.

山葉虎楠(やまは とらくす)という少年が、
和歌山県に生まれた。
1851年、まだ江戸時代のことだった。

父が紀州藩の天文係として奉公していたこともあり、
子どもの頃から、「機械いじり」が好きだった。

また、剣術の修行もした。
子どもの頃から、「二刀流」だったという。


・・・

1867年、江戸幕府による大政奉還が行われ、
紀州藩は、廃藩となった。

そして、産業が勃興(ぼっこう)する「明治維新」が始まる。

少年は、手に職を身につけるため、
各地を転々とした。

長崎でイギリス人から時計の修理の方法を教わり、
大阪で、医療器具の修理方法を教わった。

1887年、
浜松で、オルガンの修理を依頼されたことから、
その構造を知り、
1888年、
日本で初めて、オルガンを製造した。

1891年、
「山葉楽器製造所」が設立される。

1900年、ピアノの製造を開始。


こうして、日本のピアノのメーカー、
「ヤマハ」が誕生した。


(1916年、山葉虎楠(やまは とらくす)は死去)


・・・

日本政府は、
ヨーロッパ諸国の植民地政策に対抗するため、
「富国強兵」政策をとる。

軍事力増強のため、
軍用の車両や、戦闘機が多数、必要となった。


さて、
ピアノを作るために、
「木工製品の加工技術」

「金属の鋳造(ちゅうぞう)技術」
を、ヤマハは技術として持っていた。


前者の、木工技術を使って、
飛行機のプロペラを作ることができる。

後者の、鋳造技術を使って、
車両などのエンジンを作ることができる。


このため、
日本政府からそれらの製造依頼を受けたヤマハは、
「軍需産業」として、大きく成長してゆくことになる。


(現在の日本で大企業となっている
 ほとんどの企業が、この戦争を利用して
 業績を伸ばしていった側面がある。)


・・・

余談だが、
戦闘機のプロペラ製造に関わっていたため、
太平洋戦争の際に、静岡県にあったヤマハの本社工場が、
連合軍の戦艦から砲撃を受けている。


(戦争で発展した企業があると、
 それを狙って、その地域全体が、
 外国の軍隊から攻撃(空爆など)されることがある。
 これも、企業の社会的責任(CSR)において、
 考えなければならない側面かも。)


・・・

その後、ヤマハは、
ピアノ、エレクトーン、電子ピアノの製造も続け、
国内で、楽器関係のトップメーカーとなる。

一方で、
エンジン関係の製造もおこなっていたことから、
バイク(オートバイ、二輪車)の製造もおこなうようになった。

このバイク関連事業も大きく伸びたため、
ヤマハは、

楽器事業とバイク事業の「二刀流」の会社として、
日本の産業界に君臨する。


(その後、IT事業や、家具事業などにも参入するが。)


・・・

1955年、バイク事業部門が独立し、
「ヤマハ発動機」が設立された。

1980年代になり、ヤマハは、

「RZ250」(アールゼットニイハン)

「RZ350」(アールゼットサンパン)

という(後に伝説を作る)バイクを世に送りだす。

これらは、当時としては、もともと最高性能のバイクであり、
かつ
改造が容易で、いくらでも性能を向上できるという「噂」があったため、
「暴走族」の人たちに愛用され、改造して使用された。


こうして、「ヤマハ最強伝説」という言葉が誕生する。


・・・

2005年、大きな不祥事があった。

中国へ、軍事転用可能な無人ヘリコプターを
不正輸出しようとしたとして、警察につかまった。

輸出が、会社(ヤマハ)としての業務の一環だったため、
法人として、起訴された。


・・・

上記の不祥事のため、
2006年以降、会社の
コンプライアンス(法律の遵守など)の
立て直しを行うことになった。

このため、
CSR(企業の社会的責任)全般にも、
力が入れられるようになり、

現在の「二輪車」(バイク)業界では、
ヤマハは、CSRのトップ企業となっている。


ヤマハが発行した
2008年のCSRリポートと
2009年のCSRリポートの
最後のほうに掲載されている
大学教授からの「第三者意見」を
読み比べるとわかるが、
一昨年よりも昨年のほうが、
コンプライアンス及びCSRにおいて
徐々に改善されてきている様子がわかる。


