山本敏晴のブログ

1965年生、仙台出身。医師・写真家・NPO法人宇宙船地球号理事長。元国境なき医師団日本理事。 峭餾欟力師」という概念を提唱。企業の社会的責任(CSR)を推進。世界中で大切なものの「お絵描きイベント」を実施。著書に『世界で一番いのちの短い国』『アフガニスタンに住む彼女からあなたへ』 『国際協力師になるために』、『あなたのたいせつなものはなんですか?』『世界と恋するおしごと』『地球温暖化 しずみゆく楽園ツバル』『「国際協力」をやってみませんか?』など

2010年05月

イギリスのボランティア養成校からモザンビークのNGOへ_あまこ22歳_1 4570字

.

自己紹介と、生い立ち


山本 では、ニックネームは、あまこ、で。
   まず、簡単に自己紹介をして頂けますか?

あまこ 現在22歳、今年23歳(になります。)

   イギリスのNGOがやっている
   ボランティア養成学校で半年間研修を受け、
   卒業後半年間モザンビークでボランティアとして活動(しました)。

   派遣先のプロジェクトは
   (学校の先生を育てる)教員養成学校の教師(教師のための教師)
   として派遣される(ことでした)。

   正規の仕事は英語教師(英語の教師の教師)だったのですが、
   行ってみると英語の時間がなく、
   (しかたがないので)
   英語を学びたい人を募り(つのり)英語クラブを作ったり、

   教育実習生について行って(普通の小中学校へ行き)、
   そこで保健(HIV・エイズ)のキャンペーンイベントをしたり、
   そういった活動をしていました。

山本 そうですか、では順番に質問していきますね。
   まず、生まれは何県ですか?

あまこ 岐阜県です。

山本 県庁所在地ですか?それとも田舎のほうですか?

あまこ ああ、もう田舎のほうですね、
    岐阜県の県庁所在地は岐阜市なんですが、
    (また)飛騨高山は観光地で有名なんですが、
    そこからも遠くて
    長野と愛知県の近くなので、ほんとに山ばっかりの所です。

山本 中学校ぐらいまでずっとそこですか?

あまこ 高校までですね。

山本 高校は普通科ですか?
   それとも商業高校とかなにかですか?

あまこ 一応普通科なんですが、
    私立に通わせてもらっていて
    家から1時間30分位かけて通っていました。
    公立高校に余り通いたくなかったので
    私立に通わせてもらっていました。

山本 親が(私立に)通わせたいのではなくて、
   あなたが(公立に)通いたくなかったの?

あまこ そうです、だから地元ではなくて周りからは
    「ちょっと、遠くて通いずらいね」    とか言われたりしました。

    ちょっと変わった子…みたいな感じだったのかも…

山本 それは、どういう理由ですか?

   私立と言うと、
   東京、大阪、名古屋などの大都市圏では、
   頭がいいとか、成績がいいからとか、
   あとはお金持ちが行くイメージや、
   制服が可愛いとかが挙げられますが。
   理由はどれですか?

あまこ 理由は公立に行きたい所がなくて、
    偏差値一番高いところは公立校だったのですが、
    そこには余り行きたくなかったんですね、
    なんでかな…

    同じ中学校からの友達が行くところに行きたくなかった
    というところです。

    知らない人の中に入って行きたかった。
    そのほうが新しい自分になれるような気がしてたんだと思います、
    今思えば。

    そして、私立の見学に行って雰囲気が気にいって通う事になりました。

山本 突っ込むと話が長くなりそうだからやめようかな・・

   「新しい自分になりたい」というのは
   中学校時代に嫌な事があったのかもしれないけど
   それを聞くと(長くなりそうで、しかも)
   今日の本筋から外れるのでやめます。
   (ききません。)

あまこ 特に凄く嫌な事があったっていうわけじゃないんですけどね。

山本 で、高校に入りました、と。
   で、高校は進学校ですか、それとも…

あまこ 進学校です、
    中でも私は進学クラスで
    国公立や難関私立を目指すクラスが1つだけあって、
    そこにずっと入ってました。

山本 ミッション系ですか?

あまこ ミッション系(キリスト教系学校の総称)ではないですが、
    創設者が学校教育の道徳を研究していた人で、
    道徳の授業とかがありましたね。

山本 思想っぽいところもあるということですね。
   でも、仏教系でもキリスト教系でもないんですね。

あまこ ないですね。

山本 そうですか、ここ(高校生活に関して)は飛ばして。

   高校生までの間や、(高校の)3年間で
   アフリカに興味ができたとか、
   国際協力の活動に関心があったとか、
   そういうのはあったんですか?

あまこ 中学校の時から英語が好きで、
    小学校1年生から英語は習っていたので、

    英語が好きで
    勉強やテストの点が取れるとか、そういう意味もあって。

    中学校の時に語学研修でオーストラリアに2週間行ったんですね、
    高校の時にも3週間程オーストラリアへ語学研修に
    行かせてもらってるんです、

    そこで外国に関する事や英語でコミニケーションできる喜び
    みたいなのを知ったんだと思います。

山本 なるほど、では、「英語から入った」ってことですよね。

あまこ そうですね。

山本 なるほどわかりました。
   私も語学留学、ニュージーランドやオーストラリアに行きましたよ。

あまこ あー、そうなんですか。

山本 英語からこの世界に入ったという事ですが、
   はじめから国際協力やアフリカの途上国に
   興味があったわけではないんですね。

あまこ そうですね、中学校の時は映画の翻訳家とかになりたかったです。

山本 戸田奈津子さん(映画字幕翻訳者)みたいなひと?

あまこ 高校の時に難民の話に興味を持って、
    そういったことが学べて外国語を学べるところを探して
    大学は決めたので、高校の時に…

    きっかけは何だったんだろう…
    世界史が好きだったので、そこで途上国の問題を学んで…

山本 高校の世界史の時間に「途上国の問題」を学ぶんですか?

あまこ 途上国まではいかないんですけど、
    植民地時代の流れのことを知ると、興味がわいて、
    いろいろ本を読んだりしてから・・という感じですかね、
    マザーテレサの本も好きで読んでいたので
    そういうところから、
    英語を使ってこういう道もあるとんだなと思いました。

    あと、先生が「映像の世紀」(NHK)という番組を
    毎回授業で15分から20分位、見せてくれていたんです。
    その内容が衝撃的で刺激を受けたのもあります。

山本 その番組(映像の世紀)は、
   途上国と言うよりは、世界のすべてのニュースをやっていたよね。

あまこ そうですね、だから最初は途上国限定というよりも
    国際関係とかそっちのほうに興味があったように思います。

・・・

大学受験は?


山本 わかりました。
   大学受験ですけども合格不合格を含めてどこを受験しましたか?
   ちなみに現役で合格しましたか?

あまこ はい、現役で合格しました。

    外国語学部を含めて、上智大学、フランス語学部を受けて、
    あと近くの名古屋の南山大学、
    立命館の国際関係学部、

上智大学
http://www.sophia.ac.jp/

南山大学
http://www.nanzan-u.ac.jp/

立命館大学
http://www.ritsumei.jp/index_j.html

    あと本命が国公立の大学だったので東京外国語大学をうけて、
    私立も受けた(受かった)んですけど、
    そっち(東京外国語大学)にいきました。

東京外国語大学 Tokyo University of Foreign Studies
http://www.tufs.ac.jp/

山本 東京外国語大学というと、「東京外大」ってやつですか?

あまこ そうです。

山本 何学部ですか?

