山本敏晴のブログ

1965年生、仙台出身。医師・写真家・NPO法人宇宙船地球号理事長。元国境なき医師団日本理事。 峭餾欟力師」という概念を提唱。企業の社会的責任(CSR)を推進。世界中で大切なものの「お絵描きイベント」を実施。著書に『世界で一番いのちの短い国』『アフガニスタンに住む彼女からあなたへ』 『国際協力師になるために』、『あなたのたいせつなものはなんですか?』『世界と恋するおしごと』『地球温暖化 しずみゆく楽園ツバル』『「国際協力」をやってみませんか?』など

2007年12月

鳥インフルエンザ、人から人に感染の件(中国)

.
鳥インフルエンザに関し、最近、誤報が多い。

この最大の原因は、
マスコミが、「誤解」しているため、である。

多くのマスコミが、
人が、「鳥インフルエンザ」に感染した場合、
いきなり
「人から人に感染する、鳥インフルエンザ」
が、ついに誕生した!
と報道する。

が、実際は、上記の報道の、ほとんどが
間違いである。

鳥から人に感染する場合、
感染源の鳥は、通常すぐ死んでしまうので
世界的な流行になることは、ない。

ところが、
人から人に感染する場合、
潜伏期の間(3日間ぐらい)の間に、
人は、航空機に乗り、ウィルスをまき散らし、
都会にやってきた後、さらに
満員電車にのって、ウィルスをまき散らす。

あっというまに、
数万人の人に、感染が広がる可能性が高い。

・・・

WHOによれば、鳥インフルエンザの流行には、「六つの段階」がある。


第一段階 : 鳥から鳥に感染(局地的流行)

第二段階 : 鳥から鳥に感染(広範な流行)

第三段階 : 鳥から人に感染

第四段階 : 人から人に感染
(局地的流行 : 例 二十五人未満で二週間以内で地域限局)

第五段階 : 人から人に感染
(局地的流行 : 例 二十五〜五十人で二〜四週間以内で地域限局)

第六段階 : 人から人に感染(広範な流行)


ちなみに、第四段階の、人から人に感染できるようになった段階で
「新型インフルエンザ」と呼び名を変えることに決定されている。

・・・

要するに、
第三段階の、鳥から人に感染する段階と、
第四段階の、人から人に感染する段階では、
社会への脅威が
まったく違うのである。

言っておくが、鳥インフルエンザに感染した場合、
人の死亡率は、60%以上だ。
80%とも言われている。

・・・

もしも、
本当に、人から人の感染が、発生してしまった場合、
(中国で)
感染した患者が、航空機に乗って、日本にやってくる。
北京から日本までは、数時間。
潜伏期は、3日間ぐらいなので、まだ、発症しない。

よって、
成田空港に、発熱している患者を探知するための
サーモメーター(温度感知機)を設置しても、
あまり有効ではない。

三日後、その患者が、東京の山手線や、大阪の環状線に乗る。
その人が、呼吸をするたび、半径6m以内の人に
ウィルスが感染する可能性がある。

(ちなみに、潜伏期の最後の時期と、
 発症(発熱など)した直後の時期に、
 大量のウィルスが、患者から放出される。
 息をするたびに。)

ウィルスをうつされてしまった人は、
また新しい感染源となり、次の人にうつす。

で、
通常のインフルエンザのように、
死亡率が、1万分の1、ぐらいなら、まだいいのだが、
今回の
鳥インフルエンザ(または、新型インフルエンザ)の死亡率は、
60%から80%なのである。

ケタが、三つぐらい、違うのだ。

・・・

以上を整理すると、以下の3点になる。

1.マスコミの報道は、誤報が多い。

2.鳥から人、と、人から人の感染を、明確に分けて考える。

3.もし、人から人(第四段階)の発生が本当だったら、
  早急に対策が必要。

・・・

以上を踏まえて、中国で判明した、事実は、以下。
(マスコミ経由ではない、政府の広報)

・・・

11月24日

 中華人民共和国において、江蘇省の、24歳男性が
 インフルエンザの症状を発症した。

11月27日

 病院に入院。

12月2日

 死亡。

 この患者の血液から、
 鳥インフルエンザ(H5N1)を確認した。

 この男性は、発症前に、
 病気の鳥に、接触していない。

12月3日

 上記の患者の父親、52歳男性が、
 息子と同じような症状を発症し、
 病院に入院した。

12月6日

 上記の父親が、
 鳥インフルエンザ(H5N1)に感染していることを
 病院および中国政府は、確認した。

同日(中国)

 中国政府は、WHOにより作られたマニュアルに基づき、
 上記の患者たちと接触した人たちの、
 監視や移動の制限などの防疫措置を行っている。

12月9日(日本)

 厚生労働省は、ことの重大さを認識し、
 事前に、WHOから送られているマニュアルにより
 以下の対策を実施。

 1.発生国からの、入国者の管理

 (1)サーモグラフィー(体温の監視)、呼吸器症状
 (2)(1)のあるものに、接触したかの調査
 (3)接触歴・滞在歴によっては、血液検査
 (4)H5N1が確認されれば、入院加療

