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先日、某国際NGOの団体から、講演の依頼があり、
途上国で現地スタッフを雇用し
活動を行う際の注意点を教えてくれ、と言われた。

では、まあ、そのように、ということで
以下のような講演を行った。

思いつくまま話したので、順番がメチャクチャだが・・

現地スタッフの雇用と扱いの問題だけでなく
わかりやすいように
プロジェクトの流れも、ついでに解説した。


・・・

1.査定(事前調査)

プロジェクトを行う前に、通常、事前調査を行う、
統計学、または疫学の専門家を一人交え
数人の外国人スタッフを、
途上国に送り込む。

いきなり余談だが、
ここで、国際協力の世界の用語について説明しておく。

我々日本人のように、外国から途上国に入っていき
その国を助けようというスタッフたちは、
インターナショナル・スタッフ international staff
または
イクスパトリエイト expatriate
と呼ばれる。

これに対し
現地(援助される途上国)で、雇用される現地スタッフたちは
ナショナル・スタッフ national staff
または
ローカル・スタッフ local staff
と呼ばれる。

で、
この事前調査の時にも、
当然、ナショナル・スタッフたちが雇用される。
少なくとも、通訳と運転手は雇われる。
状況に応じて、数人のガード(警備員)も雇用される。

ともかく、自分の団体がターゲットする
「指標」の情報を入手するために
その国の官公庁を回り、他の大手の国際協力団体等をまわり、
情報を入手する。
そこで情報が足りなければ、
大規模のナショナル・スタッフを雇ったり、
または
その国で、ボランティアを募って
「統計調査」を行う。

この場合、最低でも数十人、多いと数百人以上のスタッフが雇用される。

で、ここで登場した
「指標」の話と「統計調査」の話は、長くなるので、また別に触れる。

ともかく、事前調査から、ナショナル・スタッフが必要だ、
ということ。
同時に、この段階で、現地事務所となる可能性の高い建物や場所の
「めぼし」をつけておく。

通常、ナショナル・スタッグからの口コミか、
現地政府や地方自治体からの紹介、
他の国際協力団体からの紹介、などで、事務所の「めぼし」がつく。

・・・

2.目標設定、その達成期間の設定

で、まあ、次に、目標を明確に設定していく。

例えば、保健医療の場合、
大枠で、三つの仕事に分けることが多い。

 1).母子保健(子どもの死亡率と、妊婦の死亡率を下げる)
 2).EPI(ワクチンの摂取)expanded program for immunization
 3).感染症対策(エイズ、マラリア、肺炎、下痢、など)

さらにこの中で、何をターゲットするかを決める。
例えば、1.の母子保健の中で、
乳児死亡率(1歳未満の子ども死亡率)に狙いをつける(この数字を改善する)
という目標を定める。
例えば、死亡率が、10%なのを、5%まで減らす、など。

さらにこれを、どのくらいの期間でやるのかを決める。
1年か、3年か、5年か、10年か、あるいは、2015年まで(MDGs)、か。

・・・

3.サイト(活動場所・範囲)の設定

けっこう、重要なことが、
プロジェクトを行う、サイトの決定である。

どこでやるのか?

当たり前のことだが、これが一番重要だ。

その国全部を対象とするのか?
その県を対象とするのか?
その村を対象とするのか?

村だとした場合、村とは、どこか?
まず、行政区分(境目)は、はっきりしているのか?
村の中心部(集落部)だけか?
田舎もか?

アフリカなどでは、
村という行政単位を無視して(またがって)
民族がめちゃくちゃに住み分けをしていることも多い。

国・県・村という行政単位

各民族による住み分け

両立(並存)していることも多い。

このため、けっこうこれがまた、問題になる。

ともかく、
プロジェクトをやる時には、
どこまでをやるのか、
というより、
どこまではやらないのか、
ということのほうが
重要になる。

で、これを決定することにより
おおよそ、どのくらいのナショナル・スタッフを
雇用しなければならないかが、予想できる。


あとは、各地域で、
少数民族などの社会的弱者の取り残しがないよう
配慮することも、十分気をつける。

・・・

4.ロジスティック(物資の調達運搬)

