山本敏晴のブログ

1965年生、仙台出身。医師・写真家・NPO法人宇宙船地球号理事長。元国境なき医師団日本理事。 峭餾欟力師」という概念を提唱。企業の社会的責任(CSR)を推進。世界中で大切なものの「お絵描きイベント」を実施。著書に『世界で一番いのちの短い国』『アフガニスタンに住む彼女からあなたへ』 『国際協力師になるために』、『あなたのたいせつなものはなんですか?』『世界と恋するおしごと』『地球温暖化 しずみゆく楽園ツバル』『「国際協力」をやってみませんか?』など

2010年09月

国際協力師から国際協力士へ。国家資格の実現可能性調査、公示 6788字

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最近、国際協力師と国際協力士について
動きがあったので報告しておく。

・・・

まず、この二つの概念の説明と、これまでの歴史について。

・・・

「国際協力師」とは、
NPO法人・宇宙船地球号の山本敏晴が、
2005年頃から提唱した概念(造語、キャッチコピー)で、
プロとして(有給で)国際協力を行っている人々の総称のこと。

具体的には、
国連職員などの国際公務員、
JICA職員などの政府機関職員、
民間の開発コンサルタント会社社員、
民間のNGOの有給職員、
などを言う。

この「国際協力師」は
2006年に書籍
「世界と恋するおしごと」(小学館、山本敏晴)で明文化され、
NHKや毎日新聞により、この言葉が報道された。

2007年には、文部科学省との連携事業で
公立の小中学校の希望校で
「国際協力師という新しい職業があること」
を、学童や生徒たちに紹介する授業を行った。
(総合学習の枠などで実施。)

同年
「国際協力師になるために」(白水社、山本敏晴)
を発売。
ベストセラーとなり現在第8刷り。

(「国際協力師になるために」は、
 アマゾン等のインターネット上の書籍で、
 『国際協力』というキーワードで書籍を検索した場合、
 常に上位にランクインしている状態が、
 なんと3年間以上、続いている。)

・・・

一方、
「国際協力士」とは、
1999年の第145回国会・外務委員会において、
社団法人・青年海外協力協会・理事長・貝塚光宗が
「国際協力士(仮称)の資格制度導入」を提案した。

この提案がされた理由は、
青年海外協力隊から帰国した人が、
日本に帰国した後、
就職先で苦労する現状があったため、である。

より具体的に言えば、
青年海外協力隊からの帰国後、
会社等への就職をしようとしても、採用されず、
引きこもり・ニート等になったり、
よくてフリーター(アルバイト勤務)になる例が多く、
その数(人数)が多いことから、
社会問題化していた。

ちなみに、JICAの正式統計によると、
青年海外協力隊後も国際協力を続けている人は、
わずか、8%、である。

このような状況のため、
青年海外協力隊のOBたちが作っている団体である、
「社団法人・青年海外協力協会」は、
後輩たちの帰国後の待遇を改善するために、

1)日本の国際協力・開発の分野に、彼らの就職先を、より多く作ろうとした。

  ちなみに、
  JICA職員の募集などは(年によって異なるが)
  1000人受験して40人採用など、倍率は25倍ぐらいで、
  そう簡単には採用されず、またそもそも募集人数が少ない。

2)国際協力士という国家資格を作れば、
  そういう人を雇うための枠組み(組織)を、
  政府が作ってくれやすいんじゃないか。

3)その「国際協力士」の『資格試験を実施』するための
  財団法人等も作ることになるが、
  そこも(帰国後の)一つの就職先になる。
  (仮に、天下り先の一つになってもいいから。)

4)また、仮に、「国際協力士」という資格を持っていれば、
  国際協力・開発分野への就職に漏れてしまっても、
  それを評価してくれて、
  日本の一般企業が、雇ってくれやすくなるのではないか、
  ということ。

実は、この、4)の部分が、最大の理由であった。

背景としては、以下がある。

青年海外協力隊は、大学卒業の新卒などで行く人が多いが、
通常、社会人になって、日本の一般常識・マナーを覚えるべき、
最も大事な時期に、途上国にいって
よくわからない「ボランティア活動」(?)を行い、
日本社会での適応性は低くなってしまっているかもしれない人材を
雇おうという企業は少ない、ということである。

実際、青年海外協力隊の2年間に行った人で、
満足な活動ができた人は、全体の2割もおらず、
「自分のやったことが意味がなかった」、
または、
「やってもやらなくても良かったのではないか」、
という回答をしている人が、8割を占め続けている現状では、
企業への就職面接の時に、
自分のやってきた活動をアピールできる人も少ないと思われ、
上述の就職難の状況を、さらに悪化させていた。

よって、
(青年海外協力隊のOB会である)
社団法人・青年海外協力協会としては、
青年海外協力隊からの帰国後、
ある一定の、講習・研修等を受けさせた後、
資格試験を行い、
国家資格「国際協力士」を与えることにより、
その後、
1)日本の国際協力系組織(JICA等)への就職や、
2)日本の一般企業への就職を
後押ししよう、という側面が強かった、
と考えられる。


この、国際協力士は、その後も動きがあり、
2008年6月4日東京新聞にて、JICAと外務省が
「国際協力士制度の創設を検討」している、と報道された。

が、この頃から、
上記の青年海外協力隊OBの救援策、としてだけではなく、
「グローバルな活動ができる人材の育成」という観点も
含まれるようになったようだ。

一方で、一部のマスコミは、
「また一つ、その(国際協力士という国家資格の)資格試験をするための
 天下り先の財団法人を作るだけではないのか?」
と批判をしていた。


で、最近、
2010年9月1日、
JICAが国際協力士(仮称)の実現可能性調査を公示した。

参考:
「国際協力士」(仮称)の資格、実現可能性(フィージビリティー)調査。
グローバルな国際協力人材の養成確保へ
(JICA公示)
 http://www.jica.go.jp/chotatsu/consul/koji2010/pdf/20100901_g_01.pdf


これに関連して、以下の背景が世界であった。


途上国の貧困撲滅などを目指す
ミレニアム開発目標(MDGs)の首脳会合が
2010年9月20日から3日間の日程で開幕したが、

2015年がミレニアム開発目標の期限で
母子保健分野で遅れが目立ち、目標達成が困難な状況だった。
よって、
先進国がより踏み込んだ追加援助を打ち出せるかが会合の焦点で、
最終日に具体的な行動指針を盛り込んだ成果文書を採択する方向だった。

で、この会合で、
2010年9月22日、

菅首相は、国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットで、
いわゆる「管イニシアティブ」を発表。
財政的な支援以外に、以下の二つを提案した。

1)保健分野では妊産婦の定期健診や新生児ケアを行う病院の整備、
  ワクチン接種など妊産婦と乳幼児の死亡率削減のための
  『保健支援モデル』、

2)教育面では学校やコミュニティー、
  行政が一体となり学習環境改善に取り組む
  『基礎教育支援モデル』

を提案した。

このすぐ後の、
2010年9月24日、

外務省は「新・国際保健政策」(2011-2015)において
「政策に携わる人材の育成と成果の発信能力を強化することにより
 日本国内の国際保健体制を強化し
 それにより国際的な保健分野の取組体制を強化」
すると公示。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/shinseisaku.html

同様に「教育協力新政策」も公示された。

すなわち、政策の提言・作成に関われるような、
高い専門性を持つ人材を、まず国内で産み出し、
その人物が、将来、国際的な活躍をすることに期待する、
という主旨の声明が出された。


これが、
9月頭に公示された
「国際協力士の実現可能性調査」と関連しているかどうかは、
わからないが、
関係あるような気もする。

・・・

以上をまとめると、
「国際協力士」と「国際協力師」の違いは、

「国際協力士」は、
政府(外務省とJICA)において
元々は、
青年海外協力隊の帰国後の就職難を改善するための救済策
としてその創設が検討されたものだったが、
現在は、
(特に政策提言に関わる)グローバルな人材養成の推進を目指すもの。

「国際協力師」は、
民間のNPO法人・宇宙船地球号が提唱した
『有給で国際協力を行う人々の総称』
を言う。


よって、この二つは、直接的には、全く関係ないと
考えられる。


ただし、
拙著
「世界と恋するおしごと」

「国際協力師になるために」
は、
発売当時、
JICA事務所があった、
新宿マインズタワーというビルの
すぐ近くにある、
紀伊国屋書店(新宿本店・新宿南口店)において、
(その二つの本屋だけで)
一か月に200冊以上売れるなど、
爆発的な売れ行きを見せた。

つまり、
多くのJICA職員・JICA関係者が、
上記の書籍を読んでいたようで
(実際、JICA内の友人から
 『読んだよ』というメールも多数頂いており)
多少なり、
国家資格「国際協力士」の概念の「変遷」に
影響した可能性もある。

要するに、
青年海外協力隊OBの単なる救済事業(かつ天下り先)から、
グローバルに活動できる政策提言のできる人材の育成に、
変化していったことに、
多少、影響(貢献)したかもしれない、
という程度の関係である。


・・・

ともかく、
今後、政府が、
「国際協力士」を国家資格化する場合、
「国際協力師」の言いだしっぺの、私としては、
なんらかの適切なコメント(批判・助言?)を
しなければならない立場にあるのではないか、
と考えている。

