toshi_tomieのブログ

一般科学に関する独り言

    最表面原子の電子状態を見る
    EUPS(http://staff.aist.go.jp/t-tomie/EUPS/)で
    新規な材料評価法を開発しています。

    2011年02月

    2/11に、「新燃岳の火山灰の拡散を捉えた気象衛星赤外差分画像は灰を直接見ているのではなく、水を見ているに違いない」と書きました。

    それを気象庁の友人に質問したところ、専門家は火山灰そのものを見ていると言っている、とのことでした。

     

    しかし、赤外差分画像で、噴火口近くと1,000kmも離れた鳥島で明るさに大きな差がないので、私は納得できず、まだ「明るさは、火山灰粒子の密度ではなく、そこにある大気の水蒸気の過飽和度で決まる」と考えます。

     

    ーーーーーーーーーーー

    赤外差分画像というのは、IR311μm帯)強度からIR412μm帯)強度を引いた値を画像化したもので、12μm帯が強いときに白く表示されます。

     

    2/23に紹介したAirsスペクトルに見るように、波長8~13μmは、大気の吸収は大きくなく地形も見えるので「大気の窓」と呼ばれ、赤外線の絶対強度から地表温度が測れますが、水蒸気(気体)による僅かの吸収はあって、11μmより12μmでの吸収が大きいので、11μm12μmの強度差から吸収の大きさが分かり、大気中の水蒸気量が測れます。

     

    また、2/18に紹介したスペクトルに見るように、水や氷(液体、固体)は、11,12μmの赤外光をとても強く吸収します。雲が厚くなると、地表の熱輻射は完全に吸収されて、雲自身の熱輻射の方が強くなります。上空ほど温度が低く、温度が低いと熱輻射が弱いので、赤外線の絶対強度から雲の温度つまり高度が見積もれます。赤外線チャンネル画像では、強度が小さいほどより白く表示されるので、より上空の雲ほど、より白く写ります。

     

    11/26の衛星画像で、赤外画像では、火山灰起因もその他の場所も強度(白さ)に大きな差はありませんが、赤外差分画像で、違いが顕著です。

     

    RemsbergJ. Geophys.Res 78 (1973) 1401)に依れば、硫酸エアロゾルは、11.0, 10.3, 9.6 μmに吸収ピークがあるとのことです。硫黄を含む火山灰粒子を核にしてできる雲粒には硫酸があるでしょうから、11μmでの吸収が大きくなって、地表からの11μm輻射の強度が減り、白く写る(11μm強度<12μm強度)ことになりますので


    1/26の画像の明るさは、火山灰の核に凝結可能な過飽和水蒸気の量で決まっていたと考えるのが尤もらしい、と思います。

     2002年に打ち上げられたと言うNASAの地球観測衛星Aquaから送られてくるデータがdownloadできます。http://mirador.gsfc.nasa.gov/

     それに搭載されているAirs (Atmospheric Infrared Sounder)が送る赤外線スペクトルから大気、陸海面の気温や水蒸気の情報が得られます。もの凄く情報豊でとても面白いデータが、「無料で」入手できることが感動的です。金のかからない高級な趣味にできそうです。
     

    textデータは重すぎてdownloadする気になりませが、binaryデータを扱えるソフトが必要になるものの、binaryデータは数Mbyteなので、手軽にdownloadできます。そして、世界中での宇宙へ逃げる赤外線放射スペクトルが、「自分の手で」描けます。

     

    ハワイ上空での赤外線のスペクトルの例を示します。下の横軸は、赤外線の波長の逆数です。上に波長を書きました。縦軸は、衛星で観測される赤外線の強度の絶対値で、この絶対値から、赤外線を出している物体の表面温度が分かります。
    airs Hawaii

    1050 cm-1にオゾン(O3)の吸収によるディップがありますが、800~1200 cm-1の間の波形は、温度295K22)の熱輻射の赤外線スペクトル(実線)に一致します。
    この温度は海水温度に近いことから、この領域の赤外線は殆ど減衰することなく気象衛星に届いていることが分かります。


    太陽が見えること、星が見えること、からも明らかなように、大気は、可視光に対して透明ですが、波長8μmから13μmの赤外領域も「大気の窓」であり、この波長でも、宇宙から地表がくっきりと見えます。

    地表や海面の熱輻射が、丁度この波長領域にあるので、地表から衛星に届く赤外線の強度を測れば、陸地や海面の温度が測れます。水蒸気の吸収も丁度適当な大きさなので、水蒸気量も測れます。

