前回の記事より、2006年大晦日に開催された麻衣さん初のカウントダウンライブ「倉木麻衣Count Down Live 2006-2007」の参戦記を再編集してお送りしています。

第2回の今回は、会場入りからライブ終了までです。
カウントダウンライブを収録したDVD「Brilliant Cut」では、収録時間の都合で一部の曲やMCがカットされていましたが、日記ではその部分も含め、当時の様子を記述していましたので、なるべく原文に近い状態で掲載しています。

当時参加された方は、懐かしい記憶を思い出しながら、参加されなかった方は、あの日の会場の熱気を文章から感じながら読んでいただければ幸いです。

それではどうぞ。

(注)
・記事は、2007年当時に記載した内容を、一部再編集しております。
・当時の会場の情景やライブの感想等について、日記の文章をできるだけ原文に近い状態で掲載しています。読む方によっては一部不快な表現があるかもしれませんが、何卒ご了承ください。
・今回の記事には写真が全くありません。文章ばかりで見づらいとは思いますが、できるだけスペースを空けて読みやすくしようと努めていますので、ご了承ください。




倉木麻衣カウントダウンライブ2006-2007参戦記 その2 〜会場入りからライブ終了まで〜


国立大ホール入口前の広場は、先ほど来た午後5時頃よりファンの数が増えていたが、さすがにまだ早い時間なのでひっそりとしていた。
入口前にじっとしていても寒いので、少し歩き回ろうと海側に向かうと、何の列だかよく分からないが、会場の裏口前に多数の人が並んで待っているのが見えた。
正面入口に戻ると、午後7時半から裏側のロビーでグッズ販売を行うとの案内があった。
先ほどの列はそれだったのかと急いで裏口に回ると、列はさらに延びていた。

待つこと10分で裏口が開き、グッズ販売が始まった。
まずはCD・DVDコーナーを見てみると、3000円以上の購入で「白い雪」のポスターがもらえるとのこと。
早速「First Cut」のDVDを買うことにしたが、3,000円に僅かに届かず、もう一枚「白い雪」を買うハメになってしまった。
まあ、ポスターのためなら仕方がない。

無事ポスターをゲットし、今度はカウントダウンライブのオフィシャルグッズ売り場のコーナーへ向かった。
絵馬とマフラータオル以外は特に欲しいとは思わなかったが、せっかくなのでセットで購入し、1万2千円を支払った。
どうもライブ会場では金銭感覚が麻痺してしまうが、ここでしか買えない物と思えば多少高くても納得してしまうのが怖いといえば怖い。

無事グッズも買えて一安心といったところだが、それでも開場までまだ1時間半もある。
しばらく1階入口付近で他のファンと一緒に待っていたが、だんだん寒さがこたえてきたので、いったんクイーンズモールに引き返すことにした。
クイーンズモールの中は暖房が効いて心地よいが、通路に用意されたベンチには人がいっぱいで、座る場所がない。

良く見ると、皆カウントダウンライブのグッズが入った白いビニールバッグを抱えているので、みんな麻衣さんのライブ参加者のようである。
しばらく中をうろうろしていたが、入りたい店もなく、することがなくなってしまったので、9時前に再びパシフィコ横浜に戻った。

国立大ホールの入口付近には更に多くのファンが集まっていた。
そのうち、スタッフの人が整列するよう促していたので、そこに並ぶことにした。
なぜか2列目になってしまったが、続々と人が集まって列が伸び、今か今かと開場時間を待った。

開場時間の午後9時30分を回り、そろそろ開場かと思ったが、さっぱりその気配がない。
スタッフの誘導で列が少し進んで入口の前まで来たが、開場はまだとのこと。
既に入口にはスタッフが配置についているし、入れてくれてもいいのではないかと思うが、遅れている理由もお詫びの案内も一切ないので、寒さも手伝ってだんだんイライラしてきた。
さいたまの時も開場が遅れたが、その教訓が全く生かされていないようである。

