山本敏晴のブログ

1965年生、仙台出身。医師・写真家・NPO法人宇宙船地球号理事長。元国境なき医師団日本理事。 峭餾欟力師」という概念を提唱。企業の社会的責任(CSR)を推進。世界中で大切なものの「お絵描きイベント」を実施。著書に『世界で一番いのちの短い国』『アフガニスタンに住む彼女からあなたへ』 『国際協力師になるために』、『あなたのたいせつなものはなんですか?』『世界と恋するおしごと』『地球温暖化 しずみゆく楽園ツバル』『「国際協力」をやってみませんか?』など

2008年05月

賢い市民、家電量販店でエアコンを買うの巻

.
最近、暑いわねぇ。
うちのクーラー、壊れちゃったから、
流石に今年は、新しいのを買おうかしら。
温暖化で、暑そうだしねー。

どこの店で買おうかしらね?

環境に配慮して、商品を売っている店は・・・と。

例によって、宇宙船地球号の
「商品別CSRランキング、あいうえお順」では
http://www.ets-org.jp/hosoku/CSR_000_aiueo.html

なんと!
大型ディスカウントストア(家電量販店)で、
CSRリポートを出しているのは、
ビックカメラだけ!?

しんじらーんなーーい。

ヨドバシカメラ、ヤマダ電機、コジマとかは、
何もしてないのかしら。

ま、ともかく、
これでは、選択の余地なく、
(家電量販店で買うのだったら)
ビックカメラにいくしかないわね。

池袋とか、有楽町にあったかしら。

移動に化石燃料が使われるから、
なるべく近いところに行かなくちゃ。

・・・

さて、お店に着いたわ。

エアコンを作っている会社のランキングでは、
http://www.ets-org.jp/hosoku/CSR_000_aiueo.html

ルームエアコンのCSRランキングは、
市場シェア上位5社の中では

松下電器(パナソニック、ナショナル)と、ダイキン工業が、
ともに星4つで並んでいるわね。

市場シェアは、昔はダイキンが1位、最近は松下が1位。
うーん、どうしようかしらね。

こういう、ライバル関係にある企業は
どちらかが、CSRをやりだすと
相手も負けずに、始めるので、
急速に、業界全体の、CSR化が進むのよね。
で、まあ、
両雄、あいゆずらず、というところね。

こういう場合は・・

ちょっと面倒くさいけど、
ホームページからリンクしてるから、
各社のCSRリポートを、ざっと読んでみようっと。

松下は、
全ての製品をグリーンプロダクツ(GP)に、
全ての工場をクリーンファクトリー(CF)に。
企業が使う電力量よりも、
商品が市場に出て使用する電力の削減を
より重視している印象があるわ。

ダイキンは、
温室効果の高い、フルオロカーボンの排出量削減に
力を入れているみたいね。2001年度比で、70%削減だって。
あとは
中国でも積極的に障害者を雇用。タイでマングローブ植林。
社会貢献活動も、いろいろやっているようね。

うーーん。微妙ね。
甲乙つけがたいわ。

・・・

こういう時は、具体的に、個別の「商品」でみていくしかないわね。

エアコンの性能の中で、重要なものの一つが、
「COP性能指数」,だって聞いたわ。

これは、
エアコンンの性能(燃費)を示す指標で
coefficient of Performance の略称らしいの。

どれだけ少ない電気で、
どれだけ多くの空気を冷やせるか、の能力ね。

この数字が大きいほど、高性能らしいわ。

昔のクーラーは、2ぐらいだったのが、
最近は、4まで上がっていて、
これからは、6を超えていれば、優秀みたいね。

じゃ、COPが、6を超えている
燃費のよい、環境に良い、クーラーを買おうかしら?

ともかく、これが一つのポイントね。

・・・

あと、
環境省のホームページにある
「エコシミュレーター」
が、
めちゃくちゃ使えるって、きいたわ!

http://www.team-6.net/env_tech/simulator/y/

チーム・マイナス6%が運営しているみたいね。

ここは、政府がやっているサイトだから
各企業の利害とは関係なく
公平に評価しているはずだから
信用できるわよね。多分。

このサイトで、
メーカー名と、商品名も入力すると
なんと
その商品を購入した時に
CO2排出量とかが、わかるんだって!

