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春は、健康診断の季節である。

私は、会社や大学から(個人的に)依頼されて
社員や学生の健康状態をチェックすることがある。

(注: この件に関し、宇宙船地球号の事務所に
 電話やEメールで、問い合わせをしないで下さい。
 NPO法人としては、日本での健診活動はやっていません。)

普通は、問診(もんしん)と診察。
場合によっては、
胸部レントゲン、心電図、血液検査などいろいろやる。

・・・

私が診察をするパターンは、
以下のような感じである。


山本 「はい、次の方、どうぞー」

A子 「お願いしまーす」

山本 「服、そのままでいいですよ。
    首のすぐ下の、一番上のボタンだけ、はずして下さい。
    じゃ、最初、心臓の音、ききますね。」

A子 「はい」

山本 「・・・心臓の雑音と、不整脈はないようですね。
    次に、目の、瞼(まぶた)で、貧血があるかどうかみますね」

A子 「はい」

山本 「ちょっと、赤い色が、うすいですね。
    ふらつきとか、めまいとか、倒れたこととか、ありますか?」

A子 「ないでーす」

山本 「そうですか。
    では、もし、そういう症状がでるようでしたら、
    血液検査を受けて下さいね。」

A子 「はーい」

山本 「次、首のリンパ腺と、甲状腺をチェックします。」

A子 「こうじょうせん?」

山本 「体重などをコントロールする、ホルモンを出す器官です。
    ここです、ここ」

A子 「・・く、くすぐったーーい!(笑)」

山本 「ええと、大丈夫のようですね。
    診察上は、特に、問題ないようです。」

A子 「よかったぁー」

山本 「では、次に、病気の既往歴(きおうれき)をおききしますね。
    今までに、大きな病気をしたことはありますか?」

A子 「ないでーす」

山本 「今、治療中の病気は、ありますか?」

A子 「花粉症の薬、飲んでまーす」

山本 「そうですか。・・(カルテ記入中)・・」


ここまでは、いいのだ。

問題は、ここからである。
私は、
その人が現在持っている「健康上の」問題点をききだすために
次の質問をするのだが、
世の中には、いろいろな人がいる。


山本 「ええと、では、今、
    何か、困っていることはありますか?」

A子 「・・ええと、
    あ、
    お金がないでーす(笑)」

山本 「いや、あの、そういうことじゃなくて・・(苦笑)」

A子 「じゃ、特にないでーす(笑)」


・・・

これは、まだ、いいほう。

他にも、いろんな人が来る。


・・・

山本 「どこか、(具体の)悪いところは、ありますか?」

B男 「頭です。」

山本 「えっ」

B男 「おれ、頭が、悪いんです」

山本 「そ、そうですか。」

B男 「なんとか、して下さい(笑)」

山本 「うーーん・・」


・・・

山本 「どこか、悪いところ、ありますか?」

C男 「顔」

山本 「は?」

C男 「顔です(笑)」

山本 「・・・」


・・・

山本 「何か、困っていること、ありますか?」

D子 「・・・ないんです」

山本 「ん?」

D子 「生理が、ないんです。」

山本 「そ、そうですか。」

D子 「・・どうしたら、いいでしょう?」

山本 「えっと、・・(以下、長時間の説明)」


・・・

山本 「何か、困っていること、ありますか?」

E子 「・・・・・(暗)」

山本 「・・・・・?」


E子 「・・・・・それを話したら、

    あなた、なんとかしてくれるんですか?(暗)」


山本 「い、いや、たぶん、か、可能であれば」

E子 「・・わたし、・・・(暗)」

山本 「は、はい?」

E子 「・・・・・・・・・・・(暗)」

山本 「・・・・・・・・・・・(困)」


・・・

こんな感じで、私は、今日も、
健診をやっている。

(春の間、だけだけど。)


みなさん、
あまり、医者を、困らせないで下さいね。


というか、
いじめないでねっ!


今度、会社や学校の健診を受ける時、
来た医者に、こんなこと言って、困らせてやろう、
とか、
思っちゃだめだよぉー!