.

アサヒビールは、ワインのブランドとして
「サントネージュ」という名前を使っている。

"Ste. Neige"

フランス語の辞書を引いたところ、
「聖なる雪」または「聖なる冬」とのこと。


日本のワイン作りが本格的に始まったのは、
明治時代であったが、その場所が、
山梨県の甲府盆地だった。

日本アルプスの山々に囲まれ、
「冬」になると「雪」に閉ざされる
この場所で、日本のワイン製造は、黎明期を向けた。

「良いワインは良い葡萄(ブドウ)から」
という格言があるが、
その育成および加工の技術は難しい。


「サントネージュ」(聖なる雪)


気高く清廉な名に恥じぬクオリティのワインを
永久に追求してゆくという誓いをこめて、
このブランドが作られた。


・・・


酸化防止剤無添加ワイン。

消費者の健康志向ブームにより、
このタイプのワインが売れている。

アサヒビールのサントネージュも、
「有機ワイン」という商品を作っている。


この「有機ワイン」は、
土壌づくりからこだわっており、

「有機JAS法」に適合した方法でブドウを生育し、
世界最大のオーガニック認証機関である
「ECOCERT」の認証も得ている。


参考:
農林水産省/食品表示とJAS規格
http://www.maff.go.jp/j/jas/index.html

ECOCERT (エコサート) - 関心空間
http://www.kanshin.com/keyword/1004622

ecocert (フランスの団体。英語のページにリンク)
http://www.ecocert.com/?lang=en



で、
酸化防止剤というのは何かというと、
亜硫酸塩などのことである。

これが必要な理由は、以下。

通常、ブドウは、
それが徐々に醗酵して(腐って)ゆき、

アルコールになり、
アセトアルデヒドになり、
最終的に
酢酸(さくさん、酢(す))になる。

だから、
あまりに酸化しすぎると、
(不快な臭いのする)アセトアルデヒドや酢酸に
変わってしまうため、それを止める必要がある。

これが、亜硫酸塩などの酸化防止剤だ。


アサヒビールのサントネージュは、
(醗酵させる前に)
ブドウの果汁に溶け込んでしまう酸素の量を
極力減らすことにより、
酸化防止剤を必要としない製法を開発した。

これにより、「自然なままの風味」を実現している。



・・・

このサントネージュの「有機ワイン」は
以下のように、エコにも配慮している。

回収されたガラスびんを細かく砕き、
キャップなどの異物を取り除いたものを
「カレット」(再生原料)と呼ぶ。

有機ワインは、びんの原料に
このカレットを90%以上使用している。


カレットの加工は、
アルミ缶などと同じように熱効率がよいため、
リサイクルしたほうが、環境に良い(環境負荷が少ない)
ことが確認されている。

(スチール缶などは、熱効率が悪いため、
 リサイクルすると、余計環境負荷が増える。)


また、このカレットで作成されたびん(ワインボトル)は、
通常のものより、軽いため、
工場から都会へ運ぶときに、
その運搬のために発生するCO2の量を、
4分の3に減らすことができる。


以上のような取り組みがなされている。


・・・
・・・

と、いうわけで、
ワインの市場における、
今年度のCSRランキング第一位は、
アサヒビールである。

詳細は、以下の担当者からのレポートを読んでほしい。


基本的に、この業界は、
非常にCSR(企業の社会的責任)の意識が強く、
どの会社も、かなりがんばっている。

この理由は、
ビール業界(ワイン業界の会社の親会社たち)が、
かなりCSRに力を入れているからだ。

またそれは、
ビールを飲む人々が、会社の中間管理職から重役にあたる、
CSRを意識する世代であるため、と考えられる。


で、各社、非常に高いCSRを行っている中で、
その中で、(今年度の調査結果では)
もっとも素晴らしかったのは、
アサヒビールの、ワインのブランド
「サントネージュ」であった、といことである。


アサヒビールのCSRの素晴らしいところは、
その「透明性」の高さだ。

ほとんどあらゆる情報が開示されているため、
アサヒビールの企業活動の中で、
何が問題であり、何を行うべきなのかが、
非常に明確にわかる。

が、問題がわかる、ということは、
基本的に良いことである。

なぜなら、他の企業たちは、
「自分の企業の問題点を開示しない」
で、
「自社の綺麗なイメージ作り」(宣伝)
のためのCSRリポート等を作っているところが
多いからだ。


