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(このブログは、前回の続きです。まず以下からお読み下さい。)

青年海外協力隊、直前ちいちゃん1、職種と案件と健康 9224字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65333399.html

青年海外協力隊、直前ちいちゃん2、住民参加と現職参加 7674字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65333408.html



山本 じゃ、今年(2009年)の4月に、説明会に行きました、と。

ちい はい。

山本 すると、まず、一次試験を受けるために、
   申請用紙を書いて、出すじゃないですか?

ちい はい。

山本 その応募用紙は、あなたの隣の席にいる
   (元協力隊OBの)国際協力推進員の人からもらったの?

ちい あは(笑)

   その時は、まだ隣りの席ではなかったんですけどー、

山本 あそ。
   で、応募用紙は、いつ書きました?

ちい それは、4月末から(描きました)。
   5月10日ぐらいが、締切だったので。

   4月半ば(なかば)ぐらいから、
   (その、国際協力推進員の人に)
   メールで、(記入した応募用紙を)みてもらって、
   「ここがダメだよーっ」とか言われて(笑)、

   そのやりとりをして、
   で、5月上旬ぐらいに出しましたね。

山本 その応募用紙の提出が、
   一次試験をかねる、ということですね?

ちい はい、そうです。

山本 内容は、私は、これこれこういう理由で、
   協力隊に応募しました、みたいなことを書く、ということ?

ちい ええと、それプラス、
   あたしの応募した、村落(開発)という職種では、
   論述試験、もあります。

   例えば、A村ではこんなことがあって、
   こんなことがありました。
   じゃあ、あなたなら、どんな活動をしますか?、
   みないなことを書いて、出して、
   書類だけ、です。
   一次(試験)は。

山本 なるほど。
   ある村で起こったことに対する、仮想の、シミュレーションの試験ね?

ちい そうですね。


・・・・・

<論述試験の問題>

あなたは、下記の活動に村落開発普及の隊員として
派遣されることになりました。

あなたの教育的背景や社会経験などをおりまぜて、
あなたが一番してみたい活動を簡潔にのべなさい。
なお記述は以下の順におこなうこと。

1 活動の標題

2 活動内容(1,400 字以内)

ケニア・イジャカ村

農村生活の改善をめざした活動である。
住民の心を育むグループ活動をとおして、
よりよい生活とは何かをさぐる。

期待される活動は、
保健衛生(母子の健康教室、食生活のみなおし運動など)、
協働作業(野菜や花つくり、地域の素材を生かした民芸品つくりなど)、
地域の活性化(マイクロファイナンスの運営など)、
日常生活のみなおし(改良かまどの普及活動など)
であるが、
専門性を求めるものではない。
応募者が得意とする領域からのアプローチも可能である。


<協力隊OGの方から頂いたアドバイス>

ゞ饌療に。

活動の持続性。
(隊員なしでも続く→そのためにネットワークをつくるのか)

3萋阿糧展性。
(活動が村人の力でどう発展していくのか)


<山本が考える回答を作成する場合のポイント>

こういったシミュレーション試験の回答を書く時のコツは、
以下の要素のいくつかを考慮したことを、内容に盛り込むこと。

1.情報収集、統計調査

 まず、自分がやろうとすることに関係するデータの
 情報を収集するのが、すべてのプロジェクトの基本。

 その途上国政府や、地域の地方自治体などが持つ、データをもらう。
 (協力隊の場合、これはすんなり、もらえるはず。)

 国際機関(ユニセフ、WHO、世界銀行など)からもデータをもらう。
 地元で活動するNGOからも情報提供してもらう。

 そして足りない分を、自分でアンケート調査などをし、
 正確な現状を把握するよう、努める(つとめる)。

2.住民参加型

 その地域でコミュニティーを形成し、
 住民が主体となってそのプロジェクトをさせるよう
 調整してゆくこと。

 外国人は、あくまでもサポート。

 なお、
 コミュニティーを形成する場合、
 通常はその地域の有力者を、その「中核」にすえる。
 村長、宗教施設の長、学校長、病院長などに頼んで
 そこから始めることが多い。

