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決算レポート:任天堂(9月20日ニンテンドースイッチライト発売)

決算レポート
・任天堂の2020年3月期1Qは、2%増収、10%営業減益。ニンテンドースイッチ・ハード、ソフトは前年比で増加したが、対ユーロ円高、前1Qにあったニンテンドークラシックミニが激減したこと、3DSハード、ソフトの減少などが減益要因となった。
・会社側は2020年3月期業績予想(営業利益2,600億円、前年比4%増)を維持。9月発売の「ニンテンドースイッチライト」の会社側販売計画は不明だが、楽天証券では今期400万台、来期600万台と予想。今後2~3年、全社業績をけん引する可能性も。
・楽天証券では、今期営業利益を2,900億円(前年比16%増)と予想。ニンテンドースイッチライトと11月発売の「ポケットモンスター ソード・シールド」に期待したい。また来期以降、「マリオカート」等の定番ソフトの次回作が発売される可能性がある。今後6~12カ月間の目標株価は4万7,000円を維持する。
任天堂の2020年3月期1Q(2019年4-6月期)は、売上高1,721億1,100万円(前年比2.4%増)、営業利益274億2,800万円(同10.2%減)、経常利益222億3,200万円(同49.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益166億400万円(同45.7%減)となりました。

 ニンテンドースイッチ(以下NS)・ハード販売台数が前1Q188万台→今1Q213万台、同ソフトが前1Q1,796万本→今1Q2,262万本と、主力機種のハード、ソフトが順調に増加したにもかかわらず営業減益になったのは意外ですが、これは以下の要因によります。

 まず、対ユーロ円高で約20億円の営業減益要因が発生しました。対ドルでは今1Qのドル売上高6億円に対してドル仕入高(原価段階)7億円で、年度ではほぼ均衡するため、対ドル円高による営業利益へのマイナス要因はありませんが、対ユーロではユーロ建て仕入高がなくユーロ売上高3億ユーロのみなので、営業利益に円高デメリットが発生しました。

 また、「ニンテンドークラシックミニ」販売台数が前1Q174万台、今1Q3万台と大きく減少し、これも営業減益要因になりました。研究開発費も同じく167億9,600万円から177億2,600万円と増えました。3DSハード、ソフト売上高が大きく減少したことも影響しました。

 NSの新作ソフトは、前1Qの「ドンキーコング トロピカルフリーズ」140万本、「マリオテニス エース」138万本の2作に対して、今1Qは「スーパーマリオメーカー2」242万本の1作だけでした。ただし「スーパーマリオメーカー2」の販売本数が多かったこと、「マリオカート8デラックス」などの既存ソフトが堅調に売れたため、ソフト販売は増益要因になったと思われます。同様に、NSハードが伸びた事、NSハードの採算が上がったと思われることから、ハード販売も増益要因になったと思われます。

 経常利益は前年比49.3%減の大幅減益となりました。任天堂が2019年6月末で保有する外貨建て資産(外貨建ての現預金、短期有価証券、売掛金など)推定5,000~6,000億円について、3月末の為替レートに対して6月末が円高になったため、為替差損120億6,200万円が営業外費用に計上されました。前1Qは為替差益75億100万円が営業外収益に計上されたため、今1Qは経常利益の減益幅が大きくなりました。

 なお、為替差損益は今期末に改めて評価されるため、今1Qの為替差損が2020年3月期通期の為替差損になるかどうかは2020年3月期末の為替レート次第です。

表1 任天堂の業績

株価    39,320円(2019/8/8)    
発行済み株数    119,124千株    
時価総額    4,683,956百万円(2019/8/8)    
単位:百万円、円            
出所:会社資料より楽天証券作成            
注1:発行済み株数は自己株式を除いたもの   
注2:当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益

表2 任天堂の業績予想の前提(2019年8月)

出所:楽天証券作成                        
注1:家庭用ゲーム(今回)のニンテンドースイッチ(標準型)会社予想には、ライトを含む。同楽天証券予想はライトを除く                       
注2:家庭用ゲーム(前回)のニンテンドースイッチは、会社予想、楽天証券予想とも、標準型のみ

表3 任天堂:ニンテンドースイッチ・ハード、ソフトの販売台数、本数(四半期ベース)

単位:万台、万本        
出所:会社資料より楽天証券作成
注:端数処理の関係で一部合計が合わない場合がある

表4 主要な任天堂製ニンテンドースイッチ用ソフトの販売本数

単位:万本
出所:会社資料より楽天証券作成
注1:任天堂出荷ベース、ダウンロード、ハードウェア同梱を含む
注2:端数処理のため合計が合わない場合がある

2019年9月20日に任天堂は「ニンテンドースイッチライト」(以下NSライト、税抜き価格1万9,980円)を発売する予定です。現行のNSからテレビに接続する機能を除いて小型化したものです。ソフトはほとんどのNS用がそのまま使えますが、携帯モードがないソフトなど一部のソフトは遊べないか、機能が制約されます。

 会社側では、NSライトの販売台数予想を開示していません。NSハードの今期販売台数予想1,800万台(前期は1,695万台)の中にNSライトも含まれています。実際にNSライトが何台含まれているか不明ですが、100万台以上と思われます。従って、従来のNS(標準型)の販売台数は既に前期でピークを打ち、今期から下降局面入りすると会社側は見ているもようです。


 楽天証券では、NSライト販売台数予想を、今期400万台、来期600万台としました。ニンテンドー3DSの過去の年間販売実績から、NSライトの実需を今期、来期ともに600~1,000万台と予想しましたが(日本200~400万台、欧州その他200~300万台、北米200~300万台)、会社側が控え目に供給する可能性を考慮しました。NSライトは、発売後2~3年以上好調な売り上げが予想されますが、これは世界の携帯型ゲーム市場(例えば日本と欧州の電車の中の需要)が現在ほぼがら空きになっており、これをNSライトが埋めると思われるためです。



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反応

・はやない?
まぁ任天堂ハードってこんなもんだけども
・はっや!
よくもまぁこんなポンコツ売りよるわ
・うわあああああああああああああああ
まあだからこそのライトとかなんだろうけどどれくらい売れるんだろうな
・エース安田WSJ望月がどんなアクロバティック擁護記事書くのか見ものや
・相変わらず任天堂ハードは儚い生涯だな


携帯機需要取り込んであのザマだからね(´・ω・`)