それだけじゃなくって、年間の電気料金も
表示されるから、節約のできる
家計に優しい商品を見つけることもできるみたい。

携帯からもアクセスできるって言ってたわよ。
これを使わない手は、ないわね。

・・・

最後は、
商品のライフサイクルについて、
ちょっとは、考えなきゃね。

要するに、
商品が生まれて、使えなくなり、ゴミになるまえの間に、
トータルで、どれだけCO2がでるのかを
考えないと、実は、意味がないって、
誰かが、いっていたわ。

商品のライフサイクルには、確か・・・

(ちょっと長いけど、がんばって考えないとね)



1.原料の調達(通常、南米やアフリカの小さい企業)
   鉄や、銅、アルミニウム、など。

2.それを輸送

3.部品の製造(通常、中国や台湾などの中くらいの企業)
   それぞれのパーツを人件費の安い、国外で作る

4.それを輸送

5.日本の工場で、部品が合体させて製造。

6.それを輸送

7.問屋へ

8.それを輸送

9.小売店へ

10.消費者が購入し、それを家まで輸送

11.消費者が、電力を消費しながら、使用する。

12.壊れる。修理不能なら、ゴミになる。

13.それを輸送。

14.ゴミの場合、焼却や、埋め立てが行われる。

15.リサイクルセンターで、一部が再資源化されることも。



で、通常、メーカーが言っている、
「商品のライフサイクル全体で、
 うちの商品は非常にCO2排出が少ないです。」
と言っている言葉は、
残念ながら、
5.と、11.だけを問題にしていることが多い
ということ。

これがあるから、いまいち、信用できないんだよね。
CSRリポートを読むときに
だまされないようにしなくっちゃ。

ま、いいや。
なるべく、本当のことを、書いてあるメーカーを
選ぼおっと。


ライフサイクル全体で、CO2の排出が少なくなるように
私もできることを
がんばらなくっちゃ!!



・・・

補足1:

ビックカメラにて、実例で調査しました。

以下、ルームエアコン2機種の比較。

ダイキン工業 AN-22JRS(W)
 鉄筋9畳用
 165,700〜177,800円
 ビックカメラの省エネ性能評価 4つ星
 省エネ基準達成率 95%
 APF 6.3

松下(National) CS-22RJX(W)
 鉄筋9畳用
 144,600〜168,000円
 ビックカメラの省エネ性能評価 5つ星
 省エネ基準達成率 100%
 APF 6.6

よって、
9畳用で、かつ、15万円前後の価格帯における
比較では、一応、松下の方が上。

ただし、価格帯によっては、ダイキン、日立、東芝が上の
商品もあるので、要検討、です。

・・・

補足2:

APFとは、
JIS規格で定められている、エアコンの能力。

一定条件下でのエアコンの1kW当たりの冷暖房能力
を言う。

賢い市民、コンビニでジュースを買うの巻

.
あー、今日は、蒸し暑いわね。
のどが渇いたわ。

こんなに暑くなるなんて思わなかったから
マイ水筒、持って来るの忘れちゃった・・

しかたがないから、
コンビニで、何か飲み物を買おうかしら。

(本当は、こういうの、買わないほうがいいんだけど、
 今日だけは、ほんとに、のどが渇いたので
 許してね、地球さん。
 許してね、未来の子どもたち・・)

・・・・・

ええと
コンビニは、どの店が、
一番、環境に配慮し、社会に貢献してるんだったかしら??

そうそう。
こんな時は、宇宙船地球号の
「商品別CSRランキング・あいうえお順」
のページを、携帯でみなきゃね!

http://www.ets-org.jp/hosoku/CSR_000_aiueo.html

へえ・・
ミニストップが、一番、ランキング、上なのね。

でも、この辺り、ミニストップないのよね。
2位は、ローソン。
3位は、ファミリーマートかぁ。

じゃ、ローソンで買おうかしら。
エコ・ポイントとかいうのも、やってるみたいだし。

・・・ 

さて、ローソンに着いたわ。
どの飲み物を買おうかしら?

冷たいお茶系がいいんだけど、
うーーん・・

味は、みためじゃよくわからないから、
どれでもいいわ。

どうせなら、環境にやさしい会社のものを買おうかしらね。
一応。

またまた、携帯で宇宙船地球号のホームページへいって、
ジュース・・は、ないから、
「清涼飲料」をクリック、と。

http://www.ets-org.jp/hosoku/CSR_000_aiueo.html

あら、まあ。

CSRランキング1位は、サントリー。
星六つって、すごいわね。

2位は、伊藤園。5位まで載っているわ。

ふうん。
じゃ、一応、サントリーのお茶を買おうかしら。
「伊右衛門」って、変な名前ね。

でも、今日は、これにしてみるわ。
おじさん、これちょーだいっ!