今後も、さらなる改良を
続けていってもらいたい。


要するに、不祥事が起きた時に、
どのような体制の立て直しをするか、
ということが、
企業にとって最も重要なことだと私は思っている。



(以下、二輪車業界の調査結果の詳細である。)








・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


二輪車

(別名として、
 バイク、モーターバイク、モーターサイクル、オートバイ、
 自動二輪、自動二輪車、原動機付き自転車、原付、など。)


・・・

CSRランキング、2009年

1.ヤマハ発動機 ☆☆☆☆☆☆☆☆
2.ホンダ ☆☆☆☆☆☆
3.スズキ ☆☆☆
4.川崎重工業 ☆☆☆
5.ハーレーダビットソンジャパン (星なし)

・・・・・

市場占有率、2008年

1.ホンダ 43.0%
2.スズキ 22.9%
3.ヤマハ発電機 21.0%
4.川崎重工業 3.3%
5.ハーレーダビットソンジャパン 2.8%


・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


ヤマハ発動機 ☆☆☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆

CSRリポート2009
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/csr/download/index.html
   
2.CSRリポート(前年度) あり☆
   
2000年度より毎年発行、
すべてのバックナンバーがWebで閲覧可能。
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/csr/download/index.html      
3.GRI対照表  あり☆

http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/csr/information-gri-comparison/index.html

4.第三者機関のコメント あり☆
   
一橋大学大学院商学研究科 教授 谷本寛治氏
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/csr/third-party-advice/index.html   
5.自社への批判・苦言  あり☆

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 あり☆

7.1990年比でCO2削減6%以上  あり☆

製造段階におけるCO2排出量、
1990年比で27.9%削減
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/csr/environmental-field/reduction-co2/index.html

補足:

1.
上記は製造段階の数値であるため、
企業活動全体の総排出量は不明。
しかし、製造メーカーにおいては
企業のCO2排出の大半を、製造段階が
占めると考えられるため、
「1990年比でCO2削減6%以上」を、
おそらく達成しているものと判断する。

2.
同ページにヤマハグループ全体としての
CO2排出量(2002年以降)も記載されているが
そちらは増えている。
 
8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/csr/environmental-field/management/index.html

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

ヤマハ発動機は、
英語表記のYAMAHAとしても知られている。
主に自動二輪を中心とした
輸送用機器を製造するメーカーである。

主力商品は、

50cc以下(原付一種)
ビーノ

50cc超125cc以下(原付二種)
シグナス-X

125cc超250cc以下
MAJESTY

250cc超400cc以下
SR400

400cc超750cc以下
TMAX

750cc超
VMAX

などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

紙媒体の冊子
PDF版リポート
Web版

上記3種類の媒体があり
本年度からは、Webサイトで見られる情報が
最も充実したものとなっている。
重いPDFを開かずに閲覧可能なWeb版が、
最も充実しているというのは
読む側への配慮が感じられる。
リポートは、わかりやすく構成され、
かつ、しっかりとした内容。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

2000年度より毎年発行、
すべてのバックナンバーがWebで閲覧可能。

3.GRI対照表については、

導入されている。

4.第三者機関のコメントについては、

昨年度に引き続き
一橋大学大学院商学研究科教授 谷本寛治氏が
担当されコメントを述べている。

5.自社への批判については、
  
昨年度指摘された問題を、
今年度改善した点についての評価や
さらなる改善が必要な部分についての指摘
また、来年度へ向けての提案がなされている。
言葉は柔らかいが、
厳しい内容であるため、評価できる。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

達成されている。
昨年度の第三者意見を重くとらえ、
真摯に取り組んだように感じられる。

7.CO2削減については、

達成されている。
製造段階におけるCO2排出量、
1990年比で27.9%削減
しかし、ヤマハグループ全体としてのCO2排出量は、
増え続けている。

8.グローバルコンパクトについては、

特になし。

9.ISO14001については、

グループ会社110社のうち53社で取得。

10.ISO26000については、

特になし

11.その他については、

ヤマハ発動機は、
日本楽器製造(現ヤマハ)社内で
オートバイ生産を開始。
1955年7月1日に
日本楽器製造から分離される形で、
オートバイ製造販売業としてスタートした。
2007年5月、ヤマハが
ヤマハ発動機の株式を一部売却したことにより
現在はヤマハの持分法適用対象から外れている。