 2.WHOからの詳細な情報を入手


12月10日(中国)

 詳しく調べた結果、上記の中国の患者の父親は、
 どうやら、鳥と接触したことは、あったらしい。

12月11日(中国)

 中国政府(衛生部)によれば、
 二つの症例から検出されたウィルスは、いずれも、
 人から人に感染するための生物学的能力を
 持っていないと言っている。

・・・

参考:

昨年(2006年)インドネシアの「カロ」において、
人から人への感染が発生した疑いがあったが
(1)確証がなく、
(2)家族内感染にとどまった
ことから、はっきりした人から人への感染だったかは、
わからない。

・・・

以上が、事実である。

ともかく、今回の中国のケースも
今のところ、
人から人への感染が、
発生した可能性はあるが、確定はしていない。
(現在、やや否定的。)

ともかく、
もし、WHOが
「人から人」に感染する、すなわち
第四段階に、鳥インフルエンザが入り、
「新型インフルエンザ」が誕生した、
と、発表したならば、
世界に、衝撃が走る。

だって、
人の移動が、厳重に管理・制限されなければ
新型インフルエンザは、防げないからだ。

死亡率は、1万分の1ではない。
少なくとも、60%以上なのだ。

・・・

これより、詳しい情報をしりたい人は、
下記の、私のブログへ。

鳥インフルエンザ、世界的大流行の予兆 5,797字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51353678.html

また、
検索エンジンで、この件を検査する場合、
マスコミ関係のものは
誤報が多いので、情報収集には注意が必要なことを
繰り返しておく。

で、一応、
厚生労働省、国立感染症研究所などが
一応、信頼するにたる、情報源となる。

ただ、日本の政府機関の場合、
国民の混乱(暴動?)を防ぐために、
逆に、控え目に、状況を広報する傾向がある。

・・・

よって、
信頼できるのは、やはり下記。

WHOの
Avian Influenza (鳥インフルエンザ)のこと

http://www.who.int/topics/avian_influenza/en/

どんなに傷ついても、講演の批判を受けなきゃ・・・(涙)

.
私立の学園などから講演依頼を受けることがある。
すると、中学校と高校を合わせて
数百人から千数百人の前で、講演をすることがある。
(今年も、数件あった。)

私は、「自己満足」の講演をすることがないように
(また、次回の講演で、より良い講演ができるように)
講演を聴講された方々(この場合は生徒様たち)に
必ず、講演後に、以下のレポートを書いてもらっている。

1.一番印象に残ったことは、何ですか?
2.質問はありますか?
3.今日の講演で、悪かったところは、どこですか?

・・・

すると、必ず、批判も来る。

私は、もともと、かなりの悲観主義者で
書いてもらったコメントを読む時に、
どうしても、悪いところばかりに、眼が行く。

頂いた感想文たち、すべてに目を通すのだが、
どうしても、悪いところのほうが、
「強く」心に残ってしまう。

あまりに、強烈な、罵詈雑言も、時にあり、
立ち直れないくらい、落ち込んでしまい、
講演など、もうしないほうが、
良いんではないか、と思うことも、しばしばだ。

・・・

批判の、具体例を、自分への「戒め」のために、
あえて書いておく。


「早口すぎる」
「一人走りしている感じが、イヤだった」

「講演に、なれすぎている」
「扱うテーマが大きすぎて、何が言いたいか、わからない」

「平仮名のため、読みにくい」
「国際協力師の年収を強調しすぎ」

「何かと、日本が悪いといい、不愉快だった」
「死ぬ、という言葉を、軽くいいすぎる」

「音楽(BGM,SE)が、まったく合っていない」
「画像(写真)は、つまらない。映像(動画)がいい。」

「講演をした、あの人が、嫌いだ」

・・・

やっぱり、私は、講演をするには、向いていないんだな、
と、強く思う。

もともと私は、高校時代、ほとんど「引きこもり」状態で
内向的な性格だった。

当時、自分の夢が見つからず、夢を見つける方法すら
わからず、ただ、悶々とした日々を送っていた。

漫画と歴史小説だけを繰り返し読んでいたため、
結果的に、「対人恐怖症」のような精神状態になり、
人と話をする時に、相手の目を見ることが苦手になった。

(医者になってから、多少、改善したが・・)

そんな私が、大勢の人の前で、講演をするなど、
無謀なのも、はなはだしい。

上記のような批判たちが来る、本質的な問題は、
すべて私の「根本的な性格の歪み」にある、と思う。

やっぱり、
講演など、もうやめようか、と思ったが、
一応、上記に対する「言い訳」をさせて頂く。


「早口」なのは、テンポを良くするため、かつ、飽きさせないために
わざとそうしている。
ゆっくり話して、かえって寝てしまう人が増えた経験があるので、
難しいところ。