と、いうわけで、アサヒビールの透明性の高さは、
本当に素晴らしい、と思う。





以下、その調査の詳細だ。






・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


ワイン


CSRランキング 2009年

アサヒビール ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
キッコーマン ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
メルシャン  ☆☆☆
サントリーワインインターナショナル ☆
サッポロビール ☆

(参考)
キリンホールディングス ☆☆☆☆☆☆
(上記は、メルシャンの親会社)
サントリーホールディングス ☆☆☆☆☆☆
サッポロホールディングス ☆☆☆☆


市場占有率(2008年) 

1.メルシャン 21.3%
2.サントリーワインインターナショナル 19.2%
3.サッポロビール 7.3%
4.アサヒビール 6.5%
5.キッコーマン 6.1%



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・・・・・・・・・・


メルシャン ☆☆☆

1. CSRリポート あり☆
「環境報告書」
http://www.mercian.co.jp/company/eco/pdf.html

2.CSRリポート前年度 あり☆
「環境報告書」
http://www.mercian.co.jp/company/eco/pdf.html

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言 なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加 なし

9.ISO14001の取得   あり☆
7工場中2工場で取得

10.ISO26000の取得  記載なし

参考:
主力製品は「シャトー・メルシャン」シリーズ。
「メルシャンおいしい酸化防止剤無添加ワイン」が好調。
他に輸入ワインの「フランジア」「サンライズ」など。

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
昨年とほとんど同じ構成で、工夫は全く見られない。
むしろ自社分析および自社コメントが大幅に減少し、
内容が簡略化しているのが残念。

2.昨年のCSRリポートに関しては
今年のリポートよりも情報が多く、取り組みの参考になる。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
特になし。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
原単位あたりで2002年比3.6%増。
総量については記載なし。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
取得が増えることを期待する。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
海外に2つのワイナリーを所有しているが、
これに関しての具体的記載なし。
環境に対しては、設定目標と進捗状況への言及、
今年度特に力を入れた点などを明記してほしい。
また、今後は環境への取り組み以外へも範囲を広げた
CSR報告を期待したい。


参考:
キリンホールディングス ☆☆☆☆☆☆
(メルシャンの親会社)

1. CSRリポート あり☆
「キリングループCSRレポート」
http://www.kirinholdings.co.jp/csr/report/pdf/index.html

2.CSRリポート前年度 あり☆
「キリングループCSRレポート」
http://www.kirinholdings.co.jp/csr/report/pdf/index.html

3.GRI対照表  あり☆
http://www.kirinholdings.co.jp/csr/report/pdf/index.html

4.第三者機関のコメント あり☆
(社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会常任理事
 古谷由紀子氏
国際連合大学名誉副学長、東京大学名誉教授
 安井至氏
人間文化研究機構総合地球環境学研究所副所長 教授
 佐藤洋一郎氏
NPO法人GEWEL代表理事
 堀井紀壬子氏

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし
数値の年度比較データがない。

8.グローバルコンパクトに参加 あり☆
2005年9月に参加

9.ISO14001の取得  あり☆
2008年に事業所単位の認証からキリンビール統合認証へ

10.ISO26000の取得  記載なし

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
全体的に昨年よりも情報の開示度が上がっていると感じる。
(お客様の声による改善の具体例や
 取引先への働き掛けを明記、など)

2.昨年のCSRリポートに関しては
特になし。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
取り組みの部門別に第三者がコメントが記されているのは
評価するが、コメント内容が充実しているとは言い難い。
コメントとして☆をつけるかどうか、迷ったが、
今回は下記5の理由でつけることにした。

5.自社への批判については
昨年度は、批判と言えるほどのコメントはなかった。
今年度のコメントにはいくつか改善への期待が書かれているので
来年度の報告に期待したい。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
具体的な数値目標と進捗状況の報告が欲しい。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
工場だけでなく、統合的に認証を取得した点を評価したい。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
環境省が創設した「エコ・ファースト企業」の認定を受けており
取り組みへの意欲を感じる。(現在25社ほど承認)
また特に太陽光・風力等、新エネルギー利用を開始した点と、
生物多様性に配慮しているという記事も評価できる。
女性の活躍支援に対する記事が多く、好感が持てるが、
具体的な数値(たとえば管理職者数、育児休業取得者数など)が
一つもないのは残念。
「多様性の尊重」=「女性の活用」ではないので、
それ以外の取り組みを期待したい。




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サントリーワインインターナショナル ☆

1.CSRリポート なし

2.CSRリポート前年度 なし

3.GRI対照表 なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善  なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得    あり☆
国内に2つのワイナリーがあり、登美の丘ワイナリーが取得

