NieR:Automata - Review - 「NieR-Automata」レビュー




IGN JP「NieR: Automata」スコアと海外メタスコアとのズレ
IGN JP

海外の「ニーア オートマタ」の現在(2017.03.10)のメタスコアは90。

90点以上だといわゆる誰もが称える神ゲーの類だけど、私としては本作がそうだとはどうしても思えない。
誰もが認める名作「ウィッチャー3」に匹敵し、アクションRPGとしての異常な作り込みを感じさせる「Dragon Age Inquisition」を上回り、古きを語れば「Diablo 2」と肩を並べ、「Dark Souls 3」などの日本を代表するゲームよりも上、最近で言えば「仁王」よりも上だということになる。本当に信じ難いものがある。




他人のレビューと比べるのは一レビュワーとしては如何なものかとは思う。
それでも、自分でつけたスコア7.4が低すぎて妙な感じになってしまっているのがどうにも気がかりなので、このズレの原因がどこにあるのかをじっくり考え、後学のために書き留めておこう。

http://jp.ign.com/nier-automata-1/11797/review/nierautomata
NieR:Automata - Review - 「NieR-Automata」レビュー

・「RPG」と「JRPG」では評価の枠が異なること。
参考までに海外のレビューを覗いてみたが、ほとんどのレビューで「日本らしさ」とか
「JPRG」という言葉が出てきている。同時にサブクエストの魅力の乏しさ、オープンワールドRPGとしての自由度や完成度の低さなど、核となる部分での様々な欠点にも言及されている。

それにも関わらず満点あるいは超高得点。そこで一つ浮かんだのが、
「JPRGは初めからその完成度に期待されていない」ということ。海外のレビュワーからすれば、「日本らしさや独自性を求めてプレイしたら、この上無いほどに要求を満たしてくれるゲームだった!そこにプラチナゲームズによる高品質なアクションというおまけまで付いてきた!」と言った感じでスコアがガンガン伸びていったのではなかろうか。

最初から独自性だけに期待して、他の劣る部分はそういうものだと割り切っているから、
私が気になった「オープンワールドとしての完成度の低さ」は気にすること無く、
私がうんざりした「シューティング化」や「視点変更」などのストレスフルな要素に関しても、「HAHAHA, Crazy Game!」といった感じで流され、むしろ高評価に繋がったのだろう。
確かにこれほどまでに奇妙で「日本っぽい独自性」を味わえるゲームは滅多に無い。全く独自のキャラクターデザイン、アートスタイル、ストーリーライン、アクション、そこに混ざるセックスアピール。これは確かに洋ゲ―にあろうはずがない。
言うなれば、昔々に西洋人が浮世絵に衝撃を受けたことに似ているかも知れない。「浮世絵には陰影の技法が無いから西洋画に劣る」というのはおかしな話。枠が異なるのだからその比較は無意味と言う他無い。
けれども、私は日本人。「RPG」と「JRPG」で分けるのは妙な話だと思うし、
ある意味で初めから劣るものだと認めることになるので分けてはいけない気もする。
そもそも私が「NieR」に求めるのは「ヨコオイズム」であって「オリエンタリズム」ではない。
このあたりの「評価枠の違い」が点数のズレに繋がったのではないだろうか。

・私が前作と比較し過ぎたこと。
私としては、ストーリーについては前作の方が断然好みだった。サブクエストについても前作の「灯台守の老婆」などは今でも忘れられない。マップについても「ロボット山」「仮面の街」「崖の村」などはアイディアに満ちていた。
「魔法」と「ポッド・プログラム」を比べると「魔法」の方が格好いい。
ボス戦のアクションや演出についても前作の方が記憶に残っている。ギミックについても前作で出たアイディアばかりで新鮮味が無いように感じた。
  
これら要素は全て前作との比較。
それに比べ、海外レビューでは前作についての言及が少ない。
私の中で前作の存在が大きくなり過ぎていたかも知れない。
これは大いに反省するべき案件。