サイトが決まったら、
物資を運び込むための
道筋を決定する。

当然、道路が舗装されており、
紛争地帯を通らず、積雪などに影響されない道を
優先して物資を通す。

この物資の運搬も
現地の企業を使う場合と
自力でナショナル・スタッフを雇う場合がある。

国際機関の場合は、国連のヘリなどを使い、
日本政府のODAの場合は、現地政府(軍隊)の協力を得て運ぶ。

・・・

5.事務所の創設(借り入れ、購入、建設)

事務所を創設するには、三つの方法がある。

 1)借りる。民間や地方自治体などから借りる
 2)買う。民間や他の援助団体から買う
 3)建設する。

いずれにしても、セキュリティー(安全)を確保するため
塀の高さを非常に高くし、鉄条網をはり、
入り口にはガードを数人おき、
様々な防衛措置をとるのが、一般的である。

途上国は、基本的に危険であり、
国際協力団体は、金を持っているカモ、であるので
現地の強盗から、一番狙われやすい。

・・・

6.スタッフ募集の方法

いろいろな方法で、募集する。

 1)現地スタッフの知人の紹介。

既に雇った現地スタッフに知人を紹介させると
家族と親戚ばっかりを連れてくる。
ある意味、信用できる、とも言えるば、
援助団体からの給料が、ある特定の家計にだけ入るのは
基本的に好ましくない。やがて、格差を産む。

 2)事務所の、外の壁に張り紙をする。(現地語で)

まあまあ、効果がある。けっこう面接にくる。
口コミも覆い。

 3)毎週あるセキュリティーミーティング

通常、ある程度危険な途上国では、
国連のUNHCRや、NGOのICRC(赤十字国際委員会)などが
リーダーシップをとって、週に一回程度の、
セキュリティーミーティングを行う。

ここで、こういうスタッフを欲しいんだが、あまってないか
というようなことを直接、他の援助団体のスタッフにきく。
また、
そろそろ撤退する予定の団体から、スタッフを紹介してもらうことも多い。

 4)各援助団体の事務所の掲示板

他の男女団体の事務所内の壁に、スタッフ募集の張り紙をしてもらう。

 5)現地のメーリングリストで募集

通常、現地にいる様々な援助団体が、お互いに情報交換のできる
メーリングリストが作成されている。
ここに、スタッフ募集の情報を流す。


補足:
なお、NGOと、国連やODAとでは
本質的な違いがある。

国連やJICAは、基本的に
相手国の政府を通して活動することが多い。
よって、
現地スタッフを雇うのではなく、
その国の国家公務員や地方公務員に
こうしたほうがいいよ、という指示を出す、のが仕事だ。
よって、
現地スタッフは、雇っても、自分の事務所の数人程度、である。

NGOの場合、自分で、病院や学校を運営する。
このために、数百人の現地スタッフを、「直接」雇用する。
現地の国家公務員に、働いてね、とお願いするのではない。

よって、システムが、まったく異なる。

このシステムの違いは、どちらも一利一害であり
国連やODAのスタイルの場合、
国家公務員は、プロジェクト終了後も、その国に残るので
未来に残る持続可能なシステムになることが多い。
一方で、直接援助団体から雇われているわけではないので、
クビにされることも、減給されることもないので、
やる気がなく、言っても動かず、効率が悪い場合も多い。

NGOの場合、直接雇用しているので、
さぼっていればクビにできる権利があり、
減給をしたり、逆にボーナスを与えることもできる。
よって、作業効率はよく、教育効果も高い。
ところが
NGOの場合、撤退した時に、引継ぎをする相手がおらず
そうしたシステムや建物を、政府などを引き取ってくれるかどうか
わからない。しかたなく、他のNGOに渡すことも多い。
引き継がれると、通常、システムがかなり変わり、
スタッフが総入れ替えになることもあり、
せっかく育て上げたスタッフたちが、ある意味、無駄になる
可能性もある。