・・・
・・・

注1:
今回の「コンビニで清涼飲料」のケースは、
あくまでも、
マイ水筒をもってくるのを、忘れた場合、の話である。


注2:
コンビニで、ペットボトルに入った清涼飲料を買うよりも、
自宅で、麦茶を作り、それを「マイ水筒」に入れて
持ち歩いたほうが、はるかに環境に良い。

ただし、
自宅で麦茶を作る時に、お湯を作ってはならない。
お湯を作るには、かなりのカロリー(都市ガスなど)が必要で
やかん一杯のお湯を沸かすには、
なんと、ペットボトル1本を作るよりも、多くの化石燃料を
使ってしまう。
よって、正解は、冷水で、麦茶を作り、
それをマイ水筒にいれて、持ち歩くこと。


注3:
環境にやさしい行動として、3Rというのがある。

1.リデュース(減らす)
2.リユース(同じ形のまま再使用)
3.リサイクル(形を変えて再使用)

この三つは、上から1,2、3、の順に環境にやさしい。

最も環境によい行動は、

1.の、りデュース、である。
  買うものを減らし、ゴミを減らす、こと。
  つまり、買わない、のが一番、環境に良いのである。

  (全然買わないのは無理なので、
   せめて、余計なものを買わない、というのが現実的)

2.のリユースとは、ガラス瓶などにはいった飲み物を飲み、
  そのガラス瓶を繰り返し使うのが、2番目に良い行動。
  ビール瓶などが、これにあたる。
  しかし、これでも、物流(運送)の時などに、化石燃料を消費する。

3.のリサイクルは、この3つの中では、最も劣る。
  ペットボトルを加工して、ポリエステルの服などを
  作るには、その加工のために、かなりの熱量が必要である。
  1本のペットボトルは、80gの石油で作れるが、
  それを加工しリサイクルするには、その数倍の石油が必要。

4.もちろん、この3Rの、どれもしないのが、一番悪い。
  というか、無関心が、最大の問題。


注4:
「余計なものは、買わない」のが、環境には一番いいのだが、
なんらかの理由で、どうしても必要だから、買う場合、
はじめて、
次善の策として、「環境に良いものを買う」ということになる。

強調したいのは、
「環境に良いもの」を買っても
多かれ少なかれ、CO2は出るし、資源は消費するので、
「買わない」行動よりは、劣る、ということである。

よって、
テレビのコマーシャルでよくやっている
「うちの会社の製品は、環境に優しいので、どんどん買って下さい」
というのは、もちろん、間違い。
だまされては、いけない。


注5:
NPO法人・宇宙船地球号が作った
「商品別CSRランキング、あいうえお順」(まだ制作中)
http://www.ets-org.jp/hosoku/CSR_000_aiueo.htmlは、
上記のように、
どうしても、買わなければならない場合、
どのように商品を選択していくか、の
参考にするために、作った。

と、いうか、まだ制作中なので、
手伝って頂けるボランティア・スタッフを募集中。

また、
115商品に対する評価がそろった段階で
ホームページ制作会社に外注し、
見やすく、綺麗なホームページを作る予定。

(これにより、携帯でも見やすい、
 美しいホームページに変化する。
 現状でも見られるが、大変、みにくい。)

後者を行ってくれる人も募集しているが
このホームページの製作に関しては
普段から仕事として(プロとして)
ホームページの製作にたずさわっている方に
お願いする方向。

ご興味のある方は、下記へEメールを。
info@ets-org.jp (@を小文字の@に変えて送って下さい。)


注6:
CSR(企業の社会的責任)について知りたい人は、以下へ
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/52280787.html

企画の概要は、以下
http://www.ets-org.jp/hosoku/CSR_000.html


注7:
ペットボトルは、使用後、捨てる時、
その専用の回収ボックスに入れても
実は、なんと、その8割が、
ゴミのまま「中国に輸出」されていることなど、
問題が多い。
この件に関しては、後日、書籍等の中で詳細に解説する。
Earth the Spaceship . . . ETS



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