toshi_tomieのブログ

一般科学に関する独り言

    最表面原子の電子状態を見る
    EUPS(http://staff.aist.go.jp/t-tomie/EUPS/)で
    新規な材料評価法を開発しています。

    2014年01月

    数学に「行列」と言う言葉があります。縦と横のマス目に数字が並んだものです。評判の良い店を、“行列のできる店”、と表現します。何行x何列にお客さんが並べば、行列と言えるのでしょう?と茶々を入れたくなりますが、一列でも行列です。


    英語では、行がrowで、列がcolumnで、横方向が行で、縦方向に並んだのが列です。

    行列


    縦と横、どちらが行で、どちらが列か、私は高校以来ずっと、いつも分からなくなっていました。しかし、数年前から始めたスクエアダンス(文献1&2)のおかげで、row columnを間違えることがなくなりました。

    ――――
    男女のペア4つ、8人一組で踊るスクエアダンスでは、隊形はほとんどの場合に、line columnになります。Lineは横に並ぶ隊形で、columnは縦に並ぶ隊形です。

    Circulate という動き(call)がありますが、linecolumnで動きが異なります。


    通常、columnは、二列ですが、circulateと言われると、左の列の中、右の列の中で前進します(●が女性で■が男性。小さな丸が鼻)。列の先頭にいる人は、くるっと向きを変えて、隣の列に移ります。同じ列の中でも向かい合っている場合があります。その時は、衝突しないために、右肩すれ違いのルールで、通り過ぎます。

    column


    4人が1 lineになった二つのlineの隊形のlineで「circulate」がコールされると、内側(centers)の4人と両端(ends)の4人が、別のグループになって回転します。両端(ends)は、大回りをすることになります。対向したlineの場合のcirculateでも、すれ違う場合は、右肩すれ違い、です。

    line


    顔が向いた方向に人が並んでいるのがcolumnで、横を向いた方向に人が並んでいるのがlinerow)です。スクエアダンスのおかげで、行と列の違いに戸惑うことがなくなりました。


    英文は、行(row)方向に文章を書き、漢文(日本語の戦前の書き方)は、列(column)方向に文章を書きます。


    ーーーー

    “スクエアダンスのおかげで、行と列の違いに戸惑うことがなくなりました“と書きましたが、実はそうでもないのです。


    T-boneと言うややこしい隊形があります。Line columnが混在する隊形です。

    T-bone


    顔が向いた方向に同じ方向を向いた(または逆方向を向いた)人がいれば、columnにいることになり、横に、同じ向きに(または逆向きに)顔を向けた人が並んでいればlineにいることになります。

    Circulate
    は、linecolumnで動いた後の「体の向き」が異なりますので、自分がlineにいるのかcolumnにいるのか判断しないと動けないですが、咄嗟には判断できずに、非常にしばしば、動きを間違います。

    ――――

    (参考文献)

    1)

    20130707日「スクエアダンスと川柳ーーGHQの民主化教育。レクリエーション運動。映画青い山脈」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52117470.html

     


    2)

    20131001日「盤上ゲームやダンスをする人の痴呆になる割合は、しない人の1/4ーーースクエアダンスの勧め」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52126449.html

    日本国内のCDの現在の売上げは約2000億円で、ピークだった1998年の約6000億円の1/3になっている、と言う記事がありました。(文献1)


    それを受けて、レコード協会のHPにある音楽ソフトの生産量の詳細データの推移(文献2)を図示します。


    レコードが、SP1963年に消え、1950年代に登場したLP1980年のピークから減少しました。1980年後半に現れたCDも、1990年代末をピークに少しづつ生産量が減っています。

    ディスク生産量の推移

    1960年代末から出現した、カセットなどのテープが1980年半ばをピークにその後減りました。2002年から登場したDVD2012年まで増加を続けています。

    音楽テープ生産量の推移

    確かに、音楽ソフトの全生産量は1998年頃をピークに徐々に減っています。

    音楽ソフト生産量の推移


    ーーー

    音楽業界の状況について、President(文献1)は、次の様に書いています。


    CDの売り上げが落ち込む中、着うた等の配信サービスは順調に配信数を増やしていましたが、近年の急激なスマホ普及のため、これも頭打ちになってしまった状態です」と、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の今泉裕人氏は語る。高画質高音質で気軽にYouTube等で見ることができるようになったため、わざわざお金を払って曲をダウンロードするユーザーが減ったためだ。


    右肩下がりの音楽ソフト(CDDVD等)市場とは逆に、コンサート事業の売り上げは、2004年の900億円に対し、11年には1600億円と上がり続けている。「音楽ソフト市場の縮小は、不況が直接の原因ではなく、レンタルCDのコピーのほか、違法ダウンロードや配信サイトの増加など、CD・音楽ソフトを取り巻く環境の変化が原因と考えられます」。

    CD・DVDとコンサートの売上げの推移


    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    1600億円 -音楽業界でまさかの「逆転現象」発生中

    PRESIDENT 2013218日号

    http://president.jp/articles/-/8497


    2)

    音楽ソフト種類別生産数量の推移

    日本レコード協会

    http://www.riaj.or.jp/data/quantity/

    新聞の発行部数が、戦後急増した推移を、文献1で紹介しましたが、戦前の新聞読者層の調査を論じた論文(文献2)が見つかりましたので、紹介します。40年前の1974年の論文です。


    医師、官吏、学生等の知識人層と会社経営者、銀行員、商店主などの商工階層は人口比率は/4程度だが、新聞読者率は高く、彼らが、明治以来の新聞の発展を支えてきた。労働者、農民読者層の台頭で比率が低下したが、昭和初期でも、中核だった。とあります。

    戦前の調査での、学歴と新聞雑誌の読者比率のデータが次図です。

    学歴と新聞読者比率


    ちなみに、現在は、大学の学生数は290万人もおり(文献3)、大学卒の価値は大した事がないですが、明治時代には僅か1万人程度と少なく、超エリートでした。知識人層でした。その後、学生数は急増し、第二次大戦直前に40万人近くになっています(文献4)。

    大学生数の推移



    ーーーー

    日雇い労働者では、内務省統計によれば、男35%、女68%が仮名の読み書きができなかったそうです。肉体労働が多く、未熟練労働者と言って良い彼らの数は、1925年に9%20万人でしたが、昭和初期の恐慌(世界恐慌)で、1930年には23%、157万人に急増しています。朝鮮からも移住してきて、大阪では朝鮮人労働者が急増しました。


    日雇い労働者の新聞読者層は1割程度、最底辺に置かれた朝鮮人労働者の大阪に住む11835人の面接調査では、新聞・雑誌の読者(9割が新聞)は、たったの7.9%でした。

    彼らの中での、大阪毎日、大阪朝日の購読比率はそれぞれ44%で、ソウルで発行されている東亜日報が1.7%だったそうです。


    長期雇用の常雇労働者の中には女性が多く、職業婦人とも呼ばれたとのこと。


    1921年に東京の月島で行われた調査では、117の世帯の内、659が労働者世帯で、8割の世帯で新聞を購読していました。神田の一部地区435の世帯での購読率86%よりやや低い数字でした。購読新聞は、労働者層では、日日新聞、万朝報が多く、朝日新聞や都新聞が少ないです。

    月島の購読紙分布


    (富江註。東京毎日新聞は、現在の毎日新聞とは異なります。日本で最初の日刊紙は、1871年に創刊された横浜毎日新聞です。それが1879年に東京に移駐し、1906年に《東京毎日新聞》に改題されましたが、経営が芳しくなく09年に《報知新聞》に身売りし、報知も持てあまし、40年に《帝都日日新聞》に吸収され、その後廃刊されています。)


    職業婦人の新聞・雑誌・書籍購読率は極めて高く、計900人の調査では、教師では99%、看護婦では70%で、平均88%でした。


    1214歳の若年労働者では、新聞読者は僅か12%でした。給料が低いこと、家族の家計を補助せねばならなかったこと、学歴が低かったことが要因だったろうと、論文の著者である山本氏は推測しています。


    ーーーーー
    次に示す東京の各紙のシェアの変化から、新聞の寡占化が進んでいることが分かります。

    東京の新聞の購読率の変化


    月島の調査で紹介したように、1919年に、東京朝日新聞と東京日日新聞(現、毎日新聞)のシェアは10%以下でしたが、1932年には15%以上になっています。


    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    20140122日「日本は世界一の新聞大国。読売、朝日が、発行部数で、世界の1位と2位で、6位までに、毎日、中日グループ、日経」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52137635.html


    2)

    戦前の新聞読者層調査

    山本武利 関西学院大学社会学部紀要 第29号 p.27  (1974)

    http://www.kwansei.ac.jp/s_sociology/kiyou/29/29-ch03.pdf


    3)

    大学・大学生研究所

    https://sites.google.com/site/daigakulabo/data/jinkou/studentfigure


    4)

    文部科学省

    2章教育の普及と社会.経済の発展

    2 わが国の教育普及の史的考察  (5) 高等教育の拡大

    a 在学者数の伸びとその背景

    http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpad196201/hpad196201_2_014.html

