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兵庫県および大阪府で見つかった国内での新型インフルエンザの発生だが、
それらの患者に、渡航歴がないことから
既に、国内において、人から人への感染が
かなり広がっている可能性が高い。

数日前のブログに記載した
国際感染症研究所の大日(おおくさ)らの
感染拡大シミュレーションを参考にするとすると、
おそらく、以下のようなことが起こったと考えられる。

http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65251881.html

5月4日(感染第0日)ゴールデンウィーク中、ある会社員(?)が北米で旅行中、
           新型インフルエンザA(H1N1)に感染した、とする。
           (以下、この前提で、話をすすめる。)

5月5日(感染第1日)その会社員は、日本に、帰国した。

5月6日(感染第2日)その会社員は、この日からウィルスの排出を開始した。
           繁華街にいく途中の電車の中や、
           その繁華街で、神戸高校の生徒に感染させた可能性がある。

           (なお、この時点で、この会社員はまだ潜伏期。)

5月8日(感染第4日)その会社員は微熱と咳、などで発症した。
           しかし、症状が軽かったため、
           通常の風邪と思って、医者にいかなかった。

           (よって、インフルエンザの検査も、
            いっさい受けなかった。)

           また、二日前に感染させられた高校生も、
           感染後二日を経過したので、
           まわりにウィルスの排出を開始した。

           このため、高校の同級生や、バレーボール部員等に
           感染が拡大。

           (この時点で、高校生は、まだ潜伏期なので、症状はない)

           この日、兵庫高校とのバレーボール部等の交流戦があり、
           神戸高校から兵庫高校の生徒へ、ウィルスが拡散した。

5月10日(感染第6日)、神戸高校の生徒2名が発熱などで発症。

           この時点で、
           最初の会社員と、会社員にうつされた人たちは、
           既に電車の中および勤務先・学校等で
           広く感染させている。

           最初の会社員が特定できていない以上、
           疫学的な感染ルートを特定することは、不可能。

           (よって、政府の決めた「法律上の」定義上、すでに
            国内発生早期、ではなく、感染拡大期に入った、
            と言ってよい。
            理由は、感染ルートが確認できなくなった時点から、
            国内での「感染拡大期」と呼ぶことになっているからだ。

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/kettei/090217keikaku.pdf

5月12日(感染第8日)、高校生が、開業医の簡易検査で、
             インフルエンザA型が陽性。

5月15日(感染第11日)、高校生に渡航歴がなかったため、
              兵庫県のPCR(ウィルスの遺伝子診断)担当部署は、
              その検査を後回しにしていた。
              よって、検査をするまでに、三日もかかってしまった。

              で、この日、
              日本の国内で(空港の検疫以外で)
              最初の新型インフルエンザA型(H1N1)が
              国立感染症研究所の確認検査の後、報道された。

5月16日(感染第12日)神戸高校、兵庫高校などの生徒が、
             あいついで発症。

5月17日(感染第13日)兵庫県および大阪府において、
             上記の高校生だけでなく、社会人や小学生等も発症。
             PCRにおいて、新型インフルエンザと確定。

             この時点で、すでに、確定された患者は96人。

             国立感染症研究所の
             田代真人インフルエンザウィルス研究センター長は、
             すでに、国内感染者は、
             1000人を超えているであろう
             と発言。


5月19日(感染第15日)これが、本日。
             現時点(正午ごろ)で、感染者数が、
             日本国内で、173人。
             世界では、42カ国、9844人。


5月22日(感染第18日)大日(おおくさ)らの論文によると、
             この第18日めに、
             (もしも、なんの対策も行わなかった場合、最悪で)
             日本の全人口の20%が感染してしまう、
             としている。

             が、このシミュレーションよりも、
             感染速度が、やや遅いようなので、
             (政府や自治体が、様々な対策を行っているおかげで)
             感染の極期を迎えるのは、数日ずれこむと思う。

             よって、私がこれを読む皆さんにお勧めするのは、
             5月22日前後からの1〜2週間程度は、
             東京や名古屋等で発症した、という報道が、
             あろうがなかろうが、
             みなさんの町において、
             満員電車等には、乗らないことを、お勧めしておく。

