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「ええと、みなさん。
 今日は、みなさんに、たいせつなもの
 の絵を描いてもらいたいと思います。

 なんでも、いいです。
 思いつくままに、その絵を描いて下さいね。

 まず、「あなたにとって一番たいせつなもの」が何か、
 考えて下さい。

 それは、人でも、物でも、心の中にあるもの、
 でも、なんでもいいです。

 あ、でも、隣りの人の マネだけは、
 絶対しないで下さいね。

 さあ、描き始めましょう!」

「はぁーーい(生徒全員)」

「がんばって描いてねー」

「クレヨンで描くんですかー?」

「なんでもいいよー。鉛筆でも、絵の具でも、なんでも」

「神様でもいいんですかー?」

「うん。なんでもいい。見えないものでもいいんだ。

 描きにくいかもしれないけど、がんばって描いてみて。」


・・・

NPO法人・宇宙船地球号は
文部科学省のプログラムに協力することになった。

文部科学省は、毎年のように「教育改革」
というものを行う、と謳って(うたって)きた。
しかし、あまり大きな成果が得られなかった。

このため、最近提案された手法の一つが、
民間のNPO法人や企業から、
教育に対する意見を汲み上げる(くみあげる)というものだ。

この事業は、文部科学省 初等中等教育 財政課が資金を出しており、
事業名を「平成18年度・新教育システム・開発プログラム」と言う。
公式ホームページの名前が
オン・デマンド教育プラットホーム
( 通称 ODECO )だ。

ある一定の審査があり、「安全な教材」であると判断された場合、
このプラットホームに掲載される。

・・・

以下に、その概略を説明する。

・・・

当法人が提供するプログラムの名前

「世界に目を向ける子どもたちの育成」


キャッチコピー

「自分にとって一番大切なものを描いた絵をきっかけに、
 世界への視点を育成します。」


概要

 子ども達に「あなたの一番大切なもの」の絵を描いてもらいます。
 次にそれを、外国の子どもたちの「絵」と比較します。
 すると、あまりに違うことに、まず驚かされます。

 さらに、その絵を描いた外国の子どもたちが住んでいる
 社会背景(生活ぶり)を写真などで紹介します。
 衣食住が満ちたりた日本と違い、貧困や戦争の中で暮らす子どもたち。

 「なにかしてあげたい」と思った時、なにができるのでしょうか?

 貧しい国々を助けるために 
 どんな国際協力が行われているか知っていると、
 なにができるのか、見えてきます。

 国際機関(ユニセフ等)、政府機関(青年海外協力隊等)、
 民間組織(NGO・NPO・CSR等)の全ての活動に広く浅く触れていきます。

 また、国際協力をするのは、ボランティアだけではありません。
 プロとして行う「国際協力師」という道もあることを紹介します。」


セミナーの主な対象

全国の小中学校生徒・教諭および学校関係者、PTA
全国5校 (とりあえず、2007年3月末までは、5校を募集)
対象学年:小学生4年、5年、6年、中学生全学年


セミナー所要時間

小中学生の場合、40分
成人対象の場合 1〜2時間
(時間は開催校と個別に調整します)


詳細は、こちら


・・・

以上のような話だ。

当法人だけでなく、
様々なNPOや企業がアイデアを出し、
教育コンテンツ(教材および講習内容)を増やす、
という発想。

ODECO のホームページを見た、教育関係者が
「これを、うちの教室(学校)でもやってみたい」
と思ったら、
この、ODECO 事務局に応募し、
各NPOや企業に依頼がいき、
日程が調整され、実施が決定されていく、
という流れだ。

通常の流れと違うのは、以下である。

例えば、
あるNPOに、講演を依頼する場合、
講演料金、講師派遣料金、交通費、等の
様々な経費を、学校側が支払う場合が多い。

しかし、このODECO
というシステムを通せば
文部科学省の初等中等教育・財政課
というところが
上記の経費をすべて、支払ってくれるのだ。
(NPOや企業に文部科学省から直接支払われる。)

要するに、学校側の負担がないのだ(無料だ)。

開催する学校側としたらば
こんな美味しいシステムはない、と思う。

ただ、
まだ、はじまったばかりのため、現段階では
ホームページ上にある、ODECO のコンテンツは少ない。
が、
今後、漸増(ぜんぞう)することが期待される。

・・・

さて、ともかく、当法人が提案したコンテンツは、

子どもたちに大切なものの絵を描いてもらい、
外国の子どもの大切なものの絵と比較して
何かを感じてもらう

という流れなのだが、もう一つ、
以下の、「隠れた目的」がある。


「みなさーん。絵を描き終わりましたか?

 絵には、自分の名前を書かないで下さいね。

 この絵は、あとで集めまーす。

 そして、皆さんに、配り直します。

 この教室の中の、自分では無い誰かの人の絵を

 持って帰ってもらいます。


 なんでかというとねー、

 世界には、様々な人たちがいて、

 それぞれ、みんな、違うものを大切だと思っているんです。

 あなたの大切なものも、大切ですが、

 他の人の大切なものも、同じくらい大切かもしれません。


 もしも、世界中にいる人すべてが

 自分だけじゃなく、他の人の大切なものも

 大切だと思えるようになった時、

 世界が平和になるかもしれません。

 戦争も、なくなるかもしれません。


 ですから、お願いがあります。

 今日、持って帰ってもらう、誰か他の人の「大切なもの」の絵を

 できれば、自分のお部屋のどこかに貼って下さい。

 ときどき、見る場所に貼って下さい。

 トイレでも いいですよー(笑)


 そして、ときどき、その絵を眺めながら

 世界にいる様々な人のことを思い浮かべて

 自分と違う考えを持っている人は

 今、何をしているかなー、

 どんなことを考えているかなー、

 というようなことを考えてみて下さい。


 もしかすると、世界の幸せは、そこから始まるかもしれません。


 だって、あなたの絵をもらった人も、

 きっと今、あなたのことを考えてくれているでしょうから。





ODECO プログラム「世界に目を向ける子どもたちの育成

NPO法人・宇宙船地球号 お絵描きイベント

写真絵本
あなたのたいせつなものはなんですか?・・・カンボジアより