と、いうわけで、
今後も、それなりに、がんばります。



・・・
・・・

ついでに、
ツイッターで、最近つぶやいた、
「国際協力」に関する記述を、以下にアップしておく。

140文字だと一つの側面しか書けないので
情報が偏りやすいのですが、
それでも、書いておきます。
以下、あくまで参考に。


「国際協力ってなんですか?」
「三つあります。
1)途上国に行って直接的に教育や医療等をする。
2)先進国側にいて計画を作り予算を獲得し
 各援助団体の分担を決める会議をする。
3)消費者と企業が、
 残り少ない資源を奪い合う戦争が起きないよう、
 気候変動による降水量減少で飢饉がおきなう、
 節約する。

国際協力には二つある。
1)紛争地帯で行う「緊急援助」と 
2)紛争が終わり政府が確立してからの「開発援助」。
1)緊急援助は「外国人が」食糧をあげ、医療などをしてあげる、
 「あげる」援助。
2)開発援助は「住民が」主体となり、
 持続可能な開発を目指す「あげない」援助。
 この場合、外国人は脇役

「国際協力をする人を増やしたいんですか?」
「はい。三段階の啓発をしています。
1)きっかけの提供。
 写真展などでまず知ってもらう。
2)最初の一歩。
 その人が学生でも主婦でも会社員でもできることを紹介。
3)本当の考え方。
 実際の国際協力はどんな方法にも長所と欠点があるので
 それを公平に解説」

国連系の国際協力団体の
長所は、
1)ほぼ二百の国や地域が集合し国際的な決議ができる
 ほぼ唯一の国際機関であること。
短所は、
1)内政干渉できないため
 国連決議に強制力はなくガイドラインに過ぎない、
2)常任理事国五カ国(米・露・中・英・仏)に拒否権があり、
 第二次世界大戦の戦勝国に都合のよい体制

政府系の国際協力の
長所は、
1)二国間の協力により多数の省庁が連携し包括的な活動が可能、
2)ODAという1兆円近い予算を使える、
短所は、
1)先進国の外交上または経済的な利益ために
 途上国を開発しているのが本質。
2)援助した代わりに国連常任理事国になれるよう推薦の依頼、
 資源の獲得、市場の拡大等

NGOの国際協力の
長所は、
1)国の外交政策に影響されず純粋な「人道主義」のもと活動する、
2)スタッフの給与が安いため
 募金されたお金のほとんどがプロジェクトに使用。
短所は、
1)思い込みが激しく偏った思想、
2)予算が乏しくスタッフがすぐ辞める、
3)学問的背景がなく数字で結果を出さない

国際協力をする上で最も良い組織形体はなにか?
それは国連やJICAなどで勤務した経験を持ち、
修士などの専門性を持っている人たちが、
国際機関や政府機関では
「国家の利害」にしばられて正しい活動ができないと悟り、
外に出て作った組織である。
これが「ハイレベル国際NGO」。今後の開発を主導する

途上国の開発をすることが国際協力と考えている人が多いが、
根本的な間違い。
68億人がアメリカ人のような生活をした場合、地球が5個必要。
よって途上国を経済開発するなら、単純に考えると、
世界人口を5分の1に減らす必要。
すなわち残存する資源の量を考え、
それで可能な範囲の人口と経済活動に規制

「国際協力師」を目指す場合、
例えば代表例である国連職員を目指す場合、
JPO試験を受けるのが就職できる確立が高い。
その受験資格は、
1)日本国籍、
2)35歳以下、
3)大学院修士、
4)英語力(TOEFL等)または他の国連公用語(フランス語等)、
5)2年間の勤務経験(必要ない年もある)

精神保健のホープ「天使さん」が
国連JPO試験に合格しました!
本当におめでとう。 
国際精神保健を目指した「天使」 9735字 (国際協力、開発学)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65256432.html

国際協力で緊急援助を行う場合、
自身の安全管理を事前に学習すること。
以下のいずれかを受講するべし。
eセンター(UNHCRが主催) 
http://www.unhcr.or.jp/protect/e_center 
Red.R(北米のNGOが主催) 
http://www.redr.org

「子ども兵に対する精神的なケアを国際協力としてやりたいんですが?」
「メンタル・ヘルス(精神保健)に関しては
 各国ごとの宗教や文化の影響が強く、
 世界的に標準となる診療方法が確立されていないものが多い。
 一応WHO内にメンタル・ヘルスの部門があるので、まずそこ。
 次いでDSM-IV-TR」

パキスタンの大洪水に対して国際協力機構は「緊急援助隊」を派遣。
緊急援助隊が、普段どんな活動をしているか知りたい方は以下へ。
ブログに4回連続で詳述。
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65481174.html

防衛大学生が
「国際協力をやりたいんですが、どのような方法が?」 
1)国連からの要請に自衛隊が協力するPKO(平和維持活動)。
2)自然災害に対するJDR(緊急援助隊)、
3)テロ特措法関係、
4)自衛隊退役後に地雷除去NGO、
5)退役後にアフガニスタンDDR(武装解除)に協力するNPO

・・・

国際協力・開発をする理由


「日本には多額の赤字国債があり経済も不況なのに、
 なぜ途上国を援助するのですか?」

1.
「途上国では、
 今まさに戦争で殺される人や、
 今まさに食べ物がなく死んでゆく人や、
 今まさに教育を受ける機会がなく貧困におちいってゆく人がたくさんいます。
 日本の状況はそれに比べると、だいぶましだからです。」

2.
「自分の夢として『国際協力をやってみたい』という人が
 国民の一定数いるからです。
 理由は、
 1)純粋に人道的な理由、2)自分探しのため、3)昔から憧れていた、
 など様々ですが、ともかくやりたい人がいるのです」

3.
「日本外交の基本は国連を中心とした国際協調路線。
 国連が要請してくる途上国への人道的な援助に協力。
 これは日本にとって困ったこと(国境問題や他国からの攻撃など)
 が起こった時、国連に助けてもらうためです。」

4.
「岡田外務大臣も発言している通り
 ODA(政府開発援助)の最大の目的は
 途上国への支援ではなく
 日本企業が経済活動する場所を途上国まで広げることです。
 原料調達、安い人件費での生産、商品の販売など全てが有益」

5.
「日本政府の昔からの念願が国連安保理の常任理事国になることです。
 国際的な発言力が強くなれば我が国に有利な条約を作ったり、
 不利な条約を締結させなくすることができます。
 経済活動にとっても有利になります。」

・・・

国際協力の求人・人材募集

国際連合や世界銀行などの国際機関の職員(いわゆる、国際公務員)になりたい(就職したい)場合、その「空席情報」の入手が必要である。外部に公開されているものは、ここで閲覧可能。外務省・国際機関人事センター http://www.mofa-irc.go.jp/link/link.htm

「パートナー」は、政府系の国際協力機構(JICA)と関連している、国際協力関係へ就職するための求人情報ページ。国際機関、政府期間、開発コンサル、民間NGO、教育機関など、全ての分野の求人を紹介しているが、やはり政府系が強い印象 http://partner.jica.go.jp/

ピースコー(Peace Corps)とは、アメリカの青年海外協力隊。まず大学院に1年間行き、次に途上国へ2年間派遣されて現地で実践。その後、再びまた大学院に戻って1年勉強。合計4年のプログラムとなるが、理論と実践の両方を包含。 http://www.peacecorps.gov/

「国際協力NGOダイレクトリー」とは、開発・環境・人権・平和などの分野で国境を越えて活動する日本の国際協力NGOの概要を収録したデータベース。289団体について、組織概要、活動状況など。自分に合ったNGOを探すために http://www.janic.org/directory/

NGOの人材募集を知りたいならここへ。ボランティア、インターン、アルバイト、契約社員・嘱託社員、正社員などの募集情報。大学生、大学院生、子育てが終わった主婦の方、退職後の方も。JANICの情報掲示板 http://www.janic.org/janicboard/recruit/


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拙著の紹介

国際協力を行うための専門知識をもち
生活するのに十分な給料をもらい
持続的にプロとして国際協力を行う職業人、
すなわち国際協力師たちを一人でも多く育てたい 
「国際協力師になるために」 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560031630

国際協力の現場で働く30人のインタビュー集。
国連職員、JICA職員、開発コンサル、NGO、CSR、
スポーツや芸術で行う国際協力も紹介 
「世界と恋するおしごと 国際協力のトビラ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093876401/

拙著
「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ 望まれる国際協力の形」
(白水社、山本敏晴)は、2005年に毎日新聞社主催の
「高校生・読書感想文・夏休み課題図書」に指定された本。  
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560049688/


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なお、私のツイッター上での「つぶやき」(ツイート)は、
以下のサイトで、ツイッターに加入していない人でも読むことができます。
140文字をふるに使った、かなり内容のある記事を連載しています。
http://twilog.org/yamamoto1208



ふぁぼられた(お気に入りに登録された)ツイート20100920まで 4013字

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今年の春にツイッターを始めてから、
私のツイートが、
「ふぁぼられた」(お気に入りに登録された)
ツイート(つぶやき)を、一覧にして掲載しておく。


なお、私のツイッター上での「つぶやき」(ツイート)は、
以下のサイトで、ツイッターに加入していない人でも読むことができます。
140文字をふるに使った、かなり内容のある記事を連載しています。
http://twilog.org/yamamoto1208