あまこ フランス語学部にしたんですね、
    はじめは英語学部にしようとしていたんですが
    英語だけじゃだめらしい事を知って
    何か違う語学にしようと思い、
    フランス語学科にしました。

    フランス人はあまり英語が好きじゃないらしい
    ということを聞いたり、本を読んだりして
    それはどうしてなんだろうということを不思議に思って
    語学を学ぶ際に文化も学ぶじゃないですか、
    それで全く違う視点から世界を見るのも
    楽しいんじゃないかと思って決めました。

山本 わかりました、
   それって(学部を決めることは)受験する時に決めるんですか?

あまこ そうです、受験する時に決めなきゃいけないんです。

山本 それで、4校受験して、4つとも受かったの?

あまこ はい、4つとも受かりました。

山本 すごい!
   じゃあ頭いいんだね、知らないけど。

あまこ いや?

・・・

イギリスのボランティア養成学校へ


山本 さて、
   東京外国語大学は何年間なんですか、普通に4年間学ぶんですか?

あまこ はい、4年間です。

山本 じゃあ、今、あなた22歳だから…
   もしかして、学校休学してイギリスの学校に行っていたの?

あまこ はい、そうです、
    大学3年生の秋にイギリスに1年間留学して
    大学は休学して、
    次の年の秋に3年生の後期から復学しているんです。
    だから、ダブってるんです、1年間。

山本 あと、あなたが行っていたイギリスの学校、
   組織の名前を教えていただけますか?

あまこ CICDという、学校として登録されている団体です

CICD (College for International Cooperation and Development)
国際協力と開発のための学校
http://www.cicd-volunteerinafrica.org/ 英語サイト
http://www.cicdvolunteer-japan.org.uk/ 日本とサイト

山本 collegeというと、日本語訳で単科大学という意味になりますね、
   college for International Cooperation and Development, CICD,
   国際協力と開発のための学校ですね。
   事前にe-mailでURLも送ってもらっていますもんね。
   この、イギリスの学校に1年間行ったんですよね、

(注:アメリカ英語では、カレッジは、単科大学だが、
   イギリス英語では、カレッジは、あらゆる種類の学校をさす。)

あまこ 1年間です。

山本 その中で、「モザンビークにも行く」わけですか?

あまこ そのcollegeと呼んでいるんですけど、
    そこがやっているプログラムがあるんですよ、
    国際ボランティアプログラムというのが。

    半年間イギリスで学んでから、
    (国際協力の)ボランティアプログラムに半年間参加するんですね。

    半年間イギリスの学校で学んだ後に
    半年間どこかのボランティアプログラムに派遣される、
    セットになっているんですね。

山本 そのプログラム(の後半の部分)は、他にもいっぱい
   アジアやアフリカの国でもやっているのか、
   それとも、モザンビークだけでやっているのか…?

あまこ えっと、何ケ国かで(プログラムは)やっていて、
    私は9月からボランティアを始めるチームだったんですけど、
    途上国の団体、派遣先から
    このプロジェクトに何人欲しいという要請が来るんですね、
    その学校に。

    で、そこからチーム内でどこに行くかを個人で決めるんですね。
    うちのチームでは、南アフリカと、インドと、モザンビーグでした。

山本 あなたは、モザンビーグを希望したんですか?
   それとも仲間との話し合いの成りきでそう決まったんですか?

あまこ モザンビーグを希望しました。

    あと、インドは行った事があったのでとくに興味がなかったです。
    で、アフリカに行きたいというのがあったので。
    南アフリカは良かったんですけど
    プロジェクトがHIVのプロジェクトしかなくて、

    私は教育系のプロジェクトをみてみたいということがあったので、
    教育系のプロジェクトのあるモザンビークに決めました。

山本 モザンビークは元々フランス語?

あまこ ポルトガル語ですね。

山本 国語は(その国の中で)一番(人数が)多い民族の言語と、
   ポルトガル語(の二つ)が公用語?

あまこ 公用語はポルトガル語だけなんですよ。
    あと、現地語が20数個あるという感じです。

山本 それは、今時あれなんですよ…
   言いたい事がありますが、まぁ置いといてですね…

(注:欧米の言葉だけを、その国の公用語とするのは、
 現地文化尊重を考えた場合、はたしてどうか、という問題がある。
 しかし、多民族国家であるアフリカ諸国では、
 公用語にしてもらえなかった(相対的に少数の)民族たちから不満の声があがり、
 ヤブヘビになる(国内がかえって混乱する)可能性もあり、難しい。)

・・・
・・・

このブログの続きはこちらへ
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65462809.html

新宿ニコンサロン写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」20100914-0927


.

久しぶり!

ニコンサロンで、
「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」の写真展を
やらせてもらえることになりました。

関係各位、ありがとうございます。(平伏)


ニコンサロン
http://www.nikon-image.com/activity/salon/


今年は、カメラ・メーカー系の専用ギャラリーでの写真展は
(先日のペンタックスに続いて)二つめ、となります。


「ルーマニアの記憶 ・・大切なものは何?・・ 」PENTAX FORUM
http://www.pentax.jp/forum/gallery/20100414/


やはり今年2月にノミネートされた
「土門拳賞」の効果でしょうか。


実は上記の二つ以外にも、
(写真関係の)いろいろな依頼が入ってきました。
詳細は、下記のスケジュールをご覧くださいませ。

ちょっと「異色」のものもあります。

http://www.ets-org.jp/schedule.html


それはさておき・・



・・・

「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」写真展の詳細:


日時:
2010年9月14日(火)から9月27日(月)まで
午前10時から午後7時まで

場所:
新宿ニコンサロン
〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 (新宿エルタワー28F)
TEL 03-3344-0565
http://www.nikon-image.com/support/showroom/servicecenter/shinjuku/index.htm

(注: 新宿西口の、小田急ハルクの隣りのビルの28階です。)


入場無料、一般公開


会期中、休みなし。日曜日もやってます!

会期中、山本はずっと会場にいる予定(講演等が入らない限り)。



・・・

写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」  テーマと解説


HIVに感染している母親から生まれた子どもは、
生まれながらにしてHIVに感染していることがあります。
HIVに感染していても「死なずに生き続けられる薬」が、
現在、開発されましたが、
生き続ける子どもたちの現状は、壮絶です。

「エイズは、とても悪いことがした人が受ける『神の呪い』だ」
という現地の(宗教からくる)迷信があるため、
世間の人たちから子どもたちは差別を受け、
村八分となり、追い詰められていきます。

両親もHIVに感染していたため、
既にエイズを発症し死亡しているケースが多く、
子どもたちは「孤独と貧困」の中にいます。

さらに、子ども用の「シロップ状の薬」の味は、とてもまずく、
同時に、吐き気や頭痛などの副作用が出ます。
しかし、それに代わる薬はありませんので、
一生飲み続ける宿命にあります。
飲まないとエイズを発症し、死亡します。

ケニアで、このような状況の中で生きている子どもたちに、
尋ねてみました。
「あなたの大切なものは何ですか?」と。

彼ら彼女らのその答えから紡(つむ)ぎだされる
「HIVとともに生きる子どもたち」の、「苦しみ」と
「それを超える人間の強さ」を、感じて頂ければ幸いです。

なお、今回の写真は、
本人および保護者の承諾、
さらに関係した医療機関の合意のもとに撮影致しました。
保護者からは写真撮影に関する承諾者にサインも頂いております。

山本敏晴



・・・

HIV/エイズ関連の、山本敏晴のブログ:


HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア 2323字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65327489.html

国連エイズデー、HIV世界の現状 7191字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65328372.html

HIV/エイズの日本の現状 4876字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65330271.html


青年海外協力隊ケニア、エイズ対策あず帰国後その1 5224字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65434027.html

青年海外協力隊ケニア、エイズ対策あず帰国後その2 7786字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65434029.html

青年海外協力隊ケニア、エイズ対策あず帰国後その3 7949字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65434032.html

青年海外協力隊ケニア、エイズ対策あず帰国後その4 6326字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65434034.html


エイズ第一章、HIV/AIDSの医学的側面 6,753字 (国際協力、開発学)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51420328.html

エイズ第二章、HIV/AIDSの社会的側面 6,132字 (国際協力、開発学)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51445550.html

エイズ第三章、HIV/AIDSの包括的対策 10,476字 (国際協力、開発学)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51463531.html


・・・

関連書籍:

HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409726401X





国際NGO経験後、途上国の国立病院に勤務する女性医師_5 5780字

.