    我が国の新聞部数の推移を紹介しました(文献1)が、より細かく新聞社毎の推移を調べました(文献2。元のデータは、「図説 日本のマスメディア」(第二版)、藤竹 暁、NHK Books、と思われます。)

    全国紙各社の発行部数の推移

    新聞発行部数は、朝刊のみでは、2008-2009年まで急増しましたが、この伸びを主に支えたのは読売新聞だったようです。伸び率では日経新聞が最大でした。全体が伸びたにもかかわらず、毎日新聞だけが部数を減らしていますが、理由は何でしょう?産経新聞も部数が伸びず、2005年からの減少は最も大きいです。


    ーーーー

    「教養ある日本人は読売新聞を読んだり、読んでいることを知られるのを恥じ」、90年代まで、国立大学の教授では18%(朝日新聞が80%)、官僚の課長以上では25%(同75%)、上場企業の総務部長の30%(同55%)しか読んでいなかったという読売新聞が部数を伸ばしたのは、野球の巨人戦のチケットを配って勧誘したからと考えられます(文献3)。


    これをデータで検証しました。


    巨人は、1965年から1973年にかけて9年連続日本シリーズを制しましたが、これに伴って、ホームゲームの観客動員数が急増しました。その後も2004年まで増えています(文献4)。

    巨人の観客数と読売新聞発行部数


    観客動員数の推移に、読売新聞の発行部数の推移を重ねると、ピッタリ一致します。


    巨人は、松井の大リーグへの移籍で2003年に3位になり、原監督が退陣しましたが、後を継いだ20042005年の堀内監督の時に、3位、5位と成績は振るいませんでした。2005年には開幕から3連敗し、一度も勝ち越すことなくいシーズンを終えました。そのせいでしょう、観客動員数は、2005年に激減しました。


    原辰徳氏が2006年に復帰し、2007年からは優勝が多く、成績は回復しました(文献5)が、観客動員数は戻っていません。おそらく、2004年の野球再編問題(文献6)が大きく影響しているでしょう。


    読売新聞の発行部数は、巨人の観客動員数の2005年の激減の影響を受けていません。拡販の唯一の武器だった巨人人気の影響を受けない程に、地位が確立されている事が分かったので、いつか、読売新聞が巨人を手放すこともありそうに思いました。


    ーーー

    (参考文献1)

    1)

    20140122日「日本は世界一の新聞大国。読売、朝日が、発行部数で、世界の1位と2位で、6位までに、毎日、中日グループ、日経」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52137635.html

    2)

    存亡の機を迎えた新聞(1)

    http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-120.html


    3)

    読売新聞

    wikipedia

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AD%E5%A3%B2%E6%96%B0%E8%81%9E


    東京朝日と東京日日(後の毎日新聞)が幅を利かせる中で、正力は、両紙に対抗するため、まともな文章が書けるとして、「アカ」を大量に採用した。学生時代に左翼運動に参加したものは、戦前、獄中で転向しても、特高警察が仕事場に入りこんで嫌がらせをしたため、就職もままならない。「アカ」の弱みを握っている正力は、彼らを安くこき使った。


    戦時中は、「敵兵を斬って血しぶきが上がった写真」などを掲載し、センセーショナルな報道をおこなった。


    読売は、急拡大したこともあって、「学閥のない」「派閥のない」バイタリティあふれる会社となった。ケンカ、バクチ、女郎買いは日常茶飯事。読売新聞の記者は、「変わり者が多いなかでも、またわけても読売新聞社会部というところには、豪傑、怪物、異物、ウジャウジャと集まる」「個性豊かな」「鉛筆ヤクザ」たちで、「読売ヨタモン、毎日マヤカシ、朝日エセ紳士」と呼ばれた。


    当時、読売新聞は関東一円のブロック紙にすぎなかった。正力松太郎は、毎日・朝日両紙に対して、日本テレビの設立への協力の見返りとして、大阪進出の見送りを約束していた。務台光雄は、毎日新聞が新聞共販制から専売店の組織化に乗り出したことをとらえ、大阪への進出を断行した。

    1952
    1125日、大阪読売新聞が創刊。読売新聞は、まだ宝くじの1等が400万円だった時代に、最高500万円、総額1億~2億にものぼる「福引き」をおこない、新聞業界の常識を打ち破る熾烈な拡販競争をおこなった。このとき関東から送られた読売新聞の拡販団は、「人相の悪い暴力団…ヤクザ風の若者」。読売新聞は、1人住まいの女性や主婦を集中的に狙い、「お届け物です」と声をかけてドアを空けさせた後、ヤクザ風に凄んで新聞を取らせる、勝手に半年契約のハンコを押す、クレームを入れると謝罪し、今度はもみ手戦術で新聞をとらせる等々、現在でも続いている拡販団による悪名高い新聞拡販方式の原型を作った。

    拡販や読者つなぎ止めで他紙と違うのは、プラチナ・ペーパーとされた巨人戦チケットを使うことである。大阪進出当時、甲子園球場の阪神タイガースと読売ジャイアンツの試合のチケットは、ほとんど読売新聞が引きうけ、阪神にとっては「読売さまさま」だった。巨人戦チケットを使った拡販は、読売の全国進出にあたって広く使われた。巨人軍が負けてはならない、強くならなければならないのは、読売拡販のためという。


    戦後は、暗黒街の取材に関しては他紙の追随を許さなかった。「読売の在野精神」とよばれ、「庶民感覚」に根ざしたリベラルな論調を展開した。


    絶対的な権力をもつ社長・社主の正力松太郎自身、自民党の政治家でありながら、社論に容喙することが少なく、また「販売の鬼」「販売の神様」と呼ばれた後任社長務台光雄も、新聞の心臓部である編集に口を差し挟まなかったことが大きい。


    「読売と名がつけば白紙でも売ってみせる」(務台光雄)と豪語し、「“社主の魅力”でとっているのが40%、“巨人軍”でとっているのが20%、『記事が良いからとっている』というのは、わずか5%」(小島文夫専務・編集主幹)、「かつては教養ある日本人は読売新聞を読んだり、読んでいることを知られるのを恥じる」のが通例で、90年代までそのような傾向は残存していた。国立大学の教授では18%(朝日新聞が80%)、官僚の課長以上では25%(同75%)、上場企業の総務部長の30%(同55%)しか読売を読んでいなかったという。


    1979年、渡邉恒雄の論説委員長就任以降、紙面の編集方針や論調は右派・保守主義となった。


    4)

    巨人観客動員数

    my favorite Giants

    http://www.my-favorite-giants.net/giants_data/audience.htm


    5)

    セントラル・リーグ

    wikipedia

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0

    6)

    20130811日「田中将大投手、開幕16連勝の新記録ーーー近鉄バッファローズのファンから、おめでとう!」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52121268.html

    新聞の売り上げ部数の減少にはどのような対策がある得るか考える手がかりを得るため、、読者層の詳細データを探して見ました。

    スポーツ紙の発行部数は、15年の間に60%にまで減っています(文献1)。

    スポーツ紙部数の推移

    一般紙は、家族で回し読みをし、スポーツ紙はほぼ一人で読みますので、部数の比較は不公平で、一般紙については、推定総読者数で考えるべきですが、1997年から80%強にまでしか減っていません(文献2)。やはり、スポーツ紙の減り方は大きいです。一般紙とスポーツ紙の読者数の減り具合の違いは、年齢層の違いになる、と推測されます。

    新聞推定読者数の推移-2

    一日に何分新聞を読むか、の調査があります(文献1)。

    50
    代、60代は、20-30分読みますが、10代、20代は5分以下です。そして、2005年と2010年で僅か5年の間に、新聞を読む時間が10代で1/320代で1/4強になっています。減り方が極端です。50代、60代でも5年間で減っていますが、7割程度に止まっています。

    年齢別新聞を読む時間

    スポーツ紙の読者年齢層は若いでしょうから、若者の新聞離れの影響をもろに受けているでしょう。


    一般紙が偏向していて、若者の考え方と乖離が大きくなったから、と尤もらしく説明したい人はいるでしょうが、それは間違いでしょう。思想が入ることが考えられないスポーツ紙の部数減の著しさから、若者の考え方と乖離云云とは無関係に、単に新聞離れをしている、と言えるでしょう。


    類似のデータですが、新聞を読む頻度の年齢層依存の図を示します。50代、60代では、2/3以上が毎日新聞を読みますが、10代、20代では、毎日新聞を読むのは1/3以下です(文献3)。

    年齢別新聞を見る割合

    今の時代、50代、60代は、隠居していることは考えられず、ばりばりの現役と考えて良いでしょう。暇でやることがないから新聞を読むのではなく、高品質の情報源として読んでいる、と見るべきでしょう。

    テレビを見る時間も若者は若干少ないですが、熟年世代との差は大きくないです。

    年齢別、テレビを見る時間

    昔から新聞を読まなかった若者は、ますます新聞を読まなくなりましたが、インターネットを見る時間は、とても長くなりました。1時間前後もインターネットを見ます。これは、50代、60代が新聞を読む時間の「倍」です。

