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遠い国の貧しい人々や、
病気で苦しんでいる人々のことを考え、
その人たちを助けようとするのは、簡単だ。

自分が気が向いた時に、募金をし、
お金を出した後は、忘れてしまってもいいからだ。

その後、
(募金したり、学校や井戸を作ったことなどが無駄になってしまい、)
将来その人たちが、どんなひどい目にあっても、
あなたは「自分の世界」にいて、
それを見ることはないのだから。


しかし、

あなたのいる世界で、
困っている人を助けようとするのは
とても大変だ。

家族や友達や、
隣りに住む人、近くの公園のホームレスの人を助けようとしたならば、
あなたは、気が向いた時だけ、
手を貸すわけにはいかない。

ずっと、何かをしなければならない。

あなたは、
自分が手を貸したことによって、
どうなったかを、
嫌でも、見続けるのだから。

あなたは、
「あなたのいる世界」から、
逃げ出すことはできないのだから。


だから、
世界を救おうと思ったならば、
まず、何よりも、
身近な人のことを良く見なさい。

そしてどうすれば、その人が、
幸せになるかを考えなさい。


それを考え、それを実行してから、
少しずつ、社会全体に目を向け、
そうした活動をする人をあなたのまわりに増やしてゆくことです。


そうすれば、いつかきっと、
その想いが、世界に広がっていくことでしょう。









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2010年1月4日の、
ラジオ・ニッポン放送で、
マザーテレサの話をやっていた。

だいたい、上記のような内容だったかと思う。
(私なりの解釈を、相当加えているが)


これを聞いていて、
思ったことがあるので、書いておく。


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1.募金はダメな理由


私は一貫して、
「募金など意味はない。
 あなたにできることは
 他にいろいろある。」
ということを主張してきた。


参考:
あなたにできる、亀は久美子
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65339120.html


募金が、ダメな理由は、
国際協力団体で、
募金をするに値するような活動をしている団体は、
実は、そんなにはない。

あなたが募金したお金が
どのように使われ、
どのような結果が出たのかを
報告しないような団体に募金をしても意味はない。


参考:
「募金」が有効に使われるための、三つの方法 3,498字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51207887.html


また、
それよりも、重要なことは、
あなたが、募金をすることにより、
あなたは、「自分が一つ良いことをした」、と思って

「その貧しい国の人々のことを、ころっと(その場で)忘れてしまう」

からである。

もし、忘れてしまうのであれば、
募金など、しないほうが、ずっといい。

いったいどうしたら、
貧しい国を本当の意味で救えるのかを
ずーっと考え続け、
将来、本物の「国際協力師」になってくれたほうが、
ずっといい。


参考:
国際協力師とは 2,363字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51922645.html

国際協力師への道 4,737字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/52357466.html

貧困の定義と、その開発指標 その1 8,720字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51793984.html

貧困の定義と、その開発指標 その2 7,509字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51817170.html


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2.身近な問題を考えること


「国際協力をやりたい」、
と言って私の所にくる人に、
私は、時々、
ある質問をすることがある。

それは、以下の質問である。

「日本にも、ホームレスの人とか、
 ゴミなどの環境問題とか、いろいろ問題があるけど、
 どうして、わざわざ外国までいって
 国際協力なんか、やりたいの?」

これに対する、普通の回答は、以下である。

「一度、やってみたかったから、です。」


実は、このような状態(考え方)で外国にいっても
その貧しい国の人々を救うような活動はできない、
と私は思う。


あなたは、
日本という国のことを、
他のどんな国よりも知っているはずだ。

その日本の国のホームレスの方々を
救うことができなくて、
他の国の「貧困などの問題」を、改善できるわけがなかろう?

(単純な理屈である。)


もし、「本当に意味のある国際協力」をやってみたい、
と思っている人は、ぜひ、
まず、あなたが最もよく知っている
日本の国の「社会問題」を、真剣に考えてみることを
お勧めする。


その答えが見つかった時、
本物の「国際協力師」への道が開かれる、はずだ。


こうしたこともあるので、
特に大学生の方には、卒業後、
まず、一度、日本の会社などで社会人経験を積んでから、
青年海外協力隊にいくことを勧める。

日本の社会も、日本の礼儀さえも、何もわかっていない状態で、
(何もわかっていない)他の国の国際協力をしよう、など、
言語道断である。


そうは思わないだろうか?
今一度、自分自身の胸に、問いかけて頂きたい。