「扱うテーマが大きく、何が言いたいかわかりにくい」
という苦情に対しては、わかりやすいように、
今後、最初に、「結論」と、「全体の流れ」を、
言ってしまおうかと思った。

「平仮名が読みにくい」という批判に対しては、
聴講者の中に、中学生が入っている場合、
中学一年生の中でも、さらに学力の低い子に
講演内容を合わせるので、どうしても、そうなってしまう。
が、今後、小学3年生までに覚える、本当に基礎的な漢字は
導入するかもしれない。

「国際協力師の年収の強調」は、
国際協力が、無給のボランティアではなく、
有給のプロの仕事だということを、伝えるため。
一般の人の固定観念をくつがえすため、必要だった。

「日本が悪い」というよりは、
「日本の豊かな生活」が、世界の貧困や、戦争、
そして地球温暖化に関係している、ということを
わかりやすく伝えるため。

「死ぬ」という言葉を軽く言っているつもりはないが、
時間の関係で、悲しく暗いシーンを
早いテンポで、短めに流してしまうと
そういう印象になるかもしれない。

「音楽」の改善と「動画」の導入は
予算と時間の関係で、できる範囲で検討中。

「嫌われる」のは、いたしかたない。
インパクトのある講演をするためには、
なんらかの「個性」が必要で、
それが、万人に受け入れられるとは、思わない。
よって、しかたがないと思っている。

・・・

ともかく、こうした批判が、
少数意見なのか、多数意見なのかを知るために、
統計をとってみた。

・・・

G学園(中学高等学校)での、講演の結果

613人へのアンケート調査によると、

1.講演が、良かったという趣旨のもの 558人(91%)

2.講演が、悪かったという趣旨のもの 55人(9%)


この計算結果を見て、やっと少し立ち直った。
全体としは、9割ぐらいの人が
「世界のことを知るきっかけになった」
などの、概ね(おおむね)、肯定的な意見を書いていたからだ。

以下、その具体例


「世界の様々な事件が、日本と関係しているとわかった。」
「日々の生活を、改めようと思った。」

「日本が、いかに豊かで、幸せかを、実感した。」
「当たり前だと思っていることが、そうではないと感じた。」


上記以外にも、講演の手法自体への
肯定的なコメントは、相当数あった。

・・・

また
当法人が推進している「国際協力師」の概念の啓発に関しては、
「プロとして援助を行う、国際協力師になりたい」
という趣旨の感想を書いた生徒たちが、
24人(3.9%)いた。

以下、その具体例


「僕もやってみたいと思った」
「こういう職業もあるんだなぁって思った」

「国連で働くために、するべきことは?」
「ジャイカに入りたいと思った。」

「弁護士として国際協力をする方法は?」
「僕でも、役に立てますか?」


これをみて、やっぱり、講演やって良かったかな、と
少し思った。

・・・

今年(2007年)の間に、
61回の講演を行い、総計で、12、369名 の方々が
私の講演を聞いて下さった。

批判を持たれる方も、たくさんいらしただろうし、
何かを感じて下さった方も、少しはいらしただろう、と思う。

・・・

最後に、これからもずっと、批判を受け続ける勇気を
私にくれた、
ある少年からの、わずか1行だけのコメントを、掲載させて頂く。



「今日、夢をもらった」



高校時代、夢が見つからず、ひきこもっていた私が
今、こんな仕事をしている。


ちょっとだけ、今日だけでいいから、そう信じていたい。

映画ツバルの主催者募集!

.
地球温暖化と、あなたにできることを紹介する映像作品
「ツバル」ですが、だいぶ出来てきました。

で、
東京と、名古屋では、上映する日程が、なんとか決まりました。

2月9日、名古屋、つながれっと名古屋
(主催、NPO法人・参画プラネット)
http://tsunagalet-club.net/event2007/event08.02.09.html
http://www.tsunagalet.city.nagoya.jp/search/index.asp#

2月17日、東京、広尾、JICA地球ひろば
(主催、NPO法人・宇宙船地球号)
http://www.ets-org.jp/
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html

・・・

ですが、
関西方面(大阪・京都あたり?)での上映が
まったく、決まっておりません。

つきましては、
映画ツバルの上映会の、主催者となって頂ける
団体や個人の方を、募集させて頂きます。

下記まで、ご連絡くださいませ。
info@ets-org.jp (@を小文字の@に変更して送って下さい。)

題名は、以下。

「 Thinking about TUVALU Sinking 
地球温暖化で沈みゆく国ツバル 」

内容は、以下。

地球温暖化のために、水没してしまうと言われる島国ツバル。
そこに住む子どもたちに「大切なもの」の絵を描いてもらった。

それらの絵が描かれた社会背景・家庭環境を探ることで、
徐々にわかってゆく衝撃のツバルの真実。

そして今、あなたにできることは何か?
Earth the Spaceship . . . ETS



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