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当法人・宇宙船地球号における
「地球温暖化」の考え方が、
大きく変わってしまっう可能性があるので、
それを解説する。

・・・

私の主張は、昔から一貫しており、それは、
世界に様々な問題を起こしている、
もっとも根源となっている問題は、次の二つである、
ということである。

1.人口増加問題。
2.資本主義および市場経済のグローバル化。

これら二つにより、
「貧富の差の拡大」を始めとする、
世界の様々な問題が増悪してゆく、と
私は考えている。

しかし、
上記二つは、いくつかの理由によって、
当面、解決できない。

・・・

1.人口増加問題については、
それを抑制しようとすることは、

(1)人間の本能(性欲および種族維持)と相反すること、
(2)キリスト教、イスラム教の教義に反する場合があること、
(3)国際協力をやりたい人道的な意志を持つ人が興味を持ちにくいこと、
(4)以上の理由などで、この分野に募金・寄付金が集まらないこと、

などのため、人口増加はコントロールできず、
人口は増える一方である。

このため、
2060年までに、人口は100億を超える。

そして、
2150年前後に、人類は、
すべての資源(石油、石炭、天然ガス、ウラン等)を
使い果たし、一回目の大きな破局を起こすだろう、
というのが、私の持論の一つである。


・・・

2.資本主義および市場経済のグローバル化については、
その暴走化によって、

(1)貧富の差の拡大がおこってゆくこと。
(2)先進国と途上国の差は広がる一方で、
(3)先進国内でも、途上国内でも、その格差が起きる。
(4)この貧富の差の二重構造により、社会の不満が大きくなり続ける。

ところが、
1990年前後にソ連が崩壊したことにより、
(20世紀型の)共産主義は、機能しないことが
わかってしまったため、

時代は、新しい政治・経済の体制を求めているものの
それに代わるものが、現在まだ見つかっていない。

よって、当面は、
資本主義に、社会主義の要素を、ちょっと取り入れた形で、
政治・経済を行ってゆくことが主流になっているのだが、
基本的に、
資本主義から来る「格差社会の増悪」は、
広がる一方であり、歯止めはかからない。

・・・

以上の二つの「根本的な問題」のため、

(1)貧困(経済格差の二重の広がり)
(2)資源の枯渇(化石燃料、ウランなど)
(3)環境問題(ゴミ、大気汚染、水質汚染、地球温暖化、など)
(4)戦争・内戦(資源・水・食糧などの奪いあい)
(5)人権問題、他の生物の生存権の問題

などに含まれる、無数の問題が生じてくる。

で、
「地球温暖化」というのは、
(3)環境問題に含まれる問題の一つである。

地球温暖化は、重要な問題の一つではあるが、
他にも、重要な問題たちがたくさんある中で、
それらに比べて、
特に突出して、現在「最も重要な」問題である、
とは、私は全く思っていない。

(同じくらい重要な問題は、
 他に、数十項目あり、
 地球温暖化「だけ」を騒ぐのは、基本的におかしい。)

(また、地球温暖化には、20%程度、
 あやしい部分があり、このため、
 他の問題よりも、優先順位は低い、
 と私は考えている。
 あやしい理由は以下のURLに科学的に記述した。)


第二の地球温暖化は仮説にすぎないが、正しいか? 9221字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65322518.html


では、最もな重要な問題は何かというと、
上述の、2点、すなわち、
人口増加と資本主義の暴走である。

・・・

で、
私がなんで、ツバルの写真絵本や、映画を作ってまで、
「地球温暖化」の啓発をしてきたかというと、
以下の理由による。

(上述の)根本的な二つの問題が、事実上、
ほとんどコントロールできない現状であるが、
このまま、指をくわえて、見ているわけにはいかない。

では、何をやるのかというと、
特に、2番目の「資本主義の暴走」を
少しでも抑制するために、
当法人は以前から
「企業の社会的責任」(CSR)の推進を
行ってきた。

CSRとは、簡単にいうと、
次の三つのバランスをとって会社を運営することである。

A.経済(利益の追求)
B.環境(社会の持続可能性)
C.社会(倫理、法律、社会貢献、国際協力)


で、
現在、地球温暖化が、
良くも悪くも「ブーム」なのだから、
この状況を利用して、
「企業の社会的責任」(CSR)を
一般の人々(消費者や会社)に
普及できないかな、と私は考えたのだ。