    年齢別、新聞とインターネット接触時間


    20年前の1995年でも、やはり、若者は新聞を余り読みませんでした。

    年齢別新聞購読率の推移

    新聞は読まない若者が一日に1時間もインターネットに向かうのは、情報に飢えているからでしょう。情報に飢えてはいるが、彼らの欲しい情報は、新聞にはないのでしょう。


    若者がどのような情報に飢えているかを議論できるデータを私は持ち合わせていないので横に置いて、新聞は、若者が必要とする情報を提供すべきでしょうか?そのような努力も価値はあるとは思いますが、私は、若者に媚びても、新聞は部数を伸ばせない、と考えます。


    若者が新聞を読まないのは、今に始まった事ではないから、です。


    私はおかしな小学生で、新聞で、ベトナム戦争の記事を読んでいました。中学の頃は、担任の先生のお陰で、夏休みの間だけ、新聞の一面コラム(読売新聞は編集手帳、朝日新聞は天声人語)を読みましたが、担任の先生に言われたからであって、コラム欄以外は読みませんでした。


    20代の独身時代も新聞を読んだ記憶もハッキリしません。しっかりと新聞を読み始めたのは世帯を持ってからだったと、思います。


    私と似たりよったりだっただろう、当時の若者も、新聞を余り読まなかったのです。ですが、新聞の売り上げ部数はどんどん伸びました。


    新聞が私にすり寄ってきたから、私が新聞を読み始めたのではなく、新聞に書かれている高度な内容を私が理解できるようになったから、面白いと思うように、自分が知的に成長したから、新聞を読み始めました。


    若者にも分かる様に、興味を持たせるようにすることも、ある程度は必要でしょうが、媚びて知的レベルを落としては自滅するでしょう。インテリを唸らせる高度な記事を書くことこそが、部数を伸ばすあるいは維持する最善の方法だと考えます。


    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    1年間で78万部減、1世帯当たり部数は0.86部まで減少…新聞の発行部数動向(2014)(最新)

    http://www.garbagenews.net/archives/2013226.html


    2)

    1987年がピーク、そして2020年頃には…新聞の推定購読者数の推移と今後予想(2014)(最新)

    Garbage NEWS.com

    http://www.garbagenews.net/archives/1886548.html


    3)

    新聞に関する調査。新聞(紙媒体)を「ほぼ毎日読んでいる」人は41%

    リサーチバンク

    http://research.lifemedia.jp/2013/10/131016_newspaper.html 


    4)

    新聞購読率の推移(年齢別・男性)

    Marketing Database 2011/5/9

    http://marketingdata21.blogspot.jp/2011/05/blog-post_29.html

    出版物の発行部数が、ネットの発達の影響でしょう、1990年をピークに徐々に漸減しているという推移を紹介しました(文献1)。今回は、新聞の発行部数の推移について調べて見ました。


    新聞発行部数は、1992年がピークでしたが、

    新聞の発行部数の推移


    一般紙の朝刊のみ、の部数では、2008~2009年まで発行部数が増えました(文献1)。

    朝刊のみの部数の推移


    但し、新聞は一世帯で回し読みされる出版物で、世帯の人数が減っているので、「回し読みまで含めた総読者数」は、一般書籍と同様に、1990年頃がピークだったと推定され、減衰曲線を単純に外挿すると、読者数は、数年で半減、すら考えられる、と見る向きもいます(文献2)。


    新聞推定読者数の推移


    日本は、世界一の新聞大国です。

    中日新聞は、東京新聞、北陸中日新聞、日刊県民福井のグループ全体では、2012年に334万部になり、日経を上回って、国内第4の部数になります(文献4)。

    世界の順位は、3位にインドの新聞が入りますが、1位が1,000万部弱の読売新聞、2位が800万部弱の朝日新聞など、6位までを日本の新聞社が占めます。産経新聞は、17位です(文献5)。

    世界の新聞のランク


    ーーーーー
    (参考文献)
    1)

    20140106日「出版物の発行部数の推移ーー戦前の急増から敗戦で一旦停滞した後、巨人・大鵬・卵焼きの高度成長時代に急増。1990年頃をピークに、漸減中」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52134815.html

    2)

    ピークは1997年…戦中からの新聞の発行部数動向(2014)(最新)

    Garbage NEWS.com

    http://www.garbagenews.net/archives/1885417.html


    3)

    1987年がピーク、そして2020年頃には…新聞の推定購読者数の推移と今後予想(2014)(最新)

    Garbage NEWS.com

    http://www.garbagenews.net/archives/1886548.html


    4)

    APPROACH Chunichi group Media guide 2013

    中日新聞

    http://www.tokyo-np.co.jp/approach/main/pdf/approach2013.pdf


    5)

    List of newspapers in the world by circulation

    Wikipedia

    http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_newspapers_in_the_world_by_circulation

    米軍普天間基地の極々一部を受け入れろ、と政府が脅しをかけている名護市で、移設反対派の稲嶺進氏が、市長の再選を果たしました。


    移設賛成派に勝たせようと、移設賛成派から二人が立候補予定だったのを、自民党本部が介入して、候補者をむりやり統一させ、また、年末には、振興予算の札束で頬をたたいて、仲井真知事を懐柔して、埋め立てを承認させるなど、なりふり構わぬ政府自民党本部の努力にも拘わらず、名護市民は、移設反対を選択しました。


    稲嶺氏に投票した人の90%が、県外移設を求め、対抗馬の末松氏に投票した人でも、2割が、県外移設を求めています。


    ーーーー
    産経新聞は、移設反対=普天間の固定化、というトンデモナイばかな主張をしています。移設すれば、永久に、沖縄の基地が減ることはありません。多額の金を注ぎこんで作った施設が数十年で、再移設されることはあり得ません。辺野古への移設=”沖縄の基地”固定、です。


    読売新聞は、3面での解説記事で、“基地問題に終止符を”という大きな見出しを掲げました。本土並みをあきらめることが基地問題の終止符と主張しています。そもそも、を全く無視した、暴論です。


    沖縄は、米軍施政下でも強い基地反対運動があり、本土返還の時も、基地負担の本土並みが沖縄の人々の一番の望みでした。国土の0.6パーセントしかない面積の沖縄県に在日米軍基地の74パーセントがあるのは、あまりにも偏りすぎ。


    120倍もの基地負担の不平等を意に介しない人間が、たかだか2~3倍の一票の格差を最高裁で争うなど、おかしすぎて笑い死にします。


    戦後ずっと基地負担の軽減(=”沖縄から”米軍の相当の割合が出ていくこと)を要求してきた沖縄県民でしたが、1995年の米兵による少女暴行事件を契機に、米軍基地反対運動、普天間基地の返還要求運動が起こり、5年から7年以内の普天間基地の日本への返還が、日米政府の目標になったのでした。


    基地の返還とは、沖縄県内でのたらいまわしではなく、沖縄から出すことです。普天間基地の返還だけでは不十分で、もっともっと減らさねば、本土並みになりませんが、まず第一歩として、沖縄県内でたらいまわしにされることなく、普天間基地が”なくなること”が、「基地問題」の解決の”第一歩”です。


    ーーーー

    毎年何千億円も振興予算を国からせしめている、と言う本土の人間がいます。それがうらやましく思う人は、わが県に米軍基地を移せ、と要求すればよいのです。振興予算が欲しい本土の県が、手をあげて、米軍基地を誘致すればよいのです。競って原発を誘致した様に。原発よりは遙かに危険なので、今の沖縄に配られているより遙かに大きな予算が要求できることでしょう。


    北朝鮮が、中国が、ロシアが、日本に攻めてきても、米軍がある県には攻めて来るはずがない、と言う安心感も、得られることでしょう。

    中国が日本を攻めるとして。

    振興予算でしか生きていけない(と考えている本土の人間にとって)沖縄を占領しても何にもなりません。産業のない地方を支配しても、金が出ていくだけです、東京や大阪などを支配しなければ意味がありません。大都会こそ、自衛のために、米軍基地をそばに置くべき、と考え、東京、大阪の人が、米軍基地を誘致すべきでしょう。大都会の人間が、中国の進駐に備えないのは、「平和ぼけ」以外の何物でもないでしょう。


    たんまりと振興予算をもらいながら、中国に対抗する防衛力もそばにおける、こんなおいしい話はないでしょう。

    ーーーー
    政府の脅しに負けて、移設を容認した仲井真知事は、もはや本心を言うことができず、“県外移設の公約を変更したわけではない”と強弁します。政府は、決して、そうは考えていません。仲井真は、県外の旗を降ろした、としか考えません。


    20101028日に投開票が行われた沖縄県知事選で、仲井真氏は、「県外移設」を公約に掲げて再選されました。第一期目の公約も、「普天間基地を事実上閉鎖状態に」でした。政治倫理的に、彼の最大の公約に反する「辺野古埋め立て」を容認する、「権限」は、「彼には」ありません。

    郵政民営化を唯一の公約として掲げた小泉純一郎氏が、選挙で勝って、郵政を民営化しないのと同じです。

    勿論、君子は豹変して構いません。宗旨を変えるのは自由です。彼は、知事を辞職し、以前の公約を破棄し、新たに「辺野古移設容認」を公約として掲げて、知事選を戦えばよいのです。宗旨替えをした新たな公約で勝ち抜いた後でしか、容認の判断をしてはいけないのです。