よって、どちらのシステムが良い、とは、言えない。

・・・

7.ジョブ・デスクリプションの作成 Job Description

現地スタッフを雇用したら、必ず、その人の仕事を箇条書きで描く。
これを、Job description と言う。

その人の仕事を明確にし、同時にそれを、契約書といっしょにする。
これにより、仕事と給料の関係が明確になる。

二枚作成し、両方に、事務局長と本人がサインをする。
で、それぞれを一枚ずつ、持つ。

・・・

8.スタッフの給料の決定

これが、難しい。

まず、途上国の物価の問題がある。
途上国の物価は、3段階ぐらいあり、

 1)ちょっと途上国 日本の物価の 5分の1くらい
 2)わりと途上国  日本の物価の10分の1くらい
 3)すごい途上国  日本の物価の20分の1くらい

である。
だから、すごい途上国の場合、
月給で、1万円をあげれば、十分である。
それで、月給20万円くらいの価値があるからだ。

もしも、このスタッフに、日本のように
月給10万円とか20万円を与えると、
(私のブログの、貧困の章を読めばわかるが)
援助団体と癒着した、一部の人々だけが、お金もちになり
経済格差が生じ、それがやがて広がっていき、
その国の「貧富の差」が大きくなってゆく。

よって、援助団体は、基本的に
高額の給料を払ってはならない。

もともと、
日本のODAなどは、馬鹿みたいに高い給料を
現地スタッフに払っており、
NGOから、かえってその国をダメにする、と
批判されてきた。

が、最近、ガンガン批判されたおかげで
ようやくNGO並みの、その国の現状にあった低い適切な給料を
支払うようになった。

しかし、いまだに、高い給料を払っている団体がある。
それは、国連である。
いまだに、10万円以上の給料を払っている。

このため、NGOやJICAが雇い、育てた優秀なスタッフが
国連に引き抜かれる、ということが多い。
現地スタッフは、当然、給料の良い、国連にいってしまうからだ。

が、これは、基本的によくない。

NGOやJICAの質が、どんどん低下していくことも問題だが、
それ以上に、
ジニ係数(経済格差)が拡大し、
その国の社会的不満が高まり、やがてその途上国は、崩壊に向かう。

(このあたりの理論は、貧困のブログを参照。是非、読んで欲しい。)

で、ともかく、いいたいことは、
現地スタッフには、適切な給料を払うべきで、
現地の物価にあっていない給料を払ってはならない、
ということだ。


で、上記の問題は、ともかく、
現地スタッフを雇うときには、通常、6段階程度に分ける。

資格の無い人   1 月給  50ドル 洗濯、門番
資格の無い人   2 月給  60ドル 看護補助員(無資格)
資格のある人   1 月給  80ドル 看護補助員(有資格)
資格のある人   2 月給 100ドル 看護師
高い資格のある人 1 月給 130ドル 医師
高い資格のある人 2 月給 150ドル 院長


一つの配慮は、
最低でも、最低レベルの雇用が、
一日1ドル以下の生活にならないようにしないといけない。(MDGs)
あとは、
現地文化の尊重というもので
医師というものは、途上国では、とてつもなく偉い。

日本では、いまや全然そうでもないが、
途上国では、いまだに、とっても偉い。
よって、給料を高額にすることは、その社会背景などから
しかたがないことが多い。

・・・

9.毎日の仕事の支持

前日の夕方、事務所のホワイト・ボードに翌日の大筋の仕事を書き、
また、朝来る時間を通知する。
遅刻したら、減給なのは、最初の契約書に書いておく。

当日、その日の仕事の一覧を、箇条書きにして渡す。

・・・

10.毎週、毎月のフィードバック

最低でも、週に一回の(事務所内での)ミーティングを行い
スタッフの不満やフィードバックを聞く。
なんでも言うことをきくわけではないが、
とりあえず、
そういう話をきく場所を作ることが大事。