     

    この図で、8μmより短波長の吸収は、水蒸気によるとされています。7.5μm1400 cm-1のディップは深いですが、6.8μmでは殆ど吸収がないように見えます。それでも、気象庁のホームページの静止気象衛星の6.8μm(水蒸気)画像で、陸地は全く見えていません。この波長は、下界を見るためではなく、上空の温度を測るのに使われます。
     

    面白いと思ったのは、2/18に紹介した、水や氷の吸収スペクトルでは、7μmより12μmでの吸収が強いです。一方、大気は、6μmでは不透明なのに、11μm12μmでは殆ど透明なことです。つまり同じH2Oであっても、液体と気体で、赤外スペクトルは大きく異なるようです。

    他にも、いろいろ楽しめます。

    2/18の記事の写真は分からない」と言われてしまいました。反省して、一寸長いですが、補足です。

     

    先ず、「懸濁液」と言うのは、泥水のことです。

    この写真の場合は、酸化錫の微粒子を溶かした泥水を使いました。

     

    その懸濁液を溜めたタンクに高い圧力をかけて

    直径0.15mmの細いノズルから噴出させました。

     

    誰もが蛇口やホースから水を勢いよく噴き出させる時に経験するように

    ノズル出口で連続ジェットで、一定距離飛ぶと水しぶきに分裂します。

     

    ところが、ノズルに振動を与え、

    ノズル径、噴出速度、振動の周波数を丁度良い条件にすると、

    連続ジェットを、大きさ一定間隔一定の液滴列に分裂させられます。

     

    写真の時は、30cm位まで、液滴列で飛びました。

     

    雨滴は、落下するに従って速度が大きくなりますが、空気の抵抗がぐんぐん大きくなるため、終末速度に収束します。

    雨滴の径が0.3mmの時1m/sec1mmの時4m/sec3mmの時8m/sec程度の様です。

     

    写真の液滴ジェットでは、液滴径が0.3mm程度で、

    噴出量は一分間に20g、噴出速度は13.5m/secでした。

    雨滴よりウント速い速度で噴出できたのは、空気抵抗のない真空中で噴出させたからです。

     

    液滴径が小さく、高速に飛んでいるので、ぼけない液滴像を撮影するために、

    パルス幅10ナノ秒の緑色レーザーで照明して左部の像を得ました。

    10nsで液滴は13.5m/sec x 10 nsec = 0.000135mmしか移動しませんから、

    直径0.3mmという小ささの液滴も、ボケなしで鮮明な像が撮影できます。

     

    写真の右部では、蒸気を撮すため白熱電球で照らし、
    1秒程度(記憶は曖昧)の露光時間で撮影しました。

    一秒で13mも飛行する液滴の一個一個は区別できず、糸のように写ります。

     

    液滴が下向きに高速運動するため、慣性で、蒸気も下向きに噴出します。

    おそらく、この写真以外に、

    下方に吹き出す蒸気の写真は世の中に存在しないでしょう。

     

    蒸気の噴出角度は下向き45度なので、

    蒸気の噴出速度も13m/sec程度、と言うことになります。

    蒸気としては、無茶苦茶に大きな速度だろうと思います。

     

    降ってくる液滴ジェットの重さを測り、

    CO2レーザーで蒸発させた時と、させない時の違いから

    蒸発量が計算できます。

    写真の時は5%程度が蒸発しました。蒸発量が5%程度と僅かだったので、

    それの反作用での、液滴列の運動方向の折れ曲がりも、僅かでした。

     

    蒸発量5%は小さい、と思うかも知れません。

    しかし、CO2レーザーのビームの大きさは2mm程度でしたので、

    液滴は、0.15msで通過します。

    100%蒸発させるには、

    CO2レーザーのビームの大きさを20倍にすれば良いですが

    そのときの加熱時間は、僅か3msです。

    とてつもなく激しい蒸発です。

     

    そのような激しい加熱をしても液滴が突沸しない、ことを確かめるため

    加熱した場所から12cm下で液滴の形状を見たのが、左部の写真です。

    液滴間隔が若干不揃いなのは、

    おそらく、ノズルから測ると20cm近くも飛行したからですが

    液滴が一個も欠けることなく、写っています。実験、大成功です。

    この段階で、突沸の気配は全く見えません。

    「熱伝導は、一日かけてやっと24cm先の水が暖かくなる程度」

     と書いたあとで、熱い石の上に何秒立てるか?気になりました。

     