2005年12月、
軍事転用可能な無人ヘリコプターの改良型を
中華人民共和国の航空写真撮影会社に
不正輸出しようとしたとして
2006年1月、ヤマハ発動機は
外為法違反容疑で刑事告発を受けたが
法人としての同社は略式起訴された。
また、経済産業省からは
産業用無人ヘリコプターや部品等の
輸出9ヶ月間禁止の行政処分を受けている。
以降、ヤマハはコンプライアンス問題に追われ、
体制の立て直しを進めてきた。

その経緯もあってか
2008年、2009年のCSRリポートは
非常に充実したものとなっている。
客観的に評価できるポイントを、そつなくおさえ、
第三者意見においては、よきパートナーに恵まれ
かつ信頼回復への、懸命な努力が感じられた。

しかし一方で
「臭いものには蓋を」的な社風が、
随所に見受けられたことが残念であった。
今後この組織体制を、
どこまで改善することができるのだろう。

ともあれ、今回のCSRランキングでは
☆8つを獲得し、堂々の第1位。
ヤマハの今後に期待したい。


・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


ホンダ ☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆

CSRレポート2009 (英語版もあり)
http://www.honda.co.jp/csr/pdf/jap/index.html

Honda環境年次レポート2009
http://www.honda.co.jp/environment/publications/report/index.html
   
2.CSRリポート(前年度) あり☆

CSRレポート2008
http://www.honda.co.jp/csr/pdf/2008/jap/index.html

Honda環境年次レポート2008
http://www.honda.co.jp/environment/publications/back_num.html

Hondaの社会活動2008
http://www.honda.co.jp/philanthropy/report/jpn/index_2008.html(2009年以降の発行は取り止めとし、
 引き続きCSRレポート内に掲載。)

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント あり☆
   
環境監査研究会 代表幹事 後藤敏彦氏
http://www.honda.co.jp/environment/publications/report/index.html(環境年次レポートP65)

5.自社への批判・苦言  あり☆

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上  あり☆

生産領域におけるCO2排出量、1990年比で27.3%削減
原単位では26.1%削減
http://www.honda.co.jp/environment/activities/green_factory/dc010000.html?id=4-7 

補足:
上記は製造段階の数値であるため、
企業活動全体の総排出量は不明。
しかし製造メーカーにおいては
企業のCO2排出の大半を、
製造段階が占めると考えられるため、
「1990年比でCO2削減6%以上」を、
おそらく達成しているものと判断。

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

国内の全生産事業所(本社・その他オフィス含む)
で認証取得を完了。
http://www.honda.co.jp/environment/activities/data/index.html?id=4-2

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

ホンダは、英語表記のHondaとしても知られている。
主に「Honda」のブランドでオートバイと自動車、
輸送用機器を製造するメーカーである。
新規分野としてASIMO(アシモ)のようなロボットや
HondaJet(ホンダジェット)と呼ばれる
小型ジェット機、ターボファン式ジェットエンジンも
自社開発している。

主力商品は、

50cc以下(原付一種)

モンキー

50cc超125cc以下(原付二種)
エイプ

125cc超250cc以下
フォルツァ

250cc超400cc以下
CB400SS

400cc超750cc以下
CBR600RR

750cc超
CBR1000RR

などである。


・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

(1)「レポートライブラリー」があり、
各種レポートが一目で見つけられる、
わかりやすい構成。

(2)紙媒体のCSRリポートあり。
「リポート送付希望」のフォームもあり、
簡単な入力で送付してくれる。

(3)CSRリポートについての
「意見フォーム」があり、
一般の消費者からの声が直接届く点は評価が高い。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

CSRリポート
日本語版、英語版があり
2006年度からのバックナンバーがWebで閲覧可能。

環境年次リポート
1998年度からのバックナンバーがWebで閲覧可能。

3.GRI対照表については、

参考にしているとの記載があるのみ。

4.第三者機関のコメントについては、

わりと辛口な内容が書いてあり、評価できる。

5.自社への批判については、
  
主に以下の4点について記載

(1)国内の情報は充実
しかし、グローバルでの取り組みを
前面に押し出して2年目となるわりには、
データ集も含めまだ内容が少ない。
  
(2)物質循環全般(温室効果ガス等)について
総排出量の情報を望む。 

(3)生物多様性への取り組みについて、
具体的な情報がわかりにくい。

(4)レポート内に、専門・業界・社内用語が
多用されており、わかりにくい。
また、昨年は掲載されていた
主な情報公開全体図がなくなり、わかりにくい等。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

