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マスコミでさんざん出てくる、
「地球温暖化」という言葉。

もう、聞き飽きた、という人のほうが
多いのではないだろうか?

私は、来年、地球温暖化に関する書籍(文章の本)を
出版する予定なので、
そろそろ本気で執筆を開始するところである。

最初に、
私のスタンスを言っておくと、
私は、「持続可能な世界」を作ろうとする活動を
行っているが、

その妨げ(さまたげ)になる最大の要因が、
地球温暖化であるとは、思っていない。

よって、
地球温暖化が事実であろうが、間違いであろうが、
単に、科学的な見地から、このように考えられる、
と述べるだけである。

もうちょっと、言えば、
私はもともと、そのあまりの「根拠の不確実性」から、
「地球温暖化は、ウソの可能性のほうが高い」
と思っていた。

しかし、
ここ10年ぐらいの間に、
いろいろな科学的な知見が世界各国でたまってゆき、
それらを総合的に鑑みた(かんがみた)結果、

一応、
8割ぐらい正しそうだが、2割ぐらいやっぱり怪しい、
と思うようになった。


以上の前置きを知って頂いた上で、
私の考えを述べる。


・・・


「地球温暖化」とは何か、知っているだろうか?


結論からいうと、
まったく異なる、三つの現象が、
「地球温暖化」と呼ばれているのだ。

このために、混乱がある。


第一の「地球温暖化」とは、

産業革命以後、現在に至るまでの
最近の過去の100年間(あるいは200年間)の間に、
「過去に」
地球が温暖化した現象をいう。

で、この部分に関しては、間違いない、と言ってよい。
100%、正しいことが証明されている。

また、
この過去100年の「地球温暖化」が
人類由来のCO2の放出によっているかどうか、
という点については、
これも、90%以上の確率で証明されていると言ってよい。

(理由はまた、詳しくふれる。)


第二の「地球温暖化」とは、

現在から、未来に向っての約100年間の間に、
地球が温暖化するだろう、ことを
スーパーコンピューターが予想しており、
95%以上の確率で、
1.8度から6.4度、
これからの100年間で上昇するだろう、

と、
スーパーコンピューターが言っている、
ということである。

この部分に関しては、私は
(当初、かなり懐疑的だったが、現在では)
80%ぐらい正しそうだ、と考えている。

また、
この近未来の「地球温暖化」が、

例によって、人類由来のCO2のために
未来に生じてゆく可能性についてであるが、
70%ぐらいは正しそうだ、と思っている。


第三の「地球温暖化」とは、

100年以上先の未来のことである。

これに関しては、
スーパーコンピューターも、よくわからない、
といっており、

つまり、
誰にもわからない、
さっぱりわかない、
という状況だ、ということである。


・・・

ここで言わんとすることは、
いくつかある。

一つは、
マスコミや、目の前の人が、
「地球温暖化」という言葉を使っている場合、
上記の三つの、どの話をしているのかによって、
その人の言っていることは、
本当の場合もあるし、ウソの場合もある、
ということである。


簡単にいうならば、

過去100年で、地球温暖化が起こったのは本当である。

これからの100年で、地球温暖化が起こるのは、
どうも、そうである可能性が高そうだ。

100年以上先の未来に、どうなるかは、
さっぱりわからない。

以上のように考えるのが、まあ、
当面は、よろしかろう、と思う。


・・・

もう一つのポイントは、
こうした、リスク・マネージメント
(あるいは、クライシス・マネージメント)
を考える上で、最も重要なことは

いったい、
どのくらいの時間軸でものごとを考えるか、
である。

わかりやすく言えば、
過去だったら、何年前までを参考にし、
未来だったら、何年後までのことを心配するか、
ということである。


やや、極論を言えば、
人類は、4〜5万年前に、地球上に誕生したが、

資源をたくさん消費し、
ゴミを大量に出し、
森林を伐採しまくり、
生物の多様性を縮小させ、
核兵器を作るなどしたので、

まあ、どう考えても、これから
4〜5万年も人類が続くことはあるまい、
と私は思っている。


それはともかく、
まず、過去について考えてみると、

人類が近代文明を持つようになり、急速な工業的な発展を始めたのは
産業革命以後であるので、
その頃、つまり1800年前後あたりからを
参考にするのが妥当であろう。

(つまり、200年前から、現在まで、である。)


次に、未来について考えてみると、

人類の科学技術の進歩は、年々加速度がついており、
いったい、今後の100年で、どのような技術が
生まれるか、見当もつかない。

(新型ソーラーシステムにしても、核技術の熱核融合炉にしても、である。)