    驚きました。

    何と産経新聞が、従軍慰安婦と安倍靖国参拝で、台湾の総統が批判、と言う記事を載せました。


    ーーーー
    (参考文献)

    台湾の馬英九総統、慰安婦問題めぐりフェイスブック上で日本側を批判

    産経新聞  2014.1.19 20:54

    http://sankei.jp.msn.com/world/news/140119/chn14011920550006-n1.htm

     【台北=吉村剛史】台湾の馬英九総統は19日、交流サイト「フェイスブック」上で、18日に南部・屏東県で台湾の元慰安婦と面会したことを報告し、「われわれは日本軍の暴行の歴史を永遠に忘れない」などと批判した。


     一方、安倍晋三首相の靖国神社参拝には、「傷口に塩を塗る」行為で、遺憾だと表明した。

    本ブログでは、2011年から、放射線の影響は、二次電子のみである、生物への影響は、二次電子が作る活性酸素のみである、放射線は決して、”得体の知れない、恐ろしいもの”ではない、ことを説明してきました(文献1)。


    DNAは染色体に圧縮されると、放射線耐性が50倍になる”と言う実験結果を、国立遺伝学研究所など9機関の共同研究チームが発表していることを文献2で紹介しましたが、本記事では、彼らの実験は、私の主張の強力な補強になっていると言う説明をします。


    ーーーー

    (活性酸素捕捉剤により放射線損傷が1/10に激減)


    先のブログ記事(文献2)で紹介した論文(文献3)に、次の実験結果も載っています。


    リン酸塩基は負電荷を帯びていて、互いに反発するので、DNAは広がり(分散し)、そのときの放射線に依る二重鎖切断(DSB; double strand breakage)の発生数は、染色体が凝縮した状態の数倍~数十倍になりますが、DTTと言う薬品を加えると、DSBが激減しました。

    ラジカル捕捉剤でDSB激減


    DTTDi-thio-threitol)は、ラジカルを捕捉(消す)する薬です。

    DTT


    活性酸素の内で最も化学反応性が高いのは、ヒドロキシルラジカルです。hydroxylは、hydro + oxideから派生した言葉で、水酸基とも呼ばれるO-Hの構造を持った有機物です。イオン化されて不対電子を持った酸素は、酸素ラジカルと呼ばれますが、酸素がラジカルになった水酸基が、ヒドロキシルラジカル、です。

    放射線が物質に吸収されると大量の二次電子が作られますが、水の中で二次電子が発生すると、ヒドロキシルラジカルが作られます。


    非常に強い還元剤であるDTTは、ラジカルを消す能力がある様です。


    DTTを加えることで、分散したDNADSB1/10になることは、活性酸素がDSBを引き起こしていることを意味します。


    (凝縮したDNAの放射線耐性が高いのは、ヒドロキシルラジカルの拡散長が僅かナノメーター程度だから)


    ヒドロキシルラジカルは、非常に反応性が高く、その寿命は10.01マイクロ秒と言われており、短寿命さのために、拡散長は僅かナノメーター程度と考えられます。


    ヒストンというタンパク質の周りにDNAが巻き付いて、ヌクレオソーム構造が形成され、それが連なってクロマチンを構成します。ヒドロキシルラジカルは、ヌクレオソームの大きさ程度しか拡散しない、と考えられます。


    クロマチンが凝縮していると、凝縮体の周りを取り囲む水で作られるラジカルは、凝縮体の表面しか攻撃できず、DSBは少なくなります。クロマチンが分散していれば、どのヌクレオソームもラジカルによる攻撃を受けるので、DSBが増えます。

    クロマチン、ヌクレオソーム


    上図は、文献3から取ってきました。左の図は、誤解しやすく、注意が必要です。左の図の丸で囲まれた中に、OHしか描かれていないことに注目ください。γ線が掛かれていなことに注目ください。ヌクレオソームをつなぐリンカーがγ線を吸収して損傷を受ける、と考えてはいけません。そうではなくて、クロマチンの直ぐ側の水がγ線を吸収しラジカル(・OH)が作られ、そのラジカルがDNAを損傷するのです。

    γ線が、DNAの周りの水で吸収され、そこで発生する二次電子が、DNAの直ぐ側の水(酸素)を励起して、ラジカルを作る、のです。


    もしも、γ線がDNAを直接損傷させるのであれば、凝縮(右の図)しても、損傷は小さくなりません。γ線の透過力は数cm以上あって、クロマチン如きでγ線の強度は、全く変化せず、凝縮体の中心部も表面と全く同じ量の放射線を浴びます。


    クロマチンが凝縮すると(右の図)、凝縮体の内部には殆ど水がないので、内部でラジカルは作られず、そのために、DNAの放射線耐性が高まります。


    おそらく、”DNAは、ラジカル(活性酸素)によって『のみ』損傷される”、と言って良いでしょう。DNAがγ線を吸収することで起きる損傷は無視できるのではないでしょうか。


    ーーーーー

    (参考文献)

    1)

    20130815日「放射線は、得体の知れない特別な障害を起こす、という『誤解』」を、今度は図を使って説明

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52121612.html


    2)

    20140107日「DNAは染色体に圧縮されると放射線耐性が50倍に」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52136192.html


    3)

    Chromatin Compaction Protects Genomic DNA from Radiation Damage

    H.Takata et al.; PLOS ONE  8 (2013) e75622

    http://www.plosone.org/article/fetchObject.action?uri=info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0075622&representation=PDF

    産経新聞が、”「不都合な真実」を報じないメディア”という記事を載せました(文献1)。


    どのメディアがどんな「不都合な真実」を報じないか、記事を読んで見ると、この記事を書いている記者が、偏向しています。偏向した人が見ると、正しいこと、が偏向して見えます。


    ーーーー

    昨年12/29に共同通信社から配信されたニュースのタイトルが、「外交に配慮する必要があるの回答が70%」(文献2)であることに、先ず、けちをつけます。配慮する必要、と答えるのは当然だ、そんなことよりも、参拝への賛成反対や内閣支持率は?と。


    ネトウヨの書き込みを読めば、分かりますが、中国、韓国に配慮する必要など全くない、がほぼ全員です。ネット調査をすれば、配慮する必要がある、は圧倒的少数派でしょう。


    「この記者の気に入らない」数字は、話題にすべきではない、と、主張。


    次の、共同通信の配信記事へのいちゃもんは、内閣支持率が前回54%、今回55%を、横ばい、と表現したこと(文献3)に。


    ”首相が靖国神社を参拝した後に支持率が上昇したことは「不都合な真実」だったのだろう。仮に支持率が1ポイント下がっていたら、「横ばい」との表現は使わず、「靖国参拝で支持率下落」との見出しを前面に出したかったであろうことは、想像に難くない。”
    と主張します。


    そして、

    産経新聞は” 見出しは「安倍内閣支持率、1ポイント増55・2%」とした。参拝が「よくなかった」との回答の方が多かったこともきちんと掲載しつつ、参拝後に内閣支持率が上昇したことが一番のニュースだと判断したからだ。”
    と勝ち誇った様に書きます。

    わずか1%の変化を大見出しにする産経こそ、下がった場合は、たとえ5%でも、内閣支持率の低下を、見出しにしなかったことでしょう。


    今回、1%の変化は、議論してはいけません。ましてや、見出しにしては、いけません。産経の見出しは、間違いです。1ポイント増、と書いてはいけません。


    理由は、共同通信社の世論調査では、たったの1429人に電話をかけ、得られた回答数は1013人に過ぎなかったからです。標準偏差は32で、+/- 3.1%は誤差です。従って、54%55%は、統計誤差内の違いでしかありません。横ばいとしか言ってはいけません。


    「1ポイント増」と書くなんて、統計を習っていない、小中学生レベルです。産経新聞が記者を採用する時、基礎学力のテストをしていないことが、ばれてしまいます。


    日経も「1ポイント増」の見出しにしました(文献4)から、どうやら、「文系」の新聞記者は、どの社も、統計誤差、を知らない様です。「統計誤差」、はとても重要ですから、全社の記者を集めて、教育する必要があります。


    54% 55%が有意に違う、と言う為には、標準偏差は0.5%以下が欲しいです。(1/0.5%)^2 =4万人以上の人から回答を貰う必要があります。40倍の人に電話をかけねばなりません。コストが掛かりすぎます。


    安倍靖国参拝を、評価しない47%が、評価する43%より4%大きいです(文献5)。これは、標準偏差より僅かに大きい数字であり、微妙な差ですが、”評価しないが、やや多い”と表現して良いでしょう。


    本ブログ記事で、小数点以下の数字は書いていません。+/-2%の精度しかない数字なので、小数点以下の数字は、無意味です。全新聞社の記事に全く同じ数字が書かれているので、共同通信の配信記事に、小数点以下の数字が書かれているのでしょう。


    「有効数字」はとても大事です。全社の新聞記者を集めての教育を、真面目に考えるべきです。


    ”スロー地震”に続いて、統計誤差、の話題になりました。、

    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    「不都合な真実」を報じないメディア~安倍首相の靖国参拝と世論調査