    乱暴に、皮膚の表皮は焼けても構わないと仮定します。

    熱が伝わる時間は、熱伝導度に反比例し、熱容量に比例し、
    距離の自乗に比例します。

    体の70%が水だそうですので、表皮を水だと仮定して計算します。

    表皮の厚さは0.2mmだそうですので、24時間x (0.2mm/240mm)^2 = 0.06

    で、表皮全体の温度があがります。思ったより、相当に短いです。

     

    焼いた石の上を歩くパフォーマンスがあります。

    どんなに鍛えても、細胞の構造は、そんなに変えられないでしょうから、

    じっとしていれば、0.06秒以上は、堪えられません。

    アチッアチッと飛び跳ね、空中に浮いている時間が大半でしょうし

    足の裏に尖った石が当たる場所は一回一回異なるでしょうから、

    もしかすると、数秒、歩けるかも知れません。

    ですが、結構きわどいパフォーマンスのように思われるので、

    自ら挑戦するのは避けた方が賢明と思いました。

     

    ニュースで、葉っぱで熱湯のしずくを浴びせる神事を時々見ます。

    これまでボーッと見ていたので、やけどを心配したこともありますが

    しぶきになった途端に、気化熱で表面温度がかなり下がるでしょうから

    全然熱くないでしょうね。神事にするだけあります。

    但し、微小径の「しぶき」だから熱くないのであって、

    決して、柄杓で汲んで熱湯を人にかけることはされないように。

    似て非なる行為です。

    史上唯一であろう写真を紹介します。

    写真の右部で、
    白い筋として見える液滴ジェットにCO2レーザーが照射されたところで、下方に、もくもくと蒸気が噴出し、蒸発の反作用で液滴の進行がカクッと折れ曲がる様子が見えます。
    左部は、その12cm下で、緑色のパルスレーザーで、液滴の運動をフリーズさせて見たもので、液滴が爆発しなかったのが、感動することです。何故感動するかは、以下で。
     

    窓ガラスの液滴や電線にまとわりつく雨滴は、いつのまにか蒸発します。

    しかし、素早く蒸発させるのは、とても難しいです

    液滴の蒸発
     











    素早く蒸発させるには、蒸発速度を決める蒸気圧を高くするため、
    水の表面温度を上げます。

    しかし、水の表面は、蒸発の気化熱で熱が奪われて、冷えます。

    結局、蒸発速度は、表面への熱流量(=温度勾配)で決まります。

    100の熱湯がこぼれてできる液滴でも、
    表面は、あっという間に室温程度になるでしょう。

     

    熱伝導は、一日かけてやっと24cm先の水が暖かくなる程度で、とても遅い現象です。

    薬罐の中の湯の温度が上がるのは、対流によってです。でもその対流も、

    水の密度の温度依存による微少な重力差で生じる、とても遅い現象です。

    薬罐の底がちんちんに熱くとも、水面の温度は、なかなか上がりません。

     

    水分子を振動させて加熱する原理の電子レンジなら、内部から加熱でき、

    薬罐よりかなり早く水温が上がります。でも液滴の瞬間蒸発は不可能です。

     

    電子レンジ等で液滴の全体を均一に加熱すると、液滴内の温度分布は

    中心温度が高く、気化熱で冷える表面の温度が低い、放物線状になります。

    素早く蒸発させるために表面の温度を何十にもしようとすると、

    中心の温度が100を遙かに超えます。

    すると、中心の蒸気圧が、何十気圧にもなってしまい、

    水の表面張力では押さえきれなくなり、内部から爆発します。

    つまり、液体の温度を急いで上げようとすると、「必ず」突沸します。

     

    EUVリソグラフィーという、最後のリソグラフィー技術があります。

    実用機の仕様を満たす唯一の方法と考える私の方式の実現には、直径0.5mmの液滴を、10ミリ秒以下で、突沸させずに、蒸発させる必要があります。

    突沸を避けるには、表面だけを加熱しなければなりません。

    イオンや電子を使えば、何十nmというごく表面だけを加熱できますが、

    吸収が大き過ぎて、液滴表面に届く前に噴出した蒸気で止まります。

    何年か悩んで辿り着いたのが、連続発振CO2レーザーで加熱する方法です。

     

    下図は、文献から借用した、水と氷の吸収スペクトルです。水は可視光(波長0.4~0.7mm)には透明ですが、波長2mm以上の赤外線を吸収します。


    penetration depth of water and ice

    炭酸ガスレーザーの波長10.6 mmでは水の吸収が丁度良い大きさなので、

    液滴の表面の数mmの厚さだけを加熱できるかも知れない、と考えました。

     