イライラが頂点に達しようとしていた午後10時前頃になって、ようやく開場となった。
中に入ってようやくほっとした気持ちになり、ごった返すグッズ売り場を横目に見ながらエスカレーターを上った。
1階席も2階から入るような構造になっていて、1階席の一番後ろから前方へ進んだ。

今回の座席は1階16列29番で、実際には7列目相当となるが、座ってみると思ったよりステージが近く感じた。
ステージは前方の可動席を潰して通常より客席側に設置されていたが、横幅が思ったより狭く、僕の座っている位置のちょうど正面がステージの左端ギリギリになっていた。
右斜め前方に麻衣さんが立つ構図になるが、僕よりまだ左側にも席があるし、それを考えればここは良い席なのだと自分に言い聞かせた。

ようやく席に落ち着いたものの、まだ開演まで1時間近くある。
周囲の席もまばらであるが、もう動きたくないので、iPodで麻衣さんの曲を聴くことにした。

しばらくして気がつくと、周囲の座席がほどよく埋まっていた。
間もなく特典映像が始まるとのことで、緊張感が高まってきた。
果たしてどんな衣裳、どんなセットリストで来るのか、全く予想がつかない。
しかし、それがかえってライブの緊張感を高めてくれる。

さあ、間もなくライブのスタートだ!


午後10時50分頃、前方のスクリーンに特典映像が映し出された。
題して「Mai-K 2006年10大ニュース」。
まずはすっかり有名になった秋田県の湯沢ライブでの出来事。
麻衣さんが最後に挨拶するところで、「新潟のみなさ〜ん!」と叫んでしまい、観客から「秋田だよー!秋田!」と突っ込まれて、床にへたり込むシーン。
会場が爆笑に包まれる。
恥ずかしがる麻衣さんがとても微笑ましい。
こういう天然なところが麻衣さんらしいところで、妙に納得。

その他のニュースは、アースデー企画でマータイ氏と対談するシーン、小池首相補佐官(現・都知事)がゲストで登場したシーン、ライブ会場での出待ちの様子などが続き、最後に「初めてカウントダウンライブを行うことになりました!」とナレーションがあって、楽屋からステージへ向かう麻衣さんが映し出された。
会場のボルテージが一気に上がり、皆総立ちになった。

最初の曲のイントロが流れる。
あっ、この曲は・・・
「ベストオブヒーロー」!?
何とも意表を突くセットリストで来た!
ステージ正面の入口から、麻衣さんが鮮やかな紫のタンクトップ姿で登場すると、更にヒートアップして会場が揺れた。
久しぶりのライブで皆興奮しているのがよく分かる。
僕も思い切り拳を突き上げて叫んでいた。

続いて「Everything's All Right」
これも定番の曲である。
麻衣さんのアクションに合わせて右手を突き上げるのが楽しい。
最近お気に入りの曲の1つである。

3曲目は「Ready for love」
個人的にはあまり好きな曲ではないが、流れに乗って手拍子を刻む。
DIAMOND WAVEツアーではおなじみだった曲だ。

ここで早くも麻衣さんが奥へ消える。
もう最初の着替えタイムか?
正面のスクリーンに幻想的な映像が映し出され、しばらくするとセットの上方から雪が舞ってきた。
これはもしかして・・・
早くも「白い雪」のお披露目、そして、お約束のロングドレス姿で現れるのか・・・
否応なしに期待が高まる。
そして・・・

やはり純白のロングドレス姿で現れた麻衣さんが、幻想的なイントロに乗せて静かに「白い雪」を歌い始めた。
白いドレスがライトに照らされて、まるで妖精のように輝く麻衣さんはとても美しかったが、ある程度予測できたせいか、さいたまのファイナルライブで初めてドレス姿を見た時の衝撃に比べると、インパクトが若干弱い気がした。

それにしても今日の麻衣さんは声の調子がいまひとつで、特に高音部の声がかすれたり、裏返ったりしていた。
やはり、長期間のツアーで喉を酷使したことが原因なのだろうか。
ちょっとつらそうにイヤモニに手を当てながら、それでも一生懸命歌う麻衣さんを見て、思わず「頑張れ!」と心の中で思った。