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7人

アフガニスタンでは毎年2万5千人の女性が妊娠と出産が原因で亡くなっている。実に27分間に1人が死ぬ計算。妊産婦死亡率は(出生10万あたり)1,900人超。最近シエラレオネを抜いて世界最悪に。特に「バダフシャーン州ラー地区」では6,500人という人類史上最悪の妊産婦死亡率を記録 。

外国の有名な人は講演後、質問受付時間に質問が来た時それがどのような質問であれ、まず次のように言う。 "That's a very good question" その後、おもむろに回答を考える。理由は質問をした人を褒めることでその後どんな回答をしても納得してもらえる確率を上げるため


6人

カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは(マイクロクレジットで)ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスのグラミン銀行と合弁会社を設立。バングラデシュで貧困削減に取り組む「ソーシャルビジネス」(社会的事業)を開始。同社はバングラデシュに既に工場を持っている

日産自動車のカルロス・ゴーン社長の役員報酬が8億9千万円なのが話題になったが、彼は「日本では高いかもしれいが、グローバル基準でみれば普通だ」と。彼のいうグローバル基準はアメリカの富裕層。私はグローバルと言ったらアフリカで一日百円以下で暮らす人を見る。人間、どっちを見て生きるかだけ


5人

人に感染すると6割近い致死率を示す高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)がインドネシアで豚に感染し一部が人ののどや鼻の細胞に感染しやすいウイルスに変異したと、東京大医科学研究所の河岡義裕教授らが発表。豚では症状を起こしにくく感染した豚は無症状だったため気づかないうちに広がった可能性

フランスでイスラム教徒の女性がブルカを使用することが禁止された。女性の社会的迫害を許さないためと言うが、これはむしろ個人の「信教の自由」を認めない「人権侵害」にあたる。フランスは国際協力の世界でも自国の文化や価値観を途上国に押しつける傾向があり、現地(途上国)寄りのNGOから批判


4人

世界最大の問題が人口増加。これを止める方法の一つが、出産数の多い途上国の女性を高学歴化し、かつ会社等で働く人を増やし、出産を開始する年齢を遅らせること。これを実現するために途上国でBOPビジネスをやろうかな。まず女性の職業訓練校を作り卒業生をそのまま雇用。社会企業のモデルケースを

「山本さんのように世界の将来を憂(うれ)うようになると宗教に走ったりしないのか?」と言われたが、それは永久にない。私の座右の銘は「自分が正しいと思った時から全ての間違いが始まる」。だから私は自分がやっていることが正しいかどうか疑い続ける。宗教とは一つの教えを迷わず信じ疑わないこと

「人間の安全保障」は、もともと「国の安全保障」のアンチテーゼとして生まれた。国家を維持することが最重要と考えれば国家にさからう民衆を虐殺してもよいことになる。これを防ぐため生まれたのが「人間の安全保障」だが抜け落ちている概念が二つ。「未来の子どもたちの人権」と「他の生物の生存権」

HIVに感染しエイズを発症した場合、死亡する理由の第一位が「結核」です。7月23日(金)  19:00-20:30 JICA地球ひろば セミナールーム202にて、「結核・HIV/AIDSの蔓延するアジア・アフリカの結核対策支援活動」 公益財団法人・結核予防会の若手スタッフが発表。



3人

歴代のノーベル平和賞受賞者が集い、平和や人権などの世界的課題や暴力のない世界に向けた具体的提言などについて議論する、「2010年ノーベル平和賞受賞者世界サミット」が、広島で開催。11月12日〜14日。テーマは、「ヒロシマの遺産:核兵器のない世界」。ミハイル・ゴルバチョフなどが出席

国際協力機構(JICA)は、非上場企業に天下りしたOBの報酬などの情報開示を拒否しており「聖域」にしている。このため昨年の事業仕分以後も天下りは止まない。なお、JICAはプロジェクト実施前に行うべき「環境アセスメント」の内容も公開せず、NGOなどが批判できない隠蔽体質が続いている

広島・長崎の被爆に関する問題が取り上げられる場合、1)核兵器による悲劇が繰り返されることを防ごうという意図で行われる場合と、2)第二次世界大戦での日本の戦争責任(加害者であったこと)を薄めるため、原爆の「被害者」であったことを強調しようとする、政治的意図で広報されている場合がある

国連分担金はアメリカが22%で最高額。しかしこれを最も滞納しているのもアメリカ。理由は、1)当初アメリカは自分の言いなりになる国際機関として国連を作ったがだんだん思い通りにならず。2)国連は客観的にいっても非効率な組織で、会計の透明性の問題、人件費が能力に比例していない等の問題も

昔、援助団体が紛争地で自分のスタッフを守る方法は二つあった。1)国連・政府系は軍隊を使って「武装」。2)NGOは住民と「親密」になることで攻撃されないように。しかしアフガンで米軍が援助をしだしたため「国際協力団体は全て米軍の一味だ」と思われ、NGOがタリバーン等に攻撃されることに

中国で若者の自殺率が急増。例えば最近、台湾の電子機器メーカーの若い従業員が10人以上あいついで自殺。仕事や対人関係の悩み、将来の不安が原因。一般に社会主義国家が資本主義に変わると、自殺率が上昇する。旧ソ連諸国で起きた現象が、今、(共産主義のまま市場経済になった)中国で起きている。

私は十年前から一貫して、「人口増加問題が、世界の持続可能性を考える上で最も重大な問題だ」ということを主張してきました。その理由と論点はこちらです http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65473987.html

景気が良くなると税収が増えるから借金を返せるというのは間違い。景気がよくなるとあらゆる分野の「利率」が上がる。国債の利子も上昇するため毎年返さなければならない金額も増える。ポイントは国債の利子が2%だとしたら、それを上回るGDPの上昇(成長)があること。資本主義国家はこれが生命線

日本の借金を返すにはまず景気対策というが疑問。1991年バブル崩壊、1997年アジア通貨危機、2001年アメリカ同時多発テロ、2007年サブプライムローン、2010年ギリシャ破綻のように経済危機は頻発しており景気回復の見込みは低い。景気が低いままで財政再建する方向を探る方が現実的

世界一長い演奏が続いている。なんと、649年間! アメリカ人のジョン・ケージ(John Cage)さんが作曲した曲が、ドイツ東部の教会でパイプオルガンが演奏。「変化に追われ変化しなければ生きていけない、人も企業も生き残れない、という現代に対して、疑問をなげかける、哲学的な意味が」

先日パレスチナ支援船に乗っていたトルコ人の人道支援活動家9人がイスラエル軍に射殺された件で、トルコがイスラエルに再三、謝罪を要求している。が、イスラエルは応じない。トルコは、イスラム教徒が多い国だが「政教分離」を掲げ、イスラエルとも友好的だったが、今回の結果いかんによっては断交へ

映画「ザ・コーヴ」で描かれているように、イルカ漁やクジラ漁は確かに残酷かもしれないが、牛の屠殺や鳥の屠殺も同じくらい残酷である。牛や鳥は殺して食べてよく、イルカやクジラはダメだ、という理由が私にはわからない。知能が人間に近いという意見もあるが、犬や馬と心の交流をしている人もいる。

アメリカは2012年までに欧州最大の米軍基地を作る。イラクやアフガニスタンへの派遣のため。しかしイタリアの若者二人がこれに反対するドキュメンタリー映画制作「スタンディング・アーミー」(常備軍)。「第2次世界大戦から60年以上、冷戦終結から20年経過、なぜ国は米兵を居座らせるのか」

NGOの国際協力の長所は、1)国の外交政策に影響されず純粋な「人道主義」のもと活動する、2)スタッフの給与が安いため募金されたお金のほとんどがプロジェクトに使用。短所は、1)思い込みが激しく偏った思想、2)予算が乏しくスタッフがすぐ辞める、3)学問的背景がなく数字で結果を出さない

政府系の国際協力の長所は、1)二国間の協力により多数の省庁が連携し包括的な活動が可能、2)ODAという1兆円近い予算を使える、短所は、先進国の利益ために行われており途上国を助けるためにやっているわけではないこと。常任理事国になれるよう投票の依頼、資源の獲得、企業の進出、市場の拡大

国連系の国際協力団体の長所は、ほぼ二百の国や地域が集合し国際的な決議ができるほぼ唯一の国際機関であること。短所は、1)内政干渉できないため国連決議に強制力はなくガイドラインに過ぎない、2)常任理事国五カ国(米・露・中・英・仏)に拒否権があり、第二次世界大戦の戦勝国に都合のよい体制

国際協力は自己満足であってはいけない。具体的には、1)数字で結果を出す、2)持続可能性、3)現地住民の主体性(ownership)、4)現地のニーズの把握、5)社会的弱者に配慮、6)環境及び社会性へのアセスメント、7)定期的PDCA(Plan,Do,Check,Action)など

以前マザーハウスの山口さんを取材させて頂いた。彼女がやっているのはフェアトレードというよりも「途上国発のファッションブランド」という概念。欧米のファッションブランドに負けない商品が目標。またフェアトレードのように生産者に寄りすぎず、大企業のようにお客様に寄りすぎないちょうど中間を

UNICEFによると2008年「5歳未満の子どもの死亡率」が高いのは、アフガニスタン(234/1000出生)、チャド(210)、アンゴラ(203)、コンゴ民主共和国(196)、ギニアビサウ(195)。低いのは、アイスランド、フィンランドなどの北欧諸国で、おおよそ、4/1000出生