    産経新聞 113()2245分配信

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140113-00000549-san-pol


    2)

    靖国参拝69%外交配慮を 共同通信世論調査

    沖縄タイムズ  20131229 16:30

    https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=59764


    3)

    「外交期待持てない」急増 共同世論調査 内閣支持率横ばい

    東京新聞      20131230日 朝刊

    http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013123002000108.html


    4)

    靖国参拝でも内閣支持率1ポイント増 世論調査で55

    日本経済新聞         2013/12/29 19:26

    http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2901K_Z21C13A2000000/


    5)

    20131231日「世論調査。安倍靖国参拝、不支持やや多く、内閣支持率横ばいーー偏向支持率で大はしゃぎのネトウヨ」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52135455.html

    房総沖「スロー地震」の推移を一般化して、「地震の周期は短縮化し、規模は縮小し、巨大地震はいつか消滅する」と考える、富江仮説を紹介します。

    (房総沖スロー地震の間隔の推移)

    今年1月に検出された、房総沖の”スロー地震”の、前回との間隔2年3ヶ月は、過去30年の間隔の平均6年に比べて極めて短く、何か異常か?と不安に思う記事も見かけますが、予想通り、と言えます。

    これまでの7
    回の間隔の推移を図示します。平均は61.3ヶ月で、標準偏差(1回毎の変動の大きさ)は22.2ヶ月です。今回の間隔27ヶ月と平均との差は34ヶ月で、標準偏差の1.5倍です。ですから、確かに、2年3ヶ月での発生は、統計揺らぎ、と片付け難い短さです。異常と考えるのも当然です。

    房総沖スロー地震の間隔の推移


    しかし、これまでの7回の間隔は、一回毎に11ヶ月短縮化する直線で近似でき、今回の間隔2年3ヶ月は、その直線に乗っています。全くの予想通りです。

    直線からのズレの標準偏差は8.4ヶ月で、間隔が一定としたときの標準偏差の1/3も小さいので、”統計的に、房総沖のスロー地震の間隔は、短縮化している”、と踏み込んで良いでしょう。


    近似直線を外挿すると、次回は、30ヶ月(2年半)以内に起きるでしょう。


    (地震周期の短縮化仮説に至った経緯)

    2年前のスロー地震が起きた時、これまでの6年周期から50ヶ月に短くなったのは、3/11の影響かも、と報道されたのに対し、本ブログでは、過去6回観測された房総沖のスロー地震の間隔の平均は68.2ヶ月で、標準偏差が16.1ヶ月だから、単なる統計揺らぎ、と考えてよいだろう、と書きました(文献1)。

    それに対して、読者のkataさんから、”スロースリップ地震の間隔月をグラフ化すると、短くなっている様に現れます”という指摘がありました。単なる統計揺らぎと片付けてはいけない、と言う重要な指摘でした。

    それに対するお答えは、
    確かに、データプロットでは間隔が徐々に短くなっており、そこまで踏み込んで主張したくなる。しかし、フィリッピン海プレートの移動速度が、たかだか30年の期間で変化をするとも考え難く、私は、スロースリップの間隔が、徐々に短くなって良い、と主張する合理的説明を持ち合わせていないので、単なる統計揺らぎ、とした、
    と言うものでした(文献2)。

    合理的説明が直ぐに思い浮かばなくても、データから明らかであれば、主張ができますが、間隔が一定とした時の平均値と前回2011年の際の50ヶ月との差18.2ヶ月が、標準誤差16.1ヶ月より若干大きい程度でしかなかったので、統計揺らぎではない、とまでは踏み込めせんでした。


    その後、地震の間隔が短縮する機構が思い浮かびました。

    そして、kata
    さんが指摘された、房総沖のスロー地震の間隔の短縮化は、”本物である、と言えそうである。あと2-3回観測して、短くなれば、上の考え方が正しい、と言うことになる。10年後が楽しみ。”

    と文献3に書きました。


    (巨大地震は、いつか消滅する)

    さらに踏み込んで、”この考え方を、巨大固着域のズレ(巨大地震)にも適用すると、地震が起きる度に、周期が少しづつ短くなることになります。プレートの運動は一定ですから、周期が短くなると、たまるエネルギーが小さくなり、地震の規模が小さくなります。そしていつかは(数千年、数万年後)、地震が消えます”

    と文献3に書きました。


    文献4に書いたことを再掲します。

    太平洋プレートは、太平洋の中央付近でわき出てて、日本海溝に沈む迄には、1億年かかります。しっかりと冷えています。フィリピン海プレートは、沈み込むプレートの年齢は、3000万~1700万年と若いので、太平洋プレートより若干柔らかいかも知れません。ですから、若干、破壊耐力が低いかも知れません。スロースリップが起こりやすいかも知れません。と考えると、東南海地震は、東北沖地震より、周期が短く、規模も小さいかも知れません。


    (地震の周期が短縮化する機構)

    文献4で紹介した、私が考える地震周期の短縮化仮説の説明と図を再掲します。

    大陸プレート(岩盤)と海洋プレートの摩擦力の”正体”は、それぞれの底面及び上面の”凸凹と硬さ”、と考えます。凸凹が大きく、岩盤が堅ければ、がっちり組んで、なかなか滑りませんが、しかし、ストレスが大きくなると、岩盤が破壊され、動きます。地震が起きます。

    ガタッと動くことで、岩盤の尖った箇所が破壊されるので、地震の度に、凸が削られ、岩盤が崩れた小石が凹に溜まり、次第に、下端面が滑らかになります。やすりで削る様に。

    富江モデル


    海洋プレートは、次々と送られてきますが、移動速度が10cm/年として、大陸プレートとの摩擦面の幅が100kmとすると、地震100万年分ですので、移動は無視して良いでしょう。

    大陸プレートは、常に同じ場所が接触し(数十年、数百年押されては、あるときどっと動いて、誇大地震が発生し、を繰り返して)、破壊されるので、次第に、滑らかになります。海洋プレートの上端面が凸凹であっても、大陸プレートの下端面が平坦化すれば、両プレートは滑らかに滑るようになります。

    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    20111101日「房総沖スロースリップの間隔50ヶ月は、統計揺らぎの範囲内」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52013454.html

    2)

    20111103日「房総沖のスロースリップは、間隔がどんどん短くなっているのでは?ーー長期傾向の議論には合理的理由が必要」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52014029.html

    3)

    20111107日「スロースリップの間隔は短くなっているかも。巨大地震は減りつつあるかも」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52015311.html

    4)

    20111112日「スロースリップの間隔が短くなる。巨大地震がいつか消滅する。を説明するモデル」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52016524.html 

    丸義>こういうニュースがありました。

    >房総沖で「スロー地震」か=間隔最短、23カ月ぶり―国土地理院

    >やっぱり嫌な気分になりますが、大きな地震が起こる可能性はあるでしょうか。

    ーーーー

    スロー地震、と言うのは、地震の揺れを起こさない、緩やかな近くの変動の事です。ご紹介頂いた新聞記事(文献1)は、”新たな巨大地震の前兆の恐れもあり”と脅していますが、そういうことは先ずない、と考えます。

    その理由をご説明します。

    1/22211分に、マグニチュード5.1の地震が起きています(文献2)が、震源は、「千葉県東方沖」となっています。

    房総沖の地震14-01-02


    気象協会から発表されたデータによる、千葉県東方沖の最近1年間の地震の発生状況を見る限り、スロー地震に「誘発」された可能性がある今年1月に入ってからの地震頻度が特に多い、と言うことはありません。

    千葉東方沖の地震2013年


    前回「スロー地震」が検出されたのは、201110月でした。このときの、一年間の「千葉県東方沖」を震源とする地震(データは、いつも通り文献3から)を下図に示しますが、スロー地震に誘発されたと考えられる地震の数が特に多い、と言うことはありませんでした。

    千葉東方沖の地震2011年


    ”スロー地震は、巨大地震の前兆”、とは考えられません。

    私が論じている(文献4)ように、スロー地震は、プレート境界にたまった歪みを解消しているのであり、スロー地震が起きなければ起きるであろう大きな地震を、消したり、あるいはエネルギーを減じているのであり、とても好ましいことです。実際に、スロー地震が起きている地域は、「地震の空白領域」(文献5)です。

    スロー地震が起きたから、巨大地震が発生するかも知れない、と考える事が、私には、理解できません。


    ーーーー

    防災科学技術研究所が発表している、今回と2年前のスロー地震のデータ(文献6,7)は興味深いです。


    3/11
    の影響がほぼ消えた今回がよりハッキリしますが、スロー地震に依って、群発地震が誘発されています。

    スロー地震誘発地震2014-1


    気象庁の発表を図示した図で、誘発が明かでないのは、人が感じない小さな地震が発表されていないことと、「千葉県東北沖」と分類された地震の震源を、私が細かく分類していないからでしょう。


    スロー地震で、スロー地震領域の歪みが消されることで、その周辺の歪みを無くそうという刺激を与える事は当然考えられことで、周辺領域の地震は誘発されるでしょう。そして、誘発地震で、周辺領域の歪みも減り、とても喜ばしいことです。