また、中国などの大国が、
あのまま(共産党の一党独裁のまま)で
100年以上も続いてゆくとは考えにくく、
各国の世界情勢も、どうなるかわからない。

つまり、
100年以上先のことなど、
考えてもしょうがないのである。

(日本だって、残っているかどうか、わからない。)


通常、政治を担う(になう)政権が目標を立てるとき、
中長期目標でも、25年から50年ぐらいが限界で、
100年先の計画をたてる政府は、あまりいない。

よって、
未来の「地球温暖化」の話を政府がしている場合、
通常、この100年以内程度のことを
考えているといってよい。


・・・

よく、
「地球温暖化」は、ウソだ、という意見をきく。

その一つの理由は、
数万年前に、今よりもはるかに気温が
高い時期があった、というものだ。

上記は、部分的には、そのとおりで、
例えば、
縄文時代に、今よりもはるかに高温の時期があったのは
100%、本当である。

(というか、数万年ごとに、
 地球が温暖化と寒冷化を繰り返しているのは、
 周知のことである。)

で、上記したように、
「地球温暖化」を議論する時は、
過去200年前以降のことを議論しているのであって、
数万年前の、
(今後の政策を作る上で、参考にならないほど昔の)
「過去」のことなど、どうでもいいのである。


(地球温暖化に対する、今後の対応策を考えていく上で、
 なんの参考にもならないからだ。)


・・・

もう一つは、
未来の予測の不確実性である。

よくいうのは、


明日の天気予報でも、時々はずれる。
(予想が的中するのは、おそらく80〜90%前後だろう。)

1週間後の天気予報は、けっこうはずれる。
(地域にもよるが、50%ぐらいは、はずれると思う。)


『100年後の気象予報が、あなたはあたると思うか?』


私は、この論拠をもって、
スーパーコンピューターの
「気候シミュレーター」がはじきだす
100年後の未来の地球の予測に対し、
懐疑的だった。

(実は他にも、10個以上の理由をもって、
 信じていなかった。)

しかし、
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)
という国際機関が、時々報告書をだしてきた。

最初は、きわめて信憑性(しんぴょうせい)の薄いものだった。

(簡単言うと、報告書には、
 気象の未来を推測するには、不確定要素が多いので、
 よくわからない、と正直に書いてあったのだ。)

しかし、
1988年に設立されてから、

第一次評価報告書(FAR)1990年
第二次評価報告書(SAR)1995年

第三次評価報告書(TAR)2001年
第四次評価報告書(AR4)2007年

と、報告書がだされてゆくなかで、
スーパーコンピューターによる
「気候シミュレーター」の性能が、
明らかによくなっていった。

なんで、それがわかるかと言うと、
例えば、
第三次報告書で2001年に予想していた
「2007年ごろの未来の気象」が、
(その2007年の第四次報告書をみてみると)
まあ、だいたい、あたるようになってきたから、だった。

実は、これをみて、私は、
「まあ、ある程度、信じてもいいかな」
と思うようになった。


・・・

100年以上、先の未来については、
本当に、さっぱりわからない。

一つは、
スーパーコンピューターでも、
それを予測することが極めて難しいと
いまだに(正直に)言っていること。

もう一つは、
そろそろ、寒冷期に向かう可能性がある、
とする論拠があり、仮にそれが始まった場合、

人類由来のCO2による地球温暖化が、
自然のサイクルである寒冷化に打ち勝つかどうかは、
誰にもわからないからだ。

三つ目は、
政府などが、将来の対策(計画)をたてるときに
前述のように、25年から50年先までを考えるわけで、
それ以上先のことなど、不確定要素が多すぎて、
計画などたてようがないのである。


よって、
100年以上先の未来など、議論してもしょうがない、
と言ってよい。


・・・

以上が、まず、最初に知っておくべき、
三つの「地球温暖化」である。


通常、マスコミは、

ほぼ正しいだろう、過去の「地球温暖化」

たぶん正しいだろう、近未来の「地球温暖化」


「地球温暖化」

の全てであるかのように使っている。


実際は、

さっぱりわかっていない、遠未来の「地球温暖化(??)」
もあるわけだ。


例えば、
数百年後になって、「寒冷化」が始まってしまった場合、


「ああ、やっぱりあのとき、CO2の削減などしないで、
 もっと地球を温暖化させておけばよかった・・(涙)」



未来の子どもたちが言うようになる可能性も、
ちょっとはあることを
頭の隅(すみ)に置いておいたほうが、無難であろう。







参考:

"Ice Age Now"
http://www.iceagenow.com/


”Global Ice Age in 2050-55”
Doctor of Physical Sciences, Khabibullo Abdusamatov, Russian
http://english.pravda.ru/science/earth/75628-0/