日本のエイズ対策の現状。生島嗣さんの話20100902 5376字

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2010年9月2日に、
東京大学医科学研究所において、
「UNAIDS(国連合同エイズ計画)の新事務局長の講演」
の前に、
「NPO法人ぷれいす東京の、生島嗣(いくしまゆずる)さん」が
日本におけるHIV/エイズの現状と対策について短い講演をした。

その生島さんの話をまとめておく。

(山本による注釈は、全て(括弧内)に書くことで、区別した。)

・・・
・・・

最初に、
厚生労働省・健康局疾病対策課の人の挨拶(前置き)。


我が国の動向だが、昨年(2009年)1年間で、
1021件のHIV(新規)感染者が報告され、
431件のエイズ患者の発症が確認された。

(日本では、2007年以降、
 毎年1000人を超える数の人が新規感染しており、
 増え続けている。)

我が国における累計では、ついに、1万5千件を突破した。

世界では、
世界のすべての地域でHIV感染者は増え続けている。
特に東アジアでひどい。
2010年に、中国は、
HIV感染者が1千万人を超える見込み。

(中国から日本への来訪者は多いので
 その影響が日本にあるかもしれない。)


参考:
厚生労働省:健康
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/index.html

・・・
・・・

生島 嗣(いくしま ゆずる)の講演
(NPO法人・ぷれいす東京)

・・・

「HIVを持っている人も、
 そうじゃない人も、
 ぼくらはもう、この街でいっしょに生きている」

「REAL, living together」
(現実に、私たちは、もう既に、いっしょに生きているのです。)


HIVマップ
http://www.hiv-map.net/

・・・

HIV感染者(エイズを未発症の人)の、
新規感染の報告の数(罹患数)は、
日本では年々増え続けている。

(世界全体では罹患数は減っているのに、
 日本は増え続けている。)

新規HIV感染者の内訳は、
30歳代、20歳代、40歳代の順に多く、
30歳代と20歳代で、7割を占める。

エイズ患者(エイズを発症した人)の、
新規発症の報告の数は、
日本では、ほぼ年々増え続けている。
(ただし、昨年(2009年)は微減した?)
30歳代と40歳代で、6割を占める。

(ちなみに、HIVに感染しただけではエイズとは言わない。
 HIVがリンパ球をどんどん壊していき、
 『CD4陽性リンパ球』と呼ばれる細胞が
 ある一定数以下になると、免疫力がなくなり、
 結核やある種の癌、肺炎やヘルペスなどを次々に発症するようになる。
 ここまで病状が進行した場合を、エイズと言う。)

エイズによる死亡例は、
1990年代前半まで増加していたが、
1996年にHAART(ハート治療法)
(Highly Active Anti-Retroviral Therapy)
が導入されてから激減した。

日本で、年間100例ぐらいあった死亡が、
2008年には18例程度に減少。

・・・

「どこで、HIV感染に気付くのか?」

厚生労働省の研究グループ、今井光信の調査によると、
58.5%が、一般医療機関
33.9%が、保健所・検査所


エイズ患者・HIV感染者が増え続けている 今井光信
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h003/0089.html

・・・

「ぷれいす東京」とは、

1993年に、
代表の池上千寿子が、
横浜国際エイズ会議に参加した時に誕生。

HIVとともに生きる人たちが、
生活しやすい地域社会づくりを目指して活動している。

参考:
NPO法人・ぷれいす東京
http://www.ptokyo.com/

・・・

「HIV感染を知った当日の、本人の語り」
(様々な人の、とまどい)


まさか陽性とは思っていなかったので混乱している。

インターネットでHIV検査キットを買って検査したら、
薄く(陽性の場所に)ライン(線)が出た。
どうしたらいいのか?

医療費が(いくらになるか)不安だ。

近くに(エイズ専門の)拠点病院がないが、大丈夫か?
(どこの病院に行ってもいいものなのか?)

医者から(性交の)パートナーも検査を受けるよう言われた。
(言わないといけないのだろうか?)

親に伝えた方がいいのか? 会社には?

スクリーニング(ふるいわけ)検査で陽性だった。
確認検査をするように言われたが、怖くて行っていない。

・・・

厚生労働省エイズ対策研究事業
「地域におけるHIV陽性者等支援のための研究」
による
「HIV陽性者の社会生活に関する全国実態調査」
によると、

男性が(HIV感染者の)94%。
60歳未満が9割以上。

男性の感染経路は、
75%が、同性間の性的接触。

女性の感染経路は、
76%が、異性間の性的接触。

それら以外の感染経路は、
血液凝固因子製剤(血友病等の治療)、
輸血、
(麻薬等使用者の)注射器回し打ち、など。


(以上を見ればわかるが、
 日本におけるHIVの新規感染は、
 94%以上が、男性の同性愛者による性的接触、
 ということになる。
 よって日本で、予防措置を効率的にとりたい場合、
 こうした行為を行う人々に集中的に
 HIVの危険性とその予防方法に関する情報を
 与えるが良い、といことになる。)


参考:
HIV検査・相談マップ
HIV・エイズ(AIDS)・性感染症の検査・相談窓口情報サイト
厚生労働省・科学研究費・エイズ対策研究事業
「HIV検査相談体制の充実と活用に関する研究」(研究代表者:加藤真吾)
http://www.hivkensa.com/

・・・

首都圏エイズ予防のための戦略研究体制
によると、
やはり、ゲイやMSMに予防啓発を呼び掛ける方針。

MSMとは、
Men who have Sex with Men(男性と性交する男性)
のこと。

(ゲイ向けの)商業施設での広報を重視。
ゲイバー、クラブ、発展場(ハッテン場)など。

(発展場(ハッテン場)とは、
 男性同性愛者が、性行為の相手を求めて集まり、
 性行為を行う場所。
 英語では、Gay cruising spot。
 有料の店舗などの場合と、
 無料の公園などの場合がある。)


それらの場所で、HIV検査を受けることを勧める
キャンペーンを行う。

なお、
自分がHIVに感染しているとわかっているMSMは、
約4000人(東京)。

一方、
自分がHIVに感染していると気付いていないMSMは、
未知数。

(いったい、どのくらいいるのか、検討もつかない。)

(日本のHIV感染者およびエイズ患者の累計は、
 2009年末で、1万6千人ぐらいだが、これは、報告のあった数。
 実際に、社会でどのくらいの人が感染しているかは、
 全くわからない。
 国民全員に強制的にHIV検査を受けさせない限り、
 わかりようがない。
 おそらく、報告された数の10倍ぐらい、と言われている。)

・・・

「感染しているなら早く知ってほしい。
 そう思う、たくさんの理由があります。」


参考:
HIVマップ すぐに役立つHIV(エイズ)の情報サイト
「エイズ予防のための戦略研究 MSM首都圏グループ」
http://www.hiv-map.net/

この「HIVマップ」というサイトを作ったら、
1日あたり、800件前後のアクセスがあった。

(1日あたり、500〜1200件の間のアクセス。)

・・・

HIV/エイズ動向委員会の累計報告(2007年末)
によると、

全国では、
HIV感染者は、9392人、
エイズ患者は、4450人。

この二つを加算した合計は、13,842人。

このうち、MSMは、5724人。
MSMの割合を算出すると、41.3%。

このMSMの割合は、
東京では56%、千葉では17%と、
地域によって、大きなバラツキがある。

これは、
実態がそうなっているわけではなく、
MSMの人が、検査を受けやすい状況に
なっているかどうか、によって、
統計結果が大きく変わっている可能性がある。

わかりやすく言えば、千葉では
MSMの人がHIV検査を受けられる所がないか、
あっても、それを知る方法がない、ということ。
または、
そうした情報を与えるための啓発活動が、
十分ではない、ということになる。

また、これに関連して、以下の「声」もある。
それは、「地元では行けない」ということ。

つまり、千葉に住んでいても、
地元で行くのは恥ずかしいので、
遠く離れた東京の病院で検査を受ける。

(また、東京にはエイズ専門の病院として
 有名な病院が多い。)

その結果、東京で、
「MSMであるHIV陽性者の報告例」が増える、
という現象が起こる。

(ちなみに、
 HIV/AIDS の専門医がいる病院を
 エイズ診療拠点病院またはエイズ診療連携病院という。
 この二つを合わせて、
 「エイズ診療協力病院」といい、
 以下にリストがある。)


エイズ拠点病院情報API-Net エイズ予防情報ネット
http://api-net.jfap.or.jp/inspection/bases.html

・・・

年代ごとのHIV検査の受験率で問題になっているのが、
50歳代以降。

この世代は、インターネットから情報を得ないので、
HIV検査に関する情報を得る機会が少ない。

また、
「HIVに感染している可能性がないから」
と言って、リアリティー(現実)から逃げている。

一方、
若い人が、HIV検査を受けない理由としては、

「検査を受けるのに、
 ゲイ・バイセクシュアルであると説明するのが面倒だから」

「検査の結果を知るのが怖いから」
など。

・・・

クロス・メディア・プロモーション
という方法で、啓発している。

1.メディア(NHK、FM東京、ゲイ雑誌3誌)
2.バーチャル(HIVマップなどのホームページ)
3.リアル(ゲイバー500軒、発展場70軒など)