    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    房総沖で「スロー地震」か=間隔最短、23カ月ぶり―国土地理院

    時事通信 110()1729

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140110-00000122-jij-soci

    2)

    日本気象協会

    http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20140102221111.html

    3)

    http://tau.f2u.com/equake/

    4)

    20111107日「気象庁は何故、”スロースリップが起きたので、地殻歪みが減った。喜ばしいことです。”と発表できないのか?」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52015324.html

    5)

    2011110422:08 房総沖のスロースリップ領域は、地震の空白領域

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52014439.html

    6)

    房総半島沖で「スロー地震」を検出

    防災科学技術研究所         2014/01/10

    http://www.bosai.go.jp/press/2013/pdf/20140110_01.pdf

    7)

    房総半島沖で「スロー地震」再来

    防災科学技術研究所         2011/10/31

    http://www.bosai.go.jp/press/2011/pdf/20111031_01.pdf

    面白いインタビュー記事が出ました(文献1)。


    昨年末に著書「ポエムに万歳」を出版した、コラムニストの小田嶋隆氏に、BLOGS編集部がインタビューしました。


    ーーーー

    着る物で行動が変わる様に、ツールが人間の行動を変える。1:1で普通に話せば常識的な人間でも、ネットの中で発言すると、ろくでもない奴になっていることがある。怒りや妬みや残酷さが増幅される。

    猪瀬全東京都知事の、つるし上げみたいな会見をやっている都議会の人間や中継テレビの人間が、どうしようもなく残酷で品性下劣だった。誰かの欠点、失策、失言を見つけると、ハイエナみたいに寄っていく人間の数とスピードが圧倒的に大きくなった。


    新聞で、どのニュースを一面に掲載するかを決めるのは、経験を積んで記者として一流だった人間。でもネットメディアでトップになるのは、そこら辺の”ニイちゃん”。非常にくだらない記事がYahoo!ニュースのトップになることが何度もある。


    新聞記者に話を聞くと、記事を書く際に、Yahoo!ニュースのトップに掲載されることを目標にし始めていると言う。非常に不健康だ。


    ネットで、有象無象が情報を右に左にやっているのは、素人が板場に立って料理しているようで、手も洗わないような奴が魚をさばいているような、怖さを感じる。


    ネットには、ゲシュタポみたいに、炎上ネタを探している人間がいる。


    等と語っています。


    ーーーー
    確かに、最近、特に、中国、韓国、靖国、に関するネット記事に書き込まれるコメントの言葉の汚さは目に余る物があります。記事の本論を外れた枝葉末節への罵詈雑言だらけ、です。


    私は、20年ほど前、電子メールの存在を教えて貰い、仕事の連絡に使って、自分で体験して、

    ”電子メールは、世界の文化を変える!”と感動しました。


    これまで、情報は、上意下達でした。一般人は、重要な情報に接近できませんでした。世界を動かす情報を発信できませんでした。ですから、簡単に情報統制ができ、独裁国家が作れました。でも、電子メールは必ず普及するはずだし、普及すれば、一般民衆が世界を動かせるようになる。少数の人間が世界を支配することは不可能になる。と、文化的に革新的な時代の到来が予感され、嬉しかったです。


    ですから、今のネット社会は、基本的には、極めて好ましい、と考えています。

    小田嶋氏と違って、そこら辺の”ニイちゃん”が、ニュースの重要度を決めて良いと思いますし、手は洗うなど最低の作法は必要ですが、素人が板場に立って料理しても構わない、と思います。


    どんな良い物にも負の側面はあります。

    最近は来なくなりましたが、私のブログにも、ネット用語で「放射『脳』」と呼ばれる人からの口汚いコメントが多く書き込まれました。放射線に関する正しい情報が流されず、間違った情報による恐怖心を持った人からの書き込みであり、丁寧に説明する努力をしました。私のブログへの書き込みは、負の側面などではなく、存在を知る術を私は持たない、私から呼びかけたい人からの、悲痛な叫びでした。


    ところが、ネットの記事へのコメントへの、最近の中国、韓国に関する記事への口汚い書き込みは、度を越えています。

    実は、そういう書き込みも、別の要因で不幸な状況に陥ってしまった人の、悲痛な叫び、と私は考えています。そういう悪態を書くことでしか憂さが晴らせない人の原因を取り除いてあげなければならない、そういう人がいなくなるように社会を良くしなければならない、と考えています。


    ーーーー

    一番心配することは、心の病を持った人々の間違った声を、”世論”と間違えて、政治が動くことです。小田島氏が、「新聞記者が記事を書く際に、Yahoo!のニュースのトップに掲載されることを目標にし始めている」と言っていることに、背筋に冷たい物が走りました。


    昨年のブログ記事で、新聞雑誌マスコミが、読者に迎合するのはある程度仕方がないこと、民主主義の社会であることの証、と書きました(文献2)。口汚いコメントが溢れる現状は、特定情報保護法が目指す社会より何億倍、何兆倍もましです。

    ですが、民主主義が良い社会であることを国民が、世界の人々が認めてくれるには、心の病に罹った人の声に引っ張られない様に、理性的な判断ができる人々が、きちんと責任を果たさなければなりません。


    安倍晋三という、危険な人が総理になっている今、理性的な人々の責任が重いです。マスコミは、第二次大戦に突入した愚を繰り返さないよう、責任の重さを自覚して頂きたいです。


    ーーーーー

    (参考文献)

    1)

    現在のネットは「群集」を生成する装置になっている~コラムニスト・小田嶋隆氏インタビュー

    Blogos

    http://blogos.com/article/77410/


    2)

    20131224日「今、中韓叩き記事が売れる。戦争煽り記事が売れた、戦前。マスコミは売るため「読者が望む」偏った煽り記事を書く。というブログありーー放射能、地震も同じ」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52134768.html

    おそらくライフワークと言うことになるだろう、私が考案したEUPSを紹介させて頂きます。広く普及させて、新産業創生に貢献するため、精一杯の努力をせねば、と言う、決意を込めて。


    ーーーー
    1992
    年に原理を考案して以降、装置化の研究を行い、数年前に、分析装置としてほぼ完成し、今は、毎日フル回転で、いろいろな材料の分析をしています。


    10年ほど前に当時の研究センター長から、世界に一台しかないこの装置に、類似の手法であるXPSとは違うことが分かるように、命名してはとの勧めで、「EUPS」と言う名前をつけました。当時から研究に関わっていたEUVリソグラフィーのEUVに関連づけ、Extreme UltraViolet excited Photoelectron Spectroscopy(極端紫外光光電子分光法)の頭文字を取っての命名です。


    EUPSは、既存の分析装置にない多くの特長があります(文献1)。その一つである、バンド曲がりが評価でき、それによりフェルミ準位のピン止めが評価できることを以前、紹介しています(文献2)。


    本記事では、汚染物の検出感度が極めて高い特長についてご紹介します。


    ーーーー

    EUPSの深さ分解能は、0.5nmで、僅か一分子層の汚染も検出できます。

    介在物の存在よって下地信号が減衰しますが、減衰の仕方は、介在物の種類と、信号の種類によって大きく異なります。例えば、硝子は、「可視光」は殆ど減衰しないので、窓の外の風景が見えますが、「紫外線」は大きく減衰されます。紫外線防止用のクリームで、肌に達する紫外線が大きく減衰します。

    汚染物による信号の減衰


    下地の信号が大きいと、相対的に介在物の信号が小さくなり、介在物が見えにくくなります。可視光で見ると、窓硝子の存在に気づきません。透明な扉に気づかず、ぶつかることもあります。窓が土埃で汚れると、土埃による可視光の減衰が大きく、土埃の存在に気づきます。


    EUPS
    では、あらゆる物質に対して最も減衰が大きい信号、を見ています。(いつか、どういう信号か、ご説明します。)介在物の厚さが0.5nmあると、下地の信号が1/3になります。0.5nmより奥の情報が届かなければ、表面から深さ0.5nmの情報を見ることになります。これを、深さ分解能0.5nm、と表現します。

    原子の間の距離は0.2-0.3nmですから、EUPSでは、表面の23原子層の情報が得られます


    実測例として、MgOの価電子帯スペクトルを示します。


    MgO上の一分子層汚染


    酸素原子の2p電子と2s電子のピークが見えていますが、2sピークは、三つに分裂しています。右端の横軸30のピークが、Mg原子と結びついた酸素、中央がOH基が付着した酸素原子、左端がCH3が付着した酸素原子、と言う同定ができます。 


    この図には見えていないMg2pの信号を見ると、汚染されていない試料の7-8割の強度だったことから、付着した有機分子の厚さは一分子層程度である事が分かります。

    表面分析装置として広く用いられているXPSEUPSのスペクトルを比較します。同じ材料を見ました。XPSスペクトルでも、熟練した人が見れば違いは分かりますが、汚染試料と清浄試料の違いは小さいです。一方EUPSでは、一目瞭然で違いが分かります。

    EUPS vs XPS


    MgOは、プラズマディスプレイの心臓部に使われている絶縁材料です。パナソニックとの共同研究で、種々のプロセスでのMgO汚染を分析しました。共同研究の成果が実際の製造工程に反映された、と報告を受けています。パナソニックが、プラズマディスプレイ事業から撤退してしまったのが、残念です。多少の技術開発では、事業を救う事は難しいです。