昨年度の第三者意見において

(1)温室効果ガス半減を見据えた長期ビジョン、
長期計画、中期計画を
(2)生物多様性への取り組みについて、
具体的な情報を望む、
などの要望があり
今年度も同様の指摘、要望を受けている。

7.CO2削減については、

達成している。
生産領域におけるCO2排出量、
1990年比で27.3%削減
原単位では26.1%削減

8.グローバルコンパクトについては、

特になし。

9.ISO14001については、

国内の全生産事業所(本社・その他オフィス含む)
で認証取得を完了。
海外でも取得を推進している。

10.ISO26000については、

特になし

11.その他については、

ホンダと聞けば「こち亀」に登場する本田さんの、
華麗なるバイク姿が脳裏に浮かぶ。

華やかな大型二輪のイメージが先行するのだが、
もうひとつ脳裏に浮かんでくるもの
・・それは「カブ」である。

日本で(総称として)一般的に知られている
オートバイの「カブ」とは
本田技研工業の「スーパーカブ」を指す。
スーパーカブ誕生から52年。
1958年、当時の二輪車の常識を覆し、
50ccとしては世界最高出力、
4.5馬力のストローク・エンジン搭載、
大衆的な価格で絶大な人気を博した。

シリーズの生産台数は、
2008年4月末時点で累計6,000万台に達し
輸送用機器の一シリーズとしては、
世界最多量産・販売台数を記録。
半世紀を経て今もなお、
世界160カ国以上で愛され続けている。


ホンダは、様々な社会貢献活動に力を注いでおり
それだけで、(2008年度まで)
単独のリポートを発行していた。
(2009年以降の発行は取り止めとし、
 引き続きCSRレポート内に掲載。)
以下のWebサイトにも詳しい。
http://www.honda.co.jp/philanthropy/

その一環として、
子ども達の育成支援活動にも力をいれている。
子どもアイデアコンテストや、発見・体験学習、
レーシングマシン大会での
Honda OBボランティアによる技術指導支援、
ロボットコンテスト等々、胸躍るような内容である。
http://www.honda.co.jp/philanthropy/next-generation.html

「未来を創る子供たちに夢と創造力を」
夢に挑戦することの楽しさや素晴らしさを、
子ども達に伝えていく事ができるような活動は
モノづくりに真面目、
かつ夢を原動力として歩んできた、
ホンダにふさわしい活動であると思う。

市場シェアでは43・0%を占め、
トップのホンダは、
今回のCSRランキングでは、☆6つを獲得し、
第2位となった。
CSRの分野においても、
二輪車業界を先導していってほしい。


・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


スズキ ☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆

スズキ環境・社会レポート2009
http://www.suzuki.co.jp/about/csr/report/2009/      

2.CSRリポート(前年度) あり☆
   
2000年度より毎年発行、
すべてのバックナンバーがWebで閲覧可能。
http://www.suzuki.co.jp/about/csr/report/index.html   

3.GRI対照表  なし

参考にしているとの記載があるのみ。
 
4.第三者機関のコメント なし
 
5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上  なし
 
8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

スズキ環境・社会レポート(P15・16)
http://www.suzuki.co.jp/about/csr/report/2009/

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

スズキは、英語表記のSUZUKIとしても知られている。
主に四輪者・自動二輪を中心とした
輸送用機器を製造するメーカーである。

主力商品は、

50cc以下(原付一種)
アドレスV50

50cc超125cc以下(原付二種)
アドレスV125

125cc超250cc以下
スカイウェイブ250 タイプS

250cc超400cc以下
GSR400

400cc超750cc以下
スカイウェイブ650LX

750cc超
Bandit1250S ABS

などである。


・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

リポートは、テーマ別に大きく3つに区切られ、
(1)CSRの考え方
(2)環境への責任
(3)社会への責任
すっきりとわかりやすい構成。

各テーマの内容は充実していて、
真剣に作られている印象を受ける。
また、読み手が理解しやすいよう、
配慮、工夫が感じられる。
しかし、GRI対照表や、
第三者意見などは取り入れておらず
リポートの客観性に欠ける。