10.ISO26000の取得   記載なし

参考:
主力製品は「有機栽培ぶどうのおいしいワイン」「デリカワイン」
「酸化防止剤無添加のおいしいワイン」「赤玉スイートワイン」など。
輸入ワインに「マドンナ」「フレシネ」など。

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
特になし。

2.昨年のCSRリポートに関しては
特になし。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
特になし。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
特になし。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
取得は評価できる。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
会社の取り組みを紹介するHPがない。




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サントリーホールディングス ☆☆☆☆☆☆
(サントリーワインインターナショナルの親会社)

1.CSRリポート あり☆
「サントリーCSRレポート」
http://www.suntory.co.jp/company/csr/report/

2.CSRリポート前年度 あり☆
「サントリーCSRレポート」
http://www.suntory.co.jp/company/csr/report/

3.GRI対照表  あり☆
http://www.suntory.co.jp/company/csr/report/

4.第三者機関のコメント あり☆
バルディーズ研究会共同議長 グリーンコンシューマー研究会
 代表 緑川芳樹氏

5.自社への批判・苦言  あり☆
・ダイバーシティの大きな柱である障がい者雇用が進んでいない

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし
障がい者雇用率1.74%→1.67%と、
昨年度より数値を下げ、法定雇用率を下回っている。

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし
総量で前年比7.3%増。原単位では0.4%減。

8.グローバルコンパクトに参加   なし

9.ISO14001の取得  あり☆
研究開発部門、本社・お台場オフィス、国内主要19工場、
海外主要9工場、販売系グループ会社10社が取得。

10.ISO26000の取得 記載なし

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
情報の開示が進んでいる。
(お客様情報の内訳、雇用者情報の数値など)
雇用の状況について情報開示が進んだ点は評価したい。

2.昨年のCSRリポートに関しては
特になし。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
丁寧に記載されていると感じる。
コメントへの企業からのフィードバックがある点も評価したい。

5.自社への批判については
率直に批判を書かれていると思う。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
障がい者雇用の改善がなかった点は残念。

7.CO2削減については
特になし。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
「今後は新工場と営業、外食などグループ会社の取得を強化する」
と目標を明記している点が評価できる。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
「水と生きるSUNTORY」をCSRビジョンとして
報告書の全体が構成されており、企業メッセージが明確。
昨年度のステイクホルダーダイアログより、
今年度のテーマを絞ったダイアログの方が企業の力点が分かる。
また、単年度の重点目標が明確。個別の取り組みでは、
トレーサビリティの幅を海外へ広げたことも評価したい。
持ち株制になったことで、グループ会社の取り組みが
報告書内に細かく掲載されているが、グループごとの
具体的な数値の割合が全体の報告の中に示されていると
もっと良いと感じた。




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サッポロビール ☆

1.CSRリポート なし

2.CSRリポート前年度 なし

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加 なし

9.ISO14001の取得   あり☆
7工場及び本部2か所にて取得。

10.ISO26000の取得  記載なし

参考:
主要商品は「グランポレール」「酸化防止剤無添加ワイン」
など。
輸入品では「イエローテイル」「サンタ・リタ」など。

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
サッポロビールはサッポロホールディングスのグループ企業。
単体でのCSRに関する簡単な情報開示は下記URLにて見る
ことができる。
http://www.sapporobeer.jp/csr/
今回は、ここではワインに関するデータ関係の開示が
全くされていないため、年次の報告書とは言えないと判断した。
なお、サッポロホールディングスのグループ会社に
サッポロワインがあるが、日経市場占有率では
サッポロビールが挙がっており、
このあたりの事業のすみわけが非常に分かりにくい。

2.昨年のCSRリポートに関しては
特になし。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
特になし。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
特になし。ワインに関するデータは見つからない。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
特になし。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
上記HPの「活動指針・方針」
http://www.sapporobeer.jp/csr/sisin/hosin.html )
において、
年度の具体的目標、数値目標がいくつか挙げられているのは
評価できる。
(カーボンフットプリント先進企業として
 CO2見える化の実用化、CO2排出総量を
 1990年比で2010年までに50%削減、など)
折角の開示なので、そこに実績まで記載があると良いと思う。


参考
サッポロホールディングス ☆☆☆☆
(サッポロビールの持ち株会社)

1.CSRリポート あり☆
「サッポログループCSRレポート」
http://www.sapporoholdings.jp/ecology/index.html

2.CSRリポート前年度 あり☆
「サッポログループCSRレポート」
http://www.sapporoholdings.jp/ecology/index.html

