三日の朝日新聞朝刊の一面に、「義援金 米・台湾が最多」という記事が出ました(文献1)。

日本赤十字社に、昨年末までに227億円の義援金が集まった、と言う記事ですが、韓国が20位に入っていないのは、不思議です。


そこで、日本赤十字社のサイト(文献2)に行って、データを見てみました。そこには、111の国、地域、団体から寄せられた、「救援金」の額が載っています。

「義援金」と「救援金」は違う様です。

「義援金」は、被災県に設置される義援金配分委員会に全額送金され、同委員会で定める配分基準に従って被災者へ届けられ、国や自治体が行う復旧事業や、日赤の災害救護活動・被災者支援活動などに使われることは、一切なく、

 世界各国の赤十字社・赤新月社を通じて被災国の赤十字社に寄せられる「海外救援金」は、被災国の赤十字社が行う被災者支援活動に役立てられる。とのことです。

海外からの救援金



救援金の総額は597億円で義援金の倍以上です。さすがに米国は大国であり、総額の4割を出してくれています。また、韓国は5位でした。


貧乏な国がアメリカと同じ金額のお金を出すのは無理です。そこで、GDP(文献3)当たりの救援金を計算しました。

すると、トンガ、ミクロネシア、パラオ、ベトナムが上位を占めます。モンゴルも上位20位に入っています。日本に親近感を持っている国々です。


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(参考文献)


1)

朝日新聞デジタル 2013年4月3日

震災の義援金、国別にまとめ 日本赤十字

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201304020689.html

”東日本大震災後、海外から日本赤十字社に寄せられた義援金の額を、日赤が国・地域別にまとめた。昨年末時点で米国、台湾が29億円を超え1、2位。一方で最貧国30カ国からも支援があった。全体では179カ国・地域から計227億円にのぼる”


2)

日本赤十字社 海外救援金受付状況

http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002501.html


3)

世界経済のネタ帳 世界の名目GDPランキング

http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html