             (ラッシュ時をさける、時差通勤をお勧めする。)


             なお、注意をようするのは、
             感染が(PCR等で)確認されたケースの、
             少なくとも数倍の人が、
             感染してしまっている、ということである。

             理由は、症状が軽い場合、普通の風邪とおもって、
             医者にいかない人がいたり、
             不顕性感染(ふけんせいかんせん)といって、
             まったく症状がでない状態で、
             周囲にウィルスを撒き散らし続ける人も、
             生じるからだ。

             (で、そうした症状の軽い人から、
             うつされてしまった人が、
             重症化してしまう、というケースもある。)



7月4日(感染第60日)ようやく、ウィルスの第一波が、日本では一度収束する。
            ここまでに感染した人は、
            不顕性感染を入れると、
            最悪の場合、全国民の半分程度になる可能性が、ある。
            


11月某日(感染第??日)ウィルスの、第二派が、日本にやってくる。

            これまで行われてきた、インフルエンザウィルスの
            疫学的調査により、
            ウィルス感染は、第一波だけでなく第二波
            (場合によっては、第三派・第四波まであること)
            があることがわかっている。

            これを、エピデミック・カーブ、という。
            (疫学的に見た、ウィルス感染者数の、曲線)

            世界で、4千万人の死者をだした、
            1918年のスペイン風邪の例では、
            この秋から冬にかけて、再度流行した、
            第二波、の時に、毒性が強くなり、
            たくさんの人が死亡している。

            今回の新型インフルエンザも、これが危惧されている。

http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65251002.html
            


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と、いうのが、
現在までの状況と、これからの予想図、である。

で、まずは、皆さんの一番欲しい情報を、提供しておく。

個人でできるインフルエンザ対策については、すでに詳細に書いたが、
長すぎる、という苦情があったので、簡潔に以下に記載しておく。


http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65232371.html

http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65232637.html

・・・

あなたが、感染しないようにする方法。

1.満員電車に乗らない。
  早朝など、通勤ラッシュをさけて通勤・通学する。

2.電車のつり革、お金、ドアのノブ、トイレの蛇口、エレベータのボタンなど、
  多数の人が触るものに触れたら、すぐ手洗いする。
  流水で、最低、15秒以上。

  (注意するのは、その手洗いした水道の蛇口が、
   ウィルスで汚染されている可能性があるため、
   手を洗った後に、一度、蛇口を、ティッシュ等でぬぐってから
   そのティシュで包むようにして(蛇口を直接触らないようにして)
   蛇口を閉める、必要がある。
   でないと、手洗いをすることが、逆効果になる。
   上記は、会社や学校など、複数の人が、蛇口に触る場合、である。)

  よって、本当は、手を洗うために手をさしだすと、
  赤外線で感知して、水が自動的に流れだすシステムのもとで
  手洗いするのが良い。
  が、どこにでもあるわけではないので、上記の方法しかない。

3.マスクは、自分が感染するのを防ぐ効果は、ない。

  自分が感染してしまった場合、
  他人に感染させるのを、防ぐ効果は、ある。

  よって、
  自分の家族が感染してしまい、家にこもっている場合、
  看病するために、家族が、その患者のいる部屋に入っている間、
  その患者には、マスクをしてもらうのが、よい。

  その他、これに関連することとしては、

  上述の、不顕性感染(ふけんせいかんせん)の例があるために
  感染が蔓延してしまうであろう、
  5月22日から1週間程度の間は、
  あなたが、感染しないために、
  職場や学校において、会社の同僚や、学校の生徒に
  マスクをしてもらう、という方法がある。

  (だって、同僚や友達が、不顕性感染していて、
   かつ、ウィルスを排出している可能性があるからだ。)