・私の「シューティング化」への嫌悪感の正体。
「シューティング化」の代わりに「ヨコオ氏」ならもっと良いアイディアがあっただろう。
「シューティング化」を入れるにしても「プラチナゲームズ」なら、
もっと変化に富んだクオリティの高いものに出来ただろう。
こう思ってしまってからは「シューティング化」全てが手抜きに思えて仕方が無かった。
つまりは「ヨコオ氏」や「プラチナゲームズ」への期待感の裏返しが嫌悪感につながった。
  
自身の期待感に左右されるのはレビュワーとして良くない傾向だと分かってはいるが、
「プラチナゲームズ」と「NieR」のファンとしては、
やっぱりあのシューティング化は「もっとどうにかなっただろう」という思いが強い。
こればっかりは好みの問題だと胸を張って主張するしか無い。

――今のところ思いつくのはここらへんだろうか。
突き詰めればもっと考えられそうだけど、眠れなくなるのでやめておこう。



2017.03.11 追記

おお!こんなネットの辺境にあるブログにコメントが寄せられるとは思いもしなかった。
驚いたのと同時にちょっと嬉しくなったのでコメント返しを。

>IGNJみたいな偏向ブログのレビューなんて誰も参考にしてないから安心してよ 
世間の評価が高いことにケチつけるってただのクレーマーじゃん
IGNJがどう偏向しているかは分かりませんが、私のブログにあるこの記事が世間の高評価にケチを付けたように見えたのならごめんなさい。
単純に私の感性と海外レビュワーとの感性の違いはどこにあるかと気になったのです。

また「NieR」は日本先行発売なので、私がレビュー原稿を提出した際には、まだ海外のレビューは出ていなかったと思いますし、少なくとも私は他人のレビューを参考にしませんでした。
なので、IGNJPに載ったレビューは「世間の評価にケチを付ける」などという意図は全くありません。

>自身のレビューに自信が無くなったんですね。 
日本のレビュアーが何故、メタスコアにカウントされないかそこに答えがあるのでは。

逆です。私はあまり心臓が強い方ではないので、自分のレビューに自信が無くしたのなら、今回のレビューも無かったことにして自己防衛を図ると思います。海外レビューとの比較なんて恐ろしくて出来なくなります。
自分のレビューに謎の自信を持っているからこそ、個人のブログでこんな記事を書いてしまったのです。

>ヨコオイズムだとかプラチナゲーム的のありやなしやと評論家をしたいなら自分のブログでするべきではないですか。 

私もそう思ったのでディープな部分は自分のブログでやりました。
IGN JPのレビュー本編では「ヨコオ氏」の名前さえも出しませんでした。
ただ、レビュー=評論、レビュワー=評論家なので、逆にもっと評論家めいた部分を出しても良かったとさえ思っています。評論家めいた表現が鼻につくのであれば「こいつの文章は私に合わないな」として流して頂ければ良いと思います。

>IGNのようなゲームメディアって~~~~誰も幸せになりませんよ。

レビューは工場の品質管理ではありませんし、学術的なレポートでもありません。
突き詰めれば「レビュワー個人がどう感じたか」という一点に集約されます。
これについてはどのレビューについても同じはずです。
合否だけ、面白いか面白くないかだけを求めるならレビューは参考にならないかと思います。
好みに合うものだけを取り上げて「これ面白かったよ」というのを求めるのであれば、参考にすべきはTwitterや個人ブログ、友人間の口コミです。
もちろん見て頂けた方が嬉しいので、IGNJPのレビューもチラ見して「それはないわ」と思いつつ、評価の主軸を口コミの方に置いておくと良いと思います。

ただ、一部のレビューなどで0点とか星1つなどが簡単に付けられる現状については個人的に思うところがあるのも確かです。満点なゲームではないと思うのと同時に、手酷く低評価とするべきゲームでも無いとも思います。ただこれについても「レビュワー個人がどう感じたか」に過ぎないので、私から何かを言うことは出来ません。
ちなみにスコア7.4というのは、
こちらを参考にして頂ければわかると思いますが、GOOD(良い)いわゆる良ゲーに当たります。
総じて言えば改良すべき点や拙い部分はあるけどそれでも満足、といった感じです。


