皆さんは、イラク・ボディ・カウント
というホームページを知っているだろうか?

イラク戦争で死んでしまった
イラクの一般市民の数が掲載されているホームページだ。

これによれば、12月2日現在、
イラク戦争(および戦後)に死んだ、アメリカ兵の数は、
  3115 人ほど
イラク戦争(および戦後)に死んだ、イラクの一般市民の数は、
 49021 から 54397 人、の間。

ようするに、イラクの兵隊ではなく、
イラクの一般市民は、アメリカ兵の15倍以上死んでいる
という事実を示したものだった。

こうした、イラクの一般市民の犠牲者は、今も、増え続けている。
例えば、イラクの一般市民の犠牲者の数だが、以下を見て欲しい。
(これは、各月ごとの、一ヶ月ごとの死亡者数である。)

2003年7月  500 人前後
2004年7月  700 人前後
2005年7月 1400 人前後
2006年7月 2500 人前後

この事実を、知っていますか?
要するに、どんどん、増えているのだ。2倍、2倍、という感じで。
このため、現在までの総計が、5万人以上。
新聞などにも、たまに書いてあるので、是非、読んで欲しい。

イラク、戦争は、まだ終わっていないのだ。
アメリカが作った暫定政権は機能しておらず、治安は、最悪。
無法地帯に近い。

イスラム教のスンニ派と、シーア派、そしてクルド人
三つ巴の争いは、今後も、終わりが見えない。
国の三分割案も出ているが、石油が最もとれる地域を
どの派閥が獲得するかでもめており、解決できそうもない。
内戦状態に突入するのは、ほぼ確実、と言われている。

で、
実は、実際の状況は、さらに悪いことが、最近わかった。

上記の志望者数は、実際に戦争で殺された人たちである。
これに加えて、
例えば、を失い、家業を失ったために、
お金がなくなり、貧困から、食べ物がなく、死んだ人もいる。
また
病院保健所の崩壊、
公衆衛生を管理する設備(上水道下水道など)などの壊滅
によって、
病気が増え、この分野での死亡率が大幅に上昇した。

こうしたことの、市民生活への影響を、
アメリカのジョン・ホプキンス大学のバーナム教授などが調べた。
(この大学は、左翼ではなく、政治的に偏っていない立場にある。)

そうしたら、なんと
イラク戦争が起こったために、死亡した人の数は、
 654965 人であることがわかった。
65万人以上である!

ええと、この数字の重みが、わかりますか?

あなたの住んでいる町の、半分以上の人が死んだのです。
(多分)

近年、世界に3大虐殺というのがありました。
1.ナチスドイツのユダヤ人、大虐殺
2.カンボジアの大虐殺
3.ルワンダの、フツ族とツチ族の大虐殺

これらで死亡した人の数が、50万人以上ぐらい。

すなわち
アメリカによるイラク侵攻(およびその後の混乱)で
死亡した人の数は、
上記の世界三大虐殺に、匹敵することになる。

これが、学術的に証明された。

医学会で、最高の地位にあるのは、
The Lancet」という医学雑誌である。
この雑誌は、科学雑誌・医学雑誌で
政治的に、まったくかたよっていない。
左翼などではない。

この雑誌に、上記の
ジョンホプキンズ大学の論文が掲載された。

(この雑誌に投稿された論文たちは、
 ものすごく厳しい審査を受け
 統計学的、医学的、公衆衛生学的
 その他、様々な多数の専門家から
 徹底的な検証を求められる。
 数百に一、の論文しか、投稿しても掲載されない。)

すなわち、証明されたのだ。

アメリカのイラク侵攻により
イラクの一般市民が、65万人以上、死亡した。
何の罪もない人が・・・


実は、この65万人の大虐殺に
日本に住んでいる、
あなた
も、関係していることを、知っているだろうか?

あなたが、今日、これから
コンビニに行き、
ペットボトルの飲み物を買って、
ビニールの袋に入れてもらって
家に帰ってくることが、上記と関係していることを
知っていますか?

あなたが、今から使う、化粧品に入っている成分のうち
界面活性剤が、何でできているか、知っていますか?

それらは、すべて、「石油」からできています。

石油は、あと42年前後で枯渇すると言われています。
枯渇しないまでも、残り少なくなると、値段が高騰し、
みなさんが買える値段では、なくなります。

このため、
先進国たちは、こぞって、残り少ない資源の奪いあいを
外交政策や、戦争などで、行っているのです。

イラク戦争が起きる3ヶ月前に
ロシアとフランスは、
イラク政府から、正式な外交として、
イラクの石油を採掘する権利を得ました。
ところが
その3ヵ月後に、イラクに攻めこんだ国がありました。
それが、
アメリカとイギリス、などです。

これが、イラク戦争が起きた、一つの側面です。


そして、
その、アメリカと、軍事同盟を結んでいるのが
日本、という国です。

この「恩恵」により
日本にも、石油がまわってくる、ということです。

あなたが、
コンビニで買い物をし、化粧をするために。


今回のこの日記を通して
私は、別に、アメリカと日本の軍事同盟に
反対するつもりは、ありません。
北朝鮮が核兵器を持つにいたった現状を考えると
日米同盟は、少なくとも当面、必要でしょう。

しかし、それも、一つの側面にすぎません。


今回のコラムで、
一つだけ、主張したいことがあるとしたら、
それは
皆さんの買い物や、日常の生活のすべてが
「世界の様々な事件と、つながっている」

あなたの生活は、世界と無縁ではない
ということです。

世界に目を向け、日々の買い物をして下さい。

ペットボトルのリサイクルをし、
コンビニのビニール袋は、もらわない。
他の商品を買うときも、
プラスチック等(石油由来)の商品であれば、
リサイクルマークが
ついているものを、優先して買う。
化粧品を買うときも、
その成分が、石油由来でないものを買う。
など、
いろいろ、皆さんには、できることがある
ということです。


あなたの、今日の行動が、世界を動かすのです。


追伸その1:
NPO法人・宇宙船地球号では
プロジェクト「買い物で世界を動かす・実践編」
を行っています。
興味のある方は、当ホームページのトップから
補足ページ」へ入ってみて下さい。
買い物をするときに、どのように注意すればよいか、が
書いてあります。
また
他の様々な商品に対して、同様な調査をして下さる
ボランティア・スタッフを募集しています。


追伸その2:
あと、今日、名古屋の男女共同参画センター
「国際協力師シンポジウム@世界と恋するおしごと」
を開催します。
ユニセフ、JICA、NGO、一般企業(CSR)、消費者が、すべて参加。
コーディネーターを、宇宙船地球号の山本が担当。
あらゆる立場の人が行う国際協力を総合的に解説します。

興味がある人は、是非、会場へ!