.

以前、キヤノンを訪問し、どんな環境対策を行っているかの取材をした。

「世界と恋するおしごと」という書籍を作成するためだったのだが、
当時、F氏という人が、環境推進本部の担当者だった。

その時、一番印象に残った彼の「言葉」が、以下だった。


「うちで作っているのは、環境報告書なんかじゃないんです。
 持続可能性報告書なんです。」



・・・

当時、取材した内容を、少し、抜粋してみよう。

F氏の言う、持続可能性、の意味が、
みなさんに、わかるかもしれないので。


・・・


山本 製品の「ライフサイクル」全体の環境影響を評価し、

   その負荷の極小化に配慮する、

   というのは、どういう意味ですか?


F氏 要するに、製品の


    仝矯猯舛猟潅・部品の製造、

   ◆〇業所活動(開発・生産・販売)、

    物流(輸送)、

   ぁ 幣暖饉圓痢忙藩僉


   の四段階で、それぞれの、


   インプット(使用した資源・燃料・電気など)と

   アウトプット(CO2などの排出量)に気を配る、ことです。


山本 その四つの段階の全てで、環境負荷を減らしましょうと?


F氏 そうです、そうです。

   キヤノングループが直接事業活動行っているのは、
   ∋業所活動(開発・生産・販売)だけです。

   後は、キヤノン以外のところ(会社)で行われている問題ですよね。


山本 確かに、そうですね。


F氏 い痢△客様(消費者)がお使いになっている時に発生する、
   CO2を削減するような製品を、我々が作らなければいけない。

   ,痢文粁舛簓品の調達の)部分では、なるべく少ない資源で、
   商品を作るように努力する。


   要は、商品の「ライフサイクル」全体で見ましょうということです。


(注: 商品のライフサイクルとは、
    商品が生まれる所から、捨てられるまでの全過程を言う。
    具体的には、以下の全て。
    商品の企画および設計、原料の調達、部品の製造、商品の製造、
    輸送、消費者の使用、廃棄(またはリユース・リサイクル)など。)


山本 そうすれば、京都議定書で義務付けられている、
   CO2の削減も、自動的に達成される、ということでしょうか?


F氏 ええと、ですね。
   「京都議定書」っていうのは何かっていいますと、

   (キヤノンが製品を作ってゆく全過程の中で)

   「∋業所活動(開発・生産・販売)」のところだけの、
   なおかつ、国内拠点だけを対象にしているんですよ。

   これは、商品のライフサイクル全体をみた場合、

   (キヤノンが、製品を作ってゆく全過程で)
   世界全体から放出されてしまうCO2の排出量の、
   わずか12.9%未満、でしかありません。


山本 要するに、中国や台湾などの途上国などで、
   (カメラなどの)商品の、原料や部品を作ってもらう時に、
   その途上国の中でも、CO2が放出されている。

   だから、他社が担当している、部品の製造などの部分でも
   CO2を削減してもらわないと意味がない、
   ということですね。


F氏 そうです。

   それなのに、京都議定書では、
   先進国側での、
   △寮源些萋阿良分、しか議論されてないんです。

   これでは不十分だと思います。

   要するに、商品を作る時の、ライフサイクル全体で考え、

   ´△良分で、少ない資源で商品を設計・製造し、
   の部分で、最も効率よく商品を運び、
   い良分で、少ない消費電力で消費者が使用できるような、

   そんな製品を作っていくということが非常に重要なことなんです。


・・・


山本 あと、それに関連して、大きな問題があります。

   商品の「原材料や部品」を提供してくれる「サプライヤー」(取引先の会社)が、
   ホントに環境に配慮した仕事をしているのか、とかを、
   確認することは、できるのでしょうか?


古田 キヤノンの「一次取引先」というのは、
   だいたい、3000くらいあるんですけれども、
   3000、全部チェックしました。


山本 どうやって?


古田 全部、行って。全部チェックしました、全世界。


山本 何を? 