  で、あなたの友達も、あなたに同様のことを要求してくるので、
  あなたは、あなたの友達のために、
  マスクをつけることになる、というわけだ。

  そういう意味で、マスクをお互いにすることは、重要となる。

4.なお、
  あなたが、38度以上の発熱をした場合、
  インフルエンザの可能性があるので、
  とりあえず、あなたの住む地方自治体の保健所等の中に作られた
  発熱相談センターに、電話するように。

http://idsc.nih.go.jp/hcl/index.html

  すると、近くにある感染症指定病院を紹介される。
  が、電話をする前に、ここに直接いってはならない。
  待合室で、他の患者からうつされる可能性があるからだ。

  (逆に、あなたが、まわりの人に、うつす可能性もある。)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02.html

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02-01.html


5.インフルエンザになっても、
  今回の弱毒性インフルエンザの場合、死亡率は、
  0.1%から2%ぐらいまでの間だ。
  よって、死亡する可能性が少ない。

  しかし、多数の人が感染した場合、死亡者もけっこうでるので
  重症化する場合について、記載しておく。

  下記の場合は、至急、医者にいって欲しい。

  老人が死ぬのは、二次的な「細菌性肺炎」の合併が多い。
  よって、
  高熱(38度以上の発熱)が続き、かつ、咳が続く状態で、
  黄色もしくは緑色の痰(たん)が出だしたら、要注意。

  一方、
  5歳未満の小児が死亡するのは、「インフルエンザ脳症」と呼ばれる
  ウィルスの脳への直接感染だ。
  この場合、発熱、頭痛、嘔吐、の他に、
  首の後ろの部分である、項(うなじ)が硬くなる所見がでる。
  これを、医学的には、項部硬直(こうぶこうちょく)という。
  これが自分の子どもにでたら、すぐ救急車へ電話。

  若い人が死ぬ場合は、
  上記の、二次的な細菌性肺炎の併発、インフルエンザ脳症に加えて、
  インフルエンザ自身による肺炎(これを、間質性肺炎、という)、
  サイトカインストーム(免疫の過剰反応による劇症化)、
  あとは、ARDS(成人呼吸窮迫症候群)、が多い。

  サイトカインストームについて知りたい人は、以下。

http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65225876.html

  ARDSを説明するのは難しいが、簡単にいえば、
  呼吸が苦しくなり、呼吸数が、普通は1分間に16回程度なのだが、
  それが、2倍以上に増え、かつ
  全身状態が著しくわるい場合、やはり上記の指定病院を
  (電話してから)受診したほうが良い。


6.あと、重要なことは、
  インフルエンザに効く、タミフルとリレンザ、という薬だが、
  発症してから(発熱などから)48時間以内に飲み始めないと
  まったく効かない、ことだ。

  よって、38度以上の熱がでるか、または、
  上記したような、重症化する可能性のあるサインがでたら、
  すぐに、上記の発熱相談センターに電話したほうが良い。

  (本当のことをいうと、保健所の発熱相談センターは、
   自治体によっては、いい加減な、しろうとが、電話受け付けを
   している可能性があるので、
   普段からかかっている、内科の開業医(ホームドクター)を持ち、
   その医師に、なにかの時に、電話相談できるシステムを
   作っておいたほうが良い。
   そうすれば、重症化の恐れがある場合、
   その医師が、紹介状を書き、かつ、
   上述の感染症指定病院に、電話で話をつけてくれるはずだ。)

   (今回のケースでは、これから関東方面まで感染が広がった場合、
    保健所の電話受付が、鳴りっぱなしになり、
    パニック状態になり、つながらなくなり、
    つながっても、バイトのおばちゃんが対応するようになる
    可能性もある。)


7.その他、極めてあたり前のことだが、
  毎日、規則正しい生活をおくり、
  睡眠を十分とり、バランスのよい食事をとること、
  が、もっとも重要。

  これさえしておけば、感染しても、死亡することは少ない。


8.基礎疾患のある人は、重症化しやすい。
  糖尿病、気管支喘息、心疾患、免疫不全、妊娠28週以降、などの場合、
  感染すると重症化するので、
  主治医とよく相談して、薬を多めにもらっておくことなどを、
  検討するべき。


9.後は、正しい情報の入手が必要なので、
  基本的には、厚生労働省のホームページを見るのが、一応、妥当。

http://www.mhlw.go.jp/

  英語の読める人は、WHOのサイトが有用。

http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/index.html


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以上が、あなたが、自分を守るためにできること、である。