    最初に紹介した写真で、蒸気がもくもくと噴出するくらい強く加熱しても、液滴が爆発しなかったことが感動すべきことです。液滴の内部の温度は上がらず、表面だけが加熱できた証拠です。
    数ミリ秒の短時間で、突沸させないで、液滴が蒸発できる見通しが得られたという学問的&実用的な重要性だけでなく、絵としても美しく、この写真に自己陶酔しました。但し、その研究自体は、ここで止まっています。

     

    電子レンジで液体を温めると、とても早く内部の温度が上がり、液体内部の蒸気圧が1気圧を超えて突沸するおそれがあります。加熱時間には、くれぐれもご注意下さい。

    先日BSの一種のニュース番組に菊池誠さんが出演された。

    御年85歳だと思うが、日本の技術のあるべき姿について、
    理路整然と説かれた。

    女房も、わかりやすく話す人ね、と感心した。

    80才はおろか、100才まで研究の現役であることが、
    今の私の夢である。

     

    テレビで菊池さんのお姿を見て、30年前のことを思い出した。

     

    私が電総研に入ったときは既に
    ソニー中央研究所の所長さんに転身されていたが

    菊池特別研究室という名前だけは聞くことがあった。

    全く面識がない菊池さんに、
    一度だけ、電話をかけたことがあった。

     

    30数年前、私は、レーザー生成プラズマの研究をしていた。

    一日に数ショットしか打てない大出力ガラスレーザー
    を使っての実験だったので、

    いろいろな測定器をプラズマの周りに並べなければなかった。

    数百万度になるプラズマなので、keVX線を発し、
    X線を見ることでいろいろな情報が得られた。
    当時はX線フィルムが用いられていた。


    その当時が出始めだと思うが、市販の民生用CCDを使うと

    プラズマのX線画像が撮れる、と思いついた。

    X線フィルムのように遮光に気を遣うことがなく、

    電気ケーブルで信号が取り出せるので、
    真空チェンバーを開けてフィルム取り出して暗室で現像することなく、
    X線像がリアルタイムで得られ、デジタイザで画像処理でき

    レーザープラズマのX線診断に、とても適していた。

    特にソニーのCCDは、コンパクトで、性能も良かった。

     

    CCD素子自体は、X線に感度の高い検出素子であるが、

    民生用CCDカメラは、保護用のガラス板がついていて、
    X線が遮蔽される。

    X線カメラにするには、ガラス板を外さなければならない。

    CCD素子に傷をつけるので、保護ガラスを叩き割る訳にもいかず、
    素人がガラス板を外すのは難しい。

     

    ソニーの営業に電話して、

    保護ガラスをつける前のCCD素子を売ってくれ、とお願いした。

    しかし、製造ラインの途中で取り出すことはできない、
    とニベもなく、断られた。

     

    そこで、ソニーの中研の所長が電総研の先輩であることを思い出し、

    電話番号を調べ、電話した。

    直接電話口に出られたので、理由を説明し、

    ラインの途中で取り出して、保護ガラス窓がついていないCCD素子を売ってくれるよう、
    工場に働きかけて欲しい、
    と頼んだ。快く承知してくれた。

    菊池さんの鶴の一声で、営業を通して、確か、20-30個、
    ガラス窓無しのソニー製CCD素子が購入できた。
    研究に大いに役立ち、研究室の一寸した武器になった。

     

    数年前、産総研になってから、菊池さんが講演される機会があり、
    講演後に、30年前のお礼を述べた。
    当然、そのことを全く記憶がなさそうであった。

     

    必死だったとは言え、ソニーという大会社の、中研所長という大幹部に、
    よくも厚かましくも電話したものだと振り返るとともに、
    全く面識のない若造の要望を快諾して頂いた菊池誠さんに、
    改めて感謝、敬服する次第である。

    我が家のネコは美人、に疑問を投げかける人がいたので、

    カメラを向けると直ぐに寄ってきて、離れては素早くシャッターを押してピンぼけになり、

    を繰り返してやっと撮った写真をuploadします。

    neko














    neko3















    我が家のネコはとても気品がある!