日本の大学の博士課程在籍中に、イギリスの大学院の修士課程へ


山本 で、また博士課程に来なさいって言われたんですか?
   長崎(大学)の。

サクラ いえ、あのー
    (長崎大学の)博士課程には在籍してる状態で
    (NGOのアフリカでの医療活動に)行ったので、
    帰ってきたら自動的に(元の)学生なんですよね。
    自分の机も教室にあるので。

    ちょっと自分の、博士の、
    研究のテーマは栄養の問題にしたいと。
    だけど、栄養の問題の論文を書くには、
    もうちょっと勉強をしたいと。

山本 はい。

サクラ でー、色々調べたけれども、
    日本で、あの栄養の、
    いわゆる臨床の栄養ではなくて、もうちょっとこう、
    まー栄養失調を含めた、
    公衆衛生的な解釈の仕方なんかも
    総合的にみた栄養学っていうのを勉強したいと。

    それだったら、海外になりますが、
    海外に行かせて下さいと(笑)。
    お願いしました(笑)。

山本 海外に行かせて下さいっていうのは、

   例えばその、イギリスとかアメリカにある、
   有名な国際保健の大学だと、
   今では当然(の概念として知られていること)ですけど、

   「小児の栄養を改善することが、
    感染症での死亡の割合を減らすことにつながる」、

   っていうことを科学的に確立した有名な先生が、
   昔、アメリカ等に、いっぱい居ましたけれども。

   ま、そういう大学院に行って勉強したい
   という意味ですか? 今のは。

サクラ はい、そうです。

山本 なるほど。
   えっ?えっ?
   それ(欧米の大学院に)は(既に)行ったんですか?

サクラ あ、それは、今度(2010年)9月から行くやつです。

山本 あー、今年の。

サクラ 今年の。

山本 9月から行くやつ。

サクラ はい、はい。

山本 それは行った方が良いよなー。

   それはどこの大学?、(大学)院に行くんですか?

   あ、そっか。
   (このインタビューの前に、聞いてたけど)
   あー、それが、その、ロンドンのあれですよね。

サクラ そうなんです、はい。

    最初はそのロンドン・スクールの、
    ハイジーン・アンド・トロピカル・メデシンにある
    パブリック・ヘルス・ヌートリッションっていう
    コースにしようと思ったんですが、

    そこと、このUCLの
    インターナショナル・チャイルド・ヘルスと
    ちょっと二つ迷って。

London School of Hygiene & Tropical Medicine LSHTM
http://www.lshtm.ac.uk/

MSc Public Health Nutrition
http://www.lshtm.ac.uk/prospectus/masters/msphn.html


UCL(University College London)?London's Global University
http://www.ucl.ac.uk/

Postgraduate Programme Information International Child Health
2010-11
http://www.ucl.ac.uk/cihd/postgraduate/Programme_Information_Int ">http://www.ucl.ac.uk/cihd/postgraduate/Programme_Information_Int
CH

山本 あーそうですか。
   ちょっと、ちょっと待って下さいね。
   まず、結局最終的に決まったのは、
   UCLの
   ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンの中にある
   インスティート・オブ・チャイルド・ヘルス。
   (子どもの健康に関する研究所)

サクラ の、
    マスター・オブ・インターナショナル・チャイルド・ヘルス。
    (国際小児保健の修士課程)

山本 に、なったってことですね。
   それと迷ったのが、もう一個が何でしたっけ?

サクラ ロンドン・スクールの
    ハイジーン・アンド・トロピカル・メデシン。
    (衛生と熱帯医学)
    そこの、
    マスター・オブ・パブリック・ヘルス・ヌートリッション。
    (公衆衛生と栄養に関する修士課程)

山本 を迷ってー、結局。

サクラ 色々考えて、一応、二つ応募したんですね。

山本 はい。

サクラ で幸い二つとも合格を頂いて、でー、
    最終的にすごく迷って、あの
    UCLのチャイルドヘルスにしました。

山本 決め手は何だったんですか?

サクラ 決め手は、あのー栄養も勉強出来るんですよ。
    ただ、栄養だけではなくて、
    その「小児保健の全般」を全部勉強出来るんで、
    あのー、その、

    新生児死亡だったり、母子保健だったり、
    今の小児保健の各国の問題というのも、
    総合的に勉強出来るので、
    長ーい目で見ると、
    こっちの方が自分には役に立つんじゃないかと思いました。

・・・

将来は、国連、JICA、NGOのどれか? あるいは?


山本 はい、なるほど。
   あと、長い目の話なんで、丁度いいんですけれども、
   国際協力に関わる上で、
   まー先生の場合多分、三つの方向性があって、

   そのNGOを経験した後に、相変わらずその、
   NGOに関わる方法もあれば、

   いわゆる政府系のJICA専門家系に移る場合とですね、

   国連JPOで、まーユニセフ、WHO等に行く方法とか
   あるんですけれども、

   今後そのー(どうする予定ですか?)、


   (その前に)ちなみに
   これ(イギリスの大学院修士)は1年で取れるんですか?

サクラ はい、1年で取れます。

山本 2010年の9月から、まー実際
   10ヶ月から11ヶ月で取れちゃうんですよね?

サクラ はい、そうですね。

山本 後にー、例えば国連JPOを受けるとか、
   政府のJICA(職員)の中途採用にアクセスするとか、
   あとは国立国際医療センター、
   今名前がこないだ変わって、
   なんとかになったんですけれども、あのー…。

サクラ 研究センター?

国立国際医療研究センター(旧称:国立国際医療センター)
医療系のJICA専門家のたまり場である国際医療協力部がある。
http://www.ncgm.go.jp/imcjhome.htm

山本 そう、なんか最近、名前が変わっちゃったんですよ。
   にー、行くとか色々ありますけど、どっち志向ですか?
   要するに、国連、政府、NGOはどれを志向されてるんですか?

サクラ それはー、もう常々考えてるんですけれども、
   自分は今のところは、臨床の、
   実際に患者さんを診る方に
   近い(場所が好きな)んじゃないかと思うんですね。

山本 すると、NGOでしかないですよね?

(注:国連と政府系のJICAの仕事は、省庁と会議をして
 保健医療政策を作ることがメインのため、田舎の現場には行かない。
 よって、現場の医療活動が好きなら、原則、NGOしかない。)

サクラ そうなんですよね。

山本 はい。

サクラ ただ、ちょっと話が前後しますが、あのー、
    この前マラウィに行ってきたお話をしたんですが…。

山本 あっ、それが抜けてましたねぇ。

サクラ アハハハハハ(笑)。

山本 えーっと、マラウィには何年何月から何年何月まで?

サクラ マラウィには2ヶ月間だけですね。
    2010年の1月の終わりから、2010年の3月の終わりまで。

山本 はい。

サクラ 2ヶ月間なんですが、
    マラウィ大学の医学部があるんですけど、
    そこの医学部の小児科の教室に入って、
    大学付属病院で臨床をしてました。

山本 あーそうですか。

サクラ はい。

山本 小児科の医者?

