toshi_tomieのブログ

一般科学に関する独り言

    最表面原子の電子状態を見る、私が考案し開発製作したEUPSで
    新規分析法を開発し、触媒などの材料評価をしています。

    2019年01月

    今日、10時前後に部分日食がありました。

    3年振りとのことですが、

    純真な心を失ってしまっていて、天体現象への関心が薄れてしまっているのですが、
    今回は、なぜか、見てみようと思いました。

    と言っても、10時前後に最大、と言うニュースを思い出して、空を見上げたのが9時半ころ。
    眩しすぎる、と言う当たり前のことに気づいて、それから減光法を考えるという、恐ろしい泥縄。
    子供のころは、黒い下敷きを使ったのを思い出したが、最近、下敷きを使っておらず、我が家に下敷きはない。
    着色のタッパーを見つけ、それを通して、目を細めると、すでに日食は始まっていた。

    写真に収めようと思い立ち、カメラ用の減光フィルターを作ろうとする。
    幸い墨汁があったので、透明のホルダーに塗ったが、プラスチックは墨汁をはじく。
    いろいろして、透明のテープの間に墨汁を挟むことを思いついたが、墨汁が厚すぎて、光が全く透過しない。
    指で押さえつけて、相当に不均一なフィルターを作り、
    それを通して、携帯電話付属のカメラで写真を撮った。
    適当な減光量の場所は、なかなか見つからず、時間は経過し、それでも、10時半でもまだ食は続いており、
    解像度不十分ながら、数枚、撮れた。

    後でネットで、日食の観察法を調べると、針穴写真法も書かれており、
    確かに、その方法があった、と思いだす。

    ともあれ、自分の裸眼で日食を見、携帯で写真が撮れたことに満足。
    携帯電話のカメラでも、拡大すれば、欠けた太陽も写せることに、若干の感激。

    その一枚を載せます。
    部分日食


    次は年末だそうなので、その時は、準備万端で待つことにする。

    上天皇最後ということで、夫婦で、二日の一般参賀に行ってきました。

    ベランダには、天皇皇后、皇太子同妃、秋篠宮同妃、眞子、佳子両内親王の8人が出られ、天皇陛下のお言葉が終わると、参賀者が、日の丸を振りました。

    11. バルコニ

     宮殿東庭の2万人の群衆の頭の上から、バルコニーの中の皇族方の姿を見るのは容易でないですが、今年は、バルコニーの両側に、5mx4m位と思われる巨大モニターが設置され、天皇陛下がお言葉を読まれる姿、皇族方が手を振られる姿が拡大投影されました。テレビのニュースを見るのと何が違う?と言う気もわきますが、その場にいる、と言うことが大事、と自分に。

    12. 大型モニタ

    10分くらいの、皇族方のお出ましたが終わると、次の方のために速やかに退出しましょうと言うアナウンスをものともせず、動かないで、次のお出ましを待つ人も多かったです。3-4時間待って、殆ど見えないままに帰りたくない、と言う気持ちは分かります。

    10. 長和殿


    事前の案内では、約一時間おきの5回お出ましの予定でしたが、ニュースでは、7回お出ましになったと言っていました。ニュースによれば、7回目は、天皇陛下の要望だったとか。3年前に参賀しましたが、その時の参賀者数は82,700人だったそうです。昨年が125,000人、今年は、155,000人だったそうです。

     

    きっと混むからと早朝に出かける計画でしたが、いつもの如く、予定より一時間遅れで我が家を出発。

    2. 日比谷通り前から行列


    今年は、10時から並んで、日比谷通りを渡ったところから列が動きませんでした。

    3. 日の丸を配る人


     並んで待っている人に日の丸を配る人がいました。

    5. 手荷物検査前


    手荷物検査にたどり着くのに一時間かかり、皇居外苑の広場で一時ころまでずっと動かず待たされました。

    6. 皇居外苑


    最終5回目の1420分に間に合うかどうか位になるかも知れないと心配しましたが、その通りになりました。

    二重場所の上から見ると、我々の後にも長蛇の列があり、

    8. 二重橋から

    彼らは、参賀できるのか心配だったですが、どうだったのでしょう。記帳だけで帰された人もいたことでしょう。

     

    我々もその一人ですが、文句も言わずに4時間も5時間も並ぶ日本人に感心です。救急車の音が一回しか聞こえなかったこと、奇跡です。

    中には、2-3時間も並びながら、しびれを切らして、帰る人も何人かいました。ここに並んでいる人はあと何時間とか、大凡の待ち時間をアナウンスしてくれれば、無為な時間を過ごす人もなくなるでしょう。工夫してもらいたいです。外国から来られ、ついでに参賀しようと思った方々も、4時間も並ぶなら他の見物をしよう、と判断できます。

    4時間もじっと待たされた我々の前に、背中が曲がり、地面を見て歩くおばあさんがいました。母の姿が思い出され、目が潤みました。一生に一度、冥途の土産に皇族方を見ておきたい、と言うご老人は多いでしょうが、年寄りには到底耐えられない待ち時間です。例えば、70歳以上の方の枠を設け、抽選で当たった人には、待ち時間なしで参賀できるようにするなど、工夫してもらいたいと思います。

    傍には、愛知県から早朝の新幹線で来たという人がいました。翌日の新聞を見ると、札幌、福島、高知、姫路など、全国から人が来たようです。

    ともあれ、平成最後の一般参賀に参加でき、満足の一日でした。

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