つまり、繰り返し説明するならば、

根本の問題は、資本主義の暴走。
それを抑制する方法の一つが、CSR。
現在、地球温暖化がブームなら、それを利用して、
CSRを普及しよう。

という、「姑息な戦略」をとっていた、のである。

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また、
地球温暖化「自身」への対策も、
企業の経済活動をある程度、抑制する効果が
あると思われたので、
一石二鳥であると思われた。

具体的には、
EU(欧州連合)で導入されており、
今後、日本でも導入されていく、と思われる、
「各企業のCO2排出量の上限の設定」は、
明らかに、企業の経済活動を抑制し、
資本主義の暴走に歯止めをかける可能性がある。

用語としては、
「キャップ・アンド・トレード」
というものがある。

これは、
各企業ごとのCO2排出量の上限(キャップ)を設定し、
もし、たとえば、

A社がそれを超えた場合、罰金を払うか、または、
上限よりも低い量のCO2した出さなかったB社の、
「余っているCO2排出量」を、お金をだして、
購入しなければならない(トレード)、
とするシステムである。

・・・

ともかく、
地球温暖化を利用して、CSRの普及することにより、
上記してきた「二重の効果」によって、
資本主義の暴走を止めよう、というのが、その狙いだった。

(二重の効果、というのは、
 地球温暖化対策による企業のCO2排出量の制限と、
 CSRの普及による企業の環境倫理への配慮、の二つ。)

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・・・

しかし、状況が変わってきた。

2009年12月に行われた
気候変動枠組み条約の、第15回・締約国会議、
いわゆる「COP15」において、

先進国と途上国の間で、
(2020年までの、各国の)
CO2排出削減の数値目標において、合意がえられなかった。

特に、中国とインドが、
絶対的なCO2排出量の削減を、行わないことを
明言したため、
将来、この二つの国が、それぞれだけで、
「現在の地球すべてから排出されている量のCO2」
を放出してしまう可能性があるほど、
巨大なCO2を排出するようになること、
ほぼ確定してしまった。

詳細は、以下のURL。


COP15開幕!、中国、アメリカ、インド主席が参加 4738字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65330619.html


また、
地球温暖化は、もともと、その上限が
6度前後と考えられ、
それ以上は上昇しないと考えられる。


詳細は、以下のURL。

暴走する、地球温暖化 point of no return は本当か? 9021字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65332280.html


よって、
中国やインドが、
自国の経済発展が頭うちになる、
例えば、2100年ごろには、
既に、膨大なCO2を排出し、
地球温暖化の上限である、6度上昇に
達してしまっている可能性があるのである。

もし、
上記したことが、本当に起きるのであれば、
先進国(EUと日本)は、
CO2の削減策など、
やっても、まったく意味がないことになる。

だって、
中国とインドだけで、
地球温暖化の上限である、
6度まで持って行ってしまうほどの
CO2を排出するようになるのだから。

・・・

まず、
上記は、日本の国策をゆるがすほどの
決定的な問題であるため、
詳細な、科学的検証を要する。

よって、今後しばらく、
私は、この確認をするために奔走する予定だ。

(これを確認するためには、
 1.温暖化がプラス6度以上に上がらないことは本当か?
 2.中国とインドの経済成長率とその持続の予測、
 3.その場合のCO2排出量の予測、
 4.以上によって、温暖化は結局何度まで上がる可能性が高いのか?
 5.プラス2度を超えてると、暴走化(run away)が起き、
   一気にプラス6度付近まで上がる可能性があるか?
 などの全てを検証する必要がある。)


で、もし、上記(先進国のCO2対策が無駄になること)の確認がとれた場合、
地球温暖化に対しては、今後、
「緩和策(CO2削減)」ではなく、
「適応策」が主流になることになる。


(適応策とは、地球温暖化が起こった場合、その被害を受ける主な国々は、
 先進国ではなく、途上国なので、途上国への支援を行ってゆくこと。
 具体的には、旱魃、品種改良、海面上昇対策、など。)


詳細は、以下を参考。

COP15終結、予想通りの悪い結果 5660字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65334058.html


で、
適応策は、企業の経済活動の抑制を
基本的にしないので、
資本主義の暴走を止めることにはならない。

よって、
私としては、
資本主義の暴走を止めるために
地球温暖化を啓発するのだ、という意味が
薄れてしまう。


(代わりに、適応策は、国際協力そのものと、
 ほとんど一致するので、
 「国際協力師の養成」のほうに、
 大きくかかわってくることになるが。)


・・・

ともかく、
先進国たちによるCO2削減が、事実上無駄だと確定した場合、

これまで日本政府や企業、民間が行ってきた
「CO2を減らしましょう!」
の掛け声(およびそれによる行動)が、
すべて「ウソだった、無駄だった」ことになり、

当法人も、その片棒をかついでいたわけだから、
ホームページのトップなどで、
謝罪文などを掲載しないといけないことになる。

また、当然のことながら、
地球温暖化問題に関して、今後、
(一般市民の方に対して)