3.社会的弱者への配慮

 一方で、
 その地域で、意見を言う力の弱い、
 女性、子ども、障害者、少数民族、少数宗教の人が
 忘れられていないかにも配慮する。

4.お金をなるべくあげず、やってあげないこと。

 お金をあげると、外国人がなんでもやってくれると思い、
 やがて国際協力団体がその地域から撤退した後に、
 自分たちでは何もできない状態になりやすい。
 また、援助慣れ、という悪い現象を起こす。

5.持続可能性

 例えば、道路や井戸などを作ってあげた時に、
 将来、それが壊れてしまっても、
 地元の住民で維持できる(直せる)ようにする。

 よって、ハイテクの技術などを使わず、
 もともと地元にあった技術で直せるようにするか、
 教えるにしても、なるべく簡単に覚えられるものを選ぶ。

6.見える効果と、やる気の向上

 道路ができたことにより農作物を町まで運ぶのが楽になった、
 女の子で学校にいく割合が増えた、
 ヘルス・ワーカーが育ってワクチンを無料でうってもらえる、
 など、自分たちが行った活動に対して、
 目に見える効果をださせる、それを見えるようにしてあげることで、
 そのコミュニティーの「やる気」を維持する。
 このようなこと(ある種の演出)を行わないと続かない場合も多い。

7.現地の文化・宗教の尊重

 当たり前だが、現地の生活習慣を尊重し、
 イスラム教を始めとする日本人には馴染みのない宗教を
 頭から否定せず、協調路線を選ぶこと。

 原則として、西洋文明や日本文化の押し付けは、行ってはならない。

8.地方自治体と、カウンターパート

 協力隊の場合、基本的に、
 その地域にある地方自治体の中の、
 依頼された案件に関係する部署に派遣される。
 よって、そこの部署がもつ、様々なコネをつかい、
 人脈づくり、組織づくりに使える。

 また、
 カウンターパートと呼ばれる、相棒のような
 現地の公務員等が割り当てられ、行動をともにする。
 その人が、現地の状況を知っているので、
 よく相談をしながら行動をすることになる。

9.地域に溶け込むが、一方で、仲よくなりすぎないこと

 最初、現地の言葉をおぼえようと努力し、
 コミュニティーに溶け込むため、
 地元の人たちと仲良くすることは、まず必要。

 しかし、仲よくなりすぎないことが、もっと重要。

 基本的に、なんらかの仕事をしにいくのだから、
 あいてに指導をしたり、きついことを言わなければならないこともある。

 協力隊の派遣には、
 「国費(国民の税金)」で一人あたり1千万円前後が使われており、
 そのお金に見合った「効果」をあげることが期待されている。

 よって時には、ケンカをしてでも、「結果」をだすように努力すること。

 仲良くしているだけで2年間すごすのなら、
 協力隊の予算で行うのではなく、自分でバイトしたお金でやるべき。

10.この記載をまる写ししないこと

 最後に、もっとも重要なことは、
 上記の10項目を丸写しして、論述試験に書かないこと。

 インターネットに公開されている情報を
 そのまま、コピー・アンド・ペースト(貼り付け)した場合、
 同じことをやっている人が、必ずいるため、
 まったく同じ「回答」が存在することになり、
 それを行った人たちは、必ず応募に落選するから。

 少なくとも半分以上は、自分で考えた内容を、
 回答用紙に書くこと。


・・・・・・・・・・

山本 じゃあ、その論述試験の時に、
   隣の席にいた国際協力推進員の人が、
   いろいろアドバイスをくれたわけだ。

ちい はい、そうです。
   心強い仲間が。(笑)

山本 じゃあさ、志願書と、シミュレーションの論述の、二つ?

ちい はい。

山本 あとさ、健康診断っていって・・

ちい あ!、すみません、ありました、ありました。

山本 医者から(健康だという)診断書をもらわなきゃならないはずなんだよ。
   それ、5月の提出にまにあわせたの?

ちい まにあわせました。4月中に受けて、一緒に添付して出しました。

山本 英語の試験はなかった?