その後、麻衣さんはロングドレス姿のまま「SAFEST PLACE」「会いたくて」を熱唱。
やはり高音部の声が出にくいようだったが、少しずつ声が出るようになってきた様子。
それでも明らかにツアー中の広島や益田で聴いた時のようなキレのある歌声、特に高音部のビブラートやファルセットの伸びやかさには遠く及ばないなと思った。
バラード曲は特に高音部分がキモとなるので、なおさら声の不調が目立ってしまったのかもしれない。

「会いたくて」が終わると、麻衣さんはまた奥へ。
着替えの間、ステージでは十数人の女性ダンサーが登場して踊りが披露された。
観客を飽きさせないよう、色々工夫はしているが、やはり着替えが多いと歌と歌の間に微妙な「間」があいてしまい、興奮が冷めてしまうきらいがある。
一生懸命踊っているダンサーさんには悪いが、麻衣さんが目的の僕にとってはあまり面白いものではなく、少々退屈だった。

ようやく着替えを終えて舞台の2階から現れた麻衣さんは、鮮やかな黒のタンクトップ姿で、黒いパンツの上に何とミニスカートを穿いていた。
何とも大胆な衣裳で目を疑った。

曲はノリのいい「NEVER GONNA GIVE YOU UP」が流れて、再び興奮に火がついた。
快適なアップテンポの曲で、身体が自然とリズムを取る。
麻衣さんのアクションに合わせて右手をさっと上げるのが気持ちよい。

8曲目、イントロが流れた瞬間鳥肌が立った。
お気に入りの「State of mind」
キター!
今回のライブで一番聴きたかった曲であるが、ここまで演奏されなかったので、今回はないのかと諦めかけていた。
それだけに、喜びと興奮は最高潮に達していた。
サビのところでは思い切り拳を突き上げ、一緒に歌った。
まさに至福のひととき・・・

9曲目、今年最後の曲は「Growing of my heart」
これもまた盛り上がる。
しかし、麻衣さんが一生懸命歌っている最中に「まーいちゃん、ほいっ!まーいちゃん、ほいっ!」と叫びながらジャンプする人達がうっとうしくて仕方がない。
周りを見回すと熱狂的なファンだけではなく、ごく普通の人もつられてジャンプしている感じで、ライブツアーの時より明らかに数が増えていた。
麻衣さんのライブもだんだんアイドル的なノリになってしまった感じがする。
本当に見苦しく残念な状況である。
何とかならないものか…。

そうしているうちに午前0時が近づき、麻衣さんが奥へと消えた。
ステージではギターの大賀さんがハイテンションでメンバー紹介を始めた。
こんなにテンションが高い大賀さんを見たのは初めてかも知れない。
バンドメンバーは、

ドラムのマービン氏
ベースの森さん
コーラスのkayoさん、miyukiさん
ダンサーのEMAさん、IKUさん
そして、ギターの大賀さん

と、ほとんどツアーの時と変わっていなかった。
しかし、この時は分からなかったが、以前のサポートメンバーだったピアノのマイケル・リー氏が復帰したこと、ゲストとしてキーボードにOOMの大楠さんが参加していたことを後で知った。

そして午後11時57分、麻衣さんが赤の飾り付きタンクトップと白のジーンズ姿で登場した。
スクリーンに時刻が映しだされ、カウントダウンに向けたMCとなったが、麻衣さんのマイペースぶりが遺憾なく発揮された感じで、まったりとしたMCが続く。
その間にも刻々とカウントダウンが近づき、おいおい、麻衣さん本当に大丈夫?と思ってしまう。

やはりというか、残り20秒を切っても麻衣さんは気づいておらず、「この中に亥年の人はいますか?」などと続ける。
が、MCの途中でついに10秒を切ってしまった。

客席の一部から急かすような感じでカウントダウンが始まり、ここでようやく麻衣さんが気付くが、この時点で既に残り8秒。
残り7秒から麻衣さんと客席のカウントダウンが慌ただしく始まった。