   例えば、一番わかりやすいのはですね、
   ISO14001(国際標準化機構・環境マネージメントシステム)を
   取引先の会社に取得してもらう、というのが、一つですよね? 

   または、それを取得している会社としか、そもそも取引しないか。

   ほかには何かありますか?


古田 あとはですね、その製品の中に、
   変な化学物質を入れられるっていうのは困るわけです。

   キヤノンに納められた製品の中に有害な化学物質があれば、
   キヤノンの製品が有害な化学物質を含んだ製品になってしまいますから、
   それは困るわけですよ。


(注: 2001年12月、ソニーの、プレイステーションの、
    コード類などの部品の中に、
    カドミウムなどの有害化学物質が含まれていることがわかり、
    世界的に大きな問題になり、ソニーの信用が失墜した。)


   ですから、そういった製品の中に含まれる化学物質を、
   (取引先の会社が)どう管理しているのか、も重要視しています。

   そういうことのチェックもやります。


   あと実際、(工場から)排水とかがたれ流されていないかとか。


山本 「ゼロ・エミッション(産業廃棄物を河川などに出さないこと)」
   っていうことですか?


古田 そういったことも、チェックします。

   ですから、作る製造現場がきちんとしているか、
   それから、作ったモノがきちっとしているか、
   その両面をチェックします。


   あと、ISO14001というのは、
   それをマネジメント(管理)する仕組みがあるかどうかですよね。

   実際、それが行われているかどうかということは、また別ですよね。

   ですから、マネジメント(管理体制)と同時に
   実際のパフォーマンス(運用実績)もチェックしています。


・・・


山本 「2010年ビジョン」の「総合指標:ファクター2」
    っていうのは、なんですか?


古田 「ファクター2」とはですね、
   キヤノンの「売上高」を、
   商品の「ライフサイクル(全体で生じる)CO2排出量」で割った値ですね。

   これを、2000年を基準にした時に、
   2010年に二倍にしましょうということです。


   2000年のライフサイクルCO2排出量というのが
   いくつあったかと言うと、
   609万トン。

   で、この609万トンが、2004年はどうなったかというと、
   602万トンになったわけですね、少し減りましたと。


   ただ、売上は2000年と2004年を比べると、
   実は約三〇パーセント上がっている。

   ですから、ライフサイクルのCO2は増やさないで、
   売上を三〇パーセント増やしたと。


   要するに、
   「地球に対して負荷を与えないで企業の経済活動を三〇パーセント大きくした」、
   そういうことなんですね。


山本 すばらしいですね。


古田 で、「ファクター2」というのは、
   2010年にそれを二倍にしましょうということですね。

   ライフサイクルCO2に対しての売上高を二倍にすると。

   で、例えば、二〇〇〇年と二〇一〇年が仮に売上が二倍だったとすると、
   それは二倍にはなるんだけれども、

   ライフサイクルのCO2排出量は増えない、増やさないというのが、
   キヤノンの考え方。


   要するに、同じ資源で二倍の付加価値を上げるのが目標です。


   資源生産性を二倍にする、ということ。

   で、みんながこういうことをやれば、
   今、使っている資源で二倍の経済活動ができると。


山本 みんながっていうのは、ほかの企業も、
   消費者も、みんなってことですよね?


古田 そうです。


山本 ところで、「ファクター2」ってやつは、
   これはキヤノンさんが独自で作った言葉ですか?


古田 そうです。

   ただ、「ファクター」という概念は、
   ドイツのヴッパタール研究所というところが提唱しているものです。

   もともとの概念は、「環境負荷分の機能」、何かの機能。
   企業または商品としての機能。


   (機能(商品の生産など)を、環境負荷(資源の消費量など)で割ったもの)


   その効率を上げていきましょうと。
   それが「ファクター」。

   で、そこでキヤノンは、「ファクター2」という形で二倍の数字を選んだ、
   そういうことです。



参考:
キヤノンにおける環境効率への取り組み
・・2010年のビジョン:ファクター2の策定と推進・・
http://www.jemai.or.jp/JEMAI_DYNAMIC/data/current/detailobj-2689-attachment.pdf