    私は何を見てそう思うのか、分析してみました。

     

    先ず、横顔がとても知性的です。額から鼻にかけてギリシャ彫刻の様です。

    正面から見ると、口元がきりりと引き締まっています。

    目は、しっかりと開き、輝きを放っています。

     

    と、こう書いて、知性のある人間の顔の描写と同じではないか、と思いました。

     

    人間も動物も、頭の良さが、顔の造作に同じように反映される様です。

    学問的には、脳と顔の造作の関係はどう言うことになっているのか、

    生物学者や脳科学者に教えて頂きたいです。

    我が家のネコは美人である。


    テレビであまたの猫を見るが、うちのネコ以上に気品のある顔を見ない。

    「ネコ」は、私が彼女を呼ぶときの名前である。女房、子供達はそれぞれ別の呼び方をする。それぞれがつけた名前で呼ぶと「ニャー」と返事をする。

     

    いろいろな動物を見ても、気品のある顔、そうでない顔、がある。

    人は、何を判断材料に、動物の顔が良いかそうでないか見分けるのだろう。

    我が家の「ネコ」に気品があるのは、明らかに、賢いからだ。

     

    彼女はアメリカン・ショートヘアらしい。何歳なのか、私は良くは知らないが、きっと17~18歳だろう。こんなに長生きするには、いろいろ条件があるが、車に轢かれないのが最大の条件である。

    猫は、縛り付けられると気が狂う動物である。好きなときに食べ、腹減ったと叫ぶので缶詰を開けても気に入らないとプイとそっぽを向き、自由気ままに外を歩き回り、気が向いたときに、飼われている家に戻る。いまどき、どんなに辺鄙な田舎でも、車が凄い勢いで走り回る。であるから、車が、近所の巡視を業務とする猫の最大の天敵である。

     

    あるとき、我が家のネコが道路を横切る様子を見た。すると、右を向き、左を向き、車が来ないことを確認してから、横断するではないか!私の見ていないところで、団地の中の道の中央にたたずんで車を止めて迷惑をかけることもあるだろうが、その利口さに感動した。

     

    家人が帰宅すると、必ずと言って良いほど、足音を聞きつけて、玄関で待っている。あるときは三つ指をついて、あるときは大きな欠伸をしながら。これは普通の猫もするかも知れないが、我が家のネコは、とても躾が良い。決して食卓には乗らない。暖かい炬燵がある和室に、足を踏み入れない。二階にトイレがあり、そこでネコが用を足すが、決して他の部屋に足を踏み入れない。と言っても家人の前でだけで、留守の時、真夜中には、食卓にも乗り、和室にも堂々と入り込んでいるようである。和室の押し入れの両開き扉が開いていて、バレバレ。

     

    直ぐに膝に乗ろうとするが、ダメ!と強く3回言うと諦める。猫は人の言葉を理解できるのだろうか?単に声の調子で判断しているだけだろうか?女房は、言葉を理解している、と主張する。

     

    我が家のネコが美人なのは、飼い主に似てくるからだ、とも、女房は主張する。恐ろしくて、何の異議も唱えない。

    今日、文藝春秋を買って、読んだ記事に衝撃を受けたので、
    つい独り言。

     

    経営破綻したJALの再建に引っ張り出された

    京セラ会長の稲盛和夫氏のインタビュー記事の冒頭で

    「最初にどんなところに驚いたか」、と聞かれて

    「幹部社員の経営に対する意識も非常に低くーーー。
    たとえば「航空事業は安全が第一ですから、利益は二の次です」と公然と言う人もいたくらいです。」と答えている。


    今までリストラをしたことがなかったという稲盛氏が
    火中の栗を拾ったことに敬意を持っていただけに、
    この言葉に唖然です。

     

    経営が安定しなければ安全運行への投資はできない、
    と言葉を続けており、幹部社員に、
    倒産したことの危機意識が足りないことを強調したかった様です。

    しかし、その記事を最後まで読みましたが、
    どんなに経営がV字回復しようとも、

    利益第一、次が安全、というJALに変わるなら、
    再建しなくて良い、と思います。

    少なくとも私は、安全第2のJALには乗りません。

     

    企業は全て、製品やサービスで人々の生活を豊かにし、

    また、多くの社員を雇用して、社会を安定にするために作るもの、
    と私は考えます。

    多くの法人税を払って、国の行政を助けるためでしょう。

    明治時代にある会社が、
    江戸時代に日本が欧米に略奪された金銀財宝を合法的にとりかえすため
    作られた、という話を聞いたこともあります。

    株主のために利益を上げるのが主目的の会社なら、
    消えて欲しいです。


    遠くへ速く安全に運ぶ航空サービスを、持続的に供給するために、
    航空会社が必要なのであって、
    安全が第二、利益が第一であってはならないでしょう。

    利益を上げるにはリストラは当然、給料を下げるのは当然、
    非正規雇用は当然、
    安ければ良い、人々の生命・生活の安全は二の次

    という風潮ががはびこっている日本を象徴する、言葉です。

     