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11.3月ごと、1年ごと、5年めの結果報告

自分の団体が、どんな仕事をしているか、
なんの目的でここに来ているのかを、
しつこいくらい繰り返して、現地スタッフに話す。

これにより、活動に理解が得られ、
ボランティアで仕事をしてくれるスタッフも出てくる。
少々の残業に、文句をいわなくなる。

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12.安全維持のための情報入手

週一回の、援助団体が集まるミーティングが基本。(UNHCR,ICRC等の主催)
そこで、国連軍やその国の軍隊からの情報ももらう。

その他、
Eメールのメーリングリスト。
国連から渡されるラジオ。

自分の団体の中では、
全員が、常に、24時間、四輪駆動の車といっしょ。(with HF-radio)
全員が、常に、24時間、通信装置を1台持つ。(VHF-radio)
状況によって、GSM携帯電話。
衛星携帯電話(中東とアフリカはスラヤ、他は、インマルサット、イリジウム)

安全管理の訓練は、他団体に外注。
UNHCRの eセンター
NGOの、red R
など。
そのほか、NGOスタッフ向け地雷予防セミナーも多い。

さらに、
現地スタッフからの毎朝の情報。
ガード(門番)が、常に現地のラジオを聴き、ニュースを翻訳。
インターナショナルスタッフは、CNN,BBCをみて、情報収集。
教会、モスクなど、バスステーション、マーケットで、情報を収集。
現地の警察や、軍隊のコマンダー、村長や司祭からの情報。
等。

・・・

13.数ヶ月目に起こる、不正、の防止

プロジェクトを始めて数ヶ月たつと
必ず、雇った現地スタッフの誰かが、
いろいろなものを盗む。

お金を盗む、パソコンを盗む、病院の薬を盗む。
物品の買出しを頼んだときに
実際よりも商品が高価であった、とウソをつき、
その差額をふところに入れるやつ。
最後のやつが、一番多い。

ともかく、盗む。

その程度にもよるが、
通常、不正を行ったスタッフには、
writen warning
という、「描かれた警告」というものを渡す。

一度目は、警告。
二度目は、厳重注意。
三度目は、クビ(解雇)

通常、このシステムで、管理する。

が、もちろん、程度による。

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14.イスラム教と、5回の礼拝、断食月、豚

特にイスラム教の国で問題となるのが、宗教上の慣習。

金曜に、礼拝があること。
女性の患者は、女性の医師しか診てはいけないこと。
職務中の現地スタッフも、1日5回、礼拝をすること。
毎年、一ヶ月ぐらい、ラマザーンという断食をする月があり
空腹で力が出ない、と言って、仕事をしないこと。
などなど。

が、これは、まあ、もう、しかたがない。

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15.家庭に招待、結婚式

家庭に招かれたり、結婚式に呼ばれた時に
行くかどうかの問題がある。

いくと、仲良くなる。

が、これは、ほどほどにしないと、いけない。


「国際交流」、をしにいった場合は、
単に現地の人と仲良くすればいいば良い。

「国際協力」、をしにいった場合は
現地の人と仲良くするのが目的ではなく、

その地域の人々全体のために、(果てはその国の未来のために、)
ある目的とする「指標」を改善するために活動を行う。

そのために、事務所を作り、現地スタッフを雇用し、
そして我々自身も、なんらかの援助団体から雇用されて、
活動を行う。

よって、(少なくともNGOの場合)
インターナショナル・スタッフと、現地スタッフの関係は
悪い意味ではなく、プロジェクトを行うための
主従関係ある。

よって、仲良くなりすぎては、ならない。
これをやりすぎると、馴れ合いが生まれて、
現地スタッフが、不正をおこしやすくなる。
また、不正をおこなったときに、クビにしずらくなる。

また仮に、不正をおこなわなくても、
職場が、なれあいの雰囲気になってしまい、
まじめに働いてくれなくなることが多い。

この現象は、非常に多い。
NGOでこの傾向が強い。

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16.時間をまもらない

これは、外国にいけば、どこでもそう。
日本、ドイツ、オランダ。
この三つの国以外の国民は、まったく時間を守らない。

朝9時にきてくれ、と言うと
1時間半ぐらい遅れてくることは、ざらだ。

よって、
朝9時にきて欲しかったら、
朝7時半にきてくれ、というと、ちょうどいいくらいだ。
(これは、冗談ではない)