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし
意見交換会の開催のみ。

5.自社への批判・苦言 なし 

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 あり☆
サッポロビール単体で、1990年比59.7%と表示。

8.グローバルコンパクトに参加 なし

9.ISO14001の取得  あり☆
グループ全体ではサッポロビール9工場・本部、
サッポロワインの2ワイナリー、
サッポロ飲料の飲料総合研究所、
東京エネルギーサービスの合計13か所で取得。

10.ISO26000の取得  記載なし

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
この報告書の主要報告対象は、「サッポロビール」
(売り上げの約七割を占める)
「サッポロ飲料」「サッポロライオン」
「恵比寿ガーデンプレイス」の4社としてあるが、
報告書の中に「サッポロワイン」の紹介ページもある。
ただし個別のデータは公表されていない。

2.昨年のCSRリポートに関しては
意見交換会では、勝沼ワイナリーにおける
サッポロワインの取り組みがテーマとなっていて参考になる。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
意見交換会のため、第三者のコメントとは言えないと判断した。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
報告書の開示情報では事業全体についての数値が分かりにくい。
サッポロビール以外の事業は2006年比のみ

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
特になし。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
ビール事業における継続的な環境への取り組みは高く評価する。
他の事業にもさらに広がることを期待したい。
社員の労働環境について、女性の登用をすすめてはいるが
管理職比率が非常に低く、
しかも前年よりも数値が低下しているのが残念。
(ただ、数値の公表は評価したい)
また、障がい者雇用率が法定を上回っている点も評価する。
チューター制度というキャリア形成支援、
労働災害発生状況の開示なども高く評価できる。




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アサヒビール ☆☆☆☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート あり☆
CSRサイトマップ
http://www.asahibeer.co.jp/csr/sitemap/index.html
『アサヒビールグループCSRコミュニケーションレポート』
http://www.asahibeer.co.jp/csr/report/

2.CSRリポート前年度 あり☆
『アサヒビールグループCSRレポート』
http://www.asahibeer.co.jp/csr/report/

3.GRI対照表  あり☆
http://www.asahibeer.co.jp/csr/guideline/index.html

4.第三者機関のコメント あり☆
螢汽好謄ぅ淵屮襦Εぅ鵐戰好拭実緝愁僉璽肇福次‖轜型氏

5.自社への批判・苦言 あり☆
・CO2排出について、
 新たな評価軸で活動を根本的に見直すべき
・生物多様性の保全への貢献を
・あらゆる商品に対するクライシスマネジメント体制の整備を

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 あり☆
生物多様性、クライシスマネジメント体制の
整備について言及あり。
ただし、どの程度改善がなされているのかは不明。

7.1990年比でCO2削減6%以上 あり☆
アサヒビール全工場で10.3%減、
酒類部門グループ会社合計で13.5%減、
製造系グループ全12社では6.6%増である。

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆
2002年6月に参加

9.ISO14001の取得  あり☆
国内の製造34拠点中32拠点、海外製造6拠点にて取得。
  
10.ISO26000の取得   記載なし

参考:
主力商品は「サントネージュワイン」「ニッカ シードル」。
サントネージュ「酸化防止剤無添加ワイン物語」が好調。

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
今年度の報告から趣旨を大きく変えて
「コミュニケーションレポート」とし、
社員の活動を中心にレポートがまとめられている。
具体的な経営方針や取り組みの内容についてはHPに掲載し、
すみ分けを明確にしている。

2.昨年のCSRリポートに関しては
イラストを多用してあり、見やすい工夫がしてある。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
今回は全体的に前向きな評価に終始している。

5.自社への批判については
昨年度のレポートでは、3名がコメントを寄せていた。
取り組みの分野別に第三者のコメントが入るケースは多いが、
取り組み全体に対する評価がなされない点が
デメリットかと思う。
しかし、どちらかというと批判的に書かれていたため、
今回は☆をつけた。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
生物多様性への言及があるため☆をつけたが、
内容については従来の取り組みをまとめた程度と受け取れる。
今後、もっと内容を充実させてほしい。

7.CO2削減については 
「アサヒビール全工場」「酒類部門グループ会社」
「製造系グループ全12社」と分けて情報開示されていた。
ワインに該当する「酒類部門グループ会社」での
CO2削減率が6%を超えていたため、
今回は☆をつけているが
「製造系グループ全12社」では106.6%と増加している。
非常に判断に困ったが、上位のサッポロビールにおいても
サッポロビール単体での達成が掲載してあり、
他の事業体については数値がないことをふまえ、
公平性を保つよう判断した。