・・・

ゲイとMSMの人口を推計する調査が行われた。

2008年3月31日時点の「住民基本台帳」をベースに、
「層化2段無作為抽出法」によりサンプルマスターを作成。
20〜50歳の男性人口から、3700の標本(サンプル)を得た。

そして、回収率は45%で、1659人から回答を得た。

その結果、
(1)同性に魅力を感じる男性は、3.7%
(2)同性との性行為経験がある男性は、2.0%
だった。

そこで、母集団に戻って考えると、

20〜59歳の全国男性人口は、
2005年の国勢調査によると、
34,140、037人。

上記の調査より、MSMの割合は2.0%だったので、
推定MSM人口は全国で、682,801人。

(要するに、日本に、MSMは、約70万人。
 ゲイは、約130万人。)


さて次に、
これまで厚生労働省に報告されているHIV陽性者の数は、
(2008年エイズ発生動向年報によると)

MSMの場合、
HIV感染者は、4731人
エイズ発症者は、1290人、
合計、6021人

MSMでない男性の場合、
HIV感染者は、2416人
エイズ発症者は、1930人、
合計、4346人

以上から、有病率(10万人あたり)を計算すると、

MSMの場合、
HIV感染者の有病率は、692.9(10万人あたり)
エイズ発症者の有病率は、188.9(10万人あたり)

MSMでない男性の場合、
HIV感染者の有病率は、  7.2(10万人あたり)
エイズ発症者の有病率は、  5.8(10万人あたり)


つまり、
HIV感染者の有病率を見た場合、
MSMの男性は、そうでない男性の、
『100倍、有病率が高い』

以上より、
積極的なMSMへのHIV感染対策が必要!


・・・

ピア・サポートも、行われている。

(ピア・サポート"peer support"とは、
 HIV陽性者などの同じ立場の人同士が、
 情報交換や交流ができるミーティング(会合)。
 ピアとは、同じ立場の人、という意味。
 つまり、まず一人の、
 ゲイやMSMの人に、賛同してもらい、
 その人から、他のゲイやMSMの人に、
 予防啓発を行ってもらったり、
 HIV検査を受けることを勧めてもらったりすること。)

(ちなみに、このピア・エデュケーションは、
 HIVの世界に限らず、
 国際協力の世界全体で使われている。
 また、
 通常の初頭教育・高等教育の分野でも
 最近、使われるようになった。)


・・・

このピア・サポートにあたるのが
「ゲイ・NGO」の存在。

ゲイの人々自身が作ったNGOで、
その啓発活動により、
「検査行動」にも「予防行動」にも
変化がみられている。

具体的には、
クラブにおいて、
HIV関連のイベントを東京で行ったところ、
HIV検査の受検者の割合が、
2001年には、25%だったが、
2009年には、47%まで上昇した。

・・・

今後の課題としては、
MSMに対する啓発活動をするための
活動量(人力、資材量、予算)が、
すでに飽和に達しており、足りない。

今後、活動を維持・活性化するための
施策を、政府は施行するべきだと思う。



・・・
・・・

質疑応答。

・・・

質問:

日本の場合、MSMへの啓発が大事なんだろうか?


回答:

MSMへの戦略は大切だ。
ただ、難しいのは、
すべての「男性と性交をする男性」(MSM)が、
自分の、そうした傾向を受け入れているわけではない。
人権への配慮が必要だ。
様々な人の多様性を受け入れる土台を、まず社会に作ることが先。
エイズの予防啓発だけでなく、その組み合わせが必要。
ゲイバーをたずねていくと、
「私たちには、関係ないから」
という門前払いをされることが多かった。
まだまだ難しい状況にある。
ただ単に「HIV検査をすすめる」だけでは難しい。
複合的ないろんなキャンペーンを同時におこなうことが大切だ。





HIV/エイズに関するこれまでのツイートのまとめ20100918まで 9611字

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今回は、HIV/エイズに関して、私がツイッター上でつぶやいた内容を
一気に掲載いたします。


なお、私のツイッター上での「つぶやき」(ツイート)は、
以下のサイトで、ツイッターに加入していない人でも読むことができます。
140文字をふるに使った、かなり内容のある記事を連載しています。
http://twilog.org/yamamoto1208

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それなりに内容のある、記事っぽいもの


感染・死亡

ケニアのHIV感染経路は以下。1)異性間の性交、75%。2)母子感染、10%。3)注射薬物乱用((Injection Drug Use: IDU)、5%。4)不衛生な医療上の注射、2%。5)輸血、1%。うち母子感染の内訳は、出産時(産道で血を飲む、50%)>母乳>妊娠中(経胎盤)

ケニアのいくつかの地域では降水量が減少。地球温暖化による気候変動のせいかも、との報道。飲料水に使える水が減っているため、人々はミルク(人工乳)を作ることができない。HIV感染者の母が乳児に母乳を与えると、感染する可能性があるが、やむなく母乳を使い続ける。その結果、母子感染が増加中

HIVに感染しエイズを発症した場合、死亡する理由の第一位が「結核」です。7月23日(金)  19:00-20:30 JICA地球ひろば セミナールーム202にて、「結核・HIV/AIDSの蔓延するアジア・アフリカの結核対策支援活動」 公益財団法人・結核予防会の若手スタッフが発表。

世界で最も有名な医療系の専門雑誌の一つが「ランセット」。今週号は「母子保健」の特集。15歳から44歳の女性の二大死因は(1)HIV/エイズ(19%)と、(2)妊娠出産に起因するもの(15%)。The Lancet Vol. 375 Number 9730 Jun 05, 2010


治療・予防

「静かな革命」。世界で三千万人以上の命を奪ってきたエイズに関する大きな変化が起こってきている。1990年代半ば、複数の抗HIV薬を併用した治療法により、エイズは「死の病」から「慢性病」に劇的な変貌をとげた。しかし死ななくなったことより治療にかかる費用は増え続け、予算の確保が困難に

2010年ウィーンのエイズ国際会議。7月18日から23日まで。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると「貧困などを理由に十分な治療を受けられずにいる人は、 依然1000万人に上る」。クリントン元大統領やビル・ゲイツ会長なども参加 http://www.aids2010.org/

今月ウィーン「国際エイズ会議」で「バジャイナル・ジェル」(膣のジェル)を使うと女性へのHIV感染率が下がるという南アフリカ実験結果の報告。男性に「コンドームをつけて」と女性が頼めないアフリカで有効 http://bit.ly/azwr4E


差別

HIV感染者やエイズ患者という表現は差別用語だという考え方があり「HIVとともに生きる人々」(people living with HIV)という表現が適切とされる。こうした人々への偏見(prejudice)・差別(discrimination)・社会的恥辱(stigma)がある

国連エイズ合同計画(UNAIDS)の報告によると、「HIVとともに生きる人々」(HIV感染者)への偏見・差別が続いている。51カ国で(入国・出国の禁止などの)旅行・移動を制限する法律が存在する。アメリカと中国もHIVに感染している外国人の入国を拒否していたが、最近やっと撤廃した。


社会問題

英国医学協会(Britain's Medical Association:BMA)は、途上国からの頭脳流出(brain drain)が拡大しているためHIV/エイズ等の保健課題に対処する人材が不足していると指摘。アフリカの医師の多くがイギリス等に移住し自国の医療が崩壊してゆく現状

HIV感染を隠し性交渉をしたドイツの人気歌手に有罪判決。3人と性交渉を持ち、うち1人に感染させたとして傷害罪に。音楽グループ「ノー・エンジェルズ」のボーカル、ナジャ・ベナイサ(28)に対し裁判所は執行猶予が付いた禁固2年、HIV感染者の支援施設で三百時間の無料奉仕を命じる有罪判決

世界経済の不況のため、国連への各国からの拠出金が大きく減額されている。特に任意拠出金と呼ばれる、(人件費などにも使える)自由に使える予算が減っているため、WHO(世界保健機関)もUNAIDS(国連エイズ合同計画)も、国連職員の新規採用を凍結。他の国連機関もほぼ同じ状況のため就職難

「人間の安全保障」に「特許権」が入るとすると、HIV/エイズに関する薬が問題。欧米の製薬会社が作った抗HIV薬をインドの会社等がジェネリック医薬品として安く作ってアフリカで活動するNGOに売ったが、明らかな特許権の侵害だった。が人道的に許されるこということで容認されたが相矛盾する


キャンペーン・イベント(日本)

未来もない過去もない。今日という日、精一杯愛し、生きるだけ。恋人をエイズで亡くして以来、引きこもり続けるロジャー。自分もHIVに感染。死ぬ前に1曲、後世に残す曲を書きたいともがく。10月7日より11月23日「ミュージカル RENT」。日比谷シアタークリエ。千代田区有楽町1−2−1

「ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現 」。エイズを抱えた多くのアーティストがエイズに向き合い制作することで、この「社会的病」を自分たちの問題として捉え、わたしたちに問いかける様々な作品が生まれた。セクシュアリティの変容とは? 2010年10月2日から12月2日。東京都写真美術館にて

「STOP・AIDS突撃NIGHT」。AV男優のカリスマ(五千人以上の女性を抱いた男として知られる)加藤鷹、有名なAV女優の紅音ほたる、港区医師会長の赤枝恒雄が毎月第4金曜21時より六本木GASPANIC BAR 3F 港区六本木3−14−11 性病クイズに答えて豪華景品をゲット