参考:
ヴッパタール研究所
The Wuppertal Institute for Climate, Environment and Energy
Wuppertal Institut fur Klima, Umwelt, Energie GmbH ?Home
http://www.wupperinst.org/en/home/index.html


・・・
・・・

このインタビューは、まだまだ続くのだが、
興味がある人は、拙著を読んで下さい。

世界と恋するおしごと―国際協力のトビラ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093876401/


・・・
・・・

このキヤノンの担当者のF氏は、けっこう熱い人だった。


「うちで作っているのは、環境報告書なんかじゃないんです。
 持続可能性報告書なんです。」


と、強調して話していたところに、彼のこだわりが感じられ、
彼の環境に関する哲学が感じられ、個人的には嬉しかった。




・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


さて、そろそろ違う話をしよう。

デジタル一眼レフの部門で、
CSRランキング第一位なのは、
今年度は、キヤノンである。


この部門の市場シェアでは、毎年、
キヤノンとニコンがしのぎを削る。


プロ用のデジタル一眼レフの性能をめぐって、
オリンピックやワールドカップなどの年に向けて、
両者が、「世界最高性能」のカメラを世に送り出す。


他のカメラメーカーたちに比べて、
この両者の性能は抜きんでているのが現状だ。


・・・

ちょっと、プロレベルの専門的なことを書くが、

フィルムの一眼レフに代わって、
デジタル一眼レフを、

プロが使用することになったのは、
以下の2機種の登場による。


Canon EOS-1D(2001年発売)
400万画素、高速連射型、スポーツ用。
(フィルムより、やや小さいCMOS(撮影素子))

Canon EOS-1Ds(2002年発売)
1100万画素、高解像度型、商品撮影用。
(フィルムと同じサイズのCMOS(撮影素子))


この二機種の登場により、
フィルムの性能を、あらゆる意味で、
デジタルが抜いてしまった。

よって、プロ写真家の多くが、
この時期に、カメラをデジタル一眼レフに買い換えた。


・・・

この頃、ニコンは、以下を発売していた。

ニコンD1(1999年発売)260万画素
ニコンD1X(2001年発売)1000万画素

しかし、いずれも、
フィルムよりも小さいCCD(撮影素子)であったため、
従来のレンズが使えない
(使うと画角が1.5倍になってしまい、
 広角レンズが広角として使えない)
などの不満があり、多くのプロが敬遠した。


このため、ほとんどのプロは、
ニコンからキヤノンに乗り換え、キヤノンの独壇場が続いた。


・・・

しかし、2008年の北京オリンピックの直前に、

ニコンD3(2007年発売)1200万画素、ISO 100-25600

が発売された。

これは、フィルムと同じサイズのCCD(撮影素子)
であったため、往年のニコンファンが、これを購入した。

さらに、
ISO 25,600、で撮影可能、という性能をそなえ、
「どんなに暗い状況でも撮影可能」
という噂が流れたため、

主に体育館の中などで、
オリンピック競技を撮影するプロカメラマンが
飛びついた。


このため、2007年、市場シェアがひっくり返り、
ニコンが、市場占有率・第一位を奪還する。


・・・

両者の争いは、続き、
キヤノンは、昨年末、新商品を投入した。

キヤノンEOS-1DマークIV(2009年12月発売) 1,610万画素、
ISO感度100-102,400。


要するに、ISO 102,400、で撮影可能を実現し、
ニコンのさらに上をいく
「暗い場所での撮影性能」を「売り」にする。

そして、
今年(2010年)、もうすぐ始まる、
バンクーバー五輪と、ワールドカップ(南アフリカ)に
ターゲットをしぼる。


・・・


また同時に、キヤノンは、
初心者向けの、デジタル一眼レフカメラである、

EOS kiss X2 および X3 などを投入し、
このあたりの価格帯でシェアをのばし、
再び、市場シェア1位の座を奪い返した。


今後も、キヤノンとニコンの
市場シェアの争いは、続いてゆくだろう。


・・・

ニコンには、
市場シェアだけでなく、
CSRのほうでも、追いつき追い越すよう、
がんばってもらいたい。

あと1歩、のところまで、肉薄している。




・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


デジタル一眼レフカメラ


CSRランキング、2009年

キヤノン         ☆☆☆☆☆☆☆☆
ニコン          ☆☆☆☆☆☆☆
オリンパス       ☆☆☆☆☆☆☆
ソニー          ☆☆☆☆☆☆
HOYA(ペンタックス) ☆☆☆