……IGN JPという一企業の後ろ盾無しでコメント主様との一対一というのは中々緊張する。
コメント返信の最初の1文を打つときには指が震えた。
もしかして、コメント主様も書き込む際には緊張しているのだろうか?
それとも私が意識し過ぎなのだろうか?
……今更だけどこの記事って、IGNJPの編集に怒られないのだろうか?
誰も見てないと思って結構好き勝手に書いてしまった。
……ふと思いついたのだけれども、ゲームに点数をつけるなら、レビューに対する点数を付けても良いかも。とも思ったが、IGNJPにはコメント欄があるし、イタチごっこになってしまいそうなので必要ないか。

……受験当日でも割とぐっすり眠れたのに、昨晩、というか今朝は全く寝付けなかった。
何というか、こう、眠りに落ちそうなところでこの記事の内容やコメントの概要が頭に浮かんで、妙に心臓が高鳴る感じ。心臓が高鳴るたびに目がさめるので、眠れないまま夜が明けて外が明るくなっていた。
不眠症一歩手前、あるいはとっくに不眠症な状態なので気をつけよう。

……ああ、ファミ通殿。今ならその重責、理解できます。
自分がプレイした感覚と比べて妙に高い点数で「そんなアホな」と内心疑っていましたが、今の私ならその気持ちも理解できるかも知れません。
考えてみれば、日本国内でゲームに明確な点数を付ける最大手というのはとんでもない重責。
点数を付ける会社は他にもいくつかあるが海外に比べその数はあまりに少なく規模も小さいので、まず注目を浴びるのはファミ通のスコア。
加えて、国内大手によるレビューだけでは数を揃えることが出来ないので、メタスコアのような平均化による妥当な点数の算出や責任の分散がなされようはずも無い。
ファミ通社内における実際の採点手順やレビューに臨む態度、ゲーム会社との関係がどうなのかは知る由もないし、正直なところ参考にはしていないが、その重責は理解出来る。
この事柄については面白くなりそうなので、また今度気が向いた時にまとめてみるかも知れない。



2017.03.13 追記
具体的な人物に対するコメントだったので、言葉選びにものすごく時間が掛かった。
かれこれ5時間位かかった気がする。もうちょっと思考速度を上げたい。
やけに消耗したので今日は長めに風呂に入ろう。
>キミん所の野口や今井って、レビューとか以前に単純にPSのネガキャンや悪意むき出しな~~

まず、私は野口氏とは今のところ接点がありませんので、野口氏の人柄については何とも言えません。
一方、今井氏に関しては直接お会いしたことはございませんが、私が提出する原稿の添削をして頂いておりますので少し語ることが出来ます。

まず、今井氏は私が提出した「PS4ソフト NieR: Automata」の原稿について、むしろ私をたしなめる立場でした。「シューティング好き」としての視点から製作者の意図を推察し、アドバイスも下さいました。この原稿への対応一つ取っても、今井氏にPS陣営に対する悪意があるとは思えません。

そもそも、今井氏は Eagle Flight Review や RIGS Machine Combat League Review などのPSVR専用ソフトでは、PSVRの操作感を褒め称えた上で8.9、9.0というかなりの高得点を付けておられます。両作品につきましてはメタスコア73、78と比べてもかなり高めです。一方で、蒼き雷霆 ガンヴォルト爪 Review こちらの3DSソフトに関しては7.2という点数をつけておられます。これはメタスコア76と比べるとほんの少し低めです。
メタスコアを基準にするのもおかしな話だとは存じておりますが、今井氏が書いた実際のレビューと見比べてみると「PlayStation陣営に対する悪意を持っている」という指摘は当たらないと思います。

そして、この際だから今井氏に対する悪評の発端を調べてみたのですが、
この動画の46分27秒あたりからが原因でしょうか?
コメント主様の思いとは異なるかも知れませんが、以下はこの動画が発端だとして語らせて頂きます。