環境データは国内各工場、グループ会社について。
後半の社会貢献部分では、
国内各工場及び海外各製造事業所、
国内各グループ会社それぞれにおける
社会貢献への取り組みが
豊富な写真と共に、詳細に紹介されており、
臨場感あふれるものとなっている。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

2000年度より毎年発行、
すべてのバックナンバーがWebで閲覧可能。

3.GRI対照表については、

特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

特になし。

5.自社への批判については、
  
リポート内に(自社の不利益となるような)
以下の報告があった。
リポートの内容が、
奇麗ごとだけではない点は評価できる。

(1).環境マネジメントシステム取得後の問題
外部機関による更新審査を受けた際
ISO14001の要求事項に対する「不適合」は、
6工場で10件あった。
直ちに原因究明及び是正処置を行ない、
再発防止に努めている。
また、「観察事項」は全工場で23件あり、
継続的な改善を実施。

(2).環境事故の報告
2008年9月に高塚工場西境界の
観測井戸の定期測定で
ふっ素濃度が
地下水環境基準値を超過していることが判明。
その対応。

2009年1月に高塚工場北西境界の
観測井戸の定期測定で
ほう素濃度の地下水環境基準値超過が判明。
その対応。

(3).苦情
主に騒音及び臭気に関するものであり、その対応。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

特になし。

7.CO2削減については、

生産活動におけるCO2排出量(国内自社6工場)は、
1990年比で16.4%増加。
製造グループ会社9社を含めたCO2排出量は、
1990年比で27.7%増加。
(原単位あたりでは23.5%減。)

8.グローバルコンパクトについては、

特になし。

9.ISO14001については、

自社工場については、
2003年3月までにすべての工場で認証取得。
国内製造グループ会社では、
2007年3月末現在、9社中7社が認証取得。
海外製造会社でも15社が認証取得。
すでに認証取得しているグループ会社以外の会社も
取得に向けた取り組みを推進。

10.ISO26000については、

特になし

11.その他については、

2005年に公開された日本映画
「ALWAYS 三丁目の夕日」に登場する鈴木オートが
後のスズキ株式会社のモデルとなっている、
という説があるが
山崎貴監督は、インタビュー内で
「もっと小さな企業のイメージ」と答えている。

スズキの二輪車種は
独創的なスタイルや発想などで、
多くのユーザーを虜にしてきた。
スズキ二輪ユーザーは自らのことを
「鈴菌保菌者」「変態」などと言う事があるが
これは決して否定的な様子ではなく
スズキユーザーはもとより、
他社メーカーのオートバイに乗るものからも
敬意を込めてそう呼ばれることがある。
インターネット上での最も有名なモットーは、
「Hにない品質を、Yにないセンスを、Kにない魂を」。


「企業市民として、積極的に社会貢献活動を行う。」
スズキの従業員が守るべきルールを明文化した
「スズキ行動憲章」の中に、この言葉があるのだが
国内外の各工場における取り組み
(地域に密着した活動の様子)は
いきいきとしていて、
まさにその精神を感じさせるものだった。

しっかりと地に足を着けた感のあるスズキ。
好印象を受けたリポートだっただけに、
残念に思う点がある。
客観的な評価基準となる、第三者意見、及び、
GRI対照表を取り入れていないことである。
今後のリポートでは、是非上記の導入を検討し
報告書の客観性という点にも、
力を入れていってほしい。


・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・


川崎重工業 ☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆

環境・社会報告書2009 (英語版もあり)
http://www.khi.co.jp/earth/report_06_2009.htm  
   
2.CSRリポート(前年度) あり☆
   
環境・社会報告書2008
http://www.khi.co.jp/earth/report_06_2008.htm
1999年度より毎年発行、
すべてのバックナンバーが閲覧可能。
 
3.GRI対照表  なし

参考にしているとの記載があるのみ。

4.第三者機関のコメント なし
    
5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上  なし

生産活動におけるCO2排出量(2004年比で)
9.4%増加
 
8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

川崎重工業及びグループカンパニーの国内生産拠点、
全てで認証取得。
環境・社会報告書2009 P30
http://www.khi.co.jp/earth/report_06_2009.htm