市場占有率、 2008年

キヤノン  40.1%
ニコン  39.9%
ソニー  9.2%
オリンパス  4.9%
HOYA(ペンタックス) 4.6%


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キヤノン


1.CSRリポート  あり☆

CSR報告書/情報セキュリティ報告書 2009
http://cweb.canon.jp/about/csr/index.html

サスティナビリティ報告書
http://canon.jp/ecology/report/sustainability.html

キヤノン社会・文化支援2008/2009
http://web.canon.jp/scsa/index.html

2.CSRリポート(前年度)  あり☆

サスティナビリティ報告書及び環境報告書
http://canon.jp/ecology/report/sustainability.html

3.GRI対照表  あり☆

http://canon.jp/ecology/report/gri.html

4.第三者機関のコメント  あり☆

ASrIA
(Association for Sustainable & Responsible Investment in Asia)
ディレクター デビッド・サンモール・シール

ヴッパータール研究所 持続可能な生産・消費部門
プロジェクト・コーディネーター ユストゥス・フォン・ゲイブラー

5.自社への批判・苦言  あり☆


6.上記の批判・苦言を翌年に改善 あり☆

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

2005年比で5.3%削減(CSRレポートに記載)

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆

キヤノンマーケティングジャパン 2009年12月参加
(参照)http://www.unic.or.jp/globalcomp/organiz.htm

9.ISO14001の取得  あり☆

各事業所ごとの単独認証でなく、
2007年9月キヤノングループとして総合認証を受ける。
http://canon.jp/ecology/activity/iso14001/index.html

10.ISO26000への参加表明 なし

・・・

参考:

キヤノンは、
英語表記の、Canon としても知られている。

主力商品は、

アマチュア初心者向けの
EOS kiss X2, X3

アマチュア中級者向けの
EOS 50 (EOS10,20,30,40など)

アマチュア上級者向けの
EOS 7

プロのサブ機(予備機)の
EOS 5D・シリーズ

プロの最高級機(フラッグシップ・モデル)の
EOS 1D マーク4(高速連射、スポーツ撮影用、ISO 102,400で撮影可能)
EOS 1Ds マーク3(高解像度、商品撮影用、フィルムと同じサイズの撮影素子)

がある。


・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関して、

希望者には冊子の送付も対応している。

2.昨年のCSRリポートに関して

過去分の冊子の請求は
(個人的に頼めば可能かもしれないが)
サイト上からは不可。

3.GRI対照表について

各項目ごとにどう対応しているのか
掲載先のリンクを貼り付けてあり、
必要な情報はすぐに取り出すことができた。

4.第三者機関のコメントについて

2003年版より継続して、
ASrIAのデビッド・サンモール・シール氏
およびヴッパータール研究所所属の有識者
(2008年版よりユストゥス・フォン・ゲイブラー氏が担当)
に依頼しているとの事。
長期的な計画で物事を改善計画できるのでよい事だと思う。

5.自社への批判について

備考欄に過去に受けた指摘事項、
要望等についてもリストアップしており、
それらの事項に対し本年、
どういった対応策をとったのか分かりやすく記載されてあった。

6.昨年の問題を今年達成したかについて

上記を参照。

7.CO2削減について

温室効果ガス排出状況報告書というものをつくり、
キヤノングループの各社ごとに
どのくらいの排出量があったのか、
削減の目標値はいくらであったのか、
今後の方針など真剣に取り組んでいると感じた。

