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【ネタバレコラム】『The Last of Us Part II』は“絶対におすすめしないAAA怪作”である――このゲームは残酷で愚かで空虚だが、私は大好きだ

【ネタバレコラム】
by渡邉卓也

『The Last of Us Part II』(以下、ラスアス2)を遊びはじめたときは、正直なところ「とんでもない蛇足ではないか」と思っていた。なぜなら、序盤におけるエリーの復讐の旅はまったくおもしろくない、ジョエルの真似事に過ぎないのだから。

いや、ラスアス2はノーティードッグのAAAタイトルなわけで、そのクオリティは類を見ない。足元に生える雑草から高層ビルまでとてつもないこだわりが見えるし、攻撃を受けると衝撃を受けて倒れ込むもそのまま戦えるシステムなども、リアルさをうまくゲームシステムに落とし込んでいる。


ラスアス2はリアルな描写がとてつもなく素晴らしいが、それを突き詰めたがゆえにストーリーも
無意味に近いものになってしまったかのような作品だ。しかし、それゆえに世界の姿を描けている。

人間が生きる意味などどこにもない。ただ生きているから執着が生まれるだけでしかない。
時が過ぎればすべては風化して消えてなくなる。けれども、生きるものにはそのときに何かが見える。
だから、譲れない何かを互いに奪い続けている。本作はその厳しい事実をただ描いただけではないか。

はっきりいって、ラスアス2を遊んでいると目を反らしたくなるだろう。ビジュアルのグロテスクさよりも、ともすればプレイヤーを追い詰めるかのような精神的な恐ろしさ、そして残酷な世界に気が滅入ってしまうかもしれない。本作を「大作ゲーム」だとか「有名なアクションアドベンチャー」と捉えていると、嫌いになる人もいるだろう。

しかし、目を反らしても世界の残酷さは必ずどこかに存在しているのである。ラスアス2は多くの人に期待される超大作なのに、そのグロテスクさに光を当ててしまったゲームなのだ。

「ラスアス2をプレイすべきか?」と問われたら、「グロテスクだから絶対にプレイすべきでない」と私は答える。
けれどもそのグロテスクさは誰もが知っていて、どこにでもあって、ずっと変わらないものだ。
多くの人がただ気づいていないだけで、人間はいつも何かにナイフを突き立てて生きているのである。

私は、その事実を描いてしまったラスアス2が好きだ。大好きだ。目を反らしたくなるほど、よく世界を描けているのだから。


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反応

・なんだこれ薄っぺらいな
・マリオの乳で育った男の新作
・ラスアス2クリアして良くこんな薄っぺらい感想書けるな
流石マリオの乳で育った奴
・こんな文で原稿料貰ってるとしたら犯罪的だな
・福山みたいに感情的になるゴミレビュアーより遥かにマシ


IGNJはまたラスアス2に粘着してんのか(´・ω・`)

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