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

川崎重工業は、
英語表記の Kawasakiとしても知られている。
二輪車・航空機・鉄道車両・船舶等の輸送機器、
その他機械装置を製造するメーカーである。

製造する商品は多岐にわたり、
製造製品の分野ごとにカンパニー制度をとっている。
現在の川崎重工全体の売上高のうち
汎用機(二輪車等)製造事業が25.1%を占め
(2008年度)
いまや同社最大の収益源となっている。

主力商品は、

50cc超125cc以下(原付二種)
D-TRACKER 125

125cc超250cc以下
Ninja 250R

250cc超400cc以下
生産終了

400cc超750cc以下
KLX450R

750cc超
VULCAN 900 Classic
ZRX1200 DAEG

などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

「リポートに関する意見・感想・問い合わせ先」
が明記されており
一般の消費者からの声が届くようになっている。

特集部分では、
ステークスホルダーミーティング
「環境・社会報告書を読む会」
開催の様子が紹介されている。
地元神戸大学の先生方と同大学の学生が招かれ、
川崎重工側との率直な意見交換が興味深い。
双方お互いの立場から意見しあい、
火花を散らしている。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

1999年度より毎年発行、
すべてのバックナンバーがWebで閲覧可能。

3.GRI対照表については、

特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

特になし。

5.自社への批判については、
  
リポート内に(自社の不利益となるような)
以下の報告があった。
リポートの内容が、
奇麗ごとだけではない点は評価できる。

過去5 年間の違反・事故・苦情

(1).行政措置
・ガスタービン発電設備の
窒素酸化物排出の法令および環境保全協定の超過
(明石工場)

(2).行政注意指導
・N-へキサン抽出物質の排水基準値の超過
(兵庫工場:2件)
・排水量と燐の濃度が届出値を超過(明石工場)

(3).住民苦情
・塗装工場からの騒音による住民苦情(岐阜工場)
・大雨で南駐車場の法面土砂が
隣地に流出したことの住民苦情(播州工場)
・高圧容器製品の空気排出時の騒音による住民苦情
(播磨工場)
・ヘリコプターの飛行音による住民苦情(岐阜工場)

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

なし。

7.CO2削減については、

特になし。

8.グローバルコンパクトについては、

特になし。

9.ISO14001については、

川崎重工業及びグループカンパニーの国内生産拠点、
全てで認証取得。
国内関係会社では49社のうち41社で取得。
海外関係会社では12社6社で取得。

10.ISO26000については、

特になし

11.その他については、

二輪車メーカーとしてのカワサキは
日本国内において、二輪車市場の多くを占める
50ccクラスや
スクーターを全く持たないという
特異な市場戦略を取っており
付加価値の高い大型二輪を得意としている。
そのため、二輪車愛好者の間では
「大排気量のカワサキ」として
認知度はきわめて高い。
その美しいデザインは、
クールで洗練されたイメージ。

2008年度のリポート内容からは、
やや表面的なものという印象を受けた。
データや目標等が目立ち、実績に乏しく感じられる。
しかし一方で「自社の考え」をしっかりと持ち
それに沿って真面目に製作されていることは
伝わってきた。

リポートには、固く、難解な部分が多い。
川崎重工業には、
一般消費者向け製品として二輪車があるものの
基本的には企業向けの製品をつくっており、
(アピール対象となる
 ステークスホルダーに焦点を絞ると)
技術的・財務的な内容が多くなり、
また、文章は固くなる。
今回の調査では、業種や業態によって、
情報発信の仕方が随分違ってくることを感じた。


CSRリポートは、今後ますます、
より多くの人々の関心を集めるものとなっていくと
思われる。
それに伴い、
実にさまざまな立場の人間が閲覧すると考えられ
企業にとっては、絶好のCMとなりうる媒体でもある。
今後の川崎重工業に
幅広い意味での
ステークスホルダーへのアピールを期待したい。


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ハーレーダビットソンジャパン (星なし)


1.CSRリポート  なし

2.CSRリポート(前年度) なし   
    
3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし
    
5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上  なし
 
8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  なし

10.ISO26000への参加表明  なし

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参考:

ハーレーダビッドソンジャパンは
1989年、米国ハーレーダビッドソン社の
日本子会社(51%株式所有)として設立され
現在は米国ハーレーダビッドソン社
100%出資子会社となっている。

