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「はじめて赤ちゃんを授かったら、
 なんだか体のことを気づかいたくなりました。」

キッコーマンのホームページに、
プレママごはん
というサイトがある。

妊娠中の女性が気を付けるべき、
食生活のポイントなどが記載してあった。


1.妊娠初期(第1〜16週)

 摂取すべきカロリーは、約2050kcal

(1)つわり(吐き気)対策のためビタミンB6、B12

    ビタミンB6:  そば、ピーナッツ、納豆、など
    ビタミンB12: 牛乳、魚介類、など

(2)葉酸が先天異常を防ぐ(可能性がある)

    葉酸: レバー、緑黄色野菜、果物、など。

(3)貧血防止と、赤ちゃんの成長のために、
   鉄、カルシウム、タンパク質など

    鉄:     レバー、ほうれん草、など。
    カルシウム: 乳製品、チンゲンサイ、豆乳、など。
    タンパク質: 卵、肉類、魚類、豆類、など。


2.妊娠中期(第17週〜27週)

 摂取すべきカロリーは、約2250kcal

(1)カロリーコントロール

    太りすぎは、妊娠高血圧症候群妊娠中毒症)の発生を

(2)塩分を控えて、むくみ(浮腫)の防止

    1日の塩分摂取量を、少なくとも10g以下
    味噌汁(一杯)の塩分量は、1.5〜2.0g

(3)貧血防止のため、鉄分の摂取を通常時の3倍に

    鉄:     レバー、ほうれん草、など。


3.妊娠後期(第28〜40週)

 摂取すべきカロリーは、約2450kcal

(1)カルシウムの摂取をして、骨粗鬆症の予防

    カルシウム: 乳製品、チンゲンサイ、豆乳、など。

(2)食物繊維で便秘の予防(子宮で腸が圧迫され便秘がち)

    食物繊維: きな粉、ゴマ、オートミール、
          納豆、モロヘイヤ、ゴボウ、
          玄米、ニンジン、サツマイモ、など

(3)一度の食事の量を少なめに


・・・

上記のように、まあ、とりあえず無難なことが書いてあり、
始めて妊娠された方には、参考になるのではないか、と思った。

「しょうゆ」という食生活の基本的な商品を作る企業なので、
こうしたサイトを作ったのだろう。


もっとはっきり言えば、
(元来の)しょうゆは、多量の塩分を含んでおり、
そのとりすぎは、「妊娠中の高血圧」、すなわち、
(昔の)「妊娠中毒症」を起こすことに影響する可能性がある。

よって、キッコーマンなどのしょうゆメーカーは、
薄口しょうゆ」などと呼ばれる塩分量の少ない製品も
ラインアップに加えているのが普通だ。

ともかく、
日本人は、世界の人々に比べて、
しょうゆなどに含まれる「塩分」をとりすぎている国民として
知られている。

こうした「健康に配慮」した側面から、
キッコーマンは、上記のようなサイトを
自社ホームページの中に作ったのだろう。


・・・

その他の社会貢献活動としては、
「親子の体験学習」というものなどを行っている。

これは、
クイズやゲームなどを通じて、
海外の料理について学び、
「食」を通じて世界への興味・関心を育む
チャリティー体験学習プログラム、
だとのこと。

(世界に目を向ける子どもを育成する、
 という意味で、
 私もある意味で似たようなことをしているので
 興味深かった。)


・・・

キッコーマンは、環境問題への対策も
以下のように行っている。

同社は、社内的な「環境憲章」というものをまず作り、
それにのっとって、
「中長期環境方針」を策定している。

それによれば、以下の二つの目標がある。


目標

1)
キッコーマングループ(「国内」主要製造会社)の
炭酸ガス(CO2)総排出量を2010年度までに、
1990年比90%(△10%)にする。

2)
キッコーマングループ(「国内外」主要製造会社)の
炭酸ガス(CO2)排出原単位を
前年度比99%以下にする。


まず国内の工場等において、
「1990年比」の「CO2総排出量」を
削減することを明記。

(しかも、実際に、既にこれを達成した。後述。)


次に国外の工場等においては、
(途上国では経済成長が激しいため、
 CO2総排出量の減少は難しいため)
商品一つあたりのCO2排出量である
「原単位」でのCO2排出量の削減を目指す。
(前年度比1%程度)

