でニセ領収書をどんどん書かす「業務」が歴然と存在していたと仙波さんは言われます。その集めた「裏金」はどうなるのか?たまには署で懇親会費になる場合もあるようですが、警察の上層部である署長やキャリアの上役に「上納金」として渡されます。

 100%税金であるのに愛媛県警内部では、公然と不正行為が行われ、「操作費」の多くは裏金になり、幹部の「収入」になっていたようです。「署長になると家が建つ」と言われていた実態は愛媛県警ぐるみの「裏金づくり」にあったと仙波さんは断言されています。

 とにかく仙波敏郎さんは、愛媛県警の「裏金づくり」への協力を24歳のときに拒否されました。そして55歳のときに「告発」しました。愛媛県警3000人。日本の全警察官30万人で現職警官としてただ1人「裏金づくり」への協力を拒否し、告発し、淡々と戦い続けられました。物凄い勇気と信念を感じますし,意思を貫かれたすがすがしさも感じます。

 市民各位は「現職警察官「裏金」内部告発 仙波敏郎・著・講談社」を購入され一読すべきでしょう。

 政権が交代すれば、警察の「裏金」づくりはやめるのでしょうか。新しい政権は情報公開と内部告発を促進される政治的裏づけをきちんとすべきです。
 愛媛県警で昔から行われていた「裏金」を廃止するだけで税金の無駄遣いが激減することであると思いました。

 仙波敏郎さん。じつにすがすがしい人でした。

tosaminken at 19:35│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