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祝『moon』スイッチ版配信決定記念! 木村祥朗氏×倉島一幸氏ロングインタビュー。復活の舞台裏から変更点、あの“幻の結末”のことまで、たっぷり訊きました(1/2)

ファミ通.com - 190906-204015
オリジナル版発売当時の『moon』キャッチコピーは、“もう、勇者しない。”。RPGの世界に入って出られなくなってしまった主人公は、元の世界に戻るために“RPGの世界の内側”を冒険することになりますが、モンスターを殺しまくってレベルを上げるなんて行為は、じつは「悪いことなんじゃないか?」と考えさせるような視点をプレイヤーにもたらした革命的なゲームでもありました。このRPGへのアンチテーゼとも感じられそうなほどに狂暴でロックな思想に溢れた『moon』は、数多くの作品に影響を与えています。

そんな『moon』は、どういうわけか、これまで一度も移植されることもなく、中古ソフトはプレミア価格でおいそれと手が出せないようなゲームになっていましたが、ついに! 本日!『moon』がNintendo Switchで配信されることが発表されたのです! えらいこっちゃ! 
 
 ……というわけで、さっそく『moon』復活のキーマンである、オニオンゲームスの木村祥朗氏と、倉島一幸氏に急きょ緊急直撃取材を敢行。『moon』は、スクウェア(現:スクウェア・エニックス)を退社して、新たにラブデリックという開発会社に集ったメンバーが生み出したゲームなのですが、その中のひとりである木村氏は『moon』開発の中心でゲーム全体を見ていた人物であり、倉島氏はキャラクターデザインを一手に担当していたデザイナーです。

 現在オニオンゲームスからオンリーワンの作品を送り出しているおふたりに、今回の『moon』復活の舞台裏から、移植に当たっての苦労や、みんなが気になる変更点や追加要素に至るまでをたっぷりとうかがいました。


――まさかの『moon』がまた遊べるようになるというニュースに、いまも少し興奮しています。
どうして今回、移植が実現することになったのですか?

木村
じつは『moon』をまた現行機で遊べるようにしよう、という試みは……遥か昔からトライしていたんです。
――遙か昔ですか。
木村
というか、それは僕だけじゃなく、おそらく、幾度となくどこかで誰かがトライしてきたみたいです。
でも、いつも頓挫したと聞いてます。大人の事情とかなのかなぁ……。
倉島
10年位前から4回くらいは噂を聞いたよね。
――これまで移植については「某携帯機で発売に向けて動いている」とか、いろいろなウワサが飛び交っていましたが……。
木村
……その話は知らないです。断固として知らない(笑)。
倉島
ムキになったら、逆にあやしいでしょう(笑)。でも、『moon』が10周年のときに
開発したラブデリックのメンバーで集まって同窓会の生放送をしたことがあったけれど、あの場所でもすでに移植についての話は出ていたよね。
――では、いったいいつから仕込んでいたのですか? オニオンゲームスがこれまで『Million Onion Hotel』、
『BLACK BIRD』、『勇者ヤマダくん』をリリースしてきたその裏で、まさか『moon』移植のための作業をされていたなんて。

木村
じつは、僕がオニオンゲームスを作るもっと前から色々考えてて……
ボソボソ……でやろうって話になったりさ……あの会社もボソボソ……。
倉島
インタビューでそんな小声でナイショ話しても意味ないでしょう。
――よく聴こえないのですが、その話、載せられないんですよね(笑)。
木村
うん(笑)。
倉島
やっぱり。
木村
で、兎にも角にも、様々な『moon』じゃない挑戦をそれぞれが経てきた中で、出会いがあったんです。
ある日、KADOKAWAの『moon』大好きなプロデューサーのふたりがオニオンゲームスにやってきて相談が始まりました。
そして、その後Route24の西(健一氏:ラブデリックの主要メンバーのひとり)さんに相談して、
元ラブデメンバー全員に相談して、と地道にコミュニケーションしてコンセンサスとりました。
そして、全体的に「賛成」という方向に傾いてくれて……なんとかGOサインが出ました。だから、なんていうかミラクルなんです。

木村ははは(笑)。とにかくそんなこんなで、『moon』に関する昔のがれきを見つけたりしてたわけですが、……本当に極めつけで“やる気スイッチ”的なものをONに入れるきっかけがあったんですよ。

――それはいったい?

木村ある日、元ラブデリックの仲間が、某所から『moon』の”ほぼマスター”に相当するソースコードを見つけ出したんです。

――そんな流れの中、ついに『moon』のマスターソースまで出てきたと!

木村そう、ある日「マスターが入ったハードディスクがみつかりましたよ!」という話がKADOKAWAさんから来たのです。そりゃあ「ちょっとソースを解析してみましょうか」って話になりますよね。このソースコード再発見は、間違いなく『moon』復活の最大のきっかけです。

――なんだか考古学上の大発見のようですね。

木村うん。これで、エンジンがかかった感じになった。検証を重ねていくうちに、「これ、できるんじゃないの?」と。これまで移植については「やろうか、やれるか」というところで難儀してたわけですが、そうしたところでのオリジナルデータだから。

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反応

・PSハードで待望されてたのにまさかSwitchに来るとは
・大人の事情なら仕方ない
・マジでなんなんだろ
どっか削るとか変更もなく完全移植だしな
・元のデータが消失してた
それに近いのが最近ようやく見つかったとか
・いつも思うのは、どうして権利者というものは許可しないのだろうか?
単純に権利保持者がわからないから許可取れないのはともかくとして、わかっててNOという人は何がダメなんだろうか
条件が折り合いつかないにしても、死蔵するよりは…て感じのパターン多そうだけどなぁ
電ファミの座談会があって、その後マスターソースが出てくるという奇跡もあって、いろんな偶然と必然が重なって実現したSwitchリリースだったんだなあ

なんでよりにもよってスイッチなんだろうね(´・ω・`)