「7!」
「6!」
「5!」
「4!」
「3!」
「2!」
「1!」
「Happy New Year!!」


日付が変わると同時に、銀色のテープが客席に向かって勢いよく飛び出した。
何だかあっけなくカウントダウンが終わってしまい、あまり新年という実感は沸いてこないが、「明けましておめでとうございます!」と麻衣さんが挨拶する。
観客も口々に「おめでとう!!」と叫んで手を振った。
ファンはこの瞬間を待っていたのだ。

新年最初の曲は「Stand Up」で、曲に合わせて勢いよくジャンプ!
この爽快感がたまらない。
前向きで明るい歌詞は、新年にふさわしいナンバーだと思った。

この後は「Delicious Way」「Secret of my heart」と続いた。
決して嫌いな曲ではないが、このあたりまで来ると、何だかセットリストが「DIAMOND WAVEツアー」と変わり映えしないな、と思い始めていた。

今回のライブはツアーとは無関係であり、ツアーとは違ったセットリストになっているのではと密かに期待していたのだが…
例えば「key to my heart」や「happy days」などの、ライブの定番曲が披露されるのかと思っていた。
しかし、ここまでの曲はすべて「DIAMOND WAVEツアー」のセットリストを入れ替えただけのもので、多少物足りない感じもしてくる。

そんなことを考えているうちに、大賀さんがおもむろにギターを弾き始め、恒例のギターソロとなった。
ん、この曲は…
ツアーで聞いたような響き…
やはり「Kiss」のイントロだった。
「Kiss」は、まさに大賀さんのギターソロを聴かせるためのナンバーになりつつあるようだ。
まあ、個人的には大賀さんのギターテクニックを堪能できていいか、と思う。

そして、これまた定番の「ホログラム」だが、扱いがすっかり地味になってしまった。
ツアー当初は会場の観客と一緒に歌う「chance for you」のスタイルを目指したのだが、観客の反応が悪くて諦めたのか、今回はツアーであったような麻衣さんの「一緒に歌いましょう」といった前フリもなく、スクリーンの歌詞も出なくなったので、合唱する人はほとんどいなかった。
いい曲なので本当に残念なことだ。
僕はもちろん歌ったが・・・。

この後MCで麻衣さんが「明けましておめでとうございます」と改めて新年の挨拶。
ここでまた麻衣さんの「天然」が炸裂した。
僕はうっかりして聞き逃したが、どうやら年が改まったにもかかわらず「来年の抱負としては…」とやってしまったらしい。
すかさず客席から「今年だよー!今年!」と声が飛び、またしてもへたり込んでしまった麻衣さん…。
会場が笑いに包まれる中、恥ずかしがる麻衣さんの姿がまた可愛らしくていい。

MCはさらに続き、次の曲紹介で麻衣さんが「『Time after time』を聴いてください」と言った時、客席から期せずして歓声が上がった。
ようやくここからセットリストがツアー以外の曲に変わるという期待感からか。
映像はもちろん桜が舞い散る京都の風景で、明日行く京都にイメージを重ね合わせながら、しっとりと歌う麻衣さんの歌声に聴き入った。

次もライブ久々となる「Can't forget your love」で、今回もゆったりとしたイントロから入って途中でアップテンポに変わるライブバージョンとなっていた。
DVDで過去の映像は見たことがあるが、僕にとっては初めてのライブ披露となった。

次に聞き覚えのあるイントロが流れると、会場全体が一気に盛り上がった。
紛れもなく「Winter Bells」で、冬の定番曲がここでようやく披露された。
観客のノリに乗せられてか、麻衣さんの歌声も前半に比べて遥かに良くなってきた。
しかし・・・
麻衣さんはステージの右側に歩いていき、そのまま舞台セットの階段を上がってしまった。
照明の関係で表情があまり見えず、残念だった。

麻衣さんは舞台セットの2階を軽快にステップを踏みながら右から左に移動し、曲の終わりになってステージ左側の階段から下りてきたが、まともに見えたのはこの時だけだった。
今回の麻衣さんは僕の席に近いステージ左側の方にあまり来てくれない。
気のせいかもしれないが、ステージ右側に歩いた回数の方が多かったような気がする。