ちい 英語の試験は、一次試験ではないです。

山本 英語の何級とか、TOEFLとか、TOEICで何点とか持っているの?

ちい はい、持ってます。

山本 なに持ってるの?

ちい 英検準一級。

山本 TOEFL、TOEICは?

ちい 持ってないです。

山本 あ、そう・・

ちい 協力隊の場合、英語がどれだけできるかっていうよりも、
   語学習得能力をみたいみたいなので、

   村落開発普及員って、他の職種より倍率が高いので、
   英語ができそうな人が多いイメージがあったんですが、

   それでも、全然できない人も(合格者の中に)たくさんいますしー、
   そこまで、英語に関しては、厳しくないと思います。

   はい。   

山本 わかりました。
   で、とりあえず、応募用紙を提出したと。

ちい はい。(笑)


・・・・・・・・・・


山本 で、その(書類を提出した)あと、何が起こりました?

ちい 何が起こったか、(っていうと・・)ええと、

   まず、その提出書類を、受け取りましたよ、
   っていうだけの通知がきて、

   その後に、合格通知がきました。

山本 それいつ来ました?

ちい ・・・ええと・・・

   6月中旬ぐらいでした。

山本 一ヶ月後ぐらい?

ちい 一ヶ月後ぐらいでした。

山本 次に、受かったら、何しろって言われました?

ちい 受かったら、次は二次試験があるから、
   東京に来い、と言われました。

   で、旅費とかホテル代とかも全部出すから、
   それも申請しろ、と言われました。

山本 いつ、行きました?

ちい 7月・・だったと思います。

山本 広尾の、JICA地球ひろば?

ちい はい、広尾で。


注:
JICA 地球ひろば 東京の広尾にある
http://www.jica.go.jp/hiroba/


山本 泊まるところは?

ちい 泊まるところは、自分で、近くのホテルをとって

山本 で、英語のテストと、5〜6人いる面接と、

ちい はい。

山本 その人たちに、一人一人、質問された?

ちい はい、そうですね。

山本 英語は、たしか、インターネット上に、過去問があるよね?

ちい はい。JICAのホームページに、過去の問題って形で。


・・・

注1:
英語の語学試験では、JICAが独自に作成した筆記試験
(聴解問題と読解問題)。
この試験は英語の実用的な運用能力をはかることを目的としており、
おおよそ中学校2年生〜高校2年生で学習する内容。

注2:
募集期間中は、過去の問題が
青年海外協力隊のホームページ上で見られる。
(たしか、前回は、よくある質問のコーナーの中に出現した。)

http://www.jica.go.jp/activities/jocv/

・・・

山本 じゃ、問題となるのはやっぱり、
   面接試験のほうだと思うけど、何、きかれました?

ちい やっぱり、その、応募書類に、関するものを、きかれて。

山本 はい。

ちい まず、応募書類の中に、
   「ボランティア活動をする意義って何ですか?」
   っていうのがあって、私は、うんたらかんたら書いてたんですけど、

山本 はい。

ちい じゃあ、
   「あなたにとって、ボランティアと仕事の線引きって何ですか?」
   ってことを、言われました。

山本 はい。

ちい あと次は、村落開発普及員なので、
   「村民への調査をする時に、具体的にどんなことをきくのか?」
   とか。
   「その時、きをつけることは?」
   とか。
   きかれて、私は、平均年収がどうとか、
   村での本当のニーズ(必要とされていること)がどうたらこうたら、
   って答えて。
   
山本 はい。

ちい で、協力隊を応募する人は、自分が希望する要請を三つ書けるんですけど、
   その中であたしは、M国ってのがあって、
   じゃ、そのM国について、
   あるいはその要請(された案件)について、
   自分で何か勉強してきたことはありますか?
   ってきかれました。

山本 うん。

ちい ま、その、なんたらかんたら調べましたって、話して、
   (第一希望の案件が)M国だったから、
   焼畑農業ってのが、昔からあるので、
   今、それがいろいろ問題になってるんですが、
   「焼畑農業は、自然にとって悪いと思うか?」って言われて、

