昨日は、大阪府摂津市で講演だったが
その前の午前中、早めに会場にいって
空いている一階ロビーで、
プロジェクト「未来の国際協力師たちへ」を
二人、行った。

これは、国際協力をやりたい人に
山本が対談形式でアドバイスをするものだ。
一人、1時間ずつ、合計2時間。

午前9時から、会場へいき、録音機材等の準備。寒い。
午前10時。一人目の鍼灸師は、来ない。遅刻。
午前10時20分。到着。まあ、いいや。開始。

ケース1

29歳、女性、大阪在住
鍼灸師で、柔道整復の学校へ行っているとのこと。
こうした東洋医学で、国際協力をするには
どうすればいいか、という質問。

これに対し、山本の返答は、
まず、西洋医学と異なり、
東洋医学は、世界的認知度は、まだまだ低く
その効果に疑問を持つ人も多い。
このため、まず、最初にどうやって
現地で信用してもらうか、が鍵となる。
以上を踏まえて、五つのアドバイスをした。

1.書籍「国境なき鍼灸師をめざして」というものがあり、
  メキシコやグアテマラで、山本慎一さんという人が
  挑戦した内容らしい。これを読んだら、と勧めた。
  そこに登場する人物、団体、施設に電話などしたら、
  なにかヒントが得られるかも。

2.中国の辺境、およびその付近であれば、
  東洋医学が認知されており、
  少数民族などに対して、ボランティア活動できるかも。

3.日本鍼灸師会、などの団体で、
  ボランティア活動を行っているかも。そこに電話したら。

4.南米のブラジルやペルーでは、日系人社会があり
  そこでまず、営利でもいいから、活動する。
  頭痛や腰痛に関しては、鍼灸は効果が高いので
  それらに対しての治療を続け、現地で日系人に信用を得る。
  で、そこから口コミで、周りの社会に広げてもらい、
  スラム街などの、貧困層に、紹介してもらう。
  そうやって、信用を得る、という方法。

5.まず、看護師になる。3年で卒業し国家資格がとれる。
  その後、3〜5年の臨床経験を得ると、NGOがやとってくれる。
  そこで、西洋医学の看護師として、まず、活動する。
  1〜2年やって、信用を現地で得たところで、
  得意の鍼灸師や柔道整復を、併用していく。
  5年後ぐらいには、そっちをメインにしてもよい。
  このようにして、徐々に信用を得る、という方法。

午前10時59分、終了

ケース2

29歳、女性、京都在住
短大を卒業後、事務系の専門学校へ。
その後、医療機器メーカーで、
事務や人事のコーディネーター。接客など。
6年正社員として勤務。
現在、派遣で、独立行政法人の某研究所へ。
なにか、医療系で、国際協力がやりたい・・が、
何から始めてよいやら。

大学に戻って、学士をとっては?
とかいう話しをしたら、
「すぐやりたい」
というので、じゃあ、それならばと、
五つの長期派遣を紹介した。

1.青年海外協力隊
2.国連ボランティア
3.在外公館派遣員制度
4.外務省の専門調査員
5.NGOのボランティア

これらの詳細は、
宇宙船地球号・補足ページの中の
「よくある質問」の中にあるので見たい人はどうぞ。

で、まあ彼女の場合、
3ヶ月間、英語を勉強したら、すぐ行きたい
というので、春に募集のある
1.青年海外協力隊

3.在外公館派遣員制度

勧めておいた。
まあ、事務系の経歴からすると
3.が最も有力だ。

1.は、なんの特技・資格がなくても
村落開発、青少年活動には、応募できる。
また、
エイズ教育・感染症教育、などは
医療系の資格がない人でも
選考に通った後、
JICAのほうで、講習をしてくれるので
問題ない。
数十時間の講義を受け、
エイズの予防方法などを現地で啓発する
方法を習う。
このことを話したら、喜んでいた。

が、
以上の二つは、倍率がけっこう高いので
両方に落ちた場合のことも
当然、話した。

これは書くと長くなるが、具体的には
NGOの様々なボランティアや、インターン。
あとは
大学の3年生に編入して学士をとり、
その後、大学院で修士をとるコース、など。
もしも、ここまでがんばれば、
医師や看護師を、自分の部下として、数十人使える
フィールド・コーディネーター(現場のトップ)
になれる可能性が高いこと、などを話した。

・・・

今回の2件のケースは、
医療系といえば医療系だが
通常の医師や看護師のケースと違うものだったので
いろいろ考えさせられた。

しかも、二人とも、29歳!
この年齢は、何かを考える年齢なのだろうか。

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追伸:
ケース1のほうは、宇宙船地球号・補足サイトに対談の全文を掲載、コボさん