この後はすっかり定着した「chance for you」の大合唱。
いつ聴いても歌詞に感動する曲で、今回もみんなで一緒に「傷つくことを恐れず今は勇気を持って 君を生きてみようよ 僕はいつでもそばで見てるchance for you」と声の限りに歌った。
麻衣さんと観客が一体となれる瞬間で、この曲をみんなで歌っている時間が一番好きだ。

そして超定番の「Love, Day After Tomorrow」へと続いた。
麻衣さんの歌に合わせて右手で「L.O.V.E.」とやるのが楽しくて仕方がない。
これを楽しみにしているファンも多いだろう。
この曲で唯一気になるのは、麻衣さんがいつもBメロの1番「You are the first thing on my mind」と2番「I can’t see the world, walking through」を逆に歌うことで、既に2005年のツアーからその傾向が見られる。
故意なのか、はたまた麻衣さんお得意の天然なのかは定かではないが、細かい所は気にしないことにしよう。

この後、通常アンコールの最後にかかるはずの「always」となった。
「あれ?今日はアンコールないのかな、それとも別の曲?」と思いつつ、ノリのいい曲に合わせていつもの手拍子と腕振りをした。
CDとは違うライブバージョンがとても気に入っているのだが、この曲が流れるとライブも終わりに近いことが否応なしに感じられて、少し寂しい気分になってしまう。


曲が終わると、麻衣さんはじめバンドのメンバーが次々に舞台から去った。
挨拶がないということはアンコールありということで、時間もまだ若干早い。
期せずしてMai-Kコールが沸き起こるが、ツアーの時より声が小さいし、コールもバラバラだった。
疲れて座り込んでいる人も多い。
僕も張り切りすぎたのか腰が痛くなっていた。

2〜3分ほどして、バンドメンバーが再び現れた。
おなじみのタオル回しで会場が盛り上がる。
続いて麻衣さんも・・・
今度はツアーグッズの長袖Tシャツにローライズのジーンズ姿で、シャツの下から覗く引き締まった素肌がなまめかしくてドキッとする。

さて、アンコール曲は・・・

原点に戻るという意味を込めて、麻衣さんの歌の原点でもある「Stay by my side」を歌うことになった。

ところが・・・

イントロが始まって10秒ほど経ったところで、突然麻衣さんが
「ちょっと待って下さい!もう一度やり直させて下さい!」
と言い、演奏が一旦ストップした。
何事かとざわめく客席・・・
麻衣さんは「ここからスタートして、また新しい1年を良い年にしたいと、そんな気持ちでもう一度気を取り直して『Stay by my side』を歌いたいと思います」とコメントしていた。
再度イントロがスタートすると、麻衣さんは何事もなかったかのように歌い出した。
何だか演出のような気がしないでもないが、麻衣さん流の天然なのかもしれず、やり直しの真相は謎のままである。

そして・・・

ついにカウントダウンライブもラストナンバーとなってしまった。
通常であれば「always」となるところだが、一体何の曲で来るか・・・
麻衣さんの口から出た曲名は、これまた意表を突いて「Diamond Wave」だった。
何と、ライブツアーのオープニングナンバーを最後に持ってくるという大胆なセットリスト!
今回は最初から最後まで異例のライブだった。
もちろん会場のノリも最高潮で、華々しいラストとなった。
最後は僕の目の前になるステージ左側まで来てくれて、間近で麻衣さんの表情を拝めた。


すべての曲が終わり、雷のような拍手とMai-Kコールの中、麻衣さんを中心にバンドメンバーが横一列に並び、いつものように手をとって麻衣さんの挨拶となった。
客席から「場所を間違えないでねー!」という声が飛び、麻衣さんは苦笑いしていたが、表情を引き締めると「横浜のみなさーん、どうもありがとうございましたー!」と無事に?挨拶を終えて深々とお辞儀をした。
割れんばかりの拍手と歓声がしばらく鳴り止まなかった。