8.グローバルコンパクトについて

特記事項なし

9.ISO14001について

グループ全体が総合認証することによって
環境情報のビジョンがより統一化されたと思う。
この件については高く評価したい。

10.ISO26000について

特記事項なし

11.その他

まずは社内から全員参加型の組織づくりをし、
会社の方針をより深く伝える努力がされていると思う。
大企業にもかかわらず、
様々な事にたいしてスムーズな意思疎通を図れる環境が
できているんだと感じた。





・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


ニコン


1.CSRリポート  あり☆

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/csr/report/index.htm

2.CSRリポート(前年度)  あり☆

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/csr/report/2008/index.htm

3.GRI対照表  あり☆

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/csr/report/index.htm

4.第三者機関のコメント  あり☆

有限会社イーズ代表取締役 
非営利組織ジャパン・フォー・サステナビリティ
共同代表 枝廣淳子

5.自社への批判・苦言  あり☆

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/csr/policy/global-compact.htm

9.ISO14001の取得  あり☆

CSRリポート2009の59Pに詳細記載

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

ニコンは、
英語表記の、Nikon としても知られている。

主力商品は、

アマチュア初心者向けの
D40

アマチュア中級者向けの
D90、D5000,D3000

アマチュア上級者向けの
D300s

プロのサブ機(予備機)の
D700(フィルムと同じ大きさの撮影素子)

プロの最高級機(フラッグシップ・モデル)の
D3s (高速連射、スポーツ撮影用)ISO 102,400で撮影可能
D3x (高解像度、商品撮影用、フィルムと同じサイズの撮影素子)

がある。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関して、

一般の者にも分かりやすく作られてあった。
ただ後半部分にかけて図やイラストが少なくなり
読み手からすると少し大変になった。

2.昨年のCSRリポートに関して

今年の分と同じページにリンクが貼り付けてあるので、
去年と比較して見たい時は簡単にできる。

3.GRI対照表について

CSRレポートも含め環境に対するレポート類は
同じページ内に統一されているので、
調べる側としては非常に見やすい。

4.第三者機関のコメントについて

第3者意見の下に代表者の返事が書かれており、今後、
この会社が意見をどのように参考にしていくのか分かりやすい。

5.自社への批判について

去年に引き続き今年も
「もっと長期なビジョンを持つように」との言及があった。

6.昨年の問題を今年達成したかについて

トップの自身の取り組みがみえるよう、
もっと積極的に語ってみては?という意見があった。
この件は翌年のレポートでしっかりと改善されていた。

他に短・中期の目標だけでなく
2050年までに向けた長期的な目標も掲げてみるべき、
との指摘があったが
翌年のレポートにはっきりとした記載がなかったのは残念。
しかしレポート内のトップのインタビュー欄で
(かなり、わずかだが)触れているため、
この指摘を全く無視しているわけでないと判断し星をつけた。

7.CO2削減について

2006年比での数値や売上原単位での数値の記載はあったが、
1990年比の記載はい。
また総排出量の推移をグラフで見ることができなかった。

8.グローバルコンパクトについて

特記事項なし

9.ISO14001について

全工場の取得が望ましい

10.ISO26000について

特記事項なし

11.その他

特記事項なし



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ソニー


1.CSRリポート  あり☆

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/issues/report/2009/index.html

2.CSRリポート(前年度) あり☆

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/issues/report/2008/index.html

3.GRI対照表  あり☆

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/report/sustainability/index.html

4.第三者機関のコメント あり☆

ビューローベリダスジャパン株式会社
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/environment/data/BVQI/index.html

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善  なし

7.1990年比でCO2削減6%以上  なし

2000年比で17%削減

8.グローバルコンパクトに参加  なし

参考にしているとの記述はあり。

9.ISO14001の取得  あり☆

各製造事業所と従業員100人以上の非製造事業所を認証の対象としている。

10.ISO26000への参加表明  あり☆

・・・

参考:

ソニーは、
英語表記の、Sony としても知られている。


また、一眼レフの、アルファ(α)シリーズは、
もともとミノルタのブランドだったのだが、

やがて同社の不振により、
コニカとミノルタは、合併した。

その後、結局、2006年に、
コニカミノルタは、一眼レフ事業から撤退したため、
ソニーが、アルファ(α)ブランドを買い取った。


主力商品は、

アマチュア初心者向けの
α230

アマチュア中級者向けの
α380、α330

アマチュア上級者向けの
α550

プロの最高級機(フラッグシップ・モデル)の
α900(2460万画素、フィルムと同じサイズの撮影素子)

がある。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関して、

紙媒体での送付も行われている。

2.昨年のCSRリポートに関して

とくになし。

3.GRI対照表について

特になし。

4.第三者機関のコメントについて 
 
とくになし。

5.自社への批判について 
 
調査の結果報告は、
ほとんどがデータの集計やその検証で、
その点に関しての批判
(「集計のミスを発見した」など)はあったが、
環境に対しての意見等がなかったのが残念。

6.昨年の問題を今年達成したかについて
  
第三者機関のコメントはCSRレポート内でなく、
ホームページ内にあった。
そのため、今年の分しか閲覧ができず、
去年どういった内容であったのか確認できなかった。

7.CO2削減について

1990年比での調査結果は書かれていなかった。
ソニー独自の目標(2000年比で7%削減)は
すでに達成されたようだ。
今後の数値目標もあげてもらいたかった。

8.グローバルコンパクトについて

とくになし。

9.ISO14001について

全ての製造事業所で取得されている。

10.ISO26000について

参加に向け、今後も積極的に取り組まれていくようだ。

11.その他

特になし。



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オリンパス


1.CSRリポート  あり☆

2009年版 社会環境報告ダイジェスト
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/access/download/2009/

2.CSRリポート(前年度) あり☆

2009年版 社会環境報告ダイジェスト
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/access/download/2008/

3.GRI対照表  あり☆

http://www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/wdata/2006/gri_guidelines.cfm

4.第三者機関のコメント  あり☆

特定非営利活動法人経済人コー円卓会議日本委員会 専務理事兼事務局長 石田 寛
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/annual/2009/communication/examine.cfm

5.自社への批判・苦言  あり☆

6.上記の批判・苦言を翌年に改善  なし

7.1990年比でCO2削減6%以上  なし

1990年比 115%増(52,753t→113,817t)

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆

2004年10月参加(CSR内に記載)

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

オリンパスは、
英語表記の、Olympus としても知られている。

主力商品は、

アマチュア初心者向けの
E−620,E−520(小型軽量が売り)

アマチュア中級者向けの
E−30

アマチュア上級者向けの
E−3

がある。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関して、

たくさんのイラスト、グラフ等を使っていて見やすい。
またページもそんなに多くなく、必要な事を上手に集約していた。
冊子での送付受け取りも可能

2.昨年のCSRリポートに関して

今年のレポートと同じで綺麗に内容がまとめられてあった。

3.GRI対照表について

特になし。

4.第三者機関のコメントについて

第三者の意見を載せるだけでなくサイト訪問者に対しても、
どう思ったのか意見を要望していた。
たくさんの人の意見を集めていて、とても良い事だと思う。

5.自社への批判について

第三者もこの会社のことをよく調べており、
しっかりと課題も挙げていた。

6.昨年の問題を今年達成したかについて

昨年は第三者の意見を依頼していなかったため
(前回は2007年であった)調査できず。

7.CO2削減について

1990年比では大きく増加しているが、
これは企業拡大による増産のためだと思われる。
CO2排出削減について積極的に取り組んでおり、
2010年までに−80%を目標としている(2004年比)。
その点は強く評価したい。

8.グローバルコンパクトについて

特になし

9.ISO14001について

2000年3月、国内の主要12事業が取得済みと記載あり

10.ISO26000について

特になし

11.その他

特になし


(担当:ともさん、28歳、男性、公務員)


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HOYA(ペンタックス)


1.CSRリポート  あり☆

http://www.hoya.co.jp/japanese/investor/investor_02_01.html

2.CSRリポート(前年度) あり☆

http://www.hoya.co.jp/japanese/investor/investor_02_01.html

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント  なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善  なし