予防方法は、一つだけ。
最初に決める、契約書とジョブ・デスクリプションに
遅刻を3回したら、クビにする、と明記しておくこと。

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17.物品購入の方法、ガソリン、値切る、友達の店

途上国で、インターナショナル・スタッフが物品を店で買うと
必ず、ふっかけられる。
2倍以上の値段で、買わせられる。
(ダブル・スタンダードがある。)
よって、インターナショナル・スタッフは、
基本的に、買ってはならない。

通常、現地スタッフの一人を、物品調達係に指名し、
買わせる。

NGOの場合、予算が限られているので、これを厳密に行うが、
国連は、自分で集めたお金ではなないので、
この経済感覚が薄く、2倍以上の値段で買ってしまう。
が、
これは、税金(国連の予算は各国の税金)の無駄使いであるだけでなく、
国連と癒着した業者に資本が集中するため、
経済格差を産み、途上国にとって、よくない。

が、
NGOが、現地スタッフに購入をまかせることにも
それはそれで問題がある。
現地スタッフは、自分の親戚や友達の店でばっかり買うからだ。
で、これもこれでよくない。

・・・

18.言葉を覚える、現地文化尊重

一応、
私は、西洋文明を、一方的におしつけないように
現地の言葉を覚え、その文化と歴史、宗教などを
ある程度、勉強しているようにしている。

で、西洋文明の良いところと
現地文化の良いところの
ちょうど、
バランスをとった形での援助を狙う。

が、根底には、
透徹した目が、必要になっている。

なにを狙っているかというと、
その地域の人々全体にとって、
かつ
その地域全体の未来にとって
はたして
最善の方法はなんなのか、ということを
あくまで科学的に考えるようにしている。

西洋文明の方法論

現地文化の尊重

そのための、一つ一つの側面である。

・・・

19.政治、日本とアメリカ、外国人不信

外国人に敵意を持つ、現地人もいる。

特に、イラク戦争のため、アメリカ人は嫌われていることが多い。
で、
アメリカに協力を続けている、日本人も嫌われることがある。

下手をすると、狙われて、強奪され、殺される。

その国を助けにいったはずが
なんと
その国の人に、憎まれて、殺される、ということが
国際協力の世界には、たまにある。

多くはないが、たまにある。

この覚悟がない人は
少なくとも、紛争地帯での国際協力には、いかないほうがいい。

・・・

20.

現地スタッフの評価

現地スタッフには、定期的な評価を行う。

要求された仕事の達成度
他のスタッフとのコミュニケーション能力
リーダーシップをとれる能力、今後の組織内での昇進の可能性


プロジェクト期間が終了し、団体が撤退する時も、
なんらかの理由で(途中で)解雇する時にも、最終評価を行う。

この時、本人が希望すれば
他団体に雇用される時に、
リコメンデーション・レターを書く。
(採用してあげて下さい、という文書)

これに、その最終評価が添付される。


・・・

結論: 主従関係か、対等の立場か?

で、
もとに戻って、現地スタッフの扱い方であるが、
結論を書けば、
我々援助団体と現地スタッフとの関係は

NGOの場合、主従関係である。
(NGOは、その国の現地スタッフを直接雇うから)

国連とODAの場合、対等の関係である。
(相手は、その国の国家公務員で、雇われていないから)

NGOの場合の、主従関係というのは
偉そうにふるまう、という意味ではなく、
我々の組織が定めた、
明確な目標を達成するために
我々(インターナショナル・スタッフ)も、雇われた職員の一人であり、
そのあなたに雇われた職員の一人一人が、
現地スタッフ(ナショナル・スタッフ)たちである。

で、そうした職員たちが、
みんなで、がんばっていくことにより
組織で定めた目標が、達成されていくのである。




追補:

よって、もちろん、
最も重要なことは、
最初に定めた目的が、正しいかどうか、ということだ。

目的は、通常、ある「指標」をどれだけ改善する、ということだ。

で、その「指標」に関しては、
別項の、プロジェクト管理や、貧困の指標、医療統計の指標、を参照。