    ーーーー

    汚染物は、どのくらいの厚さか、表面を専門とする研究者でも、知っている人は殆どいないでしょう。EUPSの測定結果を紹介して、説明します。


    大気中に放置すると、物質の表面はあっという間に、有機物で覆われます。ですが、その厚さは、極めて薄いです。そして、下地材料に依存します。


    最初の例はSiウエハーです。指でごしごしなでて、脂をつけました。温度を上げると付着した脂が蒸発して、下地の信号が大きくなります。400℃でほぼ除去されたと考えると、汚染物により信号が1/10に減衰していたことになります。すると、汚染物の厚さは、1nm強と言うことになります。1mmの百万分の1、です。

    Si上の汚染物量


    次に金の板の例を紹介します。大気に長時間放置された金板では、金の4f信号は殆ど見えなかったですが、イオン銃で汚染物を削ると、大きな金の信号が出て来ます。初期状態の信号は数十分の1だったことから、汚染物の厚さは、2nm強、になります。

    Au上の汚染物量

    付着する汚染有機物の厚さが、金や白金などの金属で厚いことは興味深いです。これらの材料が触媒として使われることと関係しているのでしょうか。


    ーーーー
    (参考文献)
    1)

    EUPS測定で、100nm以下の絶縁薄膜は(電荷捕獲中心がなければ)帯電しない

    EUPSのホームページ

    http://staff.aist.go.jp/t-tomie/EUPS/sub-directory/no-charging.htm


    2)

    20130704日「仮説はいつも打ち砕かれる、研究の日々ーーー「フェルミ準位のピン止め」をEUPSで見る試みで泥沼に」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52117120.html

    sio_sioDNAの放射線損傷に関する情報がありましたのでお知らせいたします。

    >細胞の分裂期のきわめて高度に凝縮した状態のクロマチンは、凝縮していない状態に比べて 50倍もの放射線耐性だった。


    >ということは、若い人のほうが放射線への耐性があるということでしょうか。 
    2013-10-11 16:43:25


    ーーーー

    sio_sioさんから昨年10月に教えて頂いていた論文(文献1、2)の内容をご紹介します。3ヶ月も時間が掛かったこと、ご容赦下さい。


    私は、”放射線は、決して得たいの知れない障害を起こす物ではない、二次電子を作る効果しかない、二次電子で作られる活性酸素のみが放射線の影響である”、と説明しています(文献3)が、”富江の説明”を補強する実験です。


    ーーーー

    国立遺伝学研究所の高田英昭氏など、日本の9機関、9人の共同研究の成果です。


    (実験手法)

    DNA損傷の定量的解析が難しい理由は、ピペットなどの実験操作でDNAが物理的に損傷する効果が加わるから。その解決法として、DNAを含む核をカバー硝子に貼り付け、反応溶液を変えて核の中のDNAの凝縮状態を変化させたことが、新しい点、とのことです。

    DNA
    の二重鎖の損傷は、損傷部位に、酵素反応で、EdUTPと言うヌクレオチドアナログを取り込ませ、EdUTPを蛍光標識された試薬と反応させ、蛍光顕微鏡観測で検出しました。

    DNA構造


    DNA凝縮状態の制御)

    DNAの中のリン酸塩基は負電荷を帯びていて、互いに反発するので、DNAは広がります(分散します)。5ミリモルのMg2+を含む溶液中に、核の貼り付いたカバー硝子を入れると、リン酸塩基の負電荷が打ち消され、DNAとタンパク質からなるクロマチンが凝縮状態になります。これにEDTAEthyleneDiamineTetraaceticAcid;エチレンジアミン四酢酸)を加えるとマグネシウムイオンが取り除かれ、DNAは分散します。

    クロマチン分散凝縮


    クロマチンの体積は、凝縮状態では、400mm3程度、分散状態では6,000mm3程度になります。


    (実験結果)

    放射線量が大きい時には、二重鎖切断(DSB)は、放射線量の二乗で大きくなり、分散状態は、凝縮状態の16倍でした。

    二次像大領域DSB


    弱い照射の時は、線形で増え、DSBは、分散状態では凝縮状態の5倍でした。


    線形領域DSB


    有糸分裂染色体では、分散状態と凝縮状態の差はもっと大きく、50倍でした。

    有糸分裂染色体


    ここで紹介した実験が、”放射線の効果は、二次電子の生成のみ”という私の説明、を支持する、と言う理由は、後日、説明します。

    ーーーーー

    (参考文献)

    1)

    DNAを有害な放射線から守る新しい仕組みがわかった

    ~放射線の影響の理解や、がん治療への応用につながる~

    http://www.nig.ac.jp/assets/images/research_highlights/PR20131010.pdf


    2)

    Chromatin Compaction Protects Genomic DNA from Radiation Damage

    H.Takata et al.; PLOS ONE  8 (2013) e75622

    http://www.plosone.org/article/fetchObject.action?uri=info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0075622&representation=PDF


    3)

    2013081520:00 「放射線は、得体の知れない特別な障害を起こす、という『誤解』」を、今度は図を使って説明

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52121612.html

    ”今、中韓を叩く記事が売れ、戦前は、戦争を煽る記事が売れた”、と言うブログがあることを紹介しました(文献1)。大人になろうよ、と言う論調は賛成なので紹介しました。但し、残念ながら、中の議論は、緻密ではありません。


    第二次大戦前に、マスコミは威勢の良い好戦的な記事ばかり書いて国民を煽り続け、マスコミは未曾有の好況に湧いた。と主張し、下記の図を引用しています。主要雑誌(大衆紙11誌+婦人誌8誌)の発行部数が1927年から1940にかけて、倍増したのは、好戦的記事ばかりが載ったから、と言わんばかりです。

    発行部数の推移、戦前


    本当だろうか?と疑問に思って、調べて見ました。

    この図は、教育将校・鈴木庫三の軌跡を講演した佐藤卓己氏の講演録(文献2)から引用されています。


    佐藤氏は、”陸軍の鈴木情報官が言論の検閲・統制を行った1937年末から1942年初旬に、出版物の発行部数は飛躍的に伸び、出版社は儲かって笑いが止まらない状況だった。”と言っていますが、好戦的記事ばかりを書いたから、とまでは言っていません。好戦的記事を書いたから、発行部数が伸びた、と言うのは、文献1の、勇み足、です。


    もう少し踏み込みます。

    注意深く読めばそうは言っていないですが、文献2を読んで、私は、鈴木情報官の言論統制により、出版物の発行部数が増えた、と言う誤解をしてしまいました。


    児童誌は、1937年から急増したと言えなくもないですが、他に、1937年から急増した雑誌はありません。メディア経営の好景気時代だったと言えるかも知れませんが、それ以前から伸び率は大きく、1937年に、特別な変化は見えません。軍靴の音の高まりと出版物の好景気に、明確に相関があるとは言えません。


    出版産業の、その後の変遷(文献3)を見て見ます。

    発行部数の推移、戦後


    1940~1952の記録が見つからないですが、戦前の急増から、敗戦でおそらく減少したでしょう。1950年代は停滞しましたが、1960年から急増しています。これは、丁度大鵬の横綱在位と一致し、新幹線開通、東京オリンピック開催という、高度経済成長時代です(文献4)。

    日本の国内総生産1955-


    GDPは、それ以前から急増しましたが、出版物の部数が急増したのが1960年頃からだったことから、最初は、食料など生きていくための改善に精一杯だった人々も、生活にある程度のゆとりが出て、読み物にカネをかけるようになった、と考えられます。


    1990年以降に、漸減しているのは、バブルがはじけて、非正規雇用が増えて、人々の生活が苦しくなっている、と言う要因もあるでしょうが、主因は、ネットの発達でしょう。縮小する一方の出版産業の中で、生き残りをかけて、”売れる記事”を書くのは、反原発、嫌中韓記事が溢れるのは、仕方がないでしょう。


    出版産業の推移を調べた動機に戻ると、戦前に出版部数が急増したのは、好戦的記事が大量に書かれたから、ではなく、単に、経済成長したから、です。

    現在、嫌中韓記事が溢れるのは、出版社が潰れまいと必死にもがいている為ですが、根本的な解決ではなく、空しいあがきです。


    多すぎる出版社の整理はおそらく避けられませんが、読者に媚びを売らない質の高い記事が書ける、記者の育成こそが重要でしょう。


    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    20131224日「今、中韓叩き記事が売れる。戦争煽り記事が売れた、戦前。マスコミは売るため「読者が望む」偏った煽り記事を書く。というブログありーー放射能、地震も同じ」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52134768.html

    2)

    (特別講演録)教育将校・鈴木庫三の軌跡

    佐藤 卓己

    http://www.nuedu-db.on.arena.ne.jp/pdf/043/43-r-001.PDF


    3)

    2011 年「出版産業の現状」

    出版メディアパル編集長下村昭夫

    http://www.murapal.com/jcj/jcj704.pdf


    4)