    安心した生活ができる日本を取り戻すために

    どうか、利益第一主義を説く稲盛さんは早く退陣され、

    彼に叱責された、
    航空事業の使命を体現されている幹部が復権して、

    株主第1ではない、お客さん第1、安全第一のJAL
    が復活しますように。

    >気象庁ホームページにある、新燃岳の火山灰の気象衛星画像が、
    >よく見ているといろいろ想像をかきたてられる、とても面白い映像です。

    私は、次のことを面白いと思いました。

    1.
    1/26の映像で、煙が勢いよく東へ流れ、教科書で習った偏西風が、
    とても強いことが実感できる(動画の威力)のが、先ず面白いですが、
    火山灰が、紀伊半島沖500km以上でも見えても良いのだろうか、
    と思いました。
    どんなに大量に灰を噴出させたとは言え、
    500km先でもハッキリ見えるほどの量ではないだろう、と。

    で、一寸考え、これは、灰を直接見ているのではなく、
    水を見ているに違いない、と思いました。

    温度が高い下層から上昇した大気は、断熱膨張で気温が下がって
    湿度が高くなるが、
    ナノ粒子は曲率半径が小さくて表面エネルギーが大きいので、
    水分子同士が結合してナノ粒子になることはできず、
    湿度が100%以上になっている。
    そこに、付着エネルギーがそれほど大きく無い
    μm、サブμmの火山灰粒子が飛んで来ると、
    それを核にして過飽和の水分子が凝結して雲になる。
    それを見ているんだろうと。

    そう考えると、
    噴火口近くも、500km先も、明るさに大きな差がないことも納得です。
    明るさは、火山灰粒子の密度ではなく、
    そこにある大気の過飽和度で決まるのでしょう。

    そう言えば、飛行機雲も同じだね、と言うことに連想が広がります。

    2.
    1/26の映像で、太平洋沿岸では雲がなく、
    日本列島を100kmだけ並行移動させた場所で
    雲が発生するのも面白いです。
    これは、陸から水が蒸発せず、その乾いた空気が流れ込む
    太平洋沿岸の上空は湿度が高くなく、
    100kmを越えた海上上空で過飽和になっているからなのでしょう。

    雲は、陸から舞い上がる砂塵が過飽和大気に来て作られるので、
    砂塵が届かなくなる大洋中心部では、雲が少ないに違いない。
    大陸の東側で、降雨量が多いのは、
    水の凝結核になる砂塵が大陸から大量に供給されるためだろう。
    中国大陸から、これまでも黄砂が流れ込んで来て、
    日本上空の雲の発生の元になっていたが
    中国で工業が発達し、煤煙が大量に発生しているから、
    それが日本上空に来て、ますます雲が作られ易くなっているに違いない。
    この数年で、日本の降水量は増えたのだろうか?
    と、連想しました。

    3.
    2/3の画像では、
    九州を西に、九州の幅ほど平行移動させた場所から
    雲が湧いています。
    海上から、砂塵が舞い上がることはないでしょうから
    水の凝結核が供給されるから雲ができる、
    という上の理解はここには当てはまりません。

    この海域で、いったい、何が起きているのでしょう?


    ブログを始めました。

    ご挨拶代わりに、
    友人に教えて貰った、面白い映像を紹介します。

    まだ噴火警戒レベル3の、霧島山の新燃岳火山灰の拡散を
    気象衛星で観測した画像が、気象庁のホームページで見えます。

    偏西風で、火山灰が、紀伊半島沖500km以上にもたなびく様子が見えます。
    よく見ているといろいろ想像をかきたてられる、とても面白い映像です。

    http://mscweb.kishou.go.jp/gallery/image_gallery/VolAsh20110126_j.html
    (一時間置きの映像)

    http://www.jma-net.go.jp/sat/20110203_sinmoe_eisei/VolAsh20110203_10min.html
    10分置きの映像)

    気象庁のホームページトップの左上のバナーから
    新燃岳関連情報に入れるのは良いのですが、
    そのページの一番下に、上の映像があって、
    これに気付く人はあまりいないのではないでしょうか。

    NASA
    の画像を紹介するブログはいくつもあるのに
    気象庁にも面白い映像があるのは知られていないようで、

    とても面白い映像があまり閲覧されていないように思われ
    それは勿体ないので
    紹介しました。


    2011
    21018

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