「HIVと人権・情報センター」(JHC)が、月に一回(第3土曜日)に杉並保健所においてHIV検査の実施支援をしておりボランティア医師(検査立会のため)を募集している。興味のある方は連絡を。日本は先進国で唯一HIV感染者が増加している国 http://www.npo-jhc.com

青年海外協力隊後、子どもたちに「夢を追うことの大切さ」を伝える学習塾を創設。塾のビルの一階がアフリカ関連商品を売る店舗。当法人の「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」等の写真絵本も展示販売。学習塾まなび http://blog.canpan.info/3292/profile

麻布十番祭りが開催中。各国の大使館も出展し世界中の料理が食べられる。その一角で、場違いかもしれないが、港区医師会が、「ストップ、エイズ、キャンペーン」を実施中。HIVに感染しているかを調べられる「匿名無料検査チケット」をはじめ、コンドームなども無料でもらえます。皆様、是非ご来場を


キャンペーン・イベント(世界)

"Here I am"(私はここにいる)キャンペーン。2002年に「世界エイズ・結核・マラリア対策基金が創設されたが2008年の世界経済危機以後、各国からの拠出は減少。2010年10月、「世界基金第三次増資会議」(The 3rd Replenishment Conference)

タワーレコードが、ロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)を偲ぶエイズ撲滅のための募金を店頭で実施。フレディは1991年、HIV感染からエイズを発症し、ニューモシスチス・カリニ肺炎のため死亡。募金寄付先となっているのは英国のHIV関連団体

アイルランドの日記ロックバンド「U2」のボーカリストのボノが、ロシア大統領と面会し、エイズ撲滅に支援を要請。「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」への寄付を目的に自らが推進する「プロダクト・レッド」キャンペーンに参加してくれるロシア企業を探してほしいと要請。大統領は「考えたい」と


・・・

各国の状況に関して


南アフリカ共和国

南アフリカは世界で最もHIV感染者数が多い国。アフリカ最大の経済大国のため他国から出稼ぎ労働者が来て感染。成人のHIV感染率、18.1%。HIV陽性者数、570万人(人口、5010万人)。治療を受けている人、701,000人。治療を必要とする人、170万人。エイズ遺児、140万人

「私の願いは仕事を持つこと。そうして家を建てたいです。今はまだダンボールで作った家に住んでいるからです。私はHIVに感染していますが、夫はコンドームを使わずセックスしています。コンドームを使うのは、私に身を捧げていない証拠になると感じるから、みたいです。」南アフリカ、34歳、女性


スワジランド

スワジランド。世界で最もHIV感染率が高い国。大人の4人に一人が感染。母親の半数近くが感染。成人のHIV感染率26.1%(妊婦は42%)。HIV陽性者数19万人(人口は120万人)。治療を受けている人、32,700人。治療を必要とする人、59,000人。エイズ遺児、56,000人

「娘のテネレは赤ちゃんの時HIVに感染していると診断されました。具合が悪く歩くどころかハイハイもできない状態でした。でも1歳から治療を始め、今は2歳ですが走ることもできます。HIVに感染しても、死を意味するわけではなく『生きられるのよ』と言いたいです。」スワジランド、35歳、女性


マリ共和国

マリ共和国では、一夫多妻の伝統が今でもある。成人のHIV感染率、1.5%。HIV陽性者数、10万人(人口1300万人)。治療を受けている人、17,100人。治療を必要とする人、30,000人。エイズ遺児、44,000人。全国の保健センターでHIV検査が無料で作られる制度を作った。

ファトゥマタ・モロ、26歳、女性、マリ共和国。その主治医:「この国は一夫多妻制。検査をしてHIVに感染しているとわかっても怖くて夫に言いだせない。だから彼女は二度と病院に来なかった。治療を受けていないだろうから、今、彼女が生きている可能性はゼロ。もしかすると夫や他の妻たちも・・」


ロシア

「誰も、彼の健康や命に、関心をもっていませんでした。彼は、エイズで死んだのではなく、『絶望』で死んでいったのではないでしょうか?」 1991年、ソビエト連邦が解体されてから、ロシアの人々は生きる目的を失いアルコールと麻薬に溺れた。薬物を静脈注射で回しうちした人の多くがHIVに感染


インド

インド。世界で最もHIV感染者数の伸びが危惧されている国。爆発的な人口増加と、HIV感染者数の増加。成人のHIV感染率0.3%。HIV陽性者数240万人(人口は12億人)。治療を受けている人、235,000人。クリントン財団がインドと南アフリカの製薬会社とジェネリック薬購入で協定

「エイズは誰からも同情されない病気です。癌の人は同情されるのに、エイズは『自業自得だ』と言われるのです。私の場合、家柄が良いためになおさらです。一時は自殺も考えました。でも、娘のために生きようと思いました。」ビジャヤ・サラディ・マダス、36歳、男性(カースト制度における名門の出)


東南アジア・東アジア

タイのとったHIV/エイズ対策は数少ない成功例。新規感染者は1990年代初頭にピークだったが現在80%以上減少。84年国内初感染。87年国家エイズ予防対策計画(財源確保)。89年チェンマイで売春婦などのハイリスクグループに大量コンドーム配布。女性に教育支援をし売春婦になるのを防ぐ

中国では、「売血」の制度があるため、HIV感染者やB型肝炎患者も、どんどん自分の血を売る。このため国内でエイズなどの病気が急速に拡大。また注射時に針を使いまわしするため、村まるごとHIVに感染してしまった「エイズ村」も問題に。これらの問題を訴えた中国人活動家が中国当局に拘束された

香港で、ベトナムからの密入国者が増加。この人たちは、わざと警察に見つかり、こう言う。「私は伝染病にかかっている。医療刑務所に収容して欲しい」と。彼ら彼女らのほとんどがエイズ患者。高額な医療費を払えない貧しい人の窮余の策だが、警察もその対応に慣れている。一種のメディカルツーリズムか

韓国で国際結婚の悪徳仲介業者が増加。花嫁のHIV感染情報伝えずに紹介。この1カ月間で761人を不法営業の疑いで検挙。韓国では国際結婚が急増、結婚仲介ビジネス市場規模も拡大、それにからむ犯罪も正比例。背景には「嫁不足」に悩む韓国農村部の男性と「豊かさ」を求めて来韓する東南アジア女性


日本

「HIVと人権・情報センター」(JHC)が、月に一回(第3土曜日)に杉並保健所においてHIV検査の実施支援をしておりボランティア医師(検査立会のため)を募集している。興味のある方は連絡を。日本は先進国で唯一HIV感染者が増加している国 http://www.npo-jhc.com

HIV感染者を障害者雇用の一環として採用する企業が少しずつ増加。HIV感染者は1998年から「免疫機能障害者」として身体障害者手帳を取得。企業が雇用すれば障害者雇用率に算定可能。従業員の1・8%以上の障害者雇用は義務。2010年7月改正障害者雇用促進法により200人を超える企業に

菅直人は1946年生、山口県出身。高杉晋作に憧れる。学生運動に参加後、弁理士に。1980年の衆院選(4回目の出馬)で初当選(社会民主連合)。1996年、橋本政権で厚生大臣になり薬害エイズ事件で官僚の不正を暴いた。1996年民主党へ。2010年首相に。歴代首相の中で個人資産額が最小

川田龍平とは、1976年生まれ、東京都出身。生後6カ月で血友病と診断される。輸入血液製剤の投与でHIVに感染。1993年、国と製薬会社に対し東京HIV訴訟を起こす。95年、19歳の時HIV感染と実名を公表。96年、勝訴。2007年、参院選に出馬し当選。2009年、みんなの党に入党

森理世とは、1986年生まれ、静岡県出身。4歳から母の元でダンスを習う。2007年のミス・ユニバース世界大会で優勝。その任期中、レッドリボン運動など、HIV/エイズのスポークスウーマンとして知識普及活動を行う。その他、難病を抱える子どもたちへの支援活動など多彩な慈善事業に関わる。

プロの落語家で現役医師でもあるという経歴を持つ「立川らく朝」。46歳で内科医から転身。1990年代には企業の健康教育としてエイズ対策に取り組む。2010年6月から東京都が講演を企画。『身近に感じてほしい〜HIV陽性者とともに働いていること』 http://rakuchou.jp/

HIV、AIDS(エイズ)について不安や質問があれば API-Net エイズ予防情報ネット http://api-net.jfap.or.jp/ 携帯は http://api-net.jfap.or.jp/i/ 財団法人エイズ予防財団 http://www.jfap.or.jp/


・・・

UNAIDS(国連合同エイズ計画)関係

世界には8つの保健機関があり通称「ヘルス・エイト」。世界保健機関(WHO)、ユニセフ、国連人口基金、国連エイズ合同計画(UNAIDS)、世界銀行、世界エイズ結核マラリア対策基金(global fund)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、GAVI(ワクチンと予防接種のための世界同盟)。

ミシェル・シディベ(Michel Sidibe)は、国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長。ユニセフなどで35年以上活動した後、UNAIDS勤務。各国でユニバーサル・アクセスの達成を目指す。2015年まで母子感染を完全に無くすことと、結核による死亡を半減することを最優先とする

世界最高の写真家集団と呼ばれる「マグナム・フォト」の8名のメンバーたちが見た、エイズ治療の最前線の現場。「命をつなぐ」。世界基金(グローバル・ファンド)/マグナム・フォト共同製作写真展。9月5日から22日、有楽町朝日スクエアギャラリー(マリオン11階)、11時から19時、入場無料