7.1990年比でCO2削減6%以上

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

ペンタックスは、
英語表記の、Pentax としても知られている。

ペンタックスは、
2007年、HOYA(ホヤ)株式会社によって買収され、
その子会社となり、
翌2008年、合併吸収された。

これにより、ペンタックス株式会社は消滅したが、
ペンタックス・ブランドは、維持された。

(HOYA株式会社の中で、
 ペンタックス・イメージング事業部、となっている。)


主力商品は、

アマチュア初心者向けの
K−X

アマチュア上級者向けの
K−7

がある。


・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関して、

毎年アニュアルレポートというものを発行していて、
これがCSRに該当するのか判断しかねたが、
環境に対する取り組みについても書かれており、
社会的責任を果たす上での報告書にあたると判断した。

2.昨年のCSRリポートに関して

今年のレポートも含め、
環境に対する項目が少ないので、
もっと詳しく報告してもらいたい。
また、2004年まで2年に一度
「環境報告書」というものが発行されていたようだが、
それ以降なぜ発行されていないのか疑問に思う。

3.GRI対照表について

特になし

4.第三者機関のコメントについて

レポート内、サイト内でも見当たらず。

5.自社への批判について

レポート内、サイト内でも見当たらず。

6.昨年の問題を今年達成したかについて

レポート内、サイト内でも見当たらず。

7.CO2削減について

「CO2削減に努力している」等の記載はあり。
リサイクル、化学物質使用の削減等
いろんな面での活動が行われているようだが、
詳しい資料(統計)は見当たらず。

8.グローバルコンパクトについて

特になし

9.ISO14001について

全工場での取得が望まれる

10.ISO26000について

特になし

11.その他

特になし



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総評:デジタル一眼レフカメラ


どれも大きな企業だけあって、
環境保護に対する事に敏感に対応していると思う。
会社が大きくなればなるほど
環境に対する影響も大きくなる事を
理解している結果だと思う。
市場の上位を占める企業にたくさんの☆を付け、
評価できた事は嬉しい。
HOYA(ペンタックス)は3つ星であったが、
温暖化対策よりも
他の環境問題(例えば、自社が出す有害物質等の対策)
の方に力を入れているようだ。
しかしここ数年の活動を調査したが、
もう少し積極的な取り組みをしてほしいと思った。


(担当:ともさん、28歳、男性、公務員)


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おまけ:キヤノンの宣伝動画

キヤノン デジタルEOSテクノロジー  30sec CM
http://www.youtube.com/watch?v=rgdr3XoiaZA







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参考ブログ:

企業の社会的責任(CSR)とは? 6,040字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/52280787.html

CSR評価システムが、世の中に必要な理由、SRIの黎明期 
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65075485.html

CSRランキング(2008年夏版)の問題点
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65081337.html

CSRランキング2010年、ボランティア募集
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65340211.html

宇宙船地球号とCSR(企業の社会的責任)の歴史
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65074017.html

賢い市民、コンビニでジュースを買うの巻
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65061305.html

賢い市民、家電量販店でエアコンを買うの巻
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65064439.html

CSR(企業の社会的責任)を実施。三位一体戦略 2,998字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/50990767.html

世界企業ランキング 2008 Newsweek
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65089216.html




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昨年度までのCSRランキング:

CSRランキング2008(パソコン版)
http://www.ets-org.jp/csr/

CSRランキング2009(携帯電話版)
http://www.ets-org.jp/csr/m/




今年度のCSRランキング2010:

化粧品は「花王」 CSRランキング2010 9215字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65342529.html

総合感冒薬は「武田薬品工業」 CSRランキング2010 7960字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65343015.html

清涼飲料水は「キリンビバレッジ」 CSRランキング2010 8540字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65343233.html

太陽電池は「シャープ」 CSRランキング2010 7180字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65343474.html

国内航空は「日本航空」 CSRランキング2010 6386字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65343847.html