(放射線の健康への影響を正しく理解するためのシリーズ)
喫煙と並んで発癌の最大の原因が食品の種類であることを、ブログ記事http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/51954416.htmlで紹介しましたが、その詳しい説明として、同討論会での、国立がんセンターの津田氏による説明の概略をご紹介します。発癌物質も、量が少ない場合にはがんを抑える働きもあるそうです。
C型肝炎は8割が癌になりウイルス感染で、子宮頸部がん、白血病が起きることを紹介し、癌は、野菜を食べるか、肉を食べるか、脂ばかりのものを食べるか、で大きく左右される、「生活習慣病である」ことを強調されたあと、種々の発がん物質を紹介しています。
(食物中の発癌物質)
食べ物にはいろいろな発癌物質が含まれている。
栄養素では、
1.高脂肪食(大腸癌、乳がんが促進される)
2.炭水化物(インスリン非依存性糖尿病患者の場合、高カロリーの糖を多く摂取すると、インスリン(細胞増殖因子)が血中に増えて、大腸癌、乳がんが促進される)
3.高濃度(10%)の食塩 (胃粘膜を破壊して、胃がんを促進 する)
非栄養素では、
1.ニトロソ化合物(アミノ酸の分解産物)
2.芳香族炭化水素、ヘテロサイクリックアミン(肉のやけこげ)
3.ソテツの実(サイカシン)、ワラビ(ブタキロシド)、キノコ(ヒドラジン)
4.カビ毒(アフラトキシン。ナッツ、ポテトチップ等のかびたのは食べない方が良い。)
5.食品添加物(サッカリン、BHAは、ヒトには関係なさそう)
6.農薬
7.金属
8.エチルアルコール(喫煙大酒飲みに食道癌の発生が多い)
尚、国際がん研究機関 (IARC) による発癌物質の一覧が、ウイキペディアに載っています。)
食物には、活性酸素を消して、発癌を抑制する抗酸化物も含まれている。
1.ビタミン類(レモン、とまと、うなぎ、しいたけ)
2.天然抗酸化物(緑黄野菜、ほうれん草、にんじん)
3.フラボノイド(ポリフェノール。チョコレート、ココア、緑茶、紅茶、ワインに含まれる)
4.不飽和脂肪酸、DHA(ドコサヘキサエン酸:魚油に多い。血中の中性脂肪量を減少させ、心臓病の危険を低減する。)
5.ミネラル(小魚、貝類、海草、牛乳)
6.インドール(カリフラワー、キャベツ)
7.プロテアーゼ阻害剤、
8.食物繊維
9.牛ラクトフェリン(lacto(乳)に含まれるferrin(鉄)、熱に弱く、加熱殺菌した市販の牛乳などの加熱した食品にはほとんど含まれない)
(化学物質の量と発癌)
発癌物質も、ある量以上を摂取したときに癌化を促進するそうで、肉の焼け焦げに含まれるヘテロサイクリックアミン(MelQx)の具体量が示されました。
さらに、投与量が少ない場合に、却って癌を抑える効果もあるとのことで、三つの発がん物質のマウスへの投与量依存が示されました。「対照値」が、発がん物質を投与しないときの癌化陽性細胞の数で、発がん物質を少量投与することで、癌化が抑制されています。
これは、化学物質が体内に入ると活性酸素ができるが、その活性酸素に依って癌の発生が正常の場合よりも抑える効果があるのではないか、と考えられている、とのことです。

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