サクラ 小児科です、はい。

    そこで、どうしていきたかったかというと、
    「栄養失調の子供の、病院でのマネジメントの仕方」
    を勉強したくて、

    私がアフリカ某国に居た時は、コミュニティというか、
    村で外来治療、栄養治療食をあげて、
    あの、良くなってく子供達を外来で診ていくことを
    したんですが、

    もっと重症な入院を要するような子供達を、
    あのー、ケア(する)、
    マネジメントの勉強がしたくて、
    そこで2ヶ月間勉強してきたんですけれども。

山本 入院が必要ってのは、栄養失調が酷くて、
   入院が必要な子ですか?
   それとも、

サクラ とりあえず合併症です。

山本 とりあえず合併症。

サクラ マラリアだったり、HIVが多かったですけれども。
    HIVプラス結核だったり。
    そういうのをちょっと勉強してきて、で、
    あのー、もしかするとこういう所で働くのが、
    自分の一番やりたい事なのかなーと、思いました。

山本 なるほど。

サクラ 一つはその、(マラウイの大学の)医学部なので、
    基本的には政府の下で働く、でー、

山本 国立大学ですよね?

サクラ 国立大学。
    最近出来たんですけれども。

山本 はい。

サクラ で、医学部の学生も、
    ベット・サイド・ティーチング
    (患者さんのベッドのすぐ横で勉強すること)
    で回ってくるんですね。

山本 はい。

サクラ でー、そういうのを、
    私、色々教えさせてもらったり、
    医学部の講義をちょっとさせてもらったりしたんですが、
    非常に面白くて、

    でー、よくよく考えると、
    そういう医学部を卒業した子供たちが、
    また将来医者になって、その国に貢献出来る…。

山本 「持続可能性」(サステナビリティー)ですか?

サクラ 持続性ということを考えると、
    あ、私が理想としている国際協力は、
    こういう形なのかなーとちょっと思いましたね。

山本 なるほど。

サクラ NGOとかではなくて、
    (途上国の)政府の中に入ってー。

山本 その途上国の、政府の大学病院みたいなのに入って、
   その医学生にも教えるし、自分でも治療をする。

サクラ 治療もするしー。

山本 あ、いいですね、それは。

   ただそれでちょっと思い出したんですけれども、
   ちょっと確認があってですね、

   多分先生もそうだと思いますが、私もそうで、
   私も先生も「日本の医師免許証」しか持っていなくて、

   それが、あの
   (NGOなどの国際協力団体に入り)
   アフリカ等の他国に行って医療行為をやっていいというのは、

   まずあの、
   基本的にこちら側が「先進国の免許証」を持っていて、
   「途上国で医療体制が崩壊しているという事実」がまずあって、

   人道援助として、
   「絶対に報酬をその国で貰わず」に、
   患者さんからは直接、少なくとも、お金を貰わないで
   ボランティアでやるんだから、
   (無償で)医者をやるのだから、

   医師免許はその国、
   途上国の医師免許を持っていないにも関わらず
   (医療行為が)出来る、というのが原則だと
   私は認識してるんですけれども。

   先生、今マラウィーで、
   大学病院に入って医療行為をやった、
   とおっしゃってましたけれども、
   それちょっと立場としては、当然、
   給与は貰って…。

   どっちですか?

サクラ えっとですねぇ、基本的には
    (職員としての)契約をして、
    あのー、もらえます。

山本 国立大学だから、
   国の税金から先生にお金(給料)がいく訳ですね。

サクラ そうです。
    ただ、私は、非常に期間が短かったので、
    ボランティアです(笑)。
    あの、お給料は出てないです。

山本 あーそうですか。

サクラ はい。
    ただ、立場は、スタッフとして、働いていた。

山本 あーそうですか。
   マラウィ人の医者と同じように、
   患者さんを普通に診療して、
   薬出したり(処方したり)もしていたって事ですね。

サクラ はい。
    ただー、あのー、必要なのが、
    日本の医師免許証を英訳したものと
    小児科科の専門医の資格を英訳したものを、提出して、
    あのー、許可を貰う。

山本 病院から?政府から?

サクラ 政府から。

山本 政府から。

サクラ はい。
    ただ、それを私はやろうとしたんですが、
    提出したんですが、非常に時間がかかるので、
    私が居る2ヶ月の間に貰えなかったんです(笑)。

山本 あー、そうですか。

サクラ だから、本当に正直な話を言うと、違法です。

山本 ですよねぇ。

サクラ はい。

山本 私、話を聞いてて、そう思いました。最初に。すぐ。

サクラ ですけど、他のドクターは、ちゃんと契約を、
    契約2年なので、
    契約してるドクターは、労働許可を取って、
    えーっとその為に、まず自分でお金も払って、
    かつ、給料は貰って。

    ただ、マラウィの政府からではなかったと思いますが。
    あのー、どこからだろ?
    多分ヨーロッパの、
    そこオランダが建てたんですけれども、
    オランダとイギリスの植民地だったので、
    多分二つイギリスとオランダに
    大きなリクルートみたいなとこがあって、
    そこから出てると思います。

山本 あ、そうですか。
   あーじゃぁあれかもしれません。
   よくあのー、オランダとがイギリスとかアメリカの財団が
   よく途上国の国立病院を(経済的に)支援してるので。

サクラ それだと思います。

山本 欧米の財団が、お金を何百万かくれてるうちの一部が、
   外国人医師にお金を払うシステムに
   なっているのかもしれませんね。

サクラ はい、はい。

山本 だったらまぁ、あんまり問題ないかもしれません。

サクラ はい。

山本 これ、いいかも。

(注:山本としては、国際医療協力の方法として、
 国連、JICA、NGOという三つの大きな方法論に加えて、
 第四の手法が見つかったと思ったので、喜んでいる。
 ただし上記以外にも、国際協力系の大学の講師になる道など多様。)

   これいいですねー、なるほど。
   これ是非、紹介するべきですねぇ。
   いいですよ、先生。
   これ是非やってもらいたい。

サクラ 本当に日本人がいなくて。
    アジア人もいなくて。
    けど、イギリス人もいますし、
    ヨーロッパ人もいますし、
    アメリカ人も一杯来ているので。
    是非日本の方にも、
    (アフリカの国立大学の病院に)行ってもらえると…(笑)。

山本 はい。
   マラウィ人気ですからね。

サクラ そうですねぇ。

山本 あのー、協力隊の人が、いっぱい行ってますから、人気で。
   あの、エイズを予防をする歌を歌って有名になった人。

サクラ あぁー。

山本 山田耕平くん、という。

http://www.jica.go.jp/story/interview/interview_38.html

サクラ はい、はい。

山本 まーとにかく、あのー有名になってますので。

サクラ はい。

・・・

これから国際協力をやりたい人へのメッセージは?


山本 あと1分しかないなー。どうしようかなー。
   えーっとですね、
   何かこれから国際協力やりたい人に、
   言いたい事ありますか?

サクラ 言いたい事ですかー。

    やっぱり日本で、ある程度、こぅ、
    専門を持っておくと強い。

    その、何かやりたいという漠然としたものではなくて、
    これをやりたいっていうような、専門性があれば、
    やっぱり、それが自分の興味にもつながるし、
    あのモチベーション、やる気にもつながるし、
    長い年月の活動にもつながるので、

    何かこれっていうのを、見つけて、
    磨いていくといいなと思います。

山本 先生の場合、小児科で入って、
   その中で栄養っていうことですかね?

サクラ そうですね、今は栄養ですね。
    アハハ(笑)。

山本 将来変わるんですか?

サクラ 分かりません、それは(笑)。
    小児科っていう枠組みはありますけれども、
    もしかしたら、栄養から感染症に行くかもしれないし、
    栄養プラス感染症になるもしれないし、はい。

山本 ところで、忘れてましたが、御結婚はされてるんですか?