事業内容は、
ハーレーダビッドソン及び
ビューエルモーターサイクル
車両本体、関連部品、付属品、補給品の
輸入販売などである。

ハーレーダビッドソン社製オートバイ最大の特徴は
大排気量空冷OHV、V型ツインエンジンがもたらす
独特の鼓動感と外観であり
これに魅せられた多くのファンがいる。

主力商品は、

750cc超大型車種
FXDL
FLSTF
FLSTC
などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

CSRリポートはなし。

CSRリポート、
その他企業の社会的責任についての情報は
皆無に等しいが
社会貢献活動については、わずかに触れていた。
http://www.harley-davidson.co.jp/company/activity/

2.昨年のCSRリポートに関しては、

特になし。

3.GRI対照表については、

特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

特になし。

5.自社への批判については、
  
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

特になし。

7.CO2削減については、

特になし。

8.グローバルコンパクトについては、

特になし。

9.ISO14001については、

特になし。

10.ISO26000については、

特になし

11.その他については、

ハーレの寿命は50年以上といわれる。
ハーレーダビッドソン・モーターサイクルは
古くなっても愛され、手を掛けられ、磨かれ、
いつまでも元気に走り続けている。

二輪車の廃棄やリサイクルには、
改修/解体/仕分/溶解/再生など
多くの工程と労力、電力や燃料等、
1回のリサイクルにも
膨大なエネルギーが必要とされる。
愛され、慈しまれ、
驚異的な寿命を誇るハーレーでは
リサイクルされる回数が極端に減少するとされ
その点においては、
環境に余計な負荷を与えにくいとも考えられる。
また、ハーレーは
音と鼓動を楽しむ乗り物でもあったが
環境保護の観点から、
現在、音や振動は以前のモデルよりも抑えられている。

本年度、二輪車市場全体が落ち込む中で
主要企業の中では唯一
販売を伸ばしたハーレーダビットソンジャパンは
昨年度より0.7ポイント増えて
2.8%のシェアを獲得。
同社は各地に正規販売店、
レターショップ(販売網)を置き
フランチャイズ契約を行なっており
それらのショップには、
HOG(Harley Owners Group)Chapterを置き、
ツーリングや地域活動に貢献している。


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総評:二輪車

今回、二輪車の二の字も知らないまま、
リポートの調査を行った。
何の先入観も、知識もなく作業をはじめたのだが
各社のリポートやHPは、
それぞれの企業の特色が鮮やかに感じられる
とても魅力的なものだった。

今回CSRランキングで☆8つを獲得し、
第1位となったヤマハ発動機は
過去の不祥事から
コンプライアンスの建て直しを進めているものの、
未だあやしい雰囲気が漂う。

☆6つを獲得し、第2位となったホンダは、
第三者意見で指摘される内容を
あまり重くとらえていないようだ。

☆3つを獲得、同率3位のスズキ・川崎重工業は、
報告書への取り組みは真面目だが、
どこか頑固で、わが道を行く印象。

「星なし」であった
ハーレーダビットソンジャパンは、
大らかで気のやさしい、
アメリカのお兄さんといったところである。


今回の調査で特に感じたことは、
第三者意見の大切さだった。
評価ポイント獲得のためであれ、
自社の向上のためであれ
報告書に第三者意見を取り入れることは、
最初の一歩に過ぎないのだと感じた。
企業は、自社が第三者意見に期待する内容や専門性、
求める効果に合わせ
依頼する相手をよくよく考え、
選んでいかなければならないのだと思う。

第三者意見の記載というノルマ達成の為だけであれば、
監査法人、また、可能な限り上等な肩書きや、
社会的地位を持つ人物、
当たり障り無く、
自社に都合の良いコメントを述べてくれる人物、
客観的に厳しく指摘し、
その後のフォローに対応してくれる人物
なにを望むかは、企業の自由であるが
CSRリポートの今後の発展において、
第三者意見は、
非常に重要なポイントであるように思う。

(担当: かぐや、30歳、女性、会社員)



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おまけ宣伝動画:

YAMAHA CM "LOVE TANDEM"3
http://www.youtube.com/watch?v=ZDMthArp2SU

音楽が生まれる瞬間、そこにYamahaがいる。
http://www.youtube.com/watch?v=IIMwPrZJCN0