   ・・あたしは、現地の人がしてきたレベルで持続可能であれば
   問題ないと思うって言ったんですけど、

山本 はい。


・・・

注: 焼畑農業
burn agriculture, slash and burn shifting cultivation

熱帯の土地は酸性のことが多いため、木を切り倒して燃やし、
灰(アルカリ)による中和をさせ、
それにより、その土地で農業を営むことをいう。

その土地の人口が少ないうちは問題ないが、
熱帯雨林の回復速度を超えるほど大規模に行うようになると、
森林消失という重大な問題が生じる。


・・・

ちい あとは、「ボランティアをする上で気を付けることは?」とか、
   ・・あたしは、正論をおしつけないことって、言ったんですけど、

山本 はい。

ちい あと、私は、要請の中に、
   山本敏晴先生の映画ツバル上映会を実施した、みたいなことを書いてて、
   そうしたら、面接の方も、山本先生をご存じで、

山本 はぁ

ちい あ、知ってますよー、みたいな感じでー、
   それはー、自分で企画したのかー、ってきかれたのでー、
   いいえ、それは宇宙船地球号のプログラムがあって、
   それにのって、主催したいですって名乗りをあげました、
   って、お伝えしました。

山本 はい。そうだね。
   ともかく、いろいろな質問があって、
   それに対して、あなたがどう答えたかは、
   人によるので、なんとも言えないかもしれないねぇ。

ちい はい。

山本 あなたは村落だから、実技試験は、ないよねえ?

ちい 実技試験はないです。

・・・

注: スポーツ隊員や料理関係の隊員などは、実技試験がある。

・・・

山本 あと、他には、何かしたっけ?

ちい あ、健康診断でー、

山本 あ、そうか。
   書類で、ウソの健康診断を出すやつがいるからー
   (自分の持病などを隠すために)
   広尾で、健康診断を、もう一回やる?

ちい あ、いえ、ひっかかったところだけでー、
   あたし、ひっかかってなかったんですかねー、

   あ、いや、
   あたし、尿検査で、一項目ひっかかってたのでー、
   それで、それをもう一回検査してー、
   二次試験にもってきなさいっていう話でー、

   私はその書類を提出してー、(それで終わりでー)

   他の方はー、何でひっかかってた人かわからないんですけどー、
   呼ばれてる方も、いました。
   一項目で。ひっかかったもの、だけですね。

   だから、受けてない人もいます。

山本 なるほど。
   で、広尾は、二泊? それとも一泊?

ちい 一泊だけです。はあい。

    あとは、面接以外のことで、
    職員の方に、自動二輪の免許をもし必要だったらとれるか、とか、

    (1年の間に、何回かに分けて派遣されるが)
    何次隊の、何次だったらいけるか、とか、
    そういう最終的なことと、

    (上着の)ブレザーの合わせ、とか、その程度ですね。

山本 で、K市に帰って、合格通知がきたのは、いつ?

ちい 8月10日です。(にこっ)

山本 あ、よく覚えているねぇ(笑)

ちい はい、おぼえてますっ!(笑)



(次回に続く)

・・・

このブログの続きはこちらへ
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65334703.html




















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参考ブログ:

青年海外協力隊の良し悪し
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51901806.html



参考リンク:

ODA、政府開発援助
Official Development Assistance
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/

JICA-国際協力機構
Japan International Cooperation Agency
http://www.jica.go.jp/

青年海外協力隊 JICAボランティア
Japan Overseas Cooperation Volunteers (JOCV)
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/

青年海外協力隊 応募を考えている方へ
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/application/index.html

JICA 地球ひろば
http://www.jica.go.jp/hiroba/

JICA二本松
http://www.jica.go.jp/nihonmatsu/index.html

JICA駒ヶ根
http://www.jica.go.jp/komagane/index.html

青年海外協力隊 案件 職種別一覧
http://jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=BList

青年海外協力隊 村落開発普及員、案件
http://jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=List&jID=1503&n=y

各地のJICA窓口 国際協力推進員マップ
http://www.jica.go.jp/about/structure/organization/suishin/index.html