サクラ まだしてません(笑)。

山本 彼氏は?

サクラ ちょっとそれは、ノーコメントで(笑)。

山本 あー、ノーコメントってことは、いるってことだよね。

サクラ いやいやいや(笑)。



(以上で、終了)





国際NGO経験後、途上国の国立病院に勤務する女性医師_4 5940字

.

検査ができない、電気もない、という問題


山本 今の話し、もうちょっと突っ込んどきましょうかねぇ。
   まだ時間が有るので。

サクラ はい。

山本 前者のー、その検査が出来ないって話ですけれども、

   (その詳細を聞く前に、まず)
   先生がスーパーバイズ(監督)していた病院は、
   あのー、

   診療所クラスの「一次医療」の小さい病院を
   一個、スーパーバイズしていたのか、

   二次医療のー、ちょっとはー(検査のできる)
   少なくとも血算
   (けっさん、赤血球や白血球の数を数える検査)とかが出来る
   二次医療の病院みたいなのをやっていたのか、

   それとも、
   そのー、(それらの)システムで、
   一次医療位と二次医療の一つ二つ位を全部まとめて
   スーパーバイズしてたのか、どこをやってたんですか?

サクラ えーっとー、後者の方ですね。

    村の診療所と、あとはその
    リファラル病院(小さい病院からの患者の転送を受け入れる二次病院)、
    郡病院なんですけど、
    その一つを、スーパーバイズしていました。

山本 なるほど。

   リファラル病院というのは、小さい診療所から、
   えーっと重症患者や手術の必要な患者が
   転送されてきた時に、それらを受けとる病院、
   を、リファラル病院と先生は言っている、
   ということでよろしいでしょうか?

サクラ はい、はい。
    電気も中々通らないのでー、
    あの勿論診療所ではマラリアの検査と、
    後は血糖位しか(検査は)出来ないですが、
    あと検温か。

    病院も…、余り、あのー機能してないので、
    あんまり検査出来なかったですね、

    電気が通って(無いので)、
    そのレントゲンも駄目ですし、あのー、
    酸素を入れても、電気が繋がってないので駄目だったり。

    確実に出来るのはマラリアと血糖、尿検査、と
    ヘモグロビン
    (赤血球中の酸素を運ぶタンパク質の量の検査)ですね。

山本 マラリアと血糖は、患者の血を
   (検査用の細長い)テープ(試験紙)に垂らして、
   ぐさっと機械に刺せば、1〜2分待てば結果出るやつですよね?

サクラ あ、そうです。
    マラリアはマイクロスコープなんで。

山本 あ、マイクロスコープ(顕微鏡)ですか。

サクラ はい、はい。それでやってました。

山本 分かりました。
   えっとあのー、普通その
   二次医療の病院の方はですねー、

   「ジェネレーター」いわゆる発電機をですね、
   ガソリンか、えー軽油で動くジェネレーターをですね、
   あのー他国から輸入、
   まぁまたは(途上国の)首都から買って持ってくる
   とかやるんですけど、それは無かったんですか?

サクラ ジェネレーターはありました。

    ただその、あれが無いんですよね。
    (ガソリンや軽油などの)燃料が無くて、
    で(燃料の)補充も
    政府が来れないので、補充が出来ない。

山本 なるほどー。

サクラ で、たまに私達にリクエストがあって、
    私達があのー持って行ったりはしましたけど、
    それもいつも出来る事ではないしー、

    逆にそれを私達がやってしまうっていうのは
    余り良くないって事で、基本的にはやらない…
    (の)でしたけれども。

山本 (外国人の)私達が(その燃料の運搬を)やってしまうっていうのは、
   要するに、サステナビリティー、
   (我々、国際協力団体が撤退した後の、地元の人々だけでの)
   「持続可能性」が、かえって確保出来なくなるから、
   (なるべく、やらないほうがよい、ということですね。)

   あまりまー
   「近代文明を持ち込まない」っていう
   (途上国の田舎における国際協力の)原則がありますからねー。

サクラ えー。

山本 なるほどー。

サクラ まー、難しいですねー。

山本 そうですねー、なるほどー。
   まーその辺も、また別なジレンマってやつですね、
   分かりました。

   でー2番目ですが、
   あれ?何て言いましたっけねー?
   えーっと。

・・・

医療だけでは解決しない、途上国の問題


サクラ えー、そのー、色んな問題があって、
    それは医療だけではなく、
    その他の色んな問題も解決しないと、
    そこの人達の「健康の向上」には結びつかない。

山本 まー、そうですね。

   あのー、まそうなんですけれども、
   具体例を言わないと
   (国際協力を現場でやったことがない)
   聞いてる人(このブログを読んでる人)は分からないと思うので、

   まー私の、その、エイズの本なんかも、
   もろにそういう事が書いてあるんですけれども、
   医療だけやっても
   エイズは絶対に解決出来ないっていう話が
   (具体例として)書いてあるんです。

HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409726401X

サクラ えぇ。

山本 例えば先生が体験したのは、えー、
   どんな問題でした?

   つまり、どの側面を解決しないとー、
   根本的に、そのー、地域の医療というか
   保健は守れないっていう、何か具体例があった訳ですか?

サクラ てゆうか、まー普通にもう「道が無い」(笑)。

    インフラ(社会基盤)の道路とか、
    そういう設備はもちろん大事ですしー、

    後はあのー、紛争地だったので、
    私達はそのメインロード(幹線道路)、

    メインロードというか(舗装された)ロードは無くて、
    まー砂利道とか砂漠の道なんですけれども、
    大きな道路があって、そこから逸(そ)れてはいけない。

山本 はい。

サクラ 地雷が埋まってるかもしれないし、
    ゲリラ集団から襲われるかもしれないし。

    なので、
    基本的には村に行くまでの決められた道を通って行き、
    決められた道を帰ってくる。

    で、横道に逸れてはいけない。

山本 ま、地雷等(が)あるからですよね。

サクラ そうですね。

    で、たまに村に行くとですね、
    家族が診療所で待ってて、そのー
    自分の家にすごく重症な家族が居る、と(言うんです)、

    けど村には連れて来れない、
    ここまで距離があるし、
    非常に重症だから連れて来れないから、
    家まで来てくれって言うんですよね。

山本 はい。

サクラ けどー、あのー、それは行けないので…。

山本 何で?

サクラ ちょっと、あの、メインルートから外れるので。

山本 なるほど、はい。

サクラ 彼ら、「ブッシュ」に住んでますのでー。

山本 「ブッシュ」(bush) っていうのは、
   「藪(やぶ)の中のこと」でよろしいでしょうか?