8.グローバルコンパクトについては
早い時期に取得していて評価できる。

9.ISO14001については
海外製造拠点での取得が評価できる。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
☆9つは素晴らしい。
HPでの情報開示はどの項目に関しても
群を抜いていると感じた。
目標、取り組みの実績、取り組み事例、
課題などが整理されているため
取り組みの全体が分かりやすい。
風力発電、太陽熱発電についての取り組みも詳細が分かる。
従業員に対する制度が充実しているとともに、
実績の情報開示も行っている点も非常に高く評価できる。
(外国人雇用実績、有給休暇取得率等。
逆に開示されている分、実績が不十分に感じる点もあるが)
各社が取り組んでいる適正飲酒の啓発についても、
広告宣伝自主基準ほどの詳細な内規は、
他社には見られなかった。
難を言えばデータが多すぎるため、
焦点をどこに置いているのかが分かりにくい。
HPでの情報は、要約版PDFファイルで確認することも可能。
http://www.asahibeer.co.jp/csr/digest/




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キッコーマン ☆☆☆☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート あり☆
「社会・環境報告書」「環境会計詳細データ」
http://www.kikkoman.co.jp/corporate/csr/report/2009.html

2.CSRリポート前年度 あり☆
「社会・環境報告書」「環境会計詳細データ」
http://www.kikkoman.co.jp/corporate/csr/report/archive.html

3.GRI対照表  あり☆
http://www.kikkoman.co.jp/corporate/csr/report/2009.html

4.第三者機関のコメント あり☆
(社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会
 辰巳菊子氏

5.自社への批判・苦言  あり☆
・キッコーマンが独自に開発した品質管理システム(KQC)
の踏み込んだ説明を。
・サプライチェーンに対する取り組みがほとんど見えてこない。

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 あり☆
KQCへの説明を掲載している。
サプライチェーンに対する取り組みは数行が追加されたのみ。

7.1990年比でCO2削減6%以上 あり☆
製造部門における1990年比は85.0%(−15%)

8.グローバルコンパクトに参加 あり☆
2001年2月に参加

9.ISO14001の取得   あり☆

10.ISO26000の取得  記載なし

参考:
主力製品は子会社のマンズワインが製造する
「ソラリス」「四季旬香」「国産ぶどうのにごり微発泡」など。

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
昨年度をふまえた内容の充実がみられる。
(カーボンフットプリントの事例掲載、
 昨年度コメントをふまえた加筆等)

2.昨年のCSRリポートに関しては
消費者の関心の高い「食の安全」への特集が組まれている。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
率直に記載されていると思う。

5.自社への批判については
具体的表記があった。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
改善はみられたが、
特にサプライチェーンに対する取り組みについての
記述などは、昨年から項目を分けて数行付け足したのみで、
十分とは言えない。

7.CO2削減については
削減努力とともに、
しょうゆの生産量が減少したことも
影響していると書かれている。

8.グローバルコンパクトについては
日本で初めて参加表明している点を評価したい。

9.ISO14001については
具体的な取得状況が分かりにくい。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
酒類の売上高構成比は、全体の4%。
2009年、持株会社制に移行したことで報告に変化が出るか、
今後に注目したい。
法律制定より前に育児休業制度、
介護休業制度が整備されていたのは
大きく評価するが、具体的数値に乏しいのが残念。
勤続年数が減少し、障がい者雇用も法定を下回っている。
改善を期待したい。




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総評:ワイン

アサヒビールとキッコーマンがどちらも星9つ。
残り3社についても親会社は一通りの取り組みをし、
それぞれに特徴や工夫もうかがえる。

あえて選ぶなら、
データ開示が他社を圧倒しているアサヒビール。
良い情報も、悪い情報も、信念がなくては出せないと思う。
今度、サントネージュを飲んでみよう。


(担当: 水晶、39歳、女性、NPO法人勤務)




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おまけ、宣伝動画:

サントネージュワインCM
http://www.youtube.com/watch?v=VLASjEzpHgY

皆藤愛子・木梨憲武「スキになっちゃうよ」アサヒビールCM
http://www.youtube.com/watch?v=qNM1rs9YwrM

松坂大輔 CM 「アサヒスーパードライ」
http://www.youtube.com/watch?v=VjYFo-RrMMs