世界エイズ・結核・マラリア基金が主催する写真展「命をつなぐ」。1)写真として良かったのは、ロシアのHIV感染者をを撮影したアレックス・マヨーリの作品と、マリを撮影したパオロ・ペレグリン。2)展示の仕方で面白かったのは、ポラロイドなどで治療により回復してゆく様子を経時的に追ったもの


・・・

(自分で自分の)山本敏晴のブログの記事を引用しているもの


HIV/エイズに関するこれまでの山本敏晴のブログ内の記事を一覧にしました。興味がある方は、どうぞ。HIV/エイズに関係するこれまでのブログの一覧 http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65489291.html

本日のブログに世界のエイズの現状書きました。法務局の機関誌の一つ「国際人流」に投稿したものです。「HIV/エイズの世界と日本の現状 5300字」 http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65489296.html

国連合同エイズ計画(UNAIDS)新事務局長ミシェル・シディベが講演をした。その内容をブログで二日連続で詳細に解説した。エイズのアップデート情報。http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65490898.html

医学生の時、途上国に旅行をし少女が売春でHIVに感染しているのを知った。そこからエイズに関心を持ちアフリカでNGO立ち上げ。医療だけではエイズの問題は解決できないと悟る。医師になった今後は国連か政府系国際協力で途上国にエイズを救う「政策」を提言する。本日よりブログに10回連続掲載


・・・

2010年12月の「世界エイズ予防月間」に合わせた当法人のイベントのお知らせ


12月の「世界エイズ予防月間」の時期になりますが、1)世界銀行(内幸町)、2)港区医師会(麻布十番)に続いて、さらに、3)早稲田大学(高田馬場)でも「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」写真展を開催する方向になりつつあります。・・げっ、すると、写真、3セットも作らなきゃ(汗)

12月1日は「世界エイズデー」ですが、この日に合わせてHIV/エイズに関するトークショーと写真展を世界銀行で行う予定です。世界銀行情報センター(PIC東京)TEL 03-3597-6650。地下鉄・内幸町駅、徒歩0分。一般公開、入場無料、同時に写真展あり(11/29-12/10)

港区医師会会長と交渉をし、12月上旬に「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」写真展を同医師会の2Fで実施する方向。12月6日に港区医師会でエイズ関係の講演会を開くらしくそれに合わせた形に。講演をするのは東大医科研の先生と外国の先生らしい。世界銀行の写真展と同時期に開催だ(汗)


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今回の「ケニアのエイズ写真展」関係のお知らせ


新宿ニコンサロンで山本敏晴写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」始まりました! お隣りでサンゴ礁の写真展もやってますのでどちらかに興味のある方はどうぞ。9月27日まで。10時から19時。新宿西口エルタワー28階。入場無料。山本は常駐。著作した10冊の書籍、会場で読めます

新宿ニコンサロン「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」写真展。9月14日〜27日。10時から19時。山本敏晴は会場に常駐 http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2010/09_shinjyuku.htm#02

「ウィルスの進行を抑える薬は、とてもまずくて苦いです。吐き気や頭痛の副作用もでるので飲みたくないです。でも飲まないと、私は、エイズで死んでしまうそうです。」新宿ニコンサロン、山本敏晴(としはる)写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」9月14日から27日。10時から19時


・・・

今回の写真展のマスコミ掲載について


青年海外協力隊の機関誌「クロスロード」2010年9月号p53で、写真絵本「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」が紹介。同時に写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」も紹介。9月14日から27日。新宿ニコンサロン、新宿西口エルタワー28階。10時から19時。山本は常駐。

写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」、二日目です。さきほど日経新聞の記者さんが来て、取材していかれました。今月末、最終面の文化欄で大きく掲載されるそうです。あと本日の夕刊で、朝日新聞の夕刊「まりおん」に小さく掲載される予定です。それはともかくご来場頂ければ嬉しいです。

「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」写真展が、9月11日の、読売新聞・夕刊・子供向け読書面ライブラリーで紹介されました。新宿西口・小田急ハルク隣り・エルタワー28階・ニコンサロンにて。会期:9月14日から27日、10時から19時(最終日16時まで)。入場無料。山本はほぼ常駐

学校の先生方向けの新聞「教育新聞」で、写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」が紹介。新宿西口、小田急ハルク隣り、エルタワー27階。新宿ニコンサロン。9月14日より27日まで。午前10時から19時。土日も開演。入場無料。子どもたちが、世界に目を向け、考え出す「きっかけ」に

毎日新聞の「まいまいクラブ」で、写真展「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」が紹介。新宿ニコンサロン。9月14日より https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/shashinbu35/details.php?blog_id=296

こんなサイトで拙作の写真展が紹介されていました。Tokyo Art Beat アート・デザインのバイリンガルガイド。TAB イベント - 山本敏晴 「HIV-エイズとともに生きる子どもたち」 http://www.tokyoartbeat.com/event/2010/2388




生物多様性条約と「遺伝資源へのアクセスと公平な利益配分」(ABS) 5246字

.

生物多様性条約について、ほとんどの人は
自分には関係ないことと考えていることだろう。
それはとんでもない誤解である。

特に、
「遺伝資源へのアクセスと公平な利益配分」
に関する今後の話し合いによっては、
日本の医療も、世界の医療も、
崩壊してしまう危険性があるくらい重大な問題なのである。
それについて具体的に解説する。

・・・

最初に、結論を書いておく。

生物多様性条約は、
絶滅しそうな生物を助けてやろう、などという、
甘っちょろい内容だけではない。

簡単にいうと、現在、
先進国にある製薬会社などのバイオ産業と、
途上国の政府は、
(途上国側にある、抗生物質などの原料になりうる)
「遺伝資源」(生物資源)をめぐって、
利害のからんだ激烈な交渉を
国際会議の場で続けている状態なのである。

その結果によっては、今後、日本を含む先進国側では、
新しい抗生物質や抗ウィルス薬、抗ガン剤などが、
もはやほとんど作られなくなってしまう可能性があるのだ。

(製薬会社の利益がでない仕組みになるかもしれないから、
 なのであるが。)

最近の報道で知られているとおり、
薬剤耐性菌(及び薬剤耐性ウィルス)が
世界や日本で蔓延してきており、
「新薬」の開発が必要な状況なのに、である。

・・・

これまでの経緯について、話をしよう。
ちょっと長くなるが。

20世紀、(産業廃棄物等による)公害を始めとする
様々な環境問題が起こったことにより、
1973年、国際連合環境計画(UNEP) 発足し、
以後、様々な環境に関する条約が策定された。

United Nations Environment Programme (UNEP)
http://www.unep.org/

1988年には、(地球温暖化に対する国際的な研究機関である)
「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が創設された。

Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC)
http://www.ipcc.ch/

そして、「生物多様性条約」も、
「気候変動枠組条約」とともに、
1992年に、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された
「国連環境開発会議」(通称、地球サミット)で採択された。
このためこの二つを合わせて「双子の条約」と呼ばれている。

Convention on Biological Diversity (CBD)
http://www.cbd.int/

United Nations Framework Convention on Climate Change (UNFCCC)
http://unfccc.int/2860.php

その後、各国の議会などで批准・承認を受けた後、
生物多様性条約は1993年に発効、
気候変動枠組条約は1994年に発効した。

生物多様性条約は、
現在(日本を含む)193の国や地域が批准しているが、
アメリカなどは
「遺伝資源の利用に規定を設けることは
 バイオ産業への影響が大きい」
などとして批准していない。

・・・

この生物多様性条約には、3つの目的がある。

1)生物多様性の保全。
2)生物多様性の構成要素の持続可能な利用 。
3)遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分。

簡単に説明するならば、

1)絶滅危惧種などを救おう。
2)ずっと生物資源を使い続けられるようにしよう。
3)生物資源を途上国から先進国に持っていき、
 商品を作った場合、その利益を途上国に配分しよう。

という話である。

で、この三つの課題に関して、
それぞれが重大な問題になっているのだが、
今回は、3)についてだけ触れる。

この3)の部分のことを、
「遺伝資源へのアクセスと公平な利益配分」
(Access and Benefit-Sharing : ABS)という。

Access and Benefit-sharing (ABS) CBD
http://www.cbd.int/abs/

注:
ちなみに、
現在は、「遺伝資源」という言い方が正しく、
「生物資源」という言い方は、
少し前までの古い呼び名である。
(生物多様性条約における議論をする場合は)
基本的に、全く同じものを指すと考えてよい。

・・・

生物多様性条約が締結されてから、
ほぼ2年ごとに、締約国会議
(Conference of the Parties : COP)
が開催され、活発な議論が行われるようになった。

Conference of the Parties (COP)
http://www.cbd.int/convention/cops.shtml

そんな中、1994年、
マレーシアで行われた国際シンポジウムにおいて、
途上国の生物資源から抗がん剤の開発をし、
それを自慢した欧米の研究者たちを、
途上国の代表たちが非難する一幕があった。
彼らは先進国の研究者や企業を
「バイオ・パイレーツ」(生物資源の泥棒・海賊)
と呼び、
勝手に生物資源を持ち去り、商品を作ったことを非難した。