サクラ 藪です、はい。

    そこは危険だから行けないので、
    どうにかしてメインロードまで運んで来てくれ
    って言うんですけれども、

    重症な患者さんを運ぶのは中々大変で、
    なので、そういう患者さんは、あのー、
    診ることが出来なかったんですねぇ。

山本 はい。

サクラ なので、ま一つはそういう意味で、
    紛争というのはすごく大きな、
    あのー医療の障害にはなるなーと思いました。

山本 まー、一番典型的なケース(ですね)。

   要するにあのー、そもそも道路が無くて、
   あっても、そのー、地雷や不発弾が埋まってるから、
   メインルートから逸(そ)れられないと。

   だからもう患者さんは、病院に来ることすら出来ず、
   こちらも仮に巡回診療をやろうにも、
   行くことすら出来ないから、
   どうしようもないって話ですよね。

サクラ はい。

山本 まぁあのー、
   (国際協力をやっている人にとっては)よくある話しですが、
   こう(いう)具体例になると、
   聞いてる人が分かる(理解できる)と思います。

サクラ あとは、干ばつですよね。

    あそこは、砂漠地帯の、もともと雨が少ない、
    降水量が500ml以下なんですけれども、
    最近はひどい干ばつで、
    家畜もどんどん死んでいく。
    で、人達も、必要な食糧とか、水も無いんですよね。

山本 はい。

サクラ で、WFP、世界食糧計画が入り込んで、
    あの、食糧を配給はしてるみたいなんですけれども、
    それが十分ではない。

WFP 国連世界食糧計画
http://www.wfp.or.jp/

山本 はい。

サクラ でー、そういう中で、
    ま自分達が診て薬をあげても、

    「薬は要らない、食糧をくれ」
    って言われたり、
    薬あげても、薬飲む水が無いって言われたりするとー、

    やっぱりその人達の健康以前に食糧とか水とか、
    そういう物も充足させないと駄目なんだなーと思います。

    それは私達医療者は、
    食糧持ってこれる訳ではないし、
    水の配給出来る訳ではないし、そのー、
    住民にそう言われても何も出来ない…。

    そういうのはありましたね、はい。

山本 まー、今の非常にあれですよね。
   まー、医療をする以前に、

   いわゆる水と食事の、まぁ栄養ですか、

   ま、飲む水が、いわゆる「安全な水」、きれいな水があって、
   食べる物をバランス良く、
   そのタンパク質だのビタミンだの摂れていれば、
   まぁそもそも病気にはそんなにならないのに、

   まぁそっちをやる方が、
   実は(医療よりも)先じゃないかっていう風に、
   途上国に入った医者や看護師がよく思うんですけれども。

   まぁ先生も、そういった事を御経験されたのかな
   っていう風に思いますけれどもね。

   えっとあのー、それは、ただよくある、
   非常によくある事なので、通常例えば
   国境なき医師団の場合もですね、

   えっとーいわゆる水や食料を配る団体で、
   例えば同じフランス系の団体である
   ACF,アクション・コントラ・フェイムという
   (日本語訳は)世界飢餓撲滅活動、かな、

Action Contre La Faim
http://www.actioncontrelafaim.org/

   というフランスの団体が有りまして、
   それと組んでですねぇ、
   いわゆるWFPの様な事(食糧を配ること)をやってる
   NGOと組むことがあるんですけれども、
   それは先生の地域ではやってました?

サクラ あ、はい。
    特にこう、一緒になってやってる感じでは
    なかったんですが、
    近くに居て、村で何か言われたら、
    一応お伝えはしてましたね。

    あのー、こういう風に言われたんだけど、
    っていう風に言ってましたが…。

    ただ、あちらもあちらで、色んな問題があって
    中々行動に移すのもちょっと難しかったみたいですね。

山本 あ、そうですか。

サクラ はい。

山本 どんな問題があったんですか?

サクラ あのー、私の派遣された国で働くって
    実はそこ(NGOの活動許可など)も難しくって、
    政府がすごく厳しいんですよね、NGOに対して。

    で、労働許可を取るのが非常に難しくて、でー、
    私達は(医療活動がしたいと言ったので)何とか取れたんですが、
    彼らは中々労働許可が取れなくて、
    活動そのものがかなり制限をされていたんですよね。

山本 はい。

サクラ で、(ACFは)その許可は最終的には、
    貰えてやってたみたいなんですが、
    色々あの活動にも制限があったみたいで、
    (そのアフリカの政府から活動制限をされたみたいで)
    かなり大変だったみたいですね。

    というのは、
    これ、あんまり話していいのか分からないんですが、
    私達が居た国では、そうでした。

山本 なるほど。

サクラ はい。
    あのー、私達が行ったB地方は、
    この国の東側の国境の近くだったんんですが、

    ゲリラ活動が盛んで、
    基本的に反政府の人達の地方なので、
    この国の政府は、そのー
    ゲリラの撲滅計画を立てたので、
    あのーいわゆる
    「兵糧攻め」(ひょうろうぜめ)にしてるんですよね。

注:
兵糧攻めとは、その地域に、
水も食糧も送らず、飢えと渇きで苦しめ、降伏させる戦法。

山本 なるほど。

サクラ 住民もそのゲリラの一味とみなされてるので、
    食糧や水なんかも、あの配給しないっていう、

    あのー物資の流通の阻止をしているので、
    基本的にそこで、
    ウォーター・トラッキング(水の輸送)している、
    水の配給をしている
    ACFをありがたく思ってないので。

山本 は、は。

サクラ そういう意味で労働許可が非常にとりにくかったです。
    で、
    (医療活動をしたいと言っていた)私達も
    余り初めは良い顔されなかったんですが、
    ま、医療っていうことで
    何とか労働許可もらってやってたんですけど。

山本 まー、政府から見ればそのー
   ACFという、その、水や食料を配るNGOが、
   ま反乱軍にも水を渡してる可能性がある(と思う)
   ということですよね。

サクラ そうです、はい。

山本 それは、まぁ…(しょうがないというか)。

サクラ フフフ(笑)

山本 政府から見れば、それはまぁ当然だと思いますね。
   なるほどー、分かりました。
   ま、その位でいいですかね。

   その位喋れば、聞いてる人も
   (国際医療協力の)難しさが分かると思います。

サクラ はい。

・・・

アフリカでの医療援助活動を終えて


山本 で、まー、半年間が終りまして、
   まぁ日本に帰ってきましたけれども、
   結局あのー、帰ってきてどうでした?
   国際協力を一回やってみて。

サクラ あーやっぱり、問題が山積みだなと思いましたね(笑)。

    まぁ自分の経験としてもすごく良かったですし、

    じゃぁああいう場所で、あのー
    医療を良くしていくのには、
    色々解決していかないといけない問題があって、

    だけど自分は医療者なので、
    とりあえず医療の事しか、
    とりあえずは出来ないだろうっていうこと…。
    ていうのを思いましたね。

山本 は、は。

サクラ じゃぁその医療者として
    今後どういう風にやっていこうかなって
    思ったんですけど、
    やっぱり自分が小児科なので、
    子供の医療に携(たずさわ)りたいって思って。

山本 はい。

サクラ もうちょっと自分の、
    あのースキルも磨きたいな…
    っていうのがあったんですよね。

    アフリカの子供達でー、色々診ましたけれども、
    栄養失調の子供が非常に多くて、

    でー、私やっぱり日本で
    栄養失調の子供診なかったので、
    最初非常に戸惑ってんですよね。

    どういう風に、治療していけばいいのかっていうのが。

    でー、そういうのを経験して、
    もうちょっと栄養について勉強するのは、
    あのー面白いかもしれないですし、逆にあのー、
    どこの途上国行っても、
    割と使える分野じゃないかなっていうことで。

山本 はい。

サクラ ちょっと栄養について勉強したいなって思って、
    大学の先生達に、
    栄養の勉強をしたいので、
    留学をさせてほしいとお願いをしました(笑)。

山本 どこの大学の先生に相談したの?

サクラ あ、長崎大学の、はい。

山本 修士を取った、長崎大学の先生の所に戻って
   相談をしたということですか?

サクラ 実はですね、私修士卒業して、
    博士課程にそのまま進学をしたので、
    博士課程の学生でありながら、
    アフリカ某国に行ってたんですよ。

山本 なるほど。

サクラ なので、帰ってきたら、引き続き博士課程の、

山本 えーっと、そのー、いやそれは良い(です)、
   はっきり言うと(良い)アイデアでー、

   例えば別に先生の事をいう訳じゃなくて、
   よくあるのがですね、

   ま例えば、修士論文や博士論文を書く時に、
   あの(大学院に)在籍しながら、途中で
   例えば青年海外協力隊やー、NGOに行って、

   自分がその途上国でやった事を、
   はっきり言って
   (修士論文や博士論文の)「学位論文のネタにする」
   という(目的で)、
   あのー、まー、ある意味で、したたかな、
   ある意味で、賢いやり方をとってる方は非常に多いのでー。

サクラ あ、そうですかー、へぇー。

山本 先生も、そういう感じではなかったんですかね?