ふと気がつくと、BGMで聞きなれない曲が流れていた。
今までと違って少しダークな感じの曲であったが、何だかぼんやりした印象であまり記憶に残っていない。
もしかして、これは新曲では…
その時、麻衣さんが「今年1年は音楽制作に力を入れて頑張りたいと思います。そして、2月14日のバレンタインデーにニューシングル『Season of love』という、今かかっている曲をお届けすることができます。皆さん是非聴いてください」と紹介した。
やはりこれが新曲だったのか。
それにしても、10日ほど前に「白い雪」がリリースされたばかりなのに、もう新曲とは…
今年はリリースラッシュになりそうな気がした。

一旦舞台袖に消えた麻衣さんだったが、Mai-Kコールに応えて再び舞台に登場。
ファン思いの麻衣さんらしく、観客への感謝を忘れない。
「これから初詣に行かれる方はいらっしゃいますか?私も初詣に行ってお参りしてこようと思います。」と語りかけた。
すかさず客席から「どこに行くのー?」という声がかかる。
麻衣さんは笑いながら「たぶん場所としては近くの神社になると思います。」といなした後、
「それでは皆さん、今年も良いお年を!またお会いできる日を楽しみにしています。今日はどうもありがとう!」と言い、再び深々とお辞儀をした。
最後に「気をつけてお帰りください!」と言い残し、舞台を去った。

ここで多くの観客は荷物を持って席を離れ、帰りはじめた。
僕も「さすがにもう麻衣さんは出てこないだろう」と判断し、コートを着て席を離れ、通路へ出て階段を上がろうとした。

その時、「みなさーん!」と麻衣さんの声が。
あれっと思い後ろを振り返ると、舞台の上に麻衣さんの姿があった。
観客が慌てて席へ戻る。
ファンサービス旺盛な麻衣さんらしいが、「疲れているだろうに、ここまで頑張らなくても…」とも思ってしまう。

麻衣さんは「最後に会場のみなさんとウェーブをしましょう」と言った。
そういえば、ツアーでは恒例だったなと思ったが、カウントダウンでもやるとは思わなかった。
麻衣さんの合図で最前列から3階席へ順調にウェーブが進んだが、3階席から前方にウェーブが戻る際に若干もたつき、いまいちの出来だった。
まあ、十分楽しめたのでよかった。

麻衣さんが舞台袖に去り、帰宅を促すアナウンスが入ったので、観客は一斉に出口へ向かった。
右側の前方の座席から突然Mai-Kコールが起き、皆何事かと振り返る。
どうやら舞台袖から麻衣さんが何か合図を送ったらしいが、こちら側からは何も見えなかった。

歩き始めてから気づくと、ライブ中に気合を入れて身振りをしすぎたのか、腰のあたりがかなり痛く、足もガクガクになっていた。
しかし、この後は出待ちが待っているので、疲れてはいられない。
早く出て列に並びたいが、前方がつかえてなかなか出口までたどり着けない。

やっとの思いで観客をかき分け、正面の出口から外に出た。


〜その3へとつづく〜
今回の記事はいかがだったでしょうか?

拙い文章ゆえ、ライブ当時の熱気が伝わったかどうか分かりませんが、当時の会場が大いに盛り上がったことは言うまでもありません。

ここでセットリストのおさらい・・・

1.「ベストオブヒーロー」
2.「Everything all right」
3.「Ready for love」
4.「白い雪」
5.「SAFEST PLACE」
6.「会いたくて」
7.「NEVER GONNA GIVE YOU UP」
8.「State of mind」
9.「Growing of my heart」
<COUNT DOWN>
10.「Stand Up」
11.「Delicious Way」
12.「Secret of my heart」
13.「kiss」
14.「ホログラム」
15.「Time after time」
16.「Can't forget your love」
17.「Winter Bells」
18.「chance for you」
19.「Love, Day After Tomorrow」
20.「always」
<Encore>
21.「Stay by my side」
22.「Diamond Wave」


以上22曲です。


次回はライブ終了後から出待ち前までとなる予定です。
ライブ終了後、出待ちに至る過程で、自分の麻衣ライブ参加史上最大の「事件」が起きました。
その模様についてお送りします。

次回もお楽しみに・・・