要するに、途上国としては、
「先進国が勝手に自分の国の遺伝資源を持っていき、
 金儲けに使うのは、許せん」
ということである。

この背景にあるのが、
「先進国における、遺伝資源を利用した商品の売り上げは、
 世界で45〜70兆円の市場規模がある」
というデータである。
途上国の代表たちは、これを知り、目の色を変えて
利益の配分を要求するようになった。

・・・

こうした流れの中、
2001年、
「ABS(遺伝資源へのアクセスと公平な利益配分)作業部会」
が設置され、
2002年、オランダのハーグで開催された、
生物多様性条約・第6回締約国会議(COP6)において、
「ボン・ガイドライン」が作られた。

Bonn Guidelines
http://www.cbd.int/abs/bonn.shtml

その内容は、

1)(遺伝資源・生物資源の)利用者は事前情報に基づき、
 適切な時期に当該国の同意を受ける。
 利用者と提供者は相互合意に基づき契約等を締結し
 利益配分(の割合)等を決定する。

2)各国の政府は窓口を設置する。
 国内法等を制定し、
 ABS(資源へのアクセスと利益配分)の手続きを明確化する。

というものだった。

ただし、ボン・ガイドラインは、
ただの「ガイドライン」であり、
法的な強制力はなく、よって罰則などもない。
つまり、はっきり言えば、守らなくても良いものだった。

このため、途上国から不満の声があがり、
「明確に、利益の何%(約10%)を
 資源国(途上国)に渡すのかを決める、
 法的強制力のある『条約か議定書』を作ろう」
という声が上がったのである。

(条約か議定書ができれば、締約国は自国の国内で、
 国内法(法律)を作ることになるので、罰則ができ、
 守らざるを得なくなる。)

その後、先進国と途上国の間で議論が続き、
2010年3月にコロンビアで、
9回目のABS作業部会があったが、
南アの代表が席を立ち交渉は決裂。

Ninth meeting of the Ad Hoc Open-ended
Working Group on Access and Benefit‑sharing (WG ABS 9)
http://www.cbd.int/wgabs9/

しかたなく2010年7月に
(日本政府がお金を出して)
モントリオールで臨時の再開がなされたが、
やはり原案はまとまらなかった。

この結果、2010年10月に名古屋で開催される
第十回締約国会議(COP10)での
「名古屋議定書」の発効はこの段階で既に絶望的となっていた。

(実際には、先進国側の言い分と、
 途上国側の言い分の、両論が併記された原案が作成された。)

Welcome to COP 10 (CBD)
http://www.cbd.int/cop10/

COP10支援実行委員会 公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/

・・・

議論になっている、具体的な問題点を解説しよう。

生物資源を持つ資源国(主に途上国、新興国)は、
1)事前同意のない資源の国外持ち出しの防止、
2)確実な利益配分を確保するため、
 『法的拘束力のある国際的枠組み』、
を要求している。

一方、利用国(先進国)は、
ボン・ガイドラインに基づき、
1)各国はまず国内法などを制定し、窓口や手続きを明確にし、
 (法整備と窓口設置)
2)資源国と利用者(企業など)による契約締結により、
 公正な利益配分の達成は、
 (現在のボン・ガイドラインさえあれば)可能だ、
 (だから『法的拘束力のある国際的枠組み』は不要だ)
と言っている。

さらに具体的な論点を言えば、

1)『法的拘束力のある国際的枠組み』(議定書など)
 が策定された場合、それを適用する時期を、
 1993年の生物多様性条約の発行年にするか、
 それとも(ヨーロッパが途上国からの搾取を始めた)
 大航海時代(植民地時代)の始めまで遡(さかのぼ)るのか。

2)適用するのは遺伝資源(生物資源)そのもののみか、
 それともその『派生物』も含むか。

3)新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)などの
 重大な感染症に関わる検体の提供は、
 利益配分の対象外とするか。

ちょっと解説をすると、

1)の適用時期については、
アフリカなどヨーロッパに植民地化された国々の恨みは強く、
そのため、
数百年前から(途上国の資源を用い、先進国で作られた)
商品に対する利益の配分を要求しよう、ということである。
これは途方もない話で、これをもし実施するとしたら、
(外国から原料を輸入して生産する)ほとんど全ての商品が
(しかも何百年も前の過去のものまで)対象となることになり、
恐らく収集かなくなると思う。

2)の派生物については、
資源国(途上国)は利益配分の対象を、
微生物が作り出した化合物に手を加えた『派生物』
にも拡大するよう要求している。
先進国はこれを拒否。
例えば、インフルエンザ治療薬である
タミフルの原料は「八角」(中国原産の木)である。
この八角そのものは、もちろん遺伝資源だが、
化学合成した後のタミフルは『派生物』に相当する。
さらに、八角に含まれる、
植物の遺伝情報、ビタミン、アミノ酸等も
『派生物』に入ると言う。
で、先進国は「派生物を規制の対象外」としたいわけだ。
しかしもちろん、
「派生物が入らなければ意味がない」と
(資源国側の)ペルー代表が激怒した。

3)の感染症の検体提供については、
最も重大な問題が起こっている。
それは、強毒性インフルエンザに関するものだ。
まず、2009年に流行した新型インフルエンザは、
豚由来のH1N1型で、感染力は強かったが、
死亡率は低かった。
一方、インドネシアなどで流行している
鳥インフルエンザ(H5N1)は強毒性で
死亡率が60%〜80%と高い。
この二つが、豚の体内において遺伝子交雑を行い、
感染力が強く、死亡率も高い、
「強毒性の新型インフルエンザ」が
近い将来発生する可能性があることを
WHO(国際保健機関)等が危惧している。
このため、
もしそうしたウィルスが、
インドネシア、エジプト、中国などの
(鳥インフルエンザの)流行国で発生した場合、
そのウィルスの検体を提出するよう、
WHOはそれらの国に要求してきた。
ところが、インドネシアはそれを拒否。
「そのウィルスも、自国の『遺伝資源』だ。
 だから簡単には(無料では)やらない」
というのである。
これはちょっととんでもない話で、
先進国側から見れば、
かつてのスペイン風邪のように、
世界中で何千万人以上が死亡する可能性のある
強毒性新型インフルエンザが流行する段階になっても、
インドネシアは、そのワクチンや治療法を開発することに
協力しない、と言っているわけである。
一方、インドネシア側にも言い分はあり、
まず、
これまで(普通の季節性)インフルエンザに対する
ワクチンを作るために、
インドネシアなどの途上国はWHOに検体を提供してきたが、
WHOはそれを先進国の製薬会社に回し、
先進国でワクチンが作られたが、
インドネシアなどの途上国には、
そのワクチンは、回って来なかった。
先進国(の政府と市民)には高いワクチンを買う金があったが、
途上国の人々や政府では、購入できない金額だったからだ。
つまり、
インドネシアなどの途上国側としては、
先進国の製薬会社がワクチンで金儲けをするのに協力し、
先進国の市民だけがワクチンの恩恵を受けられるのには
協力できない、ということになる。
だから、ABSを主張し、
生物資源に対する利益を分配しろ、というのは、
ある意味、当然である。

・・・

このように、複雑で多岐に亘る問題が、
生物多様性条約を巡る議題の一つ、
「遺伝資源へのアクセスと公平な利益配分」(ABS)
である。

ちなみに、抗生物質の開発に関しては、
次のような理由で絶望的な状況である。

まず、
1)抗生物質は、高血圧や高脂血症の薬に比べて
 (医師の患者さんに対する)処方期間が短いので、
 利益率が低い。
 (高血圧は何十年も処方するが、
  抗生物質は、5日間程度である。)

2)さらに、その薬剤に対する耐性菌が発生しやすいため、
 市場に出てから数年で、使えなくなる可能性。

3)加えて、ABSを巡る議論により、
 『法的拘束力のある議定書など』ができてしまい、
 利益の1割を資源国に渡さないといけない場合、
 ほとんど収益がでない可能性がある。

既に現段階でも、各製薬会社は、
新しい抗生物質の開発をどんどん中止しており、
あと数年で新型抗生物質は、市場に登場しなくなる方向だ。

そこに加えて、最近ニュースを賑わしている
アシネトバクター、緑膿菌、大腸菌などのプラスミド上にある
多剤耐性遺伝子の伝搬の問題がある。

(プラスミドとは、細菌の核の外にある、
 ぷかぷか浮いている円形の遺伝子で、
 他の細菌と、くっついた時に、移行してしまうもの。)

異種の細菌同士でも「接合」によりプラスミドが伝搬される現象を
厚労省なども警戒している。
具体的には、サルモネラや赤痢菌などの強毒性細菌に
多剤耐性遺伝子が乗ったプラスミドが伝搬したら、
「大規模な致死的食中毒が多発する」などの、
大変な事態が発生する可能性がある。

で、このような
(潜在的に)危機的な状況があるにもかかわらず、
製薬会社は、多剤耐性菌に対抗するための
新型の抗生物質を「もう作らない」かもしれないのである。


また、一方で、
世界のどこかで、かつてのスペイン風邪を上回る、
致死的で感染力の強い新型インフルエンザが発生しても、
途上国はワクチンを開発するための検体を提供しない、
かもしれない。

「100兆円よこせば、ウィルス検体をわたしてやる」
「そんな金は払えない。国際社会に協力しろ」

などという議論をしているうちに、
世界中の人々が死んでゆくことになるかもしれないのだ。

さて、世界は、いったいどうなってしまうのであろうか??



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