サクラ いや、私もそうですね。

    そこで、データを取れるとは思ってなかったんですが、
    やっぱり患者さんと接する中で、
    何だかんだ、
    そのリサーチ(研究)のテーマは、見えてくるかもしれないって。

    実際、そのー、紛争地だったので、
    データの持ち出しは出来ないので、はい。
    何かリサーチのテーマの
    きっかけになればいいかなーと思ってたんですが。

山本 分かりました。

   で、(長崎大学の)博士課程にいたので、
   日本に帰った後、長崎の先生に相談して…。
   それはEメールですか? それとも直接会ったんですか?

サクラ あのー、帰りました、はい、長崎に。

山本 あ、そうですか。

サクラ はい。

山本 で、何て言われました?

サクラ ま、勉強したかったらいいですよ、と(笑)。


・・・
・・・

このブログの続きはこちらへ
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65461252.html





国際NGO経験後、途上国の国立病院に勤務する女性医師_3 4923字

.

国際協力をとてもやりたくなった理由は?


山本 えっと、ま小学校の頃から国際協力の…。
   途上国とかに触れる機会があったようですが、

   具体的に国際協力をやってみたいというのが、
   かなり強くなったのは、医学部時代位からですかね?

サクラ いえ、逆に言うと医学部時代は、全く無かったですね。

山本 なるほど。

サクラ 部活を一生懸命…。

山本 何部ですか?

サクラ テニス部です(笑)。

山本 どっち?硬式、軟式?

サクラ 硬式です。

山本 あ、そうですか。

サクラ はい。
    結構一生懸命やってて、
    部長もさせていただいたんですけれども、

    あのー、部活は楽しいですし、バイトがあったり、
    あと友達と遊んだり、あの
    いわゆる普通の大学生活を一応していて、

    そのー、夏休みに途上国に行ったりとか、
    そういうのは全く無かったです。

山本 なるほど。
   じゃぁ、あのー、その何だっけ。
   私にメールを送って、
   「国際協力に興味が有るんです」みたいなことを(して)、
   直接やろうと思ったきっかけは何なの?

サクラ きっかけはですね、
    実は父が大腸癌で他界をしたんですけれども、
    その時にー、あのー、まぁ、

    父が退職をした後に、
    あの、農業をして、
    長野に帰って農業をしたいっていうので、
    一杯家に、その、農業の色んな道具を置いておいたんですね。

山本 は。

サクラ で、それが叶わずに父は、
    可哀想に他界をしてしまったので、

    何かそれを見てるとやっぱり自分も少し、
    あの、今出来る時に何かあのー、
    しておこうっていうのがちょっと出てきたー。

山本 やりたい事を生きてるうちにやっておこう
   という意味ですか、それは。

サクラ あっ、そうですねー(笑)。

山本 そうですよねー、はっきり言えば。

サクラ そうです、はい(笑)。
    で、あとは色々こう考えて、
    あのー少し
    父にちっちゃい時に教えてもらった話なんかも思い出して、
    あのー、
    少し途上国でやってみようかなって気持ちに
    なったんですよね。
    その時期とー、
    丁度(医者になって)5年間が同じ時期だったのでー。

山本 なるほど、

   (ところで)私のEメールアドレスってー
   何で知ってたの?
   何処から知ったんでしたっけ?

サクラ ここに書いてませんでした?

山本 あ、「世界で一番いのちの短い国」を読んでー、
   その後ろに載ってるやつ(Eメールアドレス)に
   送ったってことですね。

世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560049629/

サクラ そうです、はい。

山本 なるほど、分かりました。

・・・

アフリカの某国での仕事の内容は?


山本 でー、まーいいや、一旦
   (アフリカの某国での)仕事の内容を聞きましょうか。

   最初の段階で、行ってですねー、
   都市部でした?田舎でした?

サクラ 田舎でした。

山本 そうですか。

サクラ はい。

山本 ゼネラルドクターってことは、えーっとー、
   内科、小児科、産婦人科とかも、
   まー、(自分でみれないのは)転送するにしてもですね、
   最初の一次医療としては、診る(みる)。

サクラ はい。
    ただ、そのー、私達のミッションが、あの、
    まプロジェクトなんですけれども、あのー、
    緊急ミッションじゃなくて、
    長期的なミッションなので、

    あのー、
    (途上国側の)現地の人達(医療従事者)が
    自分達で(ちゃんと医療を)出来るように、
    いわゆるスーパーバイズ(監督)をしていこう
    っていう流れなので。

山本 あーそうですか。

サクラ 基本的には、村の診療所には
    ヘルスワーカー(保健担当官)が居るんですね。

山本 はい。

サクラ で、その人達と一緒にやっていくっていう形。
    あの、自分達が第一線で診療という形よりかは、
    一緒にやって行きましょうっていう感じ。

山本 なるほど。
   それじゃあ、ま、
   地方自治体の郡とか州とかが運営する病院が
   既に在ってー。

サクラ そうです、はい。

山本 そこでその、いわゆる地方公務員が来て、
   ヘルスワーカーも多分、地方自治体から金を貰ってる人でー。

サクラ そうです、そうです、はい。

山本 でそこで働いてて、
   あなたは
   まーそこでアドバイスか何かをしてて、
   まー割と間接的に、
   自分が医者をやる訳じゃなくて、
   たまにそういうことも有るだろうけど、
   基本的には指導、スーパーバイズして
   途上国の人に自分でやってもらうっていう
   体制だったってことですね。

サクラ そうですね、それが目標というか、はい。

山本 どうでした?
   そういうのは面白かったですか?
   それとも、あのーやりたい事と(違ってた)?

注:
アフリカくんだりまで来たのだから、
直接、自分で診療ができないと、つまらない、
と思う医者や看護師も多い。
このため、上記の質問をしている。
しかし、実際は、緊急援助でない場合(開発援助の場合)、
(外国からの援助団体が撤退した後の)
サステナビリティー(持続可能性)を考えると、
このシステムの方が、優れる。
このシステムとは、現地の医療従事者だけで、
やっていける体制を作ること。

サクラ いや、あのー面白かったですね。
    ただやっぱり、難しいな~と思ったのが、
    基本的に彼らは、私達が雇ってというか、
    (雇っている訳)ではないので、
    政府からお金を貰ってるので、
    私達がこう色々言っても、中々動こうとしない。

山本 はい。

サクラ というのは、お金が実際貰えてないんですよねー。
    その政府からのお金(給料)が届いてこないのでー、
    彼らのモチベーション(やる気)は非常に低くて、
    その中でいくら私達がこうしなさい、
    あーしなさいと言っても中々動いてくれない。

山本 はい。

サクラ 私達と彼らの間に、
    やっぱり少しこう溝があって、
    やっぱり難しいな~と思いました。

山本 は、なるほど。

サクラ だからー、逆に言うと、
    ま本当にそこの人達を助けたければ、
    もう自分達が勝手に入り込んで、
    自分達のお金でやった方が、
    あの患者さんの為になるなーと思いましたけどね。
    ただそれは、
    「サステナビリティー」(持続可能性)という点では、
    ちょっと違うかもしれませんが。