    20130120日「19日に亡くなった大鵬は、高度経済成長時代の象徴。原油輸入の急増が経済成長を支えたが、エネルギー効率は低下」

    http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52098236.html

    昨年暮れ12/29に、マルハニチロの子会社アクリフーズの群馬工場で10月4日~11月5日に製造されたコロッケやピザ、フライ類など7製品9個の冷凍食品から農薬マラチオンが検出されたので、同工場での生産を中止し、出荷全製品630万袋以上を回収する、と発表されました(文献1)。


    若干複雑なので、自分の理解のために、これまでの情報を整理しました。


    コーンクリームコロッケで、最高濃度15,000ppm1.5%)が検出されたとのことです。当初、同社の担当者は“体重20kgの子供が60個を食べて急性の中毒症状が起きる”、と説明しました。これは、間違って半数致死量250600 mg/体重kg(文献2)で計算したからで、倦怠感、頭痛、吐き気、多量発汗、視力減衰、縮瞳など有機リン剤に共通な中毒症状がみられる「一日摂取許容量」、は0.02mg/kgで(文献3)す。後日、同社は、「8分の1個(一口程度)食べると、吐き気や腹痛などの症状を起こす可能性がある」と訂正しました。


    市販用商品の裏面には製造者「株式会社アクリフーズ群馬工場」と記載されている。一部イオンや西友、日本生活協同組合連合会のプライベートブランドで販売されている物には社名がない。業務用はスーパーの総菜用などに出荷している。とのことです。


    マラチオンMalathionは、農耕地のアブラムシ・ハダニ・カメムシなどに用いられる他、ゴミ埋立地などのハエ・蚊の駆除や、動物用医薬品としても使用される。


    昆虫においては体内のシトクロムP450によってマラオクソンへと代謝されることによって非可逆的なコリンエステラーゼ阻害作用による毒性を発現するが、哺乳類ではカルボキシエステラーゼにより分解されて不活化されるために毒性が低い。
    と説明されています(文献3)。

    マラチオン

    (上の構造式で、折れ曲がり6箇所と端4箇所のCが省略されています。Cは4つの手があり、O、S、Cと繋がっていない残りの手に水素が着くので、化学式はC10H19O6PS2です。) 


    農薬としての残留基準は、小麦・玉葱・カボチャなどで8.0ppm以下、それ以外の作物では0.1~8.0ppm以下(文献3)とのことですので、今回検出された最大濃度は、その基準の2,00015万倍、ということになります。


    消費者から石油のような臭いがするなどの苦情が、静岡、福岡、神奈川、愛知、大阪、東京、秋田、千葉、広島、三重、長野、と全国各地の20店から寄せられており、そのうち、半数の店からの商品で、マラチオンが検出されたとのことです。


    最初に苦情があったのは静岡県からの11/13で、公表まで一月半掛かった理由として、製造した群馬工場では9月に設備の改修を行ったので、初めは、“臭いが付着したためで、一過性で軽微と考えて調査したから”、と説明されています(文献4)。12/3に苦情が合計9件になって、ようやく外部機関に分析を依頼し、塗料や農薬に使われる「酢酸エチル」などの混入が判明したが、それも塗料の付着であると考え、農薬でないことを証明するため、17日に、外部機関に残留農薬の検査を依頼したところ、27日に、マラチオンが検出されたとの結果が出て、28,29日に流通業者に自主回収を要請し、29日に記者会見を開いた、という経過、とのことです。


    立ち入り検査を行った県衛生食品課によると、工場関係者への聞き取り調査や薬剤の使用状況などから

    1.工場内で使用されている薬剤リストにマラチオンは確認されず、汚染も均一でない

    2.検出されたマラチオンは高濃度で、原材料に由来するものとは考えられない

    という理由で、製造工程上の汚染の可能性は低いとしている様です。

    また、マラチオンが検出されたのは10月4日〜11月5日に製造された商品だった様です。


    工場内には、冷凍食品の製造ラインが5種類あり、農薬が検出された商品は、そのうちピザ、コロッケ、フライの3種類のラインでつくられ、加工までは別々の部屋を通り、包装段階になって区切りのない一つの部屋に入るとのことで、マラチオンの混入は包装工程以降と考えられる様です。


    ーーーーーー

    (参考文献)

    1)

    マルハニチロ:冷凍食品から農薬 90品630万袋回収

    毎日新聞 20131229日 2048

    http://mainichi.jp/select/news/20131230k0000m040033000c.html


    2)

    致死量 wikipedia

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%B4%E6%AD%BB%E9%87%8F


    3)

    マラチオン wikipedia

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%81%E3%82%AA%E3%83%B3


    4)

    <マルハニチロ>苦情から自主回収まで1カ月半

    毎日新聞 20131231()2350分配信

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131231-00000063-mai-soci


    5)

    農薬検出の商品、同じ部屋で包装 マルハニチロの子会社

    朝日新聞 デジタル    2014122134

    http://www.asahi.com/articles/ASG124V91G12UHNB004.html

    元旦の午後、尖閣諸島沖で、中国人男性が乗った熱気球が消息を絶った、と、台湾の救難調整本部から海上保安庁に連絡があり、ヘリコプターで捜索して、不時着している熱気球を見つけ、巡視船が救助し、外交ルートで調整して、付近を航行中の中国海警局の公船に引き渡した(文献1)、とのことです。


    男性は中国河北省の調理師(35)で、「魚釣島に上陸する目的」で、1日午前7時頃、中国福建省を出発。上空で制御不能となり、落下し、無線機を使って台湾側に救助要請したとのこと。上陸行為がなく、着水場所も領海内だったかどうかはっきりしないため、入管難民法違反(不法入国)には問えないと判断、とのこと。


    中国版ツイッターに寄せられた多くの意見の中に、「尖閣諸島が日本の管轄下にあると示しているようなもの」と言う声もあった(文献2)とのこと。


    その通りです。


    台湾が日本に連絡してくれたことで、そして迅速に救助できたことで、日本の領海で、日本がしっかり支配している海域であることが、世界に示されました。


    こういうことを積み上げることでしか、尖閣問題は解決できないでしょう。



    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    魚釣島上陸目的の熱気球が不時着水、中国人救助

    読売新聞      201401020442

    http://news.livedoor.com/article/detail/8397668/


    1日午後2時26分頃、沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の海上で、中国人男性1人が乗った熱気球が消息を絶った、と台湾の救難調整本部から海上保安庁に連絡があった。


     同庁のヘリコプターが付近を捜索したところ、同2時53分頃、同諸島・魚釣島の南約22キロ沖の海上に不時着水している熱気球を発見。同庁の巡視船が付近を漂流していた男性を日本の領海内で救助した。目立ったけがなどはなく、外交ルートで調整した結果、付近を航行中の中国海警局の公船「海警」に引き渡した。


    2)

    「日本の管轄下にあると示したようなもの」―中国版ツイッター

    Record China 12()1336分配信

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140102-00000010-rcdc-cn

    明けましておめでとうございます。


    ふと見かけた名言集に、「希望は人を成功に導く信仰である」という、ヘレンケラーの言葉がありました。出典を調べたところ、1903年の随筆Optimism(文献1)であることが分かりました。


    半導体産業、製造業の衰退、中韓との関係悪化など、いろいろ難しい問題が山積する日本ですが、Optimismと言う信仰を持って、私にできることをしていきたいです。


    読者の皆様、今年も、ご愛読とコメントをよろしくお願いします。


    ーーーーー

    息子の提案で、牛久大仏のカウントダウンで、年越をしました。

    2-3週間前に買ったばかりのスマホのカーナビに導かれて、夜道を30分走りましたが、浄苑につくと、車の流れが殆ど止まり、車窓から見る事になりましたが、新年になった瞬間に、花火が幾つも上がりました。


    浄土真宗東本願寺派の牛久大仏(牛久阿弥陀仏)は、建ってから既に20年を過ぎていますが、私は初めての訪問で、立派な門前市が形成されていることで、人での多さが窺えました。


    大仏領域の入り口のパネルに、高さ100m(+台座20m)は、ギネスから世界一大きな「青銅製仏像」と認定されている(文献2)ことが書かれ、ニューヨークの自由の女神(足から手まで46m)、高さ15mの奈良の大仏との比較の図がありました。


    大仏の足下のライトの色ガラスフィルターが時々変わり、色でのライトアップがされていました。

    牛久大仏


    大仏の中に上れますが、入り口の手前に釣り鐘があり、鐘をついて煩悩を捨てようと言う人の行列ができていました。忘れなければならない煩悩が直ぐには思い浮かびませんでしたが、私も並び、思い切り強く鐘をつきましたが、自分でびっくりする大きな音になりました。

    折角の機会だからと女房にも呼びかけ、並んで貰いましたが、その後で、1
    時が最後、と言うアナウンスがありました。思いもかけず、結局、彼女がトリ、になりました。きっと、良いことがあるでしょう。

    ーーーー

    (参考文献)

    1)

    Optimism  (1903)

    by Helen Keller

    http://en.wikisource.org/wiki/Optimism_(Keller)


    2)

    牛久大仏

    wikipedia

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E4%B9%85%E5%A4%A7%E4%BB%8F

    このページのトップヘ