と、している。


・・・

実際は、良く読めばわかる通り、
上記には、問題がある。

しょうゆ業界のキッコーマンに限らず、
京都議定書を達成するためには、

日本国内の工場からCO2がでるのはまずいので、
中国などの(京都議定書に批准していない)途上国に
工場を移設し、
そこで商品を作ればよい、ということになる。

(京都議定書は、日本などの先進国内の工場と事業所しか
 対象にしていない、という最大の欠点がある。)


通常、
途上国では、火力発電所の効率
(石油を電気に変える効率)
が悪いので、
日本から中国に工場を移転した結果、
実は、
地球全体から出るCO2の量は、むしろ増える、
ということになる。


(要するに、地球温暖化対策というものは、
 先進国も途上国も、いっせいにやらないと
 意味がないものだが、
 中国・インドという途上国の両巨頭が、
 温暖化対策をやる気が、
 事実上、ほとんどないため、
 上記のような状況が起こっており、
 今後も改善される見込みは、ほとんどない。)


(なお、キッコーマンが商品を作る主力となっている工場は、
 現在、千葉県野田市にある野田工場である。
 おそらく、しょうゆ自体は、ここで作っていると思われるが、
 その原料の調達や、事前の(原料の)加工などを、外国で行っていると
 推察される。
 具体的には、キッコーマンが原料としている、丸大豆の、
 少なくとも一部が、中国から輸入されている。)


・・・

と、いうわけで、
キッコーマンの地球温暖化対策が、
必ずしも、適切かどうかは、疑問であるが、
現在の世界状況を考えると、
しかたがないというか、
まあ、「普通の対策」であろうと思う。

また、
上記のような
(実際は問題のある)対策を行っていることを
それが推察できるように「記載されていること」自体は
評価できる。

実際、自社の問題がわからないように
まったく記載しない(透明性のない)企業も
多いからである。


ちなみに、しょうゆ業界は、
キッコーマン以外は、ぜんぜんダメ、である。


消費者の方々は、しばらくは、
しょうゆはキッコーマンを買うことを
強く勧める。











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・・・・・・・・・・


しょうゆ

・・・

CSRランキング、2009年

1.キッコーマン ☆☆☆☆☆☆☆☆
2.ヒゲタ醤油 ☆☆☆
3.正田醤油 ☆☆
4.ヤマサ醤油 星なし
5.ヒガシマル醤油 星なし

・・・・・

市場占有率、2008年
1.キッコーマン 26.0%
2.ヤマサ醤油 10.8%
3.ヒゲタ醤油 5.2%
4.正田醤油 5.1%
5.ヒガシマル醤油 4.3%

・・・

キッコーマン

1.CSRリポート  あり☆

   社会環境報告書 あり
http://www.kikkoman.co.jp/corporate/csr/report/2009.html

2.CSRリポート(前年度) あり☆

   社会環境報告書
http://www.kikkoman.co.jp/corporate/csr/report/archive.html

3.GRI対照表  あり☆

  上記の社会環境報告書に記載あり。

4.第三者機関のコメント あり☆

   社団法人 
   日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会
   常任理事 辰巳 菊子 氏

5.自社への批判・苦言  あり☆

  上記の社会環境報告書に記載あり

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 あり☆

 1990年比で、総排出量を、15%削減と記載。

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆

 2008年度に参加を表明。

9.ISO14001の取得  あり☆

 主要事業所で取得。

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

主力商品は、
しょうゆ
ほんつゆ
うちのごはん
などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

紙媒体のCSRリポートが取り寄せ可能。
CSRという単語が出てこないが、
これは安易に世間の流行に乗らず、社会的責任の
本質を忘れない意味が込められているとのこと。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

リンクが貼ってあり、
昨年のものも、読める。

3.GRI対照表については、

特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

特になし。
 
5.自社への批判については、

上記の社団法人の方が、
意見を書いていた。
主に、以下の2点について記載。

(1)持続可能性を考慮した原料の調達には疑問が残る
(2)カーボンフットプリントを商品に記載すべきとの指摘

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

(1) 昨年品質管理システムの説明の詳細を求められたが、
    新たな記載なし
(2) 昨年サプライチェーンについて言及を求められたが、
    記載なし

7.CO2削減については、

CO2削減に関し、
商品あたり(炭素源単位あたり)でなく、
総排出量(絶対排出量)を減らしていることを評価する。
 
地球温暖化対策の推進に関する法律により、
2007年度から購入蒸気量が加算され
大幅に排出量が増加したが
2008年度は購入蒸気量含め
15%の削減したことを高く評価する。