山本 そうですね。

サクラ はい。

山本 いやー、今のあのー、
   私の本を(全部)読んでる人は分かると思うんですけど、

   聞いてる(このブログを読んでる)人が分かんないかもしれないので、
   ちょっともう一回同じこと喋りますね。

   要するにその、えーっとー…。

   まぁ、既に地方自治体が運営してる
   途上国の病院を運営しようとすると、
   途上国は予算が無いので、お金を、殆どその・・

   (途上国の病院に勤務している、公務員でもある病院職員は)
   例えば8千円の給料(月給)を貰ってるはずなのに、
   実際その、3ヶ月遅れで(ようやく)貰うとか、
   実際それすらも来なかったり(もらえなかったり)とかが多くて、

   そういう人にその、
   (近代医学の)指導(を)して、教えてあげるって言っても、
   全然やる気がないので、
   やってもまー、(本人が)覚える(学習する)気がないと。

   でNGOが自分で、勝手に
   (その国の政府や)地方自治体と別に、独立した病院を勝手に建てて、
   自分でスタッフを雇った方が
   (月給)1万円(を)払うから、その分しっかりちゃんと働け、
   と言えばー、
   あの、「働かなきゃクビにするよ」って言えば、
   絶対真面目に働くんだけれども、

   あのーただそれだと、NGOの予算っていうのが、
   基本的に政府とは違って無限ではない(安定していない)ので、

   例えば2年後10年後に(時間が)経った後に、
   (そのNGOが、その途上国から撤退してしまうと)

   ま、その病院が消滅し、
   当然お金払ってたスタッフも消滅して、
   後に残らない場合があってですねー、

   もちろん(それを)その地方自治体に病院を渡してー、
   引き継いでもらってー、
   あのー持続可能性を確保するような方法も、
   あることは有るんですけれども、

   あの、実際はうまくいかないことの方が多いのを、
   私は知ってるんですね。

   ・・ってゆう側面もあるってことですね。

   まっ、いいです。

   この辺は、あのー
   (このインタビューの)書き起こしをする人と、
   読んでる人が分かんない為に
   今ちょっと話してる(解説してる)ような感じなんですけれども…。

・・・

インタビューの受け方と、その編集について


サクラ あっ、すみません。ちょっといいですか。
    この私から発する言葉は、
    山本先生と話す感じでいいんですか?
    それとも皆さんに分かりやすい様に、
    皆さん向けに、
    ブログを読む人を念頭に置いて話した方がいいですか?

山本 基本的に私と二人で喋ってる感じで良いと思いますね。

サクラ あ、分かりました、はい。

山本 で、一般の聞いてる人が、分からないような単語は、
   例えば「オーベン」等出た場合は、
   私が今、補足してしまうか、
   もしくは最後に(ブログに)アップする前に、
   難しい単語は、例えば
   「オーベン」(研修医の指導医)とか
   「サステナビリティー」(持続可能性)とかを
   そこに補足するって感じで。

サクラ あー、はい、分かりました。

山本 で、大体そのー、大学1年生で、
   (国際協力について)何も知らない方が読んでも
   分かる位の文章に分かり易く変える、
   という作業(を後でするということ)ですかね。

サクラ はい、分かりました。

山本 えっと、そんな感じですかね。

・・・

人道援助のジレンマ


山本 で、結局はそのー、まはっきり言えばその、
   本当は私が直接(医療を)やれば、あのー
   地域の困ってる人を、その助けー、
   もっと助けられるのに、
   でもあのー、

   一応病院のスーパーバイズをすることになってるから、
   この枠で、この枠ってのは、
   こういうシステムの中で
   自分がスーパーバイすることで
   何か医療に貢献しなくてはならないという、
   まジレンマの中で活動したということですか?

サクラ はい。

山本 (そういうこと)ですね。

   ま、あのー、非常によくある事だとは思いますねー。

・・・

アフリカで国際協力をやってみて良かったことは?


山本 あ、まーでも、それでも
   良かった事が三つ位、
   悪かった事が三つ位、
   多分あったと思いますけど、
   行ってやってみて良かった事は何かありましたか?

サクラ 良かった事ですねー…。

山本 とりあえず。
   (一度、途上国での国際協力を)経験したとか。

サクラ あっ、自分の事?自分ですか?
    それは勿論ありますね、はい。

    後はー、薬は届く(笑)。
    確実に患者さんに。

    あの、というか診療所には届く。
    あのー結局政府から、
    もう薬が回って来ないので、

    でー、どうして回って来ないかというとー
    政府の車が走ると、
    紛争地帯なので、
    ゲリラ集団に襲われるんですよね。
    で、政府は村々に行って薬を配給出来ない。

山本 はい。

サクラ ただ私達は、ある程度、あのー政府、
    勿論、政府の許可も取ってますし、
    ゲリラ集団とも何とかうまくやってるんですよね。

山本 はい。

サクラ だから、私達がー、A団体の車で、薬は届けられる。
    多分それが確実、あのー目に見える、
    あのー良い事じゃないかと思うんですよね。

注:
サクラ先生が支援していた病院は、
アフリカ某国の中でも「ゲリラの勢力の方が強い」所にあった。
だから、政府系の車で薬を運ぼうとすると、
ゲリラに強奪されてしまう。
しかし、国際人道援助団体で、
ゲリラ組織からも活動の許可をもらっている
A団体の車であれば、襲われない。
だから、この地域の診療所に薬を届けることができる。
そういう意味で、良かった、とサクラ先生は言っているのである。

山本 えぇ。

サクラ あとは重症患者さんを
    (小さい診療所から大きな病院へ)
    搬送したりっていうのは良かったと思います。

    ただ、自分達がー、
    そのヘルスワーカーを教育をして、
    彼らがーそれを身に付けて、
    それを患者さんに、
    ちゃんとした医療を施してるかっていうのは、
    ちょっと分からないです。

注:
要するに、薬の運搬と、患者さんの搬送には貢献できたが、
本来の、また最大の目的である、
現地の医療スタッフによる、
「病院の持続可能性の確立」には
成功したかどうかわからない、ということを言っている。

山本 ふーん、なるほど。

サクラ 全く見えなかったですね。

山本 ま、いいや、それはそのー、

   地元の人のため(に先生の活動が役にたったかどうか)
   はちょっと置いといて、

   個人的、先生自身の為にはー、
   やっぱりそういう経験をしたって事は
   良かったですかね?

サクラ そうですねー、
    そのーまず途上国でー、
    医療を自分が実際にやったってのは初めてなので、
    それは一つ良い経験になりましたし、後は
    病院で今まで何でも検査が出来たんですけれども、
    (途上国では)検査が全然出来ないので、
    あー、臨床の力っていうのは非常に大事だなーと、
    あの、感じた事が。

山本 は、はー。

サクラ そうですねー、
    後は色々途上国の、ま問題というか、
    まその土地その土地で多分違った「保健」の問題が
    あるんだなーとか感じたこと。

    で、それを解決するのは医療だけじゃなくて、
    色んな他の事も必要なんだなーと思ったことですかね。

山本 なるほどー。

サクラ はい(笑)

・・・
・・・

このブログの続きはこちらへ
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65461251.html





Earth the Spaceship . . . ETS



このブログの 「目次」 はこちら


山本敏晴の今日の日記はこちら


ツイッター・ログ(ブログ形式で読めるツイート)はこちら


favstarはこちら


ツイッターはこちら


ミクシーはこちら


NPO法人・宇宙船地球号ホームページはこちら


ETS_logo














「未来の国際協力師たちへ」はこちらへ。国際協力をやってみたい12人の人達と山本との対談。

パソコン版の企業の社会的責任(CSR)ランキング(2010年版)はこちら


携帯電話版の企業の社会的責任(CSR)ランキング(2010年版)はこちら

Profile
Amazonライブリンク
Amazonライブリンク
1か月以内の記事
このブログの 「目次」 はこちら
山本敏晴の今日の日記はこちら
ツイッターはこちら
ミクシーはこちら
  • ライブドアブログ