「あなたにできることは、
 CO2を減らすことです」

などという、ウソを言ってはならないことになり、

よって、
この「キャッチコピー」をもちいて、CSRの普及を考えたりすることも
明らかにやってはいけない行為、になる。

だって、明らかに科学的・論理的に、
間違っているのだから。


・・・

と、いうのが、現在の状況である。

今後の私の行動に関する、結論を言えば、

1.
まず、CO2削減が本当に(事実上)無駄なのか
の確認がもっとも優先される。(詳細は上述)

2.
今後も、CSRの普及をしていくが、
1が確認されるまでは、
地球温暖化対策のうちの「緩和策」(CO2削減)を
CSRの普及に使うことは、行わない。(行えない。)

3.
今年(2010年)の中盤に、書籍
「ツバルの真実、地球温暖化を超える衝撃」(仮題)
の中で、上記の調査の結論を記載する。

4.
代わりに、クローズアップされてくる「適応策」の重要性のため、
「国際協力師の養成」のほうに、力を入れていく可能性が強い。


ということである。






補足:
もともと、疑問に思っていたのだが、
CO2を排出すること「だけ」に貢献するような活動は、
あまりする必要がないのではないか、と思っていた。

つまり、
資源の枯渇を防いだり、ゴミを減らしたり、
様々な公害を防いだり、資本主義の暴走を防ぐようなことに
「CO2を減らすこと」も(同時に)つながるような場合、
その行動をするのが良いと思う。

しかし、
上記のような他の環境問題たちを改善せず、
単に、「CO2を減らすこと」にしかつながらない行為は、
やっても効果があるかどうかわからないし、
また、そもそも
本質的な問題の解決に向かっていない。


特に、
上述してきたように、
「中国・インドの経済の発展がある限り、
 先進国がCO2の削減をしても無駄」
である可能性がある間は、
「CO2を減らすこと」だけにしか効果がない、
行動は、ひかえたほうが妥当だと思う。

これが、2010年1月現在の、
私の根本的な考え方である。



補足2:
もうちょっと、わかりやすく、具体的に言えば、

石油などの化石燃料に既存して発電するのではなく、
ソーラーシステムなどに変更してゆくことは、
「資源の枯渇」を防ぎ、「持続可能な社会を作る」という、
「CO2の削減」以外の効果もあるから、やってよいと思う。

が、一方で、例えば
「CO2の国際排出権取引」などは、
CO2を減らすことにしか、ほぼ効果がなく、
かつ、
排出権取引市場という、新たな市場経済の暴走を招く
恐れがあり、本末転倒になる可能性がある、と私は考えている。


要するに、ポイントは、
「CO2を削減する」としている行為が、

CO2の削減「だけ」にしかつながらないのか、

それとも
「持続可能な社会」の形成を目指すために必要な、
その他のいくつかの要因たち
(例えば、化石燃料から自然エネルギーへの移行など)
にも貢献するのか、

ということを見極め、
前者なら、やる必要は、あまりなく、
後者なら、どんどんやりましょう、
ということである。





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ニュース:

地球温暖化の鈍り、成層圏の水蒸気減少が影響?
2010年1月31日

 今世紀に入って地球の気温上昇が鈍り、横ばい傾向になっているのは、
上空の成層圏にある水蒸気の減少が関係しているとの分析を
米海洋大気局(NOAA)のスーザン・ソロモン博士らのグループがまとめた。
米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2007年報告書は
地球温暖化により、
今世紀末に気温は20世紀末に比べ1.1〜6.4度上昇すると予測している。
しかし、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)は増え続けているのに
気温上昇が横ばいなことから、
一部の専門家は「地球温暖化は止まった」とIPCCの分析を疑問視している。

 成層圏は地表に近い対流圏の上にある。
水蒸気の量などは衛星観測により、広範囲のデータ分析が近年可能になった。
水蒸気が減った理由は不明だが、
気温の変化の仕組みを解明する手がかりになる可能性がある。

 研究グループによると、成層圏下部の水蒸気濃度は2000年ごろを境に、
10%程度減っていた。
温室効果ガスなどによる気温上昇の効果を25%程度抑え、
本来なら気温が0.14度上がるところ、0.10度にとどめたと分析した。
80〜90年代で気温上昇が大きかったのも、
水蒸気量の多さと関係していた可能性があるという。