8.グローバルコンパクトについては、

  特になし。

9.ISO14001については、

  特になし。

10.ISO26000については、

  特になし

11.その他については

  特になし。



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ヤマサ醤油

1.CSRリポート  なし

2.CSRリポート(前年度) なし
 
3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  なし

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

正式名称はヤマサ醤油株式会社

主力商品は、
しょうゆ
昆布つゆ
青じそぽん酢
などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

CSRリポートにあたると思われるものが
会社ホームページ上にある。
http://www.yamasa.com/kankyou/index.html

  紙媒体は存在しない。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

  特になし。

3.GRI対照表については、

  特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

  特になし。
 
5.自社への批判については、

  特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

  特になし。

7.CO2削減については、

(1)総排出量か原単位あたりかについて記載されておらず
(2)具体的な削減目標がなく
(3)フィードバックが見受けられない。

8.グローバルコンパクトについては、

特になし。

9.ISO14001については、

特になし

10.ISO26000については、

特になし

11.その他については

CSRレポートとは程遠い記載内容で、残念だった。
CSRの意識が低い印象を受けた。



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ヒゲタ醤油

1.CSRリポート  あり☆

   環境社会報告書 あり
http://www.higeta.co.jp/company/kankyou.html

2.CSRリポート(前年度) あり☆
 
3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

正式名称はヒゲタ醤油株式会社

主力商品は、
しょうゆ
特選つゆ
たまごかけご飯にどうぞ!
などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

紙媒体は存在しない。
CSRリポートとしてはかなり改善の余地がある。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

今年度CSRリポートの近辺に見つからず、
検索サイト上にあった。
一般の消費者では見つけることが難しいと感じた。

3.GRI対照表については、

特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

特になし。
 
5.自社への批判については、

特になし

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

特になし

7.CO2削減については、

(1)例年横ばいなので、具体的な対策が欲しい。

8.グローバルコンパクトについては、

特になし。

9.ISO14001については、

全部門で取得していると記載されている。

10.ISO26000については、

特になし

11.その他については

画像やイラストが少なく
子供やお年寄りには読みにくい印象を感じた。
第三者意見が欲しいと思った。



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正田醤油

1.CSRリポート  あり☆

   環境報告書 あり
http://www.shoda.co.jp/corpo/kankyo.htm

2.CSRリポート(前年度) なし
 
3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

正式名称は正田醤油株式会社

主力商品は、
しょうゆ
特撰つゆ
タバスコ(輸入)
などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

  紙媒体がない。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

  特になし。

3.GRI対照表については、

  特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

  特になし。
 
5.自社への批判については、

  特になし

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

  特になし

7.CO2削減については、

(1)CO2排出量のグラフにおいて具体的数値を明記してほしい。

8.グローバルコンパクトについては、

  特になし

9.ISO14001については、

  特になし

10.ISO26000については、

  特になし

11.その他については

  特になし



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ヒガシマル醤油

1.CSRリポート  なし

2.CSRリポート(前年度) なし

  CSRリポートと思われる記載が会社ホームページにある
 
3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  なし

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

正式名称はヒガシマル醤油株式会社

主力商品は、
しょうゆ
めんスープ
京風割烹 白だし
などである。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、

  特になし。

2.昨年のCSRリポートに関しては、

  特になし。

3.GRI対照表については、

  特になし。

4.第三者機関のコメントについては、

  特になし。
 
5.自社への批判については、

  特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、

  特になし。

7.CO2削減については、

  CO2削減に関する記述がほとんど見当たらない。

8.グローバルコンパクトについては、

  特になし

9.ISO14001については、

  特になし

10.ISO26000については、

  特になし

11.その他については

  前回のCSRランキングから目立った進展がなく残念だった。



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総評: しょうゆ

以上の調査の結果、私は、キッコーマンの
商品を購入することを勧める。
理由は、
(1)客観的評価が最も優れていたから
(2)環境に配慮した様々な取り組みを行っているから
である。
キッコーマンを除けば
まだまだCSRへの取り組みが発展途上の商品だと感じた。
消費者にとって身近な商品でもあるので
今後の取り組み強化、情報発信に期待したい。

(担当; オバちゃん、21歳、男性、学生)





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おまけ宣伝動画:

キッコーマン「幸せって何だっけ?」減塩篇
http://www.youtube.com/watch?v=QtCE29DopbE

キッコーマンCM 松岡修造
http://www.youtube.com/watch?v=M6hY3YRXaTE