確かに今井氏はPSVitaを所有していないと明言しており、
「PSVitaはスマートフォンの急激な性能向上によって、タイミングを失した」
「発売初期にタイトルを揃えられなかった」
などの意見を述べておられますが、それらには、
「PSVitaは買おうと思っていたんだけど……」
という前置きがありますし、
「PSVitaがタイミングを失した要因の一つは、PSPがPS3と同じくらいに長く使えるマシンだったから」
という趣旨の発言もされています。
これらはPS陣営に対して歪曲した感情を抱いている人物からは出るはずのない発言です。

ついでに動画内の野口氏に言及すると、野口氏はPSVita本体の所有を明言しており、たまにとは言え「プライベートでPSVitaをプレイする」という発言をされています。
野口氏との接点が全く無い以上、私が何を言っても実体験を伴わない推測でしかありませんが「そんなに悪意ある人物だとは思えない」という感想を抱きました。

また、今井氏は動画内で任天堂陣営にも言及しており、
「3DSは任天堂のタイトルをやりたかったから持っている」
などの好意的な意見を述べる一方で、
「リージョンロック」「3DS DLソフトの本体への紐付け」などで任天堂側を非難する発言も見受けられます。取り立ててPS陣営のみに厳しいということもありません。
ついでに言うと「PS4ProやPSVRは値段が高いので個人的には買えない」という趣旨の発言もされていますが、他人の懐事情や価値観、物品購入の優先順位を非難するというのは余りにも奇妙な話です。私だってPS4Proはすごく欲しいですけど、懐事情を鑑みると高くて買えません。PS4互換機を二台所有することに対する躊躇いもあるので、どうしても購入を決意できません。よって、この発言がおかしなものだとは思えません。

いずれにしても、ごく一部の発言を切り取って「やつらはアンチPSだ!」と断定してしまうのは、それこそ過剰な「減点方式」であり「ネガティブキャンペーン」にあたりませんか?

>彼らに言ってやってよ。他ハードサゲてる暇~~

前提として、在宅のフリーライターにすぎない私はIGN JP編集部からレビューを依頼され仕事を貰う側です。要するに下請けです。更に悪いことに、私は割と引っ込み思案な人間です。
上に長々と書いた通り、私としては今回の件に関して「言ってやりたいこと」はございませんが、仮に何か言いたいことが出来たとしても「言ってやる」という蛮勇めいた行動は取れないと思います。
我ながら死ぬほど情けない話ではありますが、そういうことです。ご容赦下さい。


……へへへ、体が震えてきやがったぜ……!
本日、ちょっとした好奇心から「NieR IGN JP」で検索してみたら、この記事は私の想像よりも遥かに反響が大きかったことに気がついてしまった。得体の知れない感情(恐怖心?焦り?不安?)から、文字通り体が震えた。あっという間に不眠症に陥る私のような小心者の場合、たとえ少しでも注目を浴びるというのは恐ろしいものがある。この記事の反応程度では「炎上」とは程遠く、「ボヤ騒ぎ」というのもおこがましいくらいだが、本当にちょっとだけだが「炎上した人の心情」を知れた。
それと同時にたった一人だけでも肯定してくれる人がいると、奇妙なまでに心が休まることを知った。今日、私はもっと優しくなることを決めた。

……冷静に考えてみれば、こんなべらぼうに長い記事を読んでくれる人がいるってすごいこと。嬉しいやら、恥ずかしいやら、怖いやらでとても複雑な感じ。ほんとに体験したことの無い感情で戸惑うばかり。
「くぅ~疲れましたw」ではないけど、戸惑うと同時に「読んでくれてありがとう!」とか言って小芝居を始めちゃう人の気持ちも分からなくはないような、やっぱりああいうのは恥ずかしいような。
よくよく考えてみればこの「……」から始まる追記も相当なものなので気にしないことにしよう。


以下全文を読む

かなり効いてますね(´・ω・`)




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