SIE WWS吉田修平氏

SIE WWS吉田修平氏に気になるインディーゲームのことを聞き倒しつつ、何とか次世代機のことも……と思っていたら、最終的には『Dreams Universe』の魅力に触れた

SIE WWS吉田

――近年アジアのインディーゲームは底上げがなされているという実感が、吉田さんの中にはある?

吉田ありますね。昨年から今年にかけてさらに。弊社では、現地のデベロッパーをサポートするプログラムを行なっているんですね。中国だと、China Hero Projectですね。そのプロジェクトに参加しているタイトルの中からいくつかを、今回BitSummitで紹介しています。

――China Hero Projectの成果がBitSummitで出てきているということですね。

吉田そう思います。私たちだけではなくて、台湾ブースやテンセントさんのWeGameのブースなどにも展開されていましたよね。BitSummit全体でも、アジアのゲームが存在感を増しているように思います。

――吉田さん的にはアジアのゲームの持ち味はどのへんにあると思われますか?

吉田中国ならではの剣戟があったり、中国の歴史にもとづいた設定があったりと、地域に根ざした設定が魅力ですよね。あとはアートですね。背景が墨絵のようできれいなグラフィックだったり。これは東京ゲームショウでも出展されていて、「お!」と思ったのですが、絵柄やテーマがアジアっぽいタイトルもありましたね。

――地域に根ざしたテイストというのは、たしかにありますね。

吉田SFでも、20xx年の荒廃した上海を舞台にした、中国のデベロッパーならではのタイトルもありました。実際のところ、その地域の現地のデベロッパーが作るタイトルってあるじゃないですか。サッカーパンチがシアトルをベースにゲームを作ったり、『Days Gone』では、オレゴン州のチームが現地を舞台にしていたり。そういった自分たちが住んでいる土地を舞台しているという意味で、上海の未来や近未来を描くというは、中国のデベロッパーならではのもので、おもしろいですね。

――ワールドワイド・スタジオのプレジデントとして、世界各地域のスタジオは、それぞれの地域の持ち味を活かしたタイトルを作るのが望ましい?

吉田作るべきとまでは思わないのですが、(住んでいる土地には)自然とふだんから影響を受けていますので、そのよさを活かすべきだとは思いますね。とくに欧米のゲームなどですごくお金をかけている作品に、真っ向から勝負するというのは難しいじゃないですか。ところが、欧米のゲームが作らないような、独特なテーマやアートがあれば、成功するチャンスがある。これは、日本のデベロッパーにも言えることだと思いますが。

――日本のデベロッパーは、自国の地域の属性を活かしたものに対してはあまり意識が鋭くない?

吉田それは戻ってきていると思います。一時は、欧米のゲームに触発されたFPSなどを作ろうとしていたのが、いまは自分たちの強みを活かす方向に戻ってきているという実感があります。日本のゲームファンは海外にも多く、日本テイストの作品を求める欧米のユーザーさんも大勢いらっしゃいます。むしろおもいっきり日本テイストの作品を作ったほうが、欧米市場で目立つということもあります。その成功例のひとつとして、『ペルソナ』シリーズがありますよね。

――ワールドワイドで展開されてみて、肌感覚として自国の特性を活かしたほうが評価されやすいと感じていらっしゃるのですか?

吉田感じています。欧米市場で評価されている日本のゲームが、必ずしも欧米市場に向けて制作したものではなかったりするのは、最近のいい意味での現象だと思います。もちろん、『モンスターハンター』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズのように、明確にグローバルをターゲットに据えたチームもありますが。

――二分化されているんですかね。

吉田いま中規模のタイトルは、欧米市場ではきびしいんですね。タイトルのボリュームやマーケットの規模では、AAAタイトルに負けてしまうので。そんなとき、欧米のほかのスタジオが作らないようなテーマや見栄えのゲームであれば競争相手がいないので、逆に日本的なものが存在感を発揮できるチャンスがあるのではないかと思います。

インディーゲームのクオリティーは底上げされている

――BitSummitを俯瞰されてみて、改めてのインディーゲームシーンに対する感想をお願いします。

吉田毎年思うのですが、年々クオリティーがアップしてきていますよね。これは、ゲームエンジンなどのおかげでもあるとも思うのですが、学生さんが作られているような作品であっても、プロフェッショナルに近いクオリティーのものばかりになってきている感じがします。BitSummitの会場は、大手パブリッシャーのあいだに個人レベルで開発している小さなインディーゲームのブースがあるという極めておもしろい構成なのですが、会場内を歩いていても、大手と個人レベルの違いがわからないくらい、けっこうクオリティーの高いものが多いと思います。

――底上げはされてきている?

吉田されてきていると思います。



近年のインディーゲー 日本の中堅サードメーカー以上のクオリティに



 超大作ゲーとインディーゲーの中間ポジションである日本の中堅サードメーカーはまさに板挟み状態で厳しくなるでしょうねえ・・
ペルソナ5とかニーアオートマタみたいな日本ならではの独自路線で活路